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しゃんテンさんの選



▼プロフィール

しゃんテン
読書飛行管理人。

url : http://plaza.rakuten.co.jp/dokusyohikou/


推薦図書
・平井骸惚此中ニ有リ/田代裕彦/富士見ミステリー文庫
・さよならトロイメライ/壱乗寺かるた/富士見ミステリー文庫
・バウワウ!/成田良悟/電撃文庫
・子どもの王様/殊能将行/講談社mystery land
・ぼくのキャノン/池上永一/文芸春秋
フィニイ128のひみつ/紺野 あきちか/ハヤカワSFシリーズJコレクション




その他のお勧め
うえお久光「悪魔のミカタ」シリーズ
佐藤ケイ「天国に涙はいらない」シリーズ
滝本竜彦『nhkにようこそ!』
佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』
年見悟『危険な魅惑のアロマ』
椎野美由貴『バイトでウィザード』
小野不由美「十二国記」シリーズ


田代氏『平井骸骨此中ニ有リ』は、語り口調が良い。「登場人物」や「会話・話題・ 事件」と「ユーモアある講談口調の文」の組み合わせが凄く新鮮で魅力的に思えた。
事件の真相は…どこかで見たような感じが私にはしたけれども過程が此れだけ面白け れば文句をいう気には全然あれない。
 面白かった!

壱乗寺氏『さよなら〜』も田代氏作品とは違った意味で語り口調が良い。「押して押 して押して押して押し捲る!」という感じの文章。ただラストは乱暴ではなかった か。

成田氏『バウワウ!』はそれぞれに過去を持っていて、立体的な感じがするキャラク ターや台詞回しの魅力。
アクションシーンでどきどき。先行きの読めない展開にわくわく。そしてラストの本 格ミステリ的な着地も見事。

殊能氏『子どもの王様』。描かれているのは、たわいないにちじょうであったり、友 達や母への愛情であったり、子どもっぽい英雄願望であったり、同じく子どもっぽい 使命感であったり。
そういうものが分かりやすくかつリアルに描かれている様に思えて、引き込まれてし まった。
ラストはとにかく痛い。是非小学生に読ませたい一冊。

池上永一『ぼくのキャノン』
池上氏が描く沖縄版笑いあり涙ありの一冊。前半はやや退屈であったが、後半一気に 引き込まれて、ついには涙を流すに至った。
力がありぐいぐいと引っ張られる感じ。

紺野 あきちか『フィニイ128のひみつ』
アニメ・エヴァンゲリオンのようなブギポップシリーズのような解明され尽くされな い謎に満ちた世界。
一体何であるのか、何度も読み返してしまった。