みどりや さんの紹介
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自己紹介 |
私の若い頃には、ライトノベルという言葉は無かった。 表紙買いの「星虫」にはまり、ライトノベルという言葉に触れる。 「星虫」ファンサイトで「まいじゃー推進委員会!」の存在を知り、気づいた時には「マリア様がみてる」と「楽園の魔女たち」を計20冊前後大人買い。しっかりはまる(笑) 「でたまか」や「ペリペティアの福音」ライクな、お約束の泣けるシーンが大好きです。 現在は、西尾維新と「スパイラル」に注目中。 |
応援メッセージ・小説部門 (10評)
タイトル | ネオクーロンB | |
シリーズ | ネオクーロン | |
著者 | 鷹見一幸 | |
イラストレーター | PEACH-PIT | |
レーベル | 角川スニーカー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-425711-6 | |
発行年月日 | 2004-03-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
ネオクーロンAから、10年。 男は10年前のその時、意地やプライドを守って死んでも、誰も褒めてくれない……それどころか規則違反を理由に弔慰金の減額さえ行われるという現実を知った。そして、抜け殻となった。 その時、男の庇護の対象だった子猫ちゃんは、しなやかな雌虎に成長した。 そこに紛れ込んだ5人の半熟ポリスガール。しかし、彼女らにも半熟なりにそれぞれ背負う物があった。 こんな7人に対するのは、5つのマフィア、数百人の敵。 『人々は正義が負けるところを見たくないんです。しかし、現実はドラマのようにはいきません。だからこそ人々はドラマの中で正義が勝ち、悪人が懲らしめられる姿を見たがるのだと思います』 10年前の約束が、男に追いつき、男を捕らえる。無感覚な抜け殻は、再び痛みを知る人間として生き返った。 非力な味方が、「やせがまんと……ええかっこしい!」を信条に、巨大な敵を迎え撃つ、鷹見一幸氏のお約束の展開。 はらはらドキドキしながらも、安心してページをめくれる充実感。サイコーです。 |
タイトル | でたまか アウトニア王国人類戦記録 3 漆黒無明篇 | |
シリーズ | でたまか | |
著者 | 鷹見一幸 | |
イラストレーター | Chiyoko | |
レーベル | 角川スニーカー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-425714-0 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
そんなことはどうでもいいんですよ、チャマー王子。これは約束でしょう?あのとき、チャマー王子が約束した、だからその約束を、俺たちアウトニアの軍隊が守りにいく、それだけのことじゃないですか --アウトニア艦隊司令カターク大佐 やっぱり、鷹見一幸氏の作品はいいです。今回もしっかり泣かせて頂きました。 アウトニア軍兵士の誓文 「王家の命あらば、我らアウトニア軍の兵士は、その全力をもって敵を討ち果たすものなり、アウトニアの旗印あるところ、その地はアウトニアなり!」 アウトニア王国王家の誓文 「約定を果たすは、これ王の道にして人の道なり!我らは王の道と人の道を行くアウトニアの者なり!」 約束した。だから守りに行く。それだけのこと。 それが、王の道、人の道。あたりまえのこと。 人と人との約束。 男と女との約束。 国と国との約束 企業と従業員との約束 企業と顧客との約束 約束した。だから守る。それが、人の道。あたりまえのこと。 それだけのこと。 それだけのことの、なんとむづかしいことか…… |
タイトル | ネコソギラジカル 上 十三階段 | |
シリーズ | 戯言 | |
著者 | 西尾維新 | |
イラストレーター | 竹 | |
レーベル | 講談社ノベルス | |
書籍コード | ISBN4-06-182393-0 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
