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こちらは掲示板の過去ログとなります。
新たな書き込みは出来ません。ご了承下さい。


早見裕司『ジュニアの系譜』スレッド2

0 名前 : 草三井 投稿日 : 2004年05月22日(土) 11時08分09秒
奇談小説家・早見裕司さんによる連載コラム『ジュニアの系譜』に関するスレッドです。
感想や情報や意見などありましたら、なんでもお気軽にどうぞ。
もっとも、今の時点ではまだ未公開状態なんですが……(^^;
よろしくお願いします。
(運営上の都合で前スレを過去ログ化しました。
閲覧者のみなさまにはお手数かけますがよろしくお願いします)

過去ログ
http://maijar.org/sugoi/cgi-bin/bbs/bbslog/hayami.html

1 名前 : さかなや 投稿日 : 2004年05月25日(火) 12時47分58秒
 ごきげんよう。第4回,楽しく読ませていただきました。

 懐かしい名前が色々出ていますね。

>マクロス
 早瀬未沙好きだったんで,彼女が士官学校をドロップアウトしてマクロスに来るまでのお話とか印象に残ってます。

>17歳の肖像
 うちの姉がマーグにハマって「ロゼ殺ス!」とか吠えてたのを思い出します。
 ……今にして思えば,この辺りから道を踏み外したような(笑)

>ゴーショーグン
 これ,完結してましたっけ? 幕末編あたりまでは読んだのですが。
 キャラがとにかく良くて,主役三人と悪役三人どっちも大好きでした。特に,オリジナルになってからのブンドル様の崩れっぷりが見事です(笑)
 やっぱりうちの姉がブンドル様にハマりまくってました。そいや,涙の法則のレコード実家にあるんだけど,プレーヤー壊れちゃってるからもう聴けないんだよなあ……

 それでは,突然の書き込み&乱文にて失礼します。

2 名前 : はやみ。 投稿日 : 2004年05月26日(水) 19時03分29秒
ここを読んでいる方からのご指摘がありました。
たいへんすみません。第4回で、鳴海丈さんのご著書を「唐獅子警察2−0」と書いてしまいましたが、もちろん「緋牡丹警察2−0」のまちがいでした。現物を前に置いて、なぜまちがうかなあ……。
鳴海さん、読者の皆さん、ごめんなさい。スタッフの方、今から訂正ききますでしょうか。よろしくお願い致します。

3 名前 : A 投稿日 : 2004年05月29日(土) 21時21分30秒
大学紛争のあった1968年に生まれ、1980年に中学に入学。
そんな私の世代。
大阪万博は覚えてないけど子供の頃から白黒のTVがあって、当時は当然リモコンなんてないからTVの前でチャンネルをかちゃかちゃ回す。
あまりTVに近づくと目に悪いからと2m離れなさいと躾けられた。
サンダーバードやキャプテンウルトラ、ウルトラマンやウルトラセブン、仮面ライダーやミラーマンといった特撮を見ていた。特撮だけじゃなくてポパイやスーパー3、シンドバッド(マジックベルトをギュッと締上げると強くなるのだ)などのアメリカ製の面白いアニメも放送されていたので必ず見ていた。アメリカ製のだけじゃなくて日本のSFチックなアニメ(生き物のようなエアカー(流星号?)が出てくるアニメとか、バビル2世、デビルマン)。アトムやマグマ大使、鉄人28号などは名前はよくきいてたけどよくは知らない。
小学校低学年から学研の「科学と学習」という雑誌をとっていて、付録についてくる実験器具とか試薬、材料が楽しみだった。滑石は当時アスファルト舗装されだした頃だったので舗装された道路まで友達とみんなでいってケンケン遊びの丸や三角や四角を路面に落書きするのに使ったりした。
SFベストセラーズが学級文庫にあって愛読したのは小学校高学年の頃だったか。なつかしいので今復刊ドットコムで投票してきたところだ。なつかしい…!

