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rokugomarunisaiさんの 小説/イラスト イチオシ

rokugomarunisai さんの紹介

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サイトライトノベル作家の値うち・第三版(仮)
性別
年齢10代後半
自己紹介 嘘が嫌いな嘘つき。


応援メッセージ・小説部門  (14評)

[image:amz] タイトル 女神の花嫁 後編
シリーズ 流血女神伝
著者 須賀しのぶ
イラストレーター 船戸明里
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600397-X
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
コンスタンティノープルの陥落を意匠に据えた、『流血女神伝』始原の物語にして現在の最高作。昨今の緩い悲恋話など比較にならない凄絶さ、残酷さ。激しさと、それでいて悪い意味での過激、リリシズムに走らない抑制。数十年後、須賀しのぶを語る上でも外せないであろう一作。これを気に入った方は『嵐が丘』などもどうぞ。


[image:amz] タイトル 楽園の魔女たち 楽園の食卓後編
シリーズ 楽園の魔女たち
著者 樹川さとみ
イラストレーター むっちりむうにい
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600454-2
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
ユーモア、パロディ、ギャグ。それらを平易な文章で綴る樹川さとみは(ことに昨今)、名人と呼ぶに相応しい作家だ。本巻で代表作、『楽園の魔女たち』は見事な大団円を迎えた。最終巻が一番面白いという、最高のファンサービスも堪能させてもらった。
だが、これで終わりではないはずだ。シリーズの合間に『死に神見習い修行中!』『千の翼の都』などの佳品を仕上げてさえいるだから。とまあ、こう期待せずにはいられない作家のひとりではないだろうか。個人的には随筆、たとえば向田邦子『父の詫び状』のような作品も読んでみたい。


[image:amz] タイトル 晴れときどき女子高生 プラトニックチューン
シリーズ
著者 渡辺浩弐
イラストレーター 岡崎武士
レーベル ジャンプJブックス
書籍コード ISBN4-08-703152-7
発行年月日 2004-12-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
短編小説を書かせたら日本屈指の作家、渡辺浩弐。
今回の『プラトニック・チェーン』は長編だが、これも悪くはない。
この味を気に入ったら(『プラトニック・チェーン』(短編集)は勿論のこと)『2999年のゲーム・キッズ完全版』を、万が一見かけるようなことがあれば『1999年のゲーム・キッズ』『2000年のゲーム・キッズ』を手にとって見るべし。

参考:
『1999』シリーズ(アスペクト、幻冬舎文庫)
『1999年のゲーム・キッズ』『マザー・ハッカー』『デジタルな神様』
『2000』シリーズ(アスペクト、幻冬舎文庫(一巻のみ))
『2000年のゲーム・キッズ』『夢ビデオ』『バーチャル・アイドル・クラブ』


[image:amz] タイトル 象られた力
シリーズ
著者 飛浩隆
イラストレーター
レーベル ハヤカワ文庫JA
書籍コード ISBN4-15-030768-7
発行年月日 2004-09-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
豊饒なイメージを持った作家のひとり。たとえば『デュオ』ではどこかしらの恐怖であり、処女長編『グラン・バカンス 廃園の天使』では甘やかな崩壊であったりする。何よりSFの為のSFではなく、方法論としてSFを用いることが出来るのが、作者の長所だろう。
この短編集は曲がりなりにも賞を獲り、途絶していた『廃園の天使』も(一部とは言え)嬉しいことに雑誌に載った。幻の作家という呼称が消えるのも時間の問題かも知れない。


[image:amz] タイトル A君(17)の戦争 7 はたすべきちかい
シリーズ A君(17)の戦争
著者 豪屋大介
イラストレーター 伊東岳彦 , 北野玲
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1607-2
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
魔族と人族との戦いを描く、異世界架空戦史(と言うことにしておく)。
この巻は過渡的な印象が強いが、しかしただの橋渡しではない。
否応なしに盛り上がっていく、いや、盛り上げて(!)いかざるを得ない、絶望的な戦争への希求。
さて、どこかで見覚えはないだろうか?
作中挟まれるパロディやギャグ、饒舌、罵倒、悪意など実にリズミカルであり、設定も実に巧み。その思想に賛成するかどうかは別として(むしろ反発させることが狙いのひとつでもあるだろう)、この『A君〈17〉の戦争』が、読者に応じて姿を変える、全く油断ならない小説であることは確かだ。意味ありげというだけの作品とは比べるのが失礼というもの。
これを気に入った方は矢作俊彦の一代奇書『あ・じゃ・ぱん(!)』もどうぞ。


