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aja

▼プロフィール
年齢不詳、男性。


推薦図書
・ タイタニア 1 疾風篇
・ デビル17 1 みなごろしの学園


イラスト評




タイタニア 1 疾風篇
  福音である。
【タイタニア】は、恐らく田中芳樹の未完作品の中でも、続巻に最も希望が薄い作品と目されていたのではなかろうか。
それは、金字塔といえる代表作【銀河英雄伝説】とかなり世界観が酷似しており、作者本人の書きたい作品というよりも、時代の趨勢のなかで生み出された作品という色合いが強く感じられるからだ。
事実、同時期の作品である【灼熱の竜騎兵】シリーズは、シェアード・ワールドと称して他の作家へ委譲されてしまったし、【自転地球儀シリーズ】や【クラン】も作者の手を離れてしまった以上、【タイタニア】もまた、他の作家の手になるのではと思っても不思議ではない。
しかし結果は違った。時間がかかるとはいえ、作者自身で続巻を書く予定であるとされたのだ。
これが福音でなくて何であろうか。
あの、アリアバートとイドニスの舌戦の果てに生まれた【AJ連合】の行き着く先を、我々は希望を持って待ち続けることが出来るのだ。
えっ、何のことかって?
……仕方ないなぁ。貴方、最初から読み返しなさいよ。
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デビル17 1 みなごろしの学園
  【警告】
帯の文字に引き込まれ、突発的に購入した一冊。しかし、驚きは読み始めてすぐに訪れた。
「本書は暴力描写・性描写を過剰に含んでいます」という帯の注意書きが可愛く見えるほどのガチンコ描写の数々。しかも、挿絵がそれに輪をかけて凄い。
「これ、富士見ファンタジア文庫で出して大丈夫なのか!?」と心配してしまった程だ。
無論、そんな暴力描写・性描写以外のストーリーが非常に確固としているので、余計にそういう描写が突出して見えるのだと思う。大人が読めば、青春ビカレスクロマンという枠で十分語れる内容ではある。まあ、ちょっと文句をいうなら、少々ご都合主義が過ぎるかな、といったところか。
ともあれ、これまでに無い刺激的なシリーズの開幕である。
読んでおいて損は無い、以上。
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