「多分無理だと思うから、そう言ったんだけどねー。聞く耳なしって感じ。馬の耳に念仏、釈迦に説法だよ」 「その二つの諺(ことわざ)は意味が全然違うよ」 「でも、現象は同じ」 「まあ、同じだね。それに……彼女が馬だろうと釈迦だろうが、どっちにしたって、ぼくらには、関係のない話だけどね」 「うん、そうだね」 わたしは、こんなおしゃれな台詞が満載の西尾維新氏ならびに<戯言シリーズ>を応援します。 少しでも多くに人に読んでもらい楽しんでもらえたらいいなと思います。 でも、この応援文を読んでいるあなたは、馬かもしれないし、釈迦かもしれないんですよねー。 そして結局のところ、「バックノズルにジェイルオルタナティブ」。 西尾維新氏の作品を読むことになっている人間は、遅かれ早かれ、必ず氏の作品を読む。 そして今、あなたが氏の作品を読まなかったとすれば、変わりの誰かが氏の作品を読むわけで、この時代における西尾維新氏や<戯言シリーズ>の評価は変わらない。 そうだとすれば、こういう応援文を書こうと書くまいと、 「どっちにしたって、大勢には、関係のない話だけどね。」「うん、そうだね」 あれ? じゃなくて、みどりやは西尾維新氏ならびに<戯言シリーズ>を応援します。 「わん」「……………」「きゃ、きゃぅーん……」 |
タイトル | 茜のフライト・ログ | |
シリーズ | ||
著者 | 夏見正隆 | |
イラストレーター | 鬼頭莫宏 | |
レーベル | Tokuma Novels | |
書籍コード | ISBN4-19-850635-3 | |
発行年月日 | 2004-05-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
一言いわせて。 どこが、『「長編航空サスペンス」小説。』なんじゃ!!(怒) いえ、もちろんサスペンスという言葉から、 「空飛ぶ密室の中で正体不明の犯人によって、乗客、乗員が、一人また一人と殺されていく」とか 「客室乗務員(CA)訓練生の茜。担当のお客様が突然倒れる。そのお客様の正体が実は…。ひょんなことから国際な謀略に巻き込まれた茜の空の旅の行き着く先は?」なんて展開を期待した私がお馬鹿だったのは事実なのですけどね(汗)。 私の脳内分類ではこれは、スポ根小説です(きっぱり)。 競技場は航空機内。プレーヤーのポジションはキャビンアテンダント(CA:昔はスチュワーデスと呼ばれた)。 競うのは、客の安全と快適なサービスの提供。 次々に襲い掛かるトラブルを上手に裁き、時間内に何でも片をつけることを要求される。 だって 「使用機材が遅れて着くのはしょっちゅうだし、それを定刻に出すわけでしょう」 「仕事が遅くて、目的地に着いてからジュースをだしてもしょうがないでしょう」 あとがきに、『今回のシリーズのネタ元は、実はうちの家内(元CA)である。』との記述があった。 ふーむ。スチュワーデスさんと仲良くなるには、作家になって航空小説を書くという手があったのか(笑) まいじゃー推進委員会!(http://maijar.org/) にて、夏見さんのファンページが紹介されていました。 Fan page of Masataka Natsumi 夏見正隆ファンページ (http://studioddtonline.web.infoseek.co.jp/plan/natsumi/natsumi.html) 『夏見正隆氏を地味に応援するページです。』とのことです。 {{ さて、このサイトの作品リストを見てみると、なぜか一番下に「惣領隆作品リスト」なるものがあり、 『当サイトは「夏見正隆 = 惣領隆」説を公言する、超絶トンデモ無責任ファンサイトだったりします。』 との記述が!? そして、「茜のフライト・ログ」の作品紹介ページをみてみると 『主要な登場人物と基本ストーリーが惣領隆「彼女のつばさ」と酷似、というかまったく同じと言っていい。 』とのコメント。 うん、たしかに。 魚住渚佐が同じキャラクターで登場したのにはびっくりした。 ちなみに惣領隆「彼女のつばさ」の作品紹介ページにはもう少し突っ込んだ記述が有る。 そして、新刊「たたかう!ニュースキャスターシリーズ 嵐を呼ぶ整形魔人」のコメントには 『なんと、「彼女のつばさ」でついには主役を奪い取ってしまった栗原秋美が冒頭から登場。』 夏見ファンを名乗るのであれば、「彼女のつばさ」は一読しておく必要があるのかもしれない。 私が惣領隆「彼女のつばさ」という作品の存在を知ったのは、「レヴァイアサン戦記(2)」のあとがきである。 