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タイトル | 片翼で飛ぶ鳥 神話の子供たち | |
シリーズ | 神話の子供たち | |
著者 | 榎田尤利 | |
イラストレーター | 北畠あけ乃 | |
レーベル | ホワイトハート | |
書籍コード | ISBN4-06-255776-2 | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
成田智 | 今度の舞台はDエリア。 草原を旅するサラとエリアス、ルアン、ディンの一行だがずっとシティで生活してきたサラにとっては過酷な旅になる。 追われる不安、足手まといな自分への無力感。運命の重圧に押 し潰されそうになったサラは自分自身を見失いそうになってしまう。その中で少しでも自分のできることをと、行動を起こした彼女だが草原で迷子になってしまう。行き倒れている彼女を救ったのは草原の民ラコタ族の人々だった。 このシリーズのどの話もそうであるように、美しい風景の描写に重ねて,心の細かな襞を丹念に描いてあるのでまるで映画を見ているようなそんな錯覚に陥ってしまう。この「片翼で飛ぶ鳥」は自分の中のイメージと結びつけやすいせいか、特にそう感じる。 サラを助けたラコタ族の、シャイニー・ホークアイが一途でとても可愛い。偉大な戦士の彼が,サラにモーションをかけている様は、わかりやす過ぎて微笑ましい。ホークアイの妹ティティは,元気で明るくて思いやりがあってサラのささくれ立った心を癒してくれる。よくわからない自分の運命をまだすんなり受け入れられてはいないが、自分の気持ちに少しずつ折り合いをつけてほんの少しずつだけれど彼女は変わりつつある。 まだまだ厳しい旅は続くけれど,まっすぐ顔を上げて進んで行ってほしい。 早く「金の狼」とサラが会える日が来るように…… その時が来るのを心待ちにしている。 |
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