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作品評
聖霊狩り 贖罪の山羊

著者 : 瀬川貴次
絵師 : 星野和夏子
ISBN : 4-08-600245-0
page : 244p


RUR /
  聖霊狩りの最終巻。
メインキャラの部活動が『漫画研究会』ということでちょっと損してると思いますが、よく出来たシリアスなオカルトものです。
例えば、舞台となる舟山という地名が実は骨山から来ているとか、オカルト的にマニアックな設定満載。敵なのか味方なのか、そもそも主人公(注:自分的には早紀子ですが)に優しいのか厳しいのかハッキリしないミステリアスな美女というのもまた萌え。
ヨコシマフィルタ持ちのやおい書きの愉快な妄想の暴走も、とある一部の人々には喜ばれそうなような、そればっかりピックアップされるのもなんだかなって気分なような。
百合ものが好きな人はシリーズを通して(できればスーパーファンタジー文庫の『闇がざわめく』から)読んで欲しい一作です。決してメインでもほのぼのでもありませんがかなり萌えること請け合い。

この巻で舟山編は一応の決着を見ますが、シリーズ自体はまだ続いていて続刊が2冊ほど出ています。しかしこの巻の激しく厳しい展開は読み応えがあって、読んだあとしばらくぼんやりとしてしまいました。
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