総合受付 一般参加 コラム 企画 総合掲示板 リンク集 メール・連絡
一般参加とは  参加ルール  書籍データ  2003年度データ  外部企画 




作品評
消閑の挑戦者2 永遠と変化の小箱

著者 : 岩井恭平
絵師 : 四季童子
ISBN : 4-04-428803-8
page : 316p


通りすがり /
  注目された一巻と違い既に天才達のトップに立ってしまった主人公(もはや主人公は二人だがこの場合は少女の方)の「未完成故に更に成長・変化していく」という側面をうまく描ききっていると思う。一巻読んで面白かったなら絶対大丈夫。
( 通りすがりさんの紹介ページへ )


工藤 智和 /
   消閑の挑戦者は一巻完結ものと思っていたので、続きが出ると分かったときは驚きました。何せ果須田裕人はもういないんですから。どういう方向性になるのか、期待と不安が半々で読んでみました。はっきり言って入らぬ心配でしたが。
 やっぱりすごいですね。このお話は。今回は鈴藤小槙のすごさが前面に押し出されています。一巻では果須田裕人の陰に隠れてしまってちょっと印象が薄かったのですが、彼がいなくなったことで彼女の計算能力の高さがより分かりやすくなっています。普通あんなものの計算までできないだろ……ってことまでやってます。
 あくまで主観的なイメージですが、一巻を果須田裕人を真ん中に据えた中央集権的なものとしたら二巻は群雄割拠といったところです。チェスの世界チャンプのジョセフ・ヘンリーに晶良さん、秋火子あかりといった天才達がこぞって戦ってます。反面一巻に出ていた人たちは春野祥と鈴藤小槙以外は登場しません。それがちょっと残念なところではあります。
 とにかく面白かったです。
( 工藤 智和さんの紹介ページへ )


じるらる /
  1巻に比べるとやや物足りないものの読者を楽しませてやろうという気が伝わってきます。
最後に
「あー、おもしろかった」
と言える作品です。
( じるらるさんの紹介ページへ )