[image:bk1] タイトル BLACK BLOOD BROTHERS 1 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ兄弟上陸-
シリーズ BLACK BLOOD BROTHERS
著者 あざの耕平
イラストレーター 草河遊也
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1629-3
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
『Dクラッカーズ』で名を上げた、あざの耕平の最新作。ともすれば上滑りしがちだったチャンドラー的表現は解消され、シリアスだけでなく軽妙なコメディも描けるところを披露して見せている。個人的にはハードボイルド路線を突き進んでいってもらいたいが、こちらの方が作者には向いているようだ。前作に満足した人は無論、『魔術師オーフェン無謀編』などのノリが楽しめたならこちらも楽しめる。
余談ながら、吸血鬼の黒に人間の赤というモチーフは、やはり「あの作品」から取っているのだろうか。


[image:amz] タイトル デビル17 2 復讐のサマータイム
シリーズ デビル17
著者 豪屋大介
イラストレーター 藤渡
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1634-X
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
「オススメ!」だの「イチオシ!」だのと言う言葉が、それはもう死ぬほど、絶望的なまでに似合わない作品が世の中にはあって(『夜の果てへの旅』とか『泥棒日記』、『ソドム百二十日』の類)、『デビル17』はその内のひとつと言うことになる。この場合のそれは無論、「大っぴらに他人に勧めることが憚られる」ということだ。単なる駄作や、自称、あるいは喧伝方としての「問題作」とはまるで意味合いが違う(ただし、今喩えた作品と同レベルと言っているわけでないことには注意していただきたい)。
といって問題作にも色々な種類があるが、私は『太陽の季節』を思い出す(正直言って今読んでも面白くないが)。ただこの場合、作者たる彼はそう若くない、少なくとも精神面に於いては。そんな豪屋大介が、こんな作品を出す。考えても見て欲しい、過激に走るには自ずと限度がある。ということは?
これ以上、ここでは言及を避けることにする。今は、こちらの方が目立ってしまい、『A君<17>の戦争』に読者の目が及ばなくなってしまうことへの危惧も、僭越ながら表明しておきたい。一作で全てを推し量られてしまう石原慎太郎のように、だ(長くなるのでここでは割愛させていただく)。考えてみれば今この時、この場所でしか(作品単体で見れば)意味のない作品なわけで、その意味でも『デビル17』は『太陽の季節』的と言えるかも知れない。
他にも違いがあるとすれば、流通の速度が違いすぎて、続編を書かざるを得ない、ということだろうか。その意味で、責任を持って作家をやろうとすると、いかに大変なのかが分かる人でもある。第一、まったく報われない可能性をも引き受けているという点だけでも、特筆に値するというものだ。『A君<17>の戦争』四巻を、「評論家もどき」(新装版『A君<17>の戦争』より)が番外編と言ったりするように。

早い話がこれは、豪屋大介自身に対する応援(のつもり)なわけです。お座なりにもほどがありますが、期待してます、と言わせて下さい。


[image:amz] タイトル VS-ヴァーサス- file4 そびえ立つ海
シリーズ VS-ヴァーサス-
著者 麻生俊平
イラストレーター 硝音あや
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1672-2
発行年月日 2004-12-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
何が驚いたかというと、半年もせず麻生俊平の新刊が出たことだ。ハードボイルド+特撮ものという基本路線はそのまま、ここから盛り上げていこうという意気込みも感じる。ただ三巻と比べるとややひと休みか。
この作風が嫌いでないなら、ライトノベル史上一、二を争う名作『ザンヤルマの剣士』も是非……と言いたいところだが、あいにく絶版なのがさびしい。
と言うわけで、続き(あるいは既刊)を読みたい方はご購入下さいませ。


[image:amz] タイトル Room No.1301 #2 同居人は×××ホリック?
シリーズ Room No.1301
著者 新井輝
イラストレーター さっち
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6260-0
発行年月日 2004-06-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
注目すべき新鋭、ということになるだろうか。
このシリーズ、巷間流布するようにもちろん、丁寧な恋愛話でもある(読める)が、なんだ今さら、と思った貴方は気が早い。たとえば以下の引用文に何か感じることがあれば、少なくとも短編『弟は私を嫌ってる』が収録されているこの巻だけでも手にとってみるといい。


