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▼プロフィール
21歳、男性。
こんにちは。やっとの登録です。 私は神、精霊、天使、悪魔、魔法、無生物の意思、そんなようなものについて、いない(ない)、と思いつつも、いて(あって)ほしい、と思っている人間です。 それを反映してか、剣と魔法、伝説、運命、オカルト、そんな、いわゆるファンタジーの物語が大好きです。 その物語の、世界や法(「法律」に非ず)、登場人物の理論、思考、というものの描写がうまい作品には、なんとも魅き込まれてしまいます。
推薦図書
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Missing 10 続・座敷童の物語
イラスト評
Missing 10 続・座敷童の物語
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投票は5つまでできるそうですが、特に推したいものを推す、という考えと、この投票を以てこの1冊ではなく、このシリーズに投票したい、という思い入れから、私からは一点だけ、「Missing」(電撃文庫)に1票を入れたいと思います。 (今回はシリーズへの投票はできないので10巻だけに投票します。)
世界設定に惚れました。 この物語の世界にはこの物語特有の、理解しにくい概念があり、好き嫌いが人により大きく変わるかと思いますが、私にはツボでした。こういう、法則というものが確立している自ら学んで新しい知識を習得できたときのように快感です。 作中にときおり現れる、登場人物が、しいては著者が、この物語の世界について、また、時には現実の世界について、深く考察した末に生じたのであろうセリフや説明の文章の端々に興味、共感を覚えます。
世界法則が確立している、それは、少なくとも「何でもあり」ではないということです。 誰もが或る束縛の中で自分の目的を目指す、その中にこそ苦労があり、克服があり、限界があり、ドラマがある。感動もそこにあると思うのです。制限があるから、面白い、呪縛があるから魅力がある、不都合があるから、その話への移入を望み、実際に移入する。そうしてその作品に“入り込んで”いくという、そこにまで至った物語が自分にとっての傑作だと思います。
現在のところ、私が最も強く惹かれており、その状態にある小説がこれであるので、私はこの作品、「Missing」を推します。
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