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みつばや

▼プロフィール
20歳、男性。
まったり中身のない自己満足サイト。時折小説をアップロード。

URL : http://park3.wakwak.com/~xisual/

推薦図書
・ カラミティナイト 3
・ ディバイデッド・フロント I 隔離戦区の空の下


イラスト評




カラミティナイト 3
   前巻の巧みとも言える終わり方から幾星霜。
 ついに出ました第三巻。
 この巻が出るまで、読者たちはあのレイニー止めに匹敵するダメージを受けたとか受けないとか(風評
 それぐらい凄い終わり方だった。その続編が、ようやく出た。
 喜ぶべきはまだ完結していないと言うこと。
 哀しむべきは打ち切りの気配濃厚と言うこと。
 しかし別の出版社から出るかもしれないと言うことで、希望は潰えていないわけです。

 高瀬先生の作品に言えることは、心理描写が重厚なわりに読みやすいということでしょう。
 一般に心理描写を多く入れると作品のテンポが殺されますが、この作品については例外です。二人称小説みたくすらすらと読めていけます。
 それを支えているのは『厄災の心臓』と『騎士』、そして『狂喜』という設定のうまさだとおもいます。
 最初読んだときはクトゥルーっぽい印象を受けましたが(実際受けているのでしょうけど)読み進めていく内にどうでもよくなりました。
 元ネタや影響を受けたものなんてどうでもいいんです。
 ええ、そんぐらいすごいです。この作品は。
 ただ……ひとつ不満があるとすれば、一巻で終わっていたらすごく綺麗に終わったのかなあ、っておもいました。
 あの終わり方は、ある意味で許容できる最低ラインの最高の終わり方です。
 これは別作者の作品ですが、『リバーズ・エンド』でも言えることですけど。
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ディバイデッド・フロント I 隔離戦区の空の下
   高瀬先生の新作。
 カラミティナイトで見せた巧みな心理描写は健在です。
 今回は、えー、前半は結構軽いノリを見せてましたが、あぁやはり、と(何
 中盤から終盤にかけて崩れゆく平穏の描写を書かせたら、日本一なんじゃないかと。や、いいすぎかもしれません。なんたって読書量はそんな多くないですし。
 それはともかく、新作が意外に早く出て小躍りしたい気分です。
 登場人物の不遇に悶々としたい方は、是非ともご一読を(偏見
 鬱って意味じゃないですけどね。

 
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