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作品評
マリア様がみてる 涼風さつさつ

著者 : 今野緒雪
絵師 : ひびき玲音
ISBN : 4-08-600284-1
page : 233p


正樹 勇魚 /
   マリア様がみてるシリーズでは、一番……ではないけれど、かなりお気に入りの一冊です。

 勇魚の場合、マリみてシリーズは『お姉様モノ』ではなく、『学園モノ』として読んでいるので、花寺生徒会の面々の登場には違和感ありませんでした。というか、大歓迎(笑)。バラの館の面々が個性的ではあるけれど濃くはない人達ばかりなので、あれくらいアクの強いキャラクターがどっさり出てくると、それだけでにやりとしてしまいました。あの濃い面々の中でも最強は、やっぱりフツウの裕麒君なのかと、一人で納得してみたり(笑)。

 可南子嬢の動向には非難が集中しているようですが、勇魚としては仕方ないのかな、と思ってます。人に対してどうしても身勝手な理想を持ってしまうことってあるじゃないですか。特に思春期はね。そう思うと、彼女の暴走を責めるのはかわいそうだなぁ、と。
 それに、祥子さまがびしっと言ったわけですから、勇魚としては肯定も否定もせず、加奈子嬢の成長を見守っていきたいと思います。そして、出来たら勇魚としては瞳子嬢ではなく、可南子嬢に祐巳の妹の座を射止めて欲しいな、と思う次第です。まあ、全ては彼女たちが選択することですが。

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