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強救戦艦メデューシン 下
著者 |
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小川一水 |
絵師 |
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こいでたく |
ISBN |
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4-25-777004-X |
page |
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334p |
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天戸 司郎
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上巻が期間に掛かっていないので悩みましたが、私が去年度の「ライトノベルヘビー級チャンピョン」と勝手に位置づけているのがこの作品です。
ネタモノなのかいまいち悩ましいタイトル ステロなのかいまいち悩ましい表紙絵 正直、地雷なのかどうなのか、本を手に取ったまま数秒固まってしまいました。
読めば分かりますがタイトルも表紙絵もフェイクです。地雷を踏み抜かないよう足下を警戒していたら、物語が直上から急降下爆撃してきました。中身はネタとはかけ離れた、きっちとしたよい作品です。
ヘビーでシリアスな展開ですが最後まで読むと… 重たい展開が苦手でなければ、是非読んで欲しい作品です。 |
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regal exception
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続き物ですが上巻は期間外。一応評価は上下巻込みということで。 看護婦さんのイラストに惑わされて手に取るのが非常につらいです。しかし、はっきり言って暗い!「ライト」ノベルというのはちょっと苦しいか?でもそれを余り感じずに済むのは主人公達の前向きさでしょうか。看護婦ものを期待する方には薦められませんがなかなかよくできた「戦争物」です。 |
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Y君
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近未来の戦場医療SFです。 空飛ぶ巨大な戦艦。ただし武装なし。 その任務は銃弾飛び交う戦場に強襲し、けが人を助け出す医療艦隊!! ってお話です。 小川先生の著書の特徴として細部まで書いてあるので状況がイメージし易いというのがあります。 掠める銃弾、毒ガスに倒れる兵士たち、戦場医療の異様さ。 そして空飛ぶ巨大病院メデューシン。 この戦艦、主翼の中にまで病室などの設備が入っていて、おそらく先生は内部構造をかなり細かく考えてあるようです。 下巻ではこの巨大戦艦が5隻、山間の雪原に並ぶのですが、ここが最高に最高にかっこいい。 医療のプロフェッショナルが戦う傑作SFを是非読んでみてください。
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バレエ
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取材にもとづいて、さまざまな現場で動く人々を表現する筆に特徴のある小川一水ならではの一作。 所属する組織の抱える矛盾や周囲との軋轢に悩み、成長していく登場人物を書いた小川の作品は、ほかに「第六大陸」と「特配課シリーズ」があるが、その中でも成功した作品ではないだろうか。 わずか文庫二冊でまとめるにはあまりに話が大きくなりすぎ、設定小説になってしまった「第六大陸」や、初期作品ということで差し引いても採算度外視の配達ぶりに少々違和感を持った「特配課」に比べると、野戦病院=巨大飛行機という大ウソ(?)以外は、現場描写に徹した本作は、満足いくレベルだった。 他人に小川一水をまず進める場合の1冊(上下2冊)として「イカロスの誕生日」と一緒に押したい。
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尾川
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戦艦まるごと一つが野戦病院で戦地に戦艦ごと突入して看護するという設定にまず驚かされます。 そういう突飛な面を持ちながらもしっかり看護婦達の人間ドラマが繰り広げられ、話の内容はとても深い。戦争物なので話は暗め。そういうのは苦手という方はダメでしょうが、しかし、登場人物たちの必死で生きようとする姿はリアリティを感じさせてくれます。 |
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