Holy☆Hearts! 大好きだから、いっしょです。
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神代明『Holy☆Hearts! 大好きだから、いっしょです。』 ISBN:4086301660 http://dash.shueisha.co.jp/-holy/ http://dash.shueisha.co.jp/pickup/index_sub2.html http://dash.shueisha.co.jp/backnumber/f0401.html
『Holy☆Hearts!』シリーズの2巻目。 「ほのぼの成長系☆ガールズコメディ」。 心温かくなるほんわかしたショートエピソードを、いつくか纏めて一冊に仕上げている。 主人公キュノと、その仲間であるアリシアとジンジャーの仲の良さと友情、そして成長を描いた、優しくて丁寧な物語です。「異世界ファンタジー系」にも分類されるので、怪物(ミュータント)との闘いのシーンもありますが、7,8割くらいはキュノ達の日常を描いた物語になっています。 自分自身のこと、仲間達のこと、周りの家族のような人達のこと、そしてこの世界のこと、少しずつキュノは理解していきます。少しずつ成長していきます。しかし、変わらないところもあります。その変わらないところを大事にして、キュノには成長してもらいたいです。
「マリみて」レベルに男性キャラが少ないですが、「マリみて」に耐性がない方でも余裕で読めるタイプだと思います(笑)。 個人的には「集英社スーパーダッシュ文庫」というレーベルの中では一押しの作品です。興味があれば、1巻(ISBN:4086301458)からのお読み下さい。お薦めは2巻(ISBN:4086301660)ということで。3巻は2004年6月以降に発売予定ということです。 まだまだ余裕で追いつけるので、是非お手に取って、買って、読んで、ほんわかしましょう♪
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バッカーノ!1931 鈍行編 The grand punk railroad
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珍妙な格好をしたカップルが話していた。 「なぁミリア」 「なに? アイザック」 「知ってるか? 東洋には『このライトノベルがすごい!』って、Webサイトがあるしいぞ」 「えぇー、すご〜い!」 「そうなんだ、最も“軽い”小説はどれかって、投票で決めようとしているらしいんだ」 「じゃー私達も参加しようだね!」 「……しかし、問題があるんだ」 「問題って?」 「最も“軽い”小説を決めるってことで間違いないと思うのだが、どうやら誰も重量による軽さを競っていないようなんだ」 「えぇー、じゃー“軽い”って、重さとかの意味じゃないの?」 「そうみたいなんだ。俺は日本語が得意じゃないから、フィーロに確認してもらったところ、やっぱり重量の“軽い”の“重い”ので、競っているわけではなさそうなんだ」 アイザックと呼ばれた男は、空が見えない天井を見ながら、両手を広げ仰ぎながら言った。 「そこで俺は思った。重量とかではなく、内容の“軽さ”で勝負しているだとね」 「わあい、アイザック賢ーい!」 得意げな顔をするアイザック。ミリアと呼ばれた女はアイザックを褒め称える為に拍手しながら同意して応えた。 「そっか! 内容の“軽さ”なんだね!」 ミリアのその言葉を聞いて、アイザックも嬉しそうに言った。 「そう、内容の“軽さ”なんだ」 そしてアイザックは自分が思いついた言葉を続ける。 「そこで“軽い”小説となると、俺が思いつくのはアレしかないんだ」 ミリアも同じように応える。 「私もアレしかないね!」 「じゃー、3・2・1で、お互いが思っているのを言ってみるか。3・2・1……」 「「『バッカーノ!』」」 「そうだな!」 「そうだね!」 「じゃー、これからWebで投票しよう!」 「投票だね!」 「ー人五作品投票できるらしいから、俺とミリアで二人分の十作品投票しよう!」 「じゃー、私とアイザックで更に二倍の二十作品、投票できるんだね!」 「そうさ、『バッカーノ!』に二人分の投票二倍分で二十回投票しよう!」 「二十回だね!」
彼ら二人が話していたすぐ側のテーブルでは、男達がポーカーをしていた。 ポーカーをしながら、彼らの会話を聞いていたその中の一人が呟いた。 「やっぱり、あいつら馬鹿だよなー」 同じくポーカーをしていたその周りに居た者達は、無言で頷くことで同意を示した。 ただその顔々は、馬鹿にしたようなものではなく、優しい笑みを携えていた。
私はそんな光景を、NYのマンハッタンのとある場所で見た。
