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応援メッセージ検索結果

『 書評者 : 天戸 司郎 』 という条件で検索したよ!
3 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 3 ( 表示数=3冊 ) 件を表示しますわ。

[image:amz] タイトル 涼宮ハルヒの消失
シリーズ 涼宮ハルヒ
著者 谷川流
イラストレーター いとうのいぢ
レーベル 角川スニーカー文庫
書籍コード ISBN4-04-429204-3
発行年月日 2004-08-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
ミズノトリ この作品の見所は三つです。
第一の見所。ハルヒが消えた世界のネタばれ
ネタばれが、ごくありふれた普通の存在になってしまう。
このギャップが強烈かつ凶悪です。
第二の見所。この事件を引き起こした人物は、どうしてこのようなことをしたのか。
これまで完璧と思われていたネタばれも、実は完璧な存在ではなかった。
第一の見所が「一度目の逆転」とすれば、こちらは「二度目の逆転」でしょうか。
この作品の主役はまさにネタばれです。
そして第三の見所、世界を元に戻すために奮闘する主人公・キョンの姿。
彼の『選択』を、ぜひ読んでいただきたい。
ラノベ読みならば、誰もが少なからず共感するところがあるのではないでしょうか。
いちせ ……長門の眼鏡。
練馬 「学校を出よう」2巻につづき、時間移動を書かせた谷川さんの強さを見せつけてくれた一品。
「憂鬱」「溜息」から張っていた伏線を見事に生かしきってくれました。
時間移動的な流れの美しさだけでなく、主人公の行動にも注目。覚悟と実行、多分シリーズ前半のキモです。
後、贅沢言うなら「暴走」に収録された「エンドレスエイト」(作品内時系列では消失以前の話)を読んでからの方がより楽しめるかも。
toshi-ko ネタばれなんだと認識してしまう、長門ファンのための一冊。

すばらしい!!

いきなり、ハルヒが学校にいないという設定になり、その代わり一巻で消えた朝倉さん登場。
ハルヒがいないので、朝比奈さんも、長門とも関係をリセットされてしまうという状況に、キョンは・・・。という内容。
全てがリセットされてしまったために、普通の文芸部員な長門さんがメイン。

時々うっとおしい古泉のしゃべりも、少ない目でなかなか読み易かったし、混乱するキョンが走り回ってる感じがすごく伝わってきて、作者の底力を見せられた感じがしました。
天戸 司郎 「そこのまだ一冊しか『消失』を買っていない君。
せめて最低あと一冊は買わないと、長門有希に対して失礼だと思わないか?」

と言わせしめた作品。というか、私はそう言われました(転載許可取得済み)
これだけでも一部の方には十分なメッセージのようですが、普通の人のためにお薦めのポイントを。

ハルヒシリーズ長編としては大きな山場であり、過去の長短編の伏線を絡めつつ物語を大きく展開しており、外せません。
繰り返し使われたため時間移動も新奇性という点では辛いですが、この作者は時間移動を安心して見ていられるので、この作品においては「構造上、不可思議に見えるところは、時間移動モノだからきっと後で説明されるさ」と任せきって、大きく展開する物語に集中できます。
山場であるので当然主人公に大きな見せ場が出てくる訳ですが、キョンの選択は、正しいかどうかはさておいて、とても気持ちのよいもので、普通である事は誰にとっても最も価値のある事なのではない、という事を思い出させてくれます。
極楽トンボ 他の人の感想もいっぱいあがっているのでごちゃごちゃ書くのはやめにします。

長門がすべて。ええそれだけですとも。
まよねえずごはん 長門はさておき(とか言うと刺されるのかなぁ……)、主人公キョンが覚悟を決めてしまった、腹をくくってしまったという、たぶん結構かなりのクライマックス。

