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作品評  /  イラストへの評を見る。
ランブルフィッシュ7 亡霊殲滅編(下)

著者 : 三雲岳斗
絵師 : 久織ちまき
ISBN : 4-04-424108-2
page : 254p


眠り猫 /
  近未来、人型兵器にかかわる人材を育てる専門学校が舞台で、とにかく登場人物と謎が多いですが、この巻では、徐々に謎が明らかにされてきています。
世界の裏側で展開されているらしい組織の動きと、模擬戦闘に臨む学生たちの、学祭的ノリな奮闘の対比がおもしろいです。もちろん腐っても兵器なわけですから、不真面目ではないんですが。
なお、この作品に対して言いたいことはただひとつ。
もっと、主人公2人、沙樹と瞳子のからみを増やしてくれ!ということだけ・・・
( 眠り猫さんの紹介ページへ )


Goe /
  湾岸戦争時に既に人型ロボットが戦線投入されていたら?
そんなifから生まれた近未来のSFロボットアクションシリーズ。
人工筋肉で動作する人型ロボット『レイドフレーム』(RF)の
日本唯一の専門学校、恵理谷闘専に通う主人公たち。
設計、組み立て、操縦などを詳細な設定で扱い、
巻数を重ねるごとに設定が上手く生かされ、
RF同士の戦いは臨場感を増していく。

セリフまわしよりもシチュエーションやロボットに
関わる技術の詳細の描写のほうがページを占めることも多く、
それによって描き出される臨場感は
想像をよりリアルに、よりダイナミックに掻き立てる。
うなるスキール、巻き上がる煙、弾ける衝撃、ひしゃげる装甲。
洗練されたセリフはわずかな言葉だけで意味をなす。
シーリーズを通して何度も繰り返し説明される
RFのさまざまな特性を読者は理解する。
そして理解から生まれる価値観は
主人公たちの置かれたシチュエーションにより深くリンクする。
遠い世界の英雄たちの及びもつかない戦いではない。
一緒に危機を、優位を理解し、
刻一刻と変わる状況に一喜一憂するのだ。

本・亡霊殲滅編では描かれる戦いは新たな局面を向かえ、
一対一の競技戦から多対多の実戦訓練へと移行し、
複数のRFが闘うより臨場感のある新たな表現を得ることになる。

秘密裏に進められるRFに関わる世界の謎。
それに関わるものたちが糸を手繰るように
続々と恵理谷に集まってくる。
アメリカ・フェニックス闘専、
アメリカ国防省広報RF映画撮影、
各種大手RF企業、
多くの秘密を隠し持つ恵理谷闘専、
世界最高のRF技術を持つ謎の集団と
それらの中心にある天才ハッカー。
彼らの確執が、思惑が、
霧を纏う広大なフィールドで激しくぶつかりあう時、
傷つけあう心たちが、世界の謎が、少しずつ氷解していく。
そして倒すべき敵、
霧の中に立ちはだかる謎の亡霊ミスティ・ファントムを
新たなる力を得たガンヒルダが打ち砕く!


ちょっと硬い説明。
あえてキャラクターについて書いていないけど、
主人公たちも強い芯を持って貫き通そうとする
我の強いキャラが多くて、
彼らのハイテンションな日常もとても魅力的。
そしてやるときはみんなでばっちりキメる。
RFを突き動かしているのは主人公たちの強い想い。
とにかく面白いよ。
( Goeさんの紹介ページへ )


埴輪 /
  上下巻なので
( 埴輪さんの紹介ページへ )


may /
  まりあ最高ーって言うのは、置いておいて、学園青春物とロボット物、そしてスパイスとしての世界の謎、という個人的な好みがナイスなバランスで配合された良作品です。唯一の懸念材料は、ちゃんと話が収束するのか?という点ですね。
( mayさんの紹介ページへ )


欠陥製品 /
   三雲岳斗さんは電撃文庫で主に書いていますが、私としてはこのランブルフィッシュをお奨めしますね。
 主人公の「高雄沙樹」とその相棒の「志村瞳子」が互角なのが良い感じで、通常男女のコンビだと、どちらかが主でもう一人が従となってしまいがちですが、この二人だと精神的にも格闘能力でも技能でも互角で、二人の掛け合いには他の作品にはない面白さがありますね。
( 欠陥製品さんの紹介ページへ )