「レヴァイアサン戦記 全5巻」(夏見正隆デビュー作)のあとがきは、(1)-(4)は座談会形式になっている。 (1)(2)巻末企画「作者に聞く」聞き手:小椋菜穂子(国際線スチュワーデス) (3)巻末座談会「作者と話す」上福岡信一郎(分子生物学者)小椋菜穂子(国際線スチュワーデス)1995.7.15 初版 (4)巻末座談会「作者と話す」上福岡信一郎(分子生物学者)小椋菜穂子(主婦)1995.11.15 初版 ちなみに、「彼女のつばさシリーズ」のあとがきは現役のスチュワーデスさんへのインタビューとなっておりそのお相手は。 (1)小椋菜穂子 1993.12.20 第1刷発行 (2)坂本有理砂 1994.2.22 第1刷発行 (3)西尾百合子 1994.4.20 第1刷発行 }} |
タイトル | 夜光曲 薬師寺涼子の怪奇事件簿 | |
シリーズ | 薬師寺涼子の怪奇事件簿 | |
著者 | 田中芳樹 | |
イラストレーター | 垣野内成美 | |
レーベル | ノン・ノベル | |
書籍コード | ISBN4-396-20793-X | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズは気楽に読めるので好きです。 主人公を正義と言って良いかどうかに一抹の疑問はあるが(美人だから許す)、勧善懲悪のお約束の大団円。 読んでいるときは、めちゃくちゃ楽しくて、(いい意味で)後には何にも残らない。 時事ネタも織り込まれているのだが、風刺が利いているというよりは、ただ、いいたい放題言っているだけという姿勢に共感(笑) |
タイトル | 小説スパイラル〜推理の絆〜 4 幸福の終わり、終わりの幸福 | |
シリーズ | ||
著者 | 城平京 | |
イラストレーター | 水野英多 | |
レーベル | スクウェア・エニックス | |
書籍コード | ISBN4-7575-1181-7 | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | レーベル:Comic novels | |
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
自分の感性にあった作品は…命ほど価値がありましょう 7日7晩かかっても「スパイラル〜推理の絆〜」の魅力のすべては語れません などとパロって(http://maijar.org/word/serifu/sa-3.htm#spiral)いても始まらないので、 (1)漫画:スパイラル (2)原作者:城平京 (3)小説:スパイラル という感じで語ってみましょうか。 ●漫画:スパイラル やはり、「スパイラル〜推理の絆〜」といえば、漫画がメインで、小説版はおまけといった印象があります。 漫画「スパイラル〜推理の絆〜」は現在13巻まで出ています。11、12巻で多少だれた感じは在りましたが、13巻でまた、スピード感覚がよみがえり、後は、クライマックスに向け一直線といった感じです。 最初、「スパイラル〜推理の絆〜」は、「Q.E.D.証明終了(http://www.bk1.co.jp/product/1883007)」と同様の推理をメインとした作品かと思っていましたが違っていました。 ドラマの「スパイ大作戦」にも通じるものがあると思いますが、ある種の「勝利条件」が与えられ、それを実現するための武器に論理を使用します。 この論理の切れ味がすばらしい。そして、底流にある主人公鳴海歩の成長のストーリー。 とにかく、漫画「スパイラル〜推理の絆〜」は、3巻までは読んで欲しい。 3巻ラストの一杯のコップの水を飲むシーン。思わず身震いがした。このシーンは必見です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ --あらためて 思いしらされたんだ 自分の 知恵も勇気も 無力なんだって 信じるものだけが いつも幸福で いられるんだって ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 4巻pp61-62より ●原作者:城平京 この人は、漫画「ヴァンパイア十字界」(http://www.bk1.co.jp/product/2479889)の原作者でもある。 その3巻の原作者あとがきで次のようなことを書いている。