一応シリーズ支持。どちらかというと長編支持。短編読まなくてもそれなりに楽しめます。
コモリケイ 憂鬱、溜息、退屈と面白いながら、まぁ深く考えてもしょうがないやと思っていたハルヒシリーズでびっくりした作品。
今までの滅茶苦茶(に見えた)話が、伏線として回収されたのにびっくり。変わってしまった世界を取り戻すため、巻き込まれただけの傍観者から、覚悟を決め自分で選択し能動的に動きだしたキョンが格好よかったです。
長門さんが可愛いのは言わずもがな。
神無月 この作品は私の中ではシリーズ中1,2を争うほどの出来だと思っております。
今まで起こってきたことに積極的ではなかった主人公が積極的である様は、普段は見れないような彼女たちの行動は、私にとてもよい作品を与えてくれました。
私は思わずこの作品を、一気に読んでしまいました。

涼宮ハルヒの消失は、主人公であるキョンが正しく主人公であるといって良い作品で、読んでいる私も驚きの連続でした。
確かに敵がその人であることは予測できるのかもしれません。
しかし、そこまでに積み重ねてきたものがそれをそうだとは思わせない結果でした。
応援メッセージ・イラスト部門
紙様 メガネ属性の偉い人には殺されそうですが「消失」巻の長門さんは恐ろしい破壊力を有してます。
某北のミサイルよりも恐ろしいと僕は思う(オイ)
特にp97のシャツの袖をぎゅっと摘むイラストとかはサイコーです。
練馬 あえて言う。長門は眼鏡ない方がいい。
後、この節目の巻で、ネタばれ一巻のハルヒの鏡写しの構図で入れた表紙イラストはなかなか面白いです。

[image:amz] タイトル 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet
シリーズ
著者 桜庭一樹
イラストレーター むー
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6276-7
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
有里 ふわふわしたイラスト付き小説の中身は毒入りの飴玉。
なにしろプロローグが少女のバラバラ死体を同級生が見つける新聞記事なのだから。
いや、毒入りっているよりハバネロまぶしというべきか。痛くてひりひりして、人によっては受け付けない、人によっては癖になる。

名台詞。私は「大人」なので、「空気の読めない担任教師」のこの台詞を採ります。
「俺は大人になって、教師になって、スーパーマンになったつもりだったから。(中略)ヒーローは必ず危機に間にあう。そういうふうになってる。だけどちがった。」(p.197)
でもって、「大人」は--「大人になりきれない大人」でも曲がりなりにも「大人」なんだから--祈るだけじゃなくてなんかしなくちゃなと思ったりしますけど。
白翁 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないは、幼児虐待とひきこもりをメインにおいた幸せ探しの御伽噺です。最後に哀しい結末が待っていることは避けられませんが、たぶんだからこそそこまでの経過を大事に感じることが出来るような、そういう小説です。まあ、ハッピーエンドだといえばハッピーエンドなわけだから、それでもいいのかもしれませんけど。


桜庭さんの小説はまだ三冊しか読んだことが無いのだけど、彼女の小説は物事をリアルに描こうだとか、なにかしらかの問題を打破しようだとか、そういう類の主張はまったく持っていません。存在する問題のすべてをただ茫洋と受け止め甘受して、その雰囲気に流されるために存在している作品群のような、そんな気がします。


この小説だって題材は題材ですが、ただ甘受するだけ。洋菓子屋の目の前を通ったときに感じるような、バターと砂糖のにおい。そうした甘ったるい雰囲気が全編に漂っていて、良いことも悪いことも、大事なこともどうでも良いことも、すべてそのにおいの中で包み込んでしまいます。もちろん幼児虐待だって、もちろんひきこもりだって。そのことの是非はさておくとして、このやわらかな雰囲気を味わうことは、けっこう気持ちいいことのような。


個人的にはすごくお勧め。最近こういう小説でないと自分の心の琴線に触れないような、そんな病を発症してしまっているような気もしますが、まあ気にしない。とにかくお勧めです。
リッパー 答えは最初からわかっている…。