4 名前 : A 投稿日 : 2004年05月30日(日) 04時02分44秒
この掲示板の主たる用途にそぐわない投稿でしたら恐れ入りますが削除なさってくださいませ。

5 名前 : はやみ。 投稿日 : 2004年06月01日(火) 11時15分55秒
Aさん、お気になさらず。そういった個人の思い出の中に、ジュニア文庫はすでに生まれようとしていたのだと思います。
私は少し前の生まれですが、体験はあまり変わらないようですね。ただ、田舎で民放が少なかったので、見られるテレビが圧倒的に少なかったなあ……流星号が出てくるのは、「スーパージェッター」です。

6 名前 : 狩田英輝 投稿日 : 2004年06月08日(火) 18時49分22秒
 初めまして。
「アリス」シリーズですが、NHKで以前「アリスSOS」という名前でアニメ化されています。

http://www.page.sannet.ne.jp/y_kasai/paxkoo/alicesos/alicesos.html

 番組内番組、とでもいうべき変則的な形で放映されていますが、声優は豪華でした。

7 名前 : はやみ。 投稿日 : 2004年06月11日(金) 11時26分04秒
狩田さま、はじめまして。
「アリス」シリーズへの情報、ありがとうございます。最近のアニメにすっかりうとくなってしまったので、まったく知りませんでした。お恥ずかしい。
たしかに豪華な声優陣ですね。個人的に仲のいい人も出ていて、おやおやと思いました。
98年になって、「アリス」シリーズが取り上げられた、というのも興味深いことですね。ティーンズハートからの映像化は、知っている範囲ではきわめて少ないですし。

8 名前 : ナカ 投稿日 : 2004年06月19日(土) 10時23分40秒
はじめまして。ナカといいます。早見さんのコラムを、楽しく読ませて頂きました。
私自身、「面白い小説、過去の読み逃したいい作品」を最近探していて、
80年代後半〜90年代の講談社ティーンズハートが穴になってたなあと
感慨を持ってたのですね。ピンクの表紙に隠されて(?)津原やすみさんや
小野不由美さん、皆川ゆかさん(この方のは例外的にずっと読んでたのですが)
のレベルの高い作品で、未読の本が多くあり、ネットを使って探して読んでいます。(サイフは痛い@@.笑)
コラムには共感する所が多かったです。では、また読みに来ますね。

9 名前 : はやみ。 投稿日 : 2004年06月22日(火) 18時12分15秒
ナカさま、はじめまして。ジュニア文庫は、普通の古本屋だと安いので、ネットを丹念に調べる必要がありますね。私も懐が痛いです(^^;)。

10 名前 : さかなや 投稿日 : 2004年06月23日(水) 12時48分22秒
 ごきげんよう。第11回楽しく読ませていただきました。

 ところで。
 富士見書房は,角川から出している教科書の参考書を作るためにつくられた会社だと富士見の編集者さんから聞いたのですが。
 なんでも,教科書を出している会社は,自分のところの教科書の参考書を作っちゃいけないんだそうで。

 俳句の雑誌があるのはその名残なのかと思ったり。……いや,なんとなく国語の授業のイメージがあるもんで<俳句
 富士見のビルへ行くと,天地無用のどでかいポスターと並んで俳句の応募作品が張り出してあって違和感無限大です(笑)

11 名前 : 葛西 伸哉 投稿日 : 2004年06月23日(水) 14時45分00秒
早見さま

 ようやく私でも嘴が挟める話題になったところで、コラムが完結という事でいささか残念ではあります。確かに実作者とのアプローチと研究者としての視点は異なって当然ですし、ここから先は若く、読者として現場に立ち会っていた方々が記すべきというのも確かだとは思うのですが。

 さて、スニーカー文庫やファンタジア文庫の創刊ですが、やはり早見さまが以前のコラムで指摘していた70年代末のソノラマ文庫などに見られたアニメノベライズのブームからの流れが大きいかと。さらに80年代のファミコンも含む「娯楽の道具としてのコンピュータ」の普及に伴うファンタジー概念の一般化(およびTRPGなどのブーム)も加わり、ハヤカワの『グイン・サーガ』、徳間の『銀河英雄伝説』のヒット(アニメやマンガに抵抗のない世代に、国産の大河ファンタジーやスペースオペラが提供される)、そしてその流れの先に出てきた角川の『宇宙皇子』の影響が大きいでしょうね。
 アニメの脚本家が小説を書き、アニメ畑出身のイラストレーターがカバーを描くという手法は、そのままファンタジア文庫やスニーカー文庫の創刊時の方法論になっています(特に、ファンタジアの初期はアニメ脚本家出身の方が多く、作品ジャンルはいわゆる異世界ファンタジーよりも軽めのスペオペやアクションものが主流でした。重要なのは「ファンタジー」である事ではなく「アニメ・マンガ的なテイストを盛り込んだ小説」という事だったのでしょう)
 スタート時における「ファンタジア」と「スニーカー」がどのような方向性の差をつけたのか、自社内でどういう住み分けをしたのかは正直、よくわかりませんね。自社系列で、ほぼ同時に似たような事業を動かしている以上、何らかの意図はあったと思うのですが……。
 それと、きちんとデータを取って検証したわけではないのですが、ファンタジア文庫で「いわゆるファンタジー」が主流になったのは『スレイヤーズ!』以降という印象があります。これに限らず、生え抜き新人のヒット作がレーベルのカラーを決めるという蛍光はあるみたいですね。

