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きょーいち

推薦図書
・ 第六大陸 1
・ クラッシャージョウ 9 ワームウッドの幻獣


イラスト評




第六大陸 1
   シリーズ物なのですが、二冊読み終えての感想として書き込まさせて頂きたかったので、こちらに1,2を読み終えてのまとめとしまして書き込みをさせていただきます、こちらのサイトの色々な所を目を皿のようにして拝見させて頂いたつもりですが、この形で投票させてもらってもいいのかイマイチ判断しかねたのですが、とりあえずこの様にして書き込みさせていただきます、問題がある様でしたら、 otyahayapparyokutya@hotmail.com までご連絡下さいませ。


 子供の頃空に金色に輝く月を眺めている時、「本当にうさぎとかいるのかな?」とか想像していた頃を思い出しました。


 お話は、世界トップクラスの技術力を持つ建設会社の所へ、少女がとんでもない企画、「月に基地を建てる」を持ち込んでくる所から動き出し、その壮大なプロジェクトの30年計画に沿って話は進んでいきます。

 企画が動き出した当初は、極限の環境での基地の建設に対する様々な問題を色々なアイディアとそれを実現させてしまう技術者達の活躍と言いますか、エピソードが楽しませてくれました。
 昔NHKでやっていた「技術立国日本の自叙伝」や、最近の「プロジェクトX」等の技術者話を見ている様で熱くさせてくれました。
 また、作者さんのしっかりとした取材のお陰かと思われる説得力のある説明やら、文章力のある描写のお陰で小説の中での一つ一つの場面がまるで映画を見ているかの様に頭の中に浮かんでくる様な感じを楽しむ事ができました。
 中盤以降になってくると、ある程度技術面での問題も(小説の中では)クリアされていき、登場人物達の成長よって出てくる人間関係の発展やもつれ、実際にプロジェクトが動き始めてから初めて表面化してくる様々な問題と、それを苦労しながら必死で乗り越えていく登場人物達の姿が、時には熱く、時には静かに描かれていきます。

 物語の軸となるのは、建設会社の若き技術者とプロジェクトを持ち込んだ少女の物語ですが、その周囲にいる人々もそれぞれがそれぞれのエピソードを持っており、様々な見方を楽しませてくれました。

 そして、ラストには月の地下に埋まっていた謎の物質から、新たな出会いに向けての幸せに満ちた希望を持ってエンディングを迎えます。

 ちょっと理屈っぽい所があったり、逆にそこまでご都合よくいくのかねぇ…って突っ込みたくもなりますが、そこはまあ、幸せな物語と思って読んでいけばおいらは許せてしまいました。

 
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クラッシャージョウ 9 ワームウッドの幻獣
   十年以上ほったらかしにされて、当時の読者が完全に忘れた頃にふい撃ちで延髄斬り喰らわす様なタイミングで発表された新作です。

 本屋さんで平積みされてるのんを見て、ギャバンが蒸着するよりも短いシンキングタイムで、レジに持って行っちまいました。

 この本を読む前に一度復習の為にそれまでのを読み直そうとしましたんやけど、誘惑に負けてまいまして読んでしまいました。

 しかし、読み進んで行く間に昔のノリと言いますかそんなんが甦ってきまして、一気に読む事ができました。

 ライトノベルの王道といいますか、黎明期の金字塔とも言えるこの一冊、オススメです。
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