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高森太郎さんの選。



▼プロフィール

高森太郎
高森太郎の日記管理人。

url : http://d.hatena.ne.jp/TakamoriTarou/


推薦図書
・君の嘘、伝説の君/清水マリコ/MF文庫j
・神様家族/桑島由一/mf文庫j
・あそびにいくヨ!/神野オキナ/MF文庫j
・我が家のお稲荷さま/柴村仁/電撃文庫
・七姫物語/高野和/電撃文庫




君の嘘、伝説の君
(著/清水マリコ isbn:4-8401-0886-2)
神様家族
(著/桑島由一 isbn:4-8401-0810-2)
あそびにいくヨ!
(著/神野オキナ isbn:4-8401-0861-7)
我が家のお稲荷さま
(著/柴村仁 isbn:4-8402-2611-3)
七姫物語
(著/高野和 isbn:4-8402-2265-7)


▼出版時期を問わず、お勧めのライトノベル

ariel
(著/笹本祐一 isbn:4-257-76370-1)
星虫
(著/岩本隆雄 isbn:4-257-76907-6)
嘘つきは妹にしておく
(著/清水マリコ isbn:4-8401-0674-6)
星のパイロット
(著/笹本祐一 isbn:4-257-76802-9)
リングテイル
(著/円山夢久 isbn:4-8402-1418-2)
高天原なリアル
(著/霜越かほる isbn:4-08-630090-7)


▼コメント

 現実感のありすぎる生の世界と、幻想の世界を行き来する感覚、シン、とした空気が漂う劇場の中に迷い込んでしまうような感覚がある「君の嘘、伝説の君」。 さめた感覚で見ている主人公が、自分でも信じられないほど本気になっている。そんな自分を制御できない感覚に同調して読んで、じーんときました。

 そして、同じく日常の中に非日常が紛れ込んだ、「神様家族」は、ライトノベルの基本をきっちりと踏襲して、そして最後はきっとハッピーエンド。 ――重くって拒絶して、だけどそれではじめて失ったものの大きさを、暖かさを知る……。

 友達の家でゲームして、友達と三人で、自分が現代っ子であると意識せずにできる少年。なんとなくいつも眠そうで、コンビニの経営をしつつ、儲け話に敏感な、ちゃんと人の使い方を分かっている人。ちょっと苦労人な少年、が出てくる「我が家のお稲荷さま。」 そして、「性別は忘れた」と見も蓋もなく言い放つのに、表紙を飾っている美女の「お稲荷さま」が、なんかすごくイラストが良い効果を出していて。 日常の中に異質なものが出てくるような世界で、だけどそなんにもすっとして大きな冒険をするわけじゃない。時に保護者、時に甘える、兄弟みたいなお稲荷さまの「クーちゃん」が、その日常のほほえましい感じがよかったです。

 見も蓋も無く日本語を話し、食玩のフィギュアに感心する猫耳な宇宙人。の「あそびにいくヨ!」は、とにかく楽しい楽しめる小説。いろいろのご都合な設定だけど、良く考えれば宇宙は広い。そう思わせてくれます。

 大きな動乱の時代。姫として祭り上げ、旗印にされた少女。周りの人々が自分の元に集まり結束し、闘いに挑むという動乱の中にあり、しかし決して中心ではないという場所から、見ている「七姫物語」。主人公の少女は、市井の人々の中に簡単に紛れ込めるほど普通な少女だけれど、しかし、自らの立場を自覚して、高みを目指す二人についていく。

 そのほかお勧めするライトノベルは、自分のお気に入りの中から人にお勧めしている作品を選びました。