対談 第零回「人物紹介」


長谷 敏司
1974年、大阪生まれ。関西大学卒。現在は千葉にて生活している。
2000年『戦略拠点32098楽園』にて、第6回角川スニーカー大賞 金賞を受賞。
2002年には『天に無き星々の群れ フリーダの世界』を出版。
安易な構成に頼るのではなく、安易なカタルシスに頼るのでもなく、登場人物たちの心境や行動原理を清濁合わせて重厚に描くことによって読ませる作風。ライトノベルとしては珍しいほどに、非常に重く実感のあるテーマの小説を描く作家である。
著者サイトはDE_BREVITATE_VITAE

『戦略拠点32098 楽園』
角川スニーカー文庫 刊

青く深く広がる空に、輝く白い雲。波打つ緑の草原。大地に突き立つ幾多の廃宇宙戦艦。──千年におよぶ星間戦争のさなか、敵が必死になって守る謎の惑星に、ひとり降下したヴァロワは、そこで、敵のロボット兵ガダルバと少女マリアに出会った。いつしか調査に倦み、二人と暮らす牧歌的な生活に慣れた頃、彼はその星と少女に秘められた恐ろしい真実に気づいた! 新鋭が描く胸打つSFロマン。
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『天に無き星々の群れ フリーダの世界』
角川スニーカー文庫 刊

母星で繰り広げられる殺戮戦争。その過酷な現実を生き抜くために暗殺者となったフリーダだったが、今回の任務は彼女を大いに戸惑わせた。潜入先は辺境惑星の女子高校。同居人はアリスという同い年の少女だった。純真無垢なアリスとの平凡な日々が、闇に身をゆだねてきたフリーダの世界を揺さぶる。そしてついに標的が現れ、〈偽りの平和〉を断ち切るべく、必殺の銃弾が放たれるのだが……!? 新鋭が『楽園』に続いて贈るSFアクション。
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また、上記以外の作品としては以下のものがある。
『楽園行き』:『ウルトラQ darkfantasy』(角川ホラー文庫 刊)内の短編
『地には豊穣』:『SFマガジン2003年7月号』(早川書房 刊)掲載
『Toy Soldier』:『ザ・スニーカー2001年12月号』(角川書店 刊)掲載
『円環少女《サークリットガール》』:『ザ・スニーカー2005年2月号』(角川書店 刊)掲載




有川 浩
1972年生まれ。高知にて成長し、進学時に関西へ。以降を関西にて過ごす。誤解があるかも知れないが、女性である。 郷里高知を語らせるとちょっぴり熱いプチナショナリスト(県粋主義者)
2003年『塩の街』にて第十回電撃小説大賞 大賞を受賞。
2004年に出版した『空の中』は、メディアワークスとしては異例のハードカバーとして出版される。 ある種過渡期にあるといえるライトノベル界において、新しい波の先駆けになるのではないかと期待されている。
人が人にもつ強い感情をどこか淡いタッチにて描く作風と、どこか不思議な設定の物語が特徴。
「ガメラ映画で匍匐前進する自衛官に萌え萌えしていらした、成熟した人妻です」──とは、長谷敏司さんの談。

『塩の街 Wish on my precious』
電撃文庫 刊

 塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。
 その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。男の名は秋庭、少女の名は真奈。静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは激しく、あるときは浅ましく。それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた。
 そして──「世界とか、救ってみたいと思わない?」。そそのかすように囁く男が、二人に運命を連れてくる。
 第十回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞作。圧倒的な筆力で贈るSFラブ・ファンタジー!
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『空の中』
メディアワークス 刊

200X年、二度の航空機事故が人類を眠れる秘密と接触させた──

「変な生き物ゆうたわね? そやね?」
────秘密を拾った子供たち。

「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」
────秘密を探す大人たち。

秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、最後に救われるのは誰か。
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また、上記以外の作品としては以下のものがある。
『塩の街 debriefing』:『電撃hp vol.32』(メディアワークス 刊)掲載。




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