 話は変わりますが、サークル文庫という名前はちょっと感慨深いものがあります。刊行点数ひと桁の泡沫レーベルですが、私が事実上の再デビューを果たしたところですから。
 早見さまが挙げた以外にもゲーメストZ文庫やKKベストセラーズのプレリュード文庫など、消えたレーベルも少なくないですよね。どうも「外」から見ているとファンタジアやスニーカー、あるいはコバルトなどが長く続いているせいでライトノベル、ジュニア小説というのは安定した業種に見えているようで……。

12 名前 : 時海結以 投稿日 : 2004年06月23日(水) 17時04分47秒
スレ越境、大変失礼いたします。

早見先生、初めまして、富士見ミステリー文庫でお世話になっております。      

さかなやさま、こちらでは初めまして(^^)。

自分が富士見書房の編集部で受けたレクチャーでは、もともとは戦前からの「俳句研究」の版元だったそうですが。昨年創刊70周年でした。それが一緒になったとか。
しかしまぁ、あの富士見事業部の入っているビルの玄関に飾られた等身大キャラの立て看板とかポスター、上階の俳句・短歌関係の編集部と共用だけに、ビルを間違えたと俳句関係者の方が思って引き返さないかと、いつもうかがうたびに心配になります(笑)。

おじゃまいたしました。

13 名前 : 元PC 投稿日 : 2004年06月24日(木) 22時05分59秒
はじめまして。コラムもいよいよクライマックスのようですが、ほんの少しだけ私が補足してよろしいでしょうか?

ログアウト文庫はそのタイトル通り、同名のテーブルトークRPG雑誌を核にしたものでした。90年代のジュニア小説バブルの崩壊の一端にはテーブルトークRPGブームの終息もあったのかと思います。実際、角川、富士見といったバブルの中核にあったところは、テーブルトークRPGの情報発信元でもあり、テーブルトークRPGの人気に陰りが見えたことで雑誌の休刊、刷新などいくらかの影響が出たようです。

ちなみに、テーブルトークRPG人気の裏には商業PBM(プレイ・バイ・メール=狭義では郵便利用のRPGやSLG)の活況があり、商業PBMの情報発信、ユーザー獲得にはテーブルトークRPG雑誌が活用されていました。ところがPBM各社が冒険的な経営をしていたところに、テーブルトークRPG雑誌の休刊が相次いで、情報発信等が思うようにいかなくなり、商業PBMも緩慢な死を迎えてしまいます。

しかしこのPBM会社。ゲーム誌、小説誌にコネが作られていたおかげか、ここでマスターとして活躍していた方、多くは業界二大勢力だった遊演体(及びそこから派生した団体)とホビーデータのマスターが、ジュニア小説家として、あるいはギャルゲーシナリオライターとして巣立っていきました。いま第一線で活躍している作家、ゲームシナリオライターには少なからずPBMマスター経験者がいるようです。

ついでに書けば、これと時期を前後して、表に出てくるのがそれまで日陰者だった美少女ゲームです。当時知る人ぞ知るメーカーだったLeafが『To Heart』で大ブレイクし、業界にノベルゲームというものを完全に定着させましたのも、まさにこの頃だったのです。美少女ゲームがエロやゲーム性よりも物語主導、キャラ主導へ大きく傾き、これ以降、美少女ゲームのアダルト/非アダルトの境界線が一層曖昧になって、ジュニア小説を含めた非アダルトのオタク業種も美少女ゲームに急接近することになります。


14 名前 : さかなや 投稿日 : 2004年06月24日(木) 23時20分59秒
>>12
> 時海結以さま
 ごきげんよう、こちらでは初めまして。
 これからもよしなに。

 ちなみに、この御挨拶は、こっちが本場だったりします(笑)
 ……ちゃんと実践してますよ、広報担当様?

