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東雲長閑さんの選



▼プロフィール

東雲長閑
東雲製作所管理人。

url : http://www1.ocn.ne.jp/~ktomura/shinonome.html


推薦図書
・されど罪人は竜と踊る/浅井ラボ/角川スニーカー文庫
・イリヤの空、ufoの夏/秋山瑞人/電撃文庫
・マルドゥック・スクランブル/冲方丁/ハヤカワ文庫JA
・銀盤カレイドスコープ/海原零/集英社スーパーダッシュ文庫
・卓球場シリーズ/野村美月/ファミ通文庫




『されど罪人は竜と踊る』シリーズは主人公達の絶望がすごい。特にイラクを下敷きにした二巻はものすごい。
『イリヤの空、ufoの夏』は主人公の能力や感情について決して嘘をつかなかったのがすごい。
『マルドゥック・スクランブル』は行間から立ち昇る作者の気迫がすごい。
『銀盤カレイドスコープ』はスケートシーンの没入感がすごい。
『卓球場シリーズ』は読む度に泣いてしまうのがすごい。

ちなみに次点は象徴的細部がすごい『バウワウ!』。
全体的に、作中のリアリティに関して多様な試みがなされた一年だったと感じました。


対象外作品
『後宮小説』酒見賢一
『王妃の離婚』佐藤賢一
『中陰の花』玄侑宗久

『猫の地球儀』とかは当然誰かが挙げるだろうから、ライトノベルレーベル外だけどライトノベル的読みも可能な小説を三作ピックアップ。
選んだテーマは萌え小説。『後宮小説』は中国架空王朝史記で、四人の皇后候補に萌え。
『王妃の離婚』は中世フランスの法廷物で王妃萌え。
『中陰の花』は仏教思索小説で奥さん萌え。
三作とも生きることの難しさと喜びが伝わってきて余韻を残す傑作です。