学校を出よう!
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ひたすら泣ける、喪の反学園小説。そう、これはまさしく学校を出ようとする小説なのであって、だから学園小説に落ち着いてしまっている続巻の存在意義は多少疑わしくなくもないし、それだけに続編は小手先の語りの技術に頼りすぎている感がある。続編も悪くはないけどね。 それに対してこの第一作同時刊行の『涼宮ハルヒの憂鬱』に比べても捻りのない語りを採用しており、拙劣は拙劣だが、その作家の処女作においてしかありえない、主題に対する生硬で真摯な姿勢がかえって胸を打つ。 |
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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 2<下>
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シリーズ全体に一票なのだがとりあえず最新刊に。 過剰にそれらしく振舞う事によって目指される、ライトノベルらしいライトノベル。 作者の川上稔は、ライトノベルでしかありえないにも関わらず当たり前のライトノベルの枠組みに収まりきらない過剰を抱えた奇妙な作品で知られる難解な作家である。 |
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我が家のお稲荷さま。
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やや児童文学めいた、しかし行儀の悪い(貶し言葉ではない)文体で綴られる、何も起らない物語。 夏休みはだらだらと流れる時間だけれども、停滞しているわけでは決してなく、物語の予感と物語の残滓を引き連れてずるずると動いていく。そんな当たり前をいいなと思わせてくれる佳品。 |
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魔術士オーフェンはぐれ旅(20) 我が聖域に開け扉(下)
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長さにより必然的に抱え込まざるを得なかった深刻な主題の数々をきちんと描ききって見せた大傑作。 スレイヤーズ以降ブギーポップ以前の最高の達成であって、投票してない奴は正直モグリ。 |
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涼宮ハルヒの憂鬱
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2003年度最高のライトノベルヒロイン涼宮ハルヒの初登場作品。 基本的にはそれで説明おしまい。 つまりハルヒの気持ちがわかる、キョンの気持ちが分るかどうかがディープにはまるかどうかの境界線。 |
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ビートのディシプリン Side2 Fracture
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作品ごとにタッチを変えてくる緒方氏のこだわりに一票。 |
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おねがい☆ツインズ 1 一人と二人
(イラスト評)
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このクラスのアニメーターの画力ってやっぱり化け物。 |
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我が家のお稲荷さま。
(イラスト評)
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とにかく可愛い。とにかく綺麗。今時珍しい、コントラストを強調しない、普段カラーで塗ってる人が考えなしにやってしまいがちなグレースケール塗りが、逆に作品の持つ柔らかい空気感を引き立たせる。引き立たせるのだがその一方で大き目に描かれた胸が柔らかそうなのはいいものの、劣情を催させてどうにも目のやり場に困る。それもまたこの作品の思春期らしさではあるかもしれない。 |
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魔術士オーフェンはぐれ旅(20) 我が聖域に開け扉(下)
(イラスト評)
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広がりのある景色がきちんと描ける事は草河遊也の最大の美点の一つだと思うし、これまでのシリーズではそれを十全に生かしてきたのだけれど、最後のページでは、小さく切り抜かれた枠の中に、クリーオウがぽつねんと座っている。33冊の長さを経て、シリーズがたどり着いたその狭さがなんとも感慨深い。 草河先生秋田先生、有難うございました。 |
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君の嘘、伝説の君
(イラスト評)
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色々素晴らしいが、とりあえず眼鏡の弦を描き込んでいるのがいい感じ。 |
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