初めての海外出張で来たNY。私はNYに来ること自体が初めてだ。 NYの仕事先の相手は、そんな私を歓迎する意味で、飲みに連れていってくれた。この辺りは日本とそう変わりがない。気分良く仕事を終えたら酒を飲むのは万国共通だ。仕事でムシャクシャしたときに酒を飲むことも万国共通なのだが、今回はそれには当てはまらない。 とにかく初めての場所、異国の地、飲みなれない酒、そして蜂蜜の甘い香りが漂う店内は、私の中にある期待と不安を、より色濃く混ぜ合わせるように、そんな不思議な気分にさせてくれた。
しかし、そんな想いはまるで見当外れのように吹き飛んでしまう。 これから巻き起こる“馬鹿騒ぎ(バッカーノ!)”によって……。
―――――ニ〇〇四年四月二十日、NYマンハッタンのバー「蜂の巣」より
成田良悟 バッカーノ! 1931 鈍行編 The grand punk railroad(ISBN:4840224366) http://shop.mediaworks.co.jp/ds_index.php?isbn=4-8402-2436-6 というわけで(どういうわけだ?)、『バッカーノ!』に一票!! こちらは鈍行編は「表」と言える作品。勿論、「裏」である特急編にも投票してます♪
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バッカーノ! 1931 The grand punk railroad 特急編
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「あえて言おう。『バッカーノ!』に投票したと!(笑)」 「さらに言おう。『鈍行編』にも投票したと!」
ハリウッドのB級アクション映画的な極致であり、A級エンターテイメントして仕上がった、ライトノベルの傑作と言えるだろう。 多数のキャラクターが入り混じり、激しくシーンが切り替わり物語が展開していくが、それぞれのキャラクターの個性がハッキリしていて、混乱無く読める。著者である成田良悟の構成力、筆力のおかげだろう。
成田良悟 バッカーノ! 1931 特急編 The grand punk railroad(ISBN:4840224595) http://shop.mediaworks.co.jp/ds_index.php?isbn=4-8402-2459-5
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Dクラッカーズ6 追憶―refrain―
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流れていく「日常」という名の日々。 何か足りない。 何かが欠けている。 そう思っていても、人はその惰性という流れに身を任せて生きていく。 その足りない何かは、欠けている何かは、とても大切だと思っていたモノだったのに…・・・。 しかし、人はいつの間にかそれを忘れていってしまうのか?
あざの耕平『Dクラッカーズ』6 追憶―refrain― ISBN:4-8291-6204-X http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200302000260
これから訪れようとしている「卒業」、そしてその先にあるであろう将来への漠然とした不安。 かつては暗きアンダーグラウンドで勇名を馳せた「ウィザード」と呼ばれた自分と、今の自分。 ドラッグの副作用に病む身体。 そして最も大切な人、梓への想い。 そんな景の不安と期待の隙間を擦り抜けるように、消え去ったかと思われた悪魔達は静かに暗躍する。やがて、穏やかだった日々は景達がその事態に気付かぬまま、変わろうとしていた。 そして、景の目の前に立ちはだかる男が一人。その男は「狂犬の王」とも呼ばれていた。出会ったときのような猛々しい威風と圧倒的な力の奔流を纏い、景との、いや「ウィザード」との闘いを望む。その闘いの結末は!?
この後の巻になる7-1が素晴らしく面白いのは、6巻の叙情的なシーンと、「溜め」があってこそでしょう。この6巻で溜めに溜めて、さらに7-1の前半で更に溜めて、後半で物語は急激な加速をみせる。 6巻の見所はやはり、「ウィザード vs 狂犬の王」と「告白」でしょう。そして、何よりラストが素晴らしい。『Dクラッカーズ』は、3巻の「ようこそ魔法の塔へ」の台詞にズキューンと心奪わて読み耽りましたが、この6巻のラストでは心が締めつけられつつも温かくさせられました。 そして、7-1へ続きます。卑怯なまでに非常にうまいストーリー構成です。間違いなくやられます。とにかく、読んでもらわなきゃ判らないこの面白さ! ショートを含めた全10冊を読んで「ハイ」になろうぜ!!