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 「だまし絵」というものがあります。 壷の絵かと思ったら向かい合った人の絵にみえたり、ウサギかと思ったらアヒルに見えたり、若い女性かと思えば老婆だったり、(省略) 英国の推理作家にクリスチアナ・ブランドという方がいます。(省略) 『ジョゼベルの死』では容疑者全員が次つぎ自分が犯人だと告白し始めたりします(それもラスト七十ページを切った段階で、ほんの十数ページの間に。当然真犯人はひとり)。 同じ手がかり、同じ証拠でもほんの少し見方を変えてやる、同じ内容の証言でもほんの少し視点を変えてみる、ただそれだけで事件の様相がぐるぐる変化することもあるとブランドの作品は教えてくれます。 (省略) ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ そして城平京氏は、この手法を自家薬籠中の物としている。 ●小説:スパイラル さて、ライトノベルファンパーティーの応援メッセージなのでここをまじめに書かんとあかんな(笑) 小説版の「スパイラル〜推理の絆〜」はこの4巻目で閉幕ということだ。残念である。 全てオリジナルの別ストーリー。漫画のストーリーの小説化ではありません。 1〜3巻目までは、漫画スパイラルと同時期の本筋とは無関係な鳴海歩の活躍(謎解き)が本編として収録され、それにプラス外伝として歩の兄鳴海清隆の警視庁時代(歩は当時、小学生)のエピソード(短編推理)がついている。 3作とも、「ほんの少し視点を変えてみる、ただそれだけで事件の様相がぐるぐる変化する」というサプライズ付き。 圧巻は、2巻「鋼鉄番町の密室」における事件の真相を依頼人に伝える際の鳴海歩の次の台詞。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 俺はあんたに三つの解決を提示してやる。さっきも言ったが、どれを真実とするかはあんた次第だ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ この話を読了した後、私の頭のなかでは先にあげた漫画スパイラルの台詞がリフレインしていた。 自分の 知恵も勇気も 無力なんだって 信じるものだけが いつも幸福で いられるんだって 本編3作は、本当に気楽に楽しめる。ひよのタンファンなら、読むべし。ロマンを求めるなら缶スープ「さばおり」を堪能しろ(笑)。 4巻は、外伝シリーズの完結ということで少し趣が異なる。 今回は、小学生の鳴海歩が直接、事件にかかわり、過去の歩の兄清隆、義姉まどか刑事との係わり合いも描かれる。 外伝は、漫画スパイラルの背景を知る上で、ファン必読の書と言えよう。 アンニュイな溜息の似合う小学生 鳴海歩に乾杯!!! |
タイトル | フルメタル・パニック!-サイドアームズ- 音程は哀しく、射程は遠く | |
シリーズ | フルメタル・パニック! | |
著者 | 賀東招二 | |
イラストレーター | 四季童子 | |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-1605-6 | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
「ソースケ?もう戻ったの?」 「肯定だ。つい先ほどな。なにがあったのかは知らないが--クルツ--おまえの友人を二人つれてきた どちらと出かける。選ぶといい」 「……… やれやれ……。粋な計(はか)らいだとは思うけどな。今日はおまえが死神にみえるぜ」 「それがこの道だ。まだ答えを聞いていないぞ。」 「決まってるだろ」 宗介が脇で良い味を出しています。 「友人」ではなく、あの仏頂面で「おともだち」と言って貰いたかったという気もするが(笑) |
タイトル | 眠り姫 | |
シリーズ | 眠り姫 | |
著者 | 貴子潤一郎 | |
イラストレーター | ともぞ | |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-1663-3 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
