バッカーノ! 1931 The grand punk railroad 特急編
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鈍行編にも投票したいけど、とりあえずこっちにだけ。この二つは、二つで一つ。 視点も錯綜しているし、いくつかのストーリーが同時進行しているけれど、それでも上手くまとまっている。その才能を、まず評価。 個性的なキャラクターもまた素晴らしい。「萌え」は少なく、「燃え」が多い。「燃え」を書ける作家は少ないし、新人に限ればさらに少ない。ライトノベル界には、こういう人材こそが必要だ。たらたらエロゲみたいな話を書いてる場合じゃないですよ。 そして、なんと言っても速筆ぶり。速筆なのは良いことです。三ヶ月連続刊行マンセー。 |
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きみとぼくの壊れた世界
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とても西尾維新らしさに溢れた作品。各所で「萌えを狙いすぎ」という意見があるけど、基本的に私は萌えなかったので、萌えを狙った作品ではないと解釈する。 これは「教科書的な作品」として書かれたらしいが、それ以外にも「きみとぼく」と括られることに対しての意見、「壊れた世界」と言われることに対しての反論の意図も込められている。そして、それらが高いレベルで表現されている。エンターテイメント方面の作品が「戯言シリーズ」ならば、この作品は「西尾維新の書きたいこと」を凝縮した方向での一つの到達点だろう。 書きたいことを書けるのは凄い。 |
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バッカーノ! 1931 The grand punk railroad 特急編
(イラスト評)
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挿絵とはこうあるべき、というのを体現している。冒頭の、レイルトレーサーについて語る部分の挿絵は最高。挿絵は、本文とマッチしてこそ。 |
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