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Dクラッカーズ7−1 王国−the limited world−
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もし1作品しか投票出来なかったとしたら、私は非常に迷ったでしょう。 しかし、それは『Dクラッカーズ』の“どの巻を投票しようか?”と迷うだけで、『Dクラッカーズ』と、他の作品とを比較して迷うということは、多分なかったと思います。それくらい、『Dクラッカーズ』という作品にのめり込んでしましました。
「いや、自分、Dクラだけスから。景さん命スから」
『Dクラッカーズ』 葛根市の若年層で密かに流行している「カプセル」と呼ばれるドラッグ。その「カプセル」は、単なるドラッグではなく、天使や悪魔を呼び出すなどと噂されていた。 そんな葛根市へ7年振りに戻ってきた、米国帰りの帰国子女の姫木梓は、幼なじみの物部景に再会することを楽しみにしていた。しかし、その当人である景は、通っている高校の中では「カプセル」に関わっているのでは人物では?と噂されている「図書館の住人」だった。 そんな時、梓の友人が高校の屋上から飛降り自殺を。その自殺を契機に巻き起こる「カプセル」に関する謎と、“ウィザード”と呼ばれる謎の人物との関係は!? 富士見ミステリー文庫が産み出した、傑作ネオ・アクション・サスペンスが幕を開ける。
あざの耕平『Dクラッカーズ』7-1 王国―the limited world― ISBN:4-8291-6227-9 http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200310000044
仲間達の中で、唯一想いを失わなかった千絵。 己が信じているモノを追い求めて、単身でアンダーグランドに身を投じる。 その執念が、想いが、千絵の手の中にあるアイテムを引き寄せ、千絵は心の中にあった推論を確信へと変える。 そして、あの聖なる夜から一年後の同じ日、再び「無慈悲な女王」へ挑む為、大切な仲間を取り戻す為、己の信じるモノを護りぬくため、親友の前に姿を現す。 その親友の大切な人を取り戻す為・・・。彼らが作り出した「王国」へと踏み込む決意をする!
2冊に分冊になった、完結巻の1冊目。 この物語の主役とヒロインは景と梓ですが、この巻に関しては海野千絵、千絵ちゃんが主役と言い切っても間違いないでしょう! この巻での千絵ちゃんの活躍は感動の一言です。私が『ルパン三世』の次元の声などで有名な声優、小林清志さんの渋い声が出せるのであれば、アニメ『勇者王ガオガイガー』の次回予告のように、「これが勝利の鍵だ!」と海野千絵のイラストを指差して街中で叫びたいです(過剰暴走)。 この7-1の前半の主役は間違いなく千絵ちゃんですが、後半は千絵ちゃんも含めた、東葛根高校の最強カルテットが主役です。このカルテットの連携には痺れます!! 千絵 → 梓 → 景 → 水原、このラインが繋がった時の瞬間は素晴らしいの一言。笑いを超えた、感動を突き抜けた、読んでいて拳を握りしめてガッツボーズをしたくなるような「興奮」がある。カタルシスの解放というか、カタルシスの爆発があります。「あぁ〜、『Dクラッカーズ』を読んでいて良かった!」と思った瞬間でもあります。 富士見ミステリー文庫が産み出した最高傑作である『Dクラッカーズ』。 もし、この感想を読んだことがキッカケで、『Dクラッカーズ』を読んでくれる方が居たとしたなら、これほど嬉しいことはありません。是非、本屋で見かけたら、いや今すぐ本屋に行って、購入せよ! 「無慈悲な女王」からの命令です(笑)。 購入した方達にはこの言葉を授けましょう。
「苦しゅうない。」
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Holy☆Hearts! 世界を守る、おしごとです。
(イラスト評)
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この作品自体が「ジャケ買い」と言うことで。 しかも、個人的に当たりだったので、非常に印象に残っている。
緋賀ゆかり氏の絵と、作品自体の雰囲気が非常に合っています。 お薦め♪ |
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桜色BUMP シンメトリーの獣
(イラスト評)
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GUNPOM氏の絵に惹かれての「ジャケ買い」っス! 桜子が可愛いっス! |
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GOSICK−ゴシック−
(イラスト評)
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武田日向さんの「絵」で買った作品。 全然、評判も知らずに購入です。
当たり作品で良かった(笑)。 |
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Dクラッカーズ7−2 王国−a boy & a girl−
(イラスト評)
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やっぱりコレ!
Dクラッカーズ完結巻のイラストは素晴らしい。 前巻との対比した構図の絵は、景と梓の関係の「らしさ」が見える。
そしてお得情報!(笑) 『Dクラッカーズ』を読み終えたのなら、富士見ミステリー文庫のWebサイト(http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/)へ行って、「Dクラッカーズ」完結記念の壁紙をGETしましょう! 幻の短編も読むことが可能です♪ |
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