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黎明の双星 1
著者 |
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花田一三六 |
絵師 |
: |
鶴田謙二 |
ISBN |
: |
4-12-500819-1 |
page |
: |
198p |
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matsuo
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「黎明の双星」
架空歴史ファンタジー。田中芳樹的な世界を作っているが、より硬質な話になっている。 |
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Dr.MAD
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花田一三六氏と言えば、90年代中頃の「ザ・スニーカー」の短編小説コンテストで群を抜いたストーリーテリング能力を見せ、「野を馳せる風のごとく」「八の弓、死鳥の矢」「大陸の嵐」などのファンタジー路線で一世を風靡した作家である。作風としては過去の歴史物として、かつての関係者に事件を回想させるといったシーンが多く、当時「アルスラーン戦記」や「銀河英雄伝説」で大御所となった田中芳樹氏の作風を彷彿とさせた。順風満帆に見えた船出であったが、1997年、書籍「運命の覇者」が発表されて以後、忽然と姿を消す。あるいはそのあたりの事情は、斜陽になりつつあったファンタジーノベル業界とも関係があったかも知れない。今回、6年ぶりに発表された新作「黎明の双星」は、まさにカムバックと表現するのが妥当だろう。 本作品は中世から近世に移りゆく時代の中で、市民革命の立役者として時代を担う二人の若者にスポットをあてている。関係者の証言を集めてゆく語り口は変わらず健在で、第一巻では若者たちの動機が明らかになってゆく。最近珍しい歴史ロマンの王道をゆく作品である。
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