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作品評
ポストガール 2

著者 : 増子二郎
絵師 : GASHIN
ISBN : 4-8402-2438-2
page : 275p


夢兎 /
  あいにく「ポストガール2」はまだ読んでいなかったりするのですが、前作の「ポストガール」を読んだ時に私は”ロボットと心について”。という題材で卒論を書こうと決心するほどこの作品には影響されました。久しぶりに”大好き”といえる作品に出会えた。というのがこの作品に対する感想です。うん、「ポストガール2」も早めに手に入れることにしましょう。
( 夢兎さんの紹介ページへ )


ソウモトミユウ /
  短編形式ですらすら読みやすい作品です。
主人公であるシルキーは、戦争により荒廃した地域へ郵便物を配達する、少女の姿をした人型自律機械で蟲【バグ】持ち。
手紙の届け先で、その途中で多くの人に触れ合っていくうちに人間らしく作られた体はバグのために心まで人のようになっていって、シルキーは戸惑いながら順応していきます。
ロボットと人間のあり方は不思議だと思います…。
( ソウモトミユウさんの紹介ページへ )


raiboux_IAL /
  『ポストガール2』に一票。

人型郵便屋さんロボット(メルクリウス)のシルキーが
お届け先のいろいろな人々とふれあいながら、
自分の中の人間のような気持ち(=バグ)を育んでいく物語です。

心を持つことによるとまどいや楽しさ、その反面汚くなったような罪悪感、
そしてヒトみたいだけれど決してヒトにはなれないジレンマ。
とても個性的な“人工知能”としてシルキーの存在が伝わってきます。

それぞれのエピソードはきっちりまとまっており、
読後感もすっきりとしたものに仕上がいるのも特長です。

5月には3巻も発売されるので、ぜひまとめてどうぞ。
( raiboux_IALさんの紹介ページへ )