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ブレイクエイジEX ロアゾオ・ブルー 4
著者 |
: |
鍋本ちぇいある |
絵師 |
: |
馬頭ちーめい |
ISBN |
: |
4-7577-1426-2 |
page |
: |
211p |
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一歩
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愛と青春とプログラミングの高校生活理系体感ゲーセンロボネット盤。 |
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Dr.MAD
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原作に相当する『ブレイクエイジ』は1992〜1999年にかけて掲載雑誌の休刊にもめげず、体調不良にも屈せず、絶大な人気とともに全十巻を持って完結した、体感ゲーム「デンジャープラネット」に青春をかけた少年少女たちの物語である。 データに手を加えることでカスタムか出来るロボットをあやつり、それを店舗に持ち込んで他のプレイヤーと対戦する。単純に考えて、そこに女の子が入る余地があるのか、という本作であるが、ところがどっこい『ブレイクエイジ』では女性の強さが半端でない。ゲームという男くさい、あるいはオタクくさいジャンルにおいて、他のどんなスポーツともホビーとも遜色のない表現で、出会うべくして出会った二人を描いてゆくのが、なによりもこのシリーズのおもしろさである。 これまでの『ブレイクエイジ』ノベルの主力としては、『イマジネーション・ブルー』、『ムーンゲッター』があるが、『ロアゾオ・ブルー』シリーズでは「デンジャープラネット」に対する愛情が最も薄い主人公の暮林明と、ベトナム人少女であるグェン・レ・ティ・カイ・フォンを中心に物語は展開する。ハーフ・クォーター・純血などなど、様々な外国人を登場させるのも『ブレイクエイジ』の特徴のひとつであるが、名前だけでなく言葉遣いや認識の違い、あるいは日本人以上に関西人なアメリカ人など、グローバルキャラの表現が実に味わい深い。いまとさほど変わらず、ちょっとだけリベラルになった世界を予感させる近未来物である。
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