>>13
> 元PCさま
 そもそも、ホビーデータは、遊演体のネット88で人生変わっちゃった人達の集まりですので。
 すべての元凶は遊演体にあるのではないかと。

 あと、個人的な思い入れですが。
 リーフのビジュアルノベルのブレイク作は痕だと思います。……あれは、本当に衝撃的でした。
 確かに、To Heartの方が色々と有名ですが、今でもリーフキャラで人気投票すれば柏木姉妹(次女除く)が上位に喰い込みますし。

15 名前 : 海燕 投稿日 : 2004年06月25日(金) 18時02分13秒
>ログアウト文庫

菅浩江「暁のビザンティラ」、山本弘「パラケルススの魔剣」など佳作もあったんですけどね。竹本泉の挿絵が絶妙のマッチングを見せた火浦功「ファイナル・セーラー・クエスト ひと夏の経験値」とか。懐かし。

>次女除く

僕はいまでも梓がいちばん可愛いと思うんですけど(笑)。

16 名前 : さかなや 投稿日 : 2004年06月25日(金) 21時27分02秒
>>15
> 海燕さま
> 梓がいちばん可愛いと
 大変失礼いたしました(平謝〜)
 確かに、スペック的には梓が一番だと思います。
 胸でかいし、家事万能だし、気さくで姉御肌で頼りになるし。
 ……ただ、どーにもシナリオに恵まれませんでしたよね。

 ちなみに、私は全リーフキャラの中で千鶴さんが一番好きです(笑) 

> ファイナル・セーラー・クエスト
 私は、新装版しか持っていないのですが。
 元の挿絵が竹本泉さんと知ってびっくりしたり。

 それでは、スレ違いの話題にて失礼しました。

17 名前 : はやみ。 投稿日 : 2004年06月27日(日) 12時13分02秒
さまざまな補足とご挨拶、ありがとうございます。スニーカーについても、富士見についても、実はあまり知らないので、そのうち角川春樹社長にお近づきになって、インタビューしてみたいものです(笑)。いや、かなり本気です。
時海さま、ご丁寧にありがとうございます。その他の皆さまにも(葛西さん、お久しぶり)ご挨拶しないといけないのですが、今、過労と持病の発作で気力がありません。まとめて、いろいろなお話をありがとうございます、ということでお許し下さい……。

18 名前 : くみにゃ 投稿日 : 2004年06月30日(水) 11時35分56秒
ゆかりんさま、あろ〜は〜!
そそそそうぜつなおてがみ読ませていただきましたです。
なるほどー。講談社方面ってそうだったんだぁ。
音羽VS一ツ橋の冷戦はやはり実在したんですねぇ。

19 名前 : くぼひでき 投稿日 : 2004年07月02日(金) 22時05分37秒
こちらのスレッドにははじめまして、です。

くぼひでき、といいます。早見さま、はじめまして。

出るたびに読んで、何か書こう何か書こうと思いつつ、
最終回がきてしまいました。
そして、その最終回で、「ああ、これだこれ!」って言葉があって、
そこに取っ掛かりをつけて、こうして書き込みをさせていただこうと思いました。

文中にあった
「ピュア・フェア・レア」。

これです、これ。そう、そうですね。
わたしは、児童文学を長く読んでいて、アマチュアですが作品も書いていて、
(わたしの考える児童文学は、それこそ、成人も相手にする児童文学、と思っています)
とくに、十代中盤から、それこそモラトリアム期間にある人たちの間に、
どう語るかって考えてたんですが、
この「レア」って言葉が、すごいピンときたんです。
わたしは、この「レア」がなかなかできないんです。すぐ達観したようなことになる。そうじゃない、もっとこう、不確実な状態。
自分をもてあますような状態、それを描けるってのが、この「レア」ではないかと思ったんです。

コラムは終わってしまいましたが、何度も読み返してみようと思います。
目が覚めました。ありがとうございました。


20 名前 : 三田 誠 投稿日 : 2004年07月02日(金) 23時01分20秒
最終回まで読ませていただきました。
面白くためになる考察、大変ありがとうございました。

ところで些細でつまらないツッコミなのですが、最終回にあった
>電撃文庫などは、大人もかなり読んでいるらしい、という話も聴きます。その数が、2万人を超えていれば、私も考え直します。

大人の定義がわからないのですが、社会人になって数年、二十五歳あたりでしょうか。
それだと、2万人はどう少なく考えてもライトノベルの読者層に存在すると思うのですが。
ロードス島戦記を買って、そのまま新ロードス島戦記を読んでいる読者は今30近くで優に数万人はいるんじゃないかと(そんなのじゃきかないかな?)。

21 名前 : くみにゃ 投稿日 : 2004年07月03日(土) 08時43分25秒
早見さん、みごとなシゴトをありがとうございました! お疲れ様でした〜〜!