「絹川(註・秀才役。主役の姉)には才能がある。それは間違いない。だが、桑畑は特別なんだ……だから今回のことで美術の道から離れたりしないで欲しい」
「……勝手な話ですね」
蛍子はそんなことを吐き捨てるが、荒幡はそれを甘んじて受ける。
「勝手な話だ。だが、絹川にはわかるはずだ。私にすらわかったことだ」

絵だけは自分を裏切らないと思っていた。
自分には他の人間とは違う才能があると信じていた。そして絵がそれだと思っていた。
でも、その結果がこれだった。
それでも絵に向かっている時間はそれを忘れさせた。だからずっとデッサンを続けていたかった。だが、そうはいかなかった。


巧くはない。それは確かだが、惹き付けるだけのものを持っているのもまた確かだ。
注目しておいて損はないだろう。


[image:bk1] タイトル 食卓にビールを
シリーズ 食卓にビールを
著者 小林めぐみ
イラストレーター 剣康之
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6267-8
発行年月日 2004-08-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
「SF=すこし・不思議」を体現してきた、小林めぐみの復活作。
往年のおかしさ、不可思議さはそのままに、不条理とウィットをふりかけた短編集は、女史の新たなファン開拓にも寄与した。シリーズ発表以来(雑誌連載のストックがあったとはいえ)、次々と新刊が出ているのも嬉しいところ。


[image:amz] タイトル 食卓にビールを 2
シリーズ 食卓にビールを
著者 小林めぐみ
イラストレーター 剣康之
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6275-9
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
第二弾。不思議でおかしな作風は一巻に同じ。今回は『伝説のスネークマスター編』が{{ベケット『ゴド-を待ちながら』}}のパロディだったりと、相変わらず楽しい。


[image:amz] タイトル ネペンテス
シリーズ
著者 清水マリコ
イラストレーター toi8
レーベル MF文庫J
書籍コード ISBN4-8401-1158-8
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
著者初の短編集は、雑誌連載時『蝶はすぐ死ぬ』を加筆、改題したもの(それにしても清水マリコはタイトルが巧い。勿論それだけではないが)。『嘘つきは妹にしておく』『君の嘘、伝説の君』路線とはひと味違い、どこか甘やかで、そして残酷という、一種の童話を編み出すことに成功している。
強調して強調しすぎることはないだろうが、清水マリコをMF文庫Jで書かせた編集者には拍手を送りたい。
{{なお、年齢が合う読者の方には『終末の過ごし方』を、ノベライズではあるがお勧めしておこう。
「書を捨てよ、街へ出よう。
たしかに寺山修司は言いました。でも本人は書を捨てて街へ出てから芝居とマンガのキャラクターの葬式と競馬の予想くらいしかしなかった。
そうして40代で死にました。
だから寺山が好きなのよ。どこまでも現実が苦手な私と同じ」
こんな感じの台詞が端々にあります。作者の原点みたいなものです。}}


[image:bk1] タイトル 悪魔のミカタ 13 It/MLN
シリーズ 悪魔のミカタ
著者 うえお久光
イラストレーター 藤田香
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2704-7
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
熱気と言おうか、あるいは熱意と言おうか。それが作品に滲み出る作家だ。
端的に分厚い巻が面白いことからも、それがお分かりいただけると思う。
本作はザ・ワンと呼ばれる吸血鬼と堂島コウとの対決を描く、『It』編の完結作となっている。その前哨戦とも言うべき、異様な盛り上がりを見せた『It/ザ・ワン』(十一巻)、出世作という言葉から大きくはみ出す『グレイテスト・オリオン』(五巻)。この巻も、それらに負けない、どころか今までで最高の厚さとなっている。
これ以上は、『It』編の締めに相応しい物語となった、とだけ言っておこう。
なお、本作をきっかけに『旧約聖書 ヨブ記』を読んでも、裏切られないだろう事を付け加えておく。


[image:bk1] タイトル Hyper Hybrid Organization 00-02 襲撃者
シリーズ Hyper Hybrid Organization
著者 高畑京一郎
イラストレーター 相川有
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2836-1
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
半年ほどで麻生俊平の新刊が出て驚いた、と書いたが、どっこい高畑京一郎もだった。
この作品は、悪の秘密結社を大マジメに、しかも戦闘員級から描いた快作『H2O』(略称)の外伝、秘密結社自体の成立エピソードに相当する。『クリス・クロス』や『タイム・リープ』と違い、雰囲気でひとを選ぶ作品だが、現代的にアレンジされた任侠路線を毛嫌いしない方は一度目を通されたい。


rokugomarunisai さん への一言コメント

(なし)

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