「わたし、シェイクスピアは嫌いなの。あの人は主人公が破滅するエンディングでしか傑作を書けなかったんですもの。わたしが好きなのはハッピー・エンドの物語だけよ」 http://maijar.org/word/serifu/na-4.htm#nemuri 「まいじゃー推進委員会!」の極楽トンボさんも、しっかり押さえているこの台詞、カッコイイです。 世間的に、シェイクスピアの評価の高いことは知っているし、それを尊重することに異論は在りませんが、だけど、自分の好き嫌いがそんなものに左右される必要は微塵も無い。 私は「格好つけたがり」が、やせ我慢しつつ活躍する物語が好きだ。 中年だろうが、小学生だろうが、素敵な女の子の出てくる話が好きだ。 そしてハッピー・エンドの物語が好きだ。 そんな意味では、書き下ろしの「探偵真木」シリーズ3:孤独のRunawayは、まさにつぼでした。 シリーズ1作目と3作目のとても同一人物とは信じがたいキャラのギャップも素敵です(笑) ところで、「貴子潤一郎」というのは、本当にひとりの作家なのだろうか?ひょっとしたら、「貴子さんと潤一郎くん」からなる2人のユニットに対して付けたペンネームではないだろうか? などといった妄想をもてあそぶのもまた楽しい。 独立した短編4、連作3の計7編よりなる、とても素敵な短編集でした。 |
タイトル | ガンズ・ハート 2 硝煙の女神 | |
シリーズ | ガンズ・ハート | |
著者 | 鷹見一幸 | |
イラストレーター | 青色古都 | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2638-5 | |
発行年月日 | 2004-03-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
「俺……家や物ぶっ壊して、ざまあみろ、って思う楽しさより、こうやって人助けして、ありがとう、って言われたときの楽しさの方が好きですね。」 「そりゃあそうだ。ざまあみろ、って楽しさは、そのときは楽しいけど、あとに何かわかんねえけど嫌な燃えカスが心の中に残りやがるんだ、この燃えカスが消えるには時間がかかる……だから、その燃えカスを消したくて、また、ざまあみろ、って楽しさに走る……いつまでたっても終わらねえ、どんどん燃えカスばっかりが溜まる。嫌な気分だけがいつまでも続く。でも、ありがとう、って言われたときの楽しさは、あとに嫌なものが残らない。逆にほんわかしたものが残る……人間ってのは、元々そっちの方を向くようにできている証拠なのかもしれねえな……」 職人が吟味した材料をきれいに調理してならべた一品(全五巻)。 鷹見一幸氏の料理は、食べ終わったあとにほんわかしたものが残る。 一番好きなシーンは、ケリンとD・Dの出会いのシーン。 自分の頭の良さを鼻にかけていたD・Dの気づき。 「俺は、そんなのあるか!と思ったけど、心のどっかでケリンの解答を認めていた。 数学とか、論理とかそういった部分じゃない、人と人の触れ合うどこか、心の襞みたいなところから現実的な解答を引き出すという方法もあるんだということをそのとき知った。 マニュアルや教科書に無い正解だってあるんだということを、俺はこいつから学んだ。 ……こいつにはかなわない。どこか、人間の根っこのところで俺とは違う。 だから、俺はこいつについていくことに決めたんだ。」 鷹見一幸氏は語りかける。『笑って生きているかい?馬鹿になってごらんよ。毎日笑って暮らせるよ。』 |
タイトル | 先輩とぼく 2 | |
シリーズ | 先輩とぼく | |
著者 | 沖田雅 | |
イラストレーター | 日柳こより | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2699-7 | |
発行年月日 | 2004-06-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
あほらしさが魅力です。 ほんとに、ほんとに、とっても、とってもあほらしいのに、 「これが私の戦い方ですよ。どんな手段を用いても勝つ。正々堂々負けることに何の意味もない」 さりげなく、こんな主張を、しっかり、ちゃっかりしているところが素敵です。 |
みどりや さん への一言コメント
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