22 名前 : ナカ 投稿日 : 2004年07月04日(日) 21時33分08秒
早見さま、こんにちは。膨大な知識や考察に、とても楽しませて頂きました。
どうもありがとうございました。そしてお疲れさまでした^^

最終回より、作家の三浦真奈美さんはイラストレーターの仕事もなさっていたのでしょうか?
小説作品しか知らないので驚きました。
私が知らなかっただけなら、大変失礼しました;;

では。コラムは最終を迎えましたが、私も何度も読み返しさせて頂こうと思います。

23 名前 : 小川びい 投稿日 : 2004年07月05日(月) 18時11分49秒
はじめまして。

>早見さま

連載お疲れさまでした。皆川さんの指摘にあった、スニーカー文庫内部の話はもう少しいろいろ展開していただけそうだっただけに、ちょっと残念ではあります。

>葛西さま

>自社系列で、ほぼ同時に似たような事業を動かしている以上、何らかの意図はあったと思うのですが……。

関係者に聞かなければわかりませんが、意図はとくにないんじゃないか、と思います(注)。

これは自分が学生時代のことですが、ニュータイプ編集部と富士見書房がどちらも積極的に、とあるシリーズにかかわっているのは、何かグループ的な意図があるのですか、と編集部の方にお聞きしたことがあります。そのとき、副編集長は苦笑しながら、会社というのはそういうところではない、と諭してくださったのです。のちに、僕も社会人になってわかったのですが、売れる物、出したい物がそこにある限り、出版するのが編集者というものであり、出版社というものなのですね。もちろん、全社的に競合を調整するということはあるでしょうが、売れている限りはそれもあまりありません。

特に、角川グループの場合は、当時の各子会社(富士見書房、ザ・テレビジョン、角川メディアオフィス[KMO])、さらには本社が、互いにしのぎを削って同じ様なパイを取り合っていることもあり、それぞれが独立愚連隊のようでしたから、統一的な意志というのはないと言っていいかと思います(ここには、角川春彦氏と歴彦氏の路線の違いや、各社の人的関係なども絡むはずですが、詳しくないので割愛)。

スニーカー文庫ひとつに限っても、実は様々な編集部の集合体です。詳しい棲み分けがどうなっているかは知らないのですが、90年代初頭に限っても、『ロードス島』『フォーチュン・クエスト』『ゴクドーくん』はKMOの担当ですが、富野由悠季やガンダム関連はザ・テレビジョン(ニュータイプ編集部がある会社)の編集です。角川本社が担当している小説もあったはず。なぜ、そんなことになったのかは知らないのですが、まあ、会社が急速に膨張していくというのは、そういうものなのかもしれません。

(注)富士見は会社としてわりと独立心が強く(それとも春樹系だったのか?)、それに対して、スニーカーは歴彦系だったという、ことも絡んでいるかもしれません。

24 名前 : 葛西 伸哉 投稿日 : 2004年07月06日(火) 09時25分11秒
小川びいさま

 解説ありがとうございました。私は富士見書房とは縁が切れて久しいですし、角川スニーカーでは仕事をした事がないので推測するしかなかったので、勘違いを正していただけて感謝しております。
 

25 名前 : NoName 投稿日 : 2004年07月11日(日) 21時48分29秒
ライトノベルは料理に例えると闇鍋なのかなと思う。

箸を入れると普通の食材だけでなく時々とんでもなく高級な食材や
他の料理では思いもつかないようなおいしい食材が入っているかと
思いきや、何ではさみやスリッパがはいっているの?ということも
ある。

闇鍋しか作れない&食べれないという人もいるだろう。
けどこの料理が好きな人は作り手と食べる人の距離が近くて何らかの
一体感が気に入っていたり、次にどんな食材が入っているんだろうと
ワクワクしたり・・・ そういうのが楽しいのだと思う。

闇鍋とは何か?
闇鍋は今後どうあるべきか?
この料理が好きな人はこの2つについて各々の薀蓄を語り合う。けれど
も答えはおそらく出てこないし、出す必要もない。(語り合うことは否定
しない。)

闇鍋は闇鍋としてもう各々の間をつなぐ楽しい料理として確立していると
おもうから・・・

26 名前 : a 投稿日 : 2004年11月12日(金) 12時07分18秒
a
Black Goat BBS3 Ver2.01