それでも、手が届いたと思った瞬間に、指の間から零れ落ちていく
藻屑の儚さに、ぼくたちは、一体何を思ったのだろう。
紙様 (とりあえず)
本書は冒頭にいきなりショッキングな事が書かれていて、それを追う形で物語が進む。
もし本書に対して興味を持たれた場合、立ち読みせずにすぐ買ってじっくり読むことをオススメする。
ライトノベルにおいて冒頭や口絵、折り返し(あと表紙w)を見て作品を選ぶことは重要だけど、この作品には当てはまらないことを覚えておいてほしい。
この作品ほど「冒頭立ち読み」がやばい作品も珍しい。


正直これを人に対して「イチオシ」として宣伝するのはどうかと思ったけれど、読んでもらいたいという気持ちもあるので敢えて選出しました。

この物語はやさしくありません。救いもありません。不快かもしれません。
でも仕方がないのです。「実弾」が無けりゃ世の中は動かせないのだから。
こどもは「実弾」がないから現状を甘んじて受け入れるしかない。そして「実弾」を求めて足掻く。それまでは無力な「砂糖菓子の弾丸」でがんばるしかない。
でもそれすらできない場合だってある。「実弾」を手に入れた「大人」によって道を塞がれたり、最悪命を奪われる事だってあるかもしれない。
でも仕方がない。それが現実なのだから。

そしてそれは間違いなく創作でも何でもなく「現実」の問題なのだ。それもライトノベルが本来メインターゲットにしている中高生の世代に直面する問題だ。そして未だにライトノベルを引き摺ってるいい年こいた人々(他人事じゃないよネ……)にとっても、そうどんな人にとってもこれは「現実」なのだ。
それでも身近でこういうことが無いから、実際体験しないからどうしても実感できないという人が大部分だろう。
それでもいいと思う。実感する必要は無い。というより実感する事態(つまりこういう事が起きること)そのものが本来はあってはいけないのだけど。
ただ、自分が「実弾」を求めていた頃を、そして今「実弾」を手にした自分が誰かの命を奪ってしまうかもしれないということを忘れないようにしなければならないと思った。

(余談)
これと「推定少女」(同じく桜庭一樹先生の作品(ファミ通文庫))を就職活動開始直後に読んでかなり凹みました。
受験生とかが読むとかなり大変かもしんない。
mikazuki 私の頃の卒業といえば尾崎豊だったけど、今の子たちは尾崎とかやっぱり聞かないのかな。

切なくやるせない、そして読み手に強烈なインパクトを与えるトリガーでもある。
読み終わったあとはしばらく思考が凍り付き、そしていろんなことが頭の中をよぎることでしょう。
この砂糖菓子の弾丸は読み手の心に風穴を開けていく。
生きることに必死だったあのころの想い、それを忘れることで大人になったつもりでいた自分。生き残れなかったあのひと・・・

私は桜庭一樹さんのファンで作品はずっと追っていたのですが、これはそのなかでも最もシャープで最も熱い、傑作だと思います。
「きっと僕も、一生忘れない」とは帯の冲方丁さんの言葉ですが、きっとこの本はあなたに忘れがたい豊かな読書体験を提供してくれると思います。(って書いててなんですが、うさんくさい言葉だなあ)
たしかに暗く悲しい話ですが、同時にとてもやさしい話でもあります。
できれば敬遠しないで読んでほしいと思うのです。
第弐齋藤 『推定少女』と対になってる。

桜庭一樹はライトノベルの土俵でブンガクやってる人なんじゃねえかと思う。
「格斗する少女たち」が登場する一連の作品を読むと特にね。

『君の歌は僕の歌 Girl"s guard』

『赤×ピンク』

『推定少女』

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』
麻由 痛くて憂鬱になる『現実』を少女の甘くも切ない感傷でコーティングした小説。『砂糖菓子の弾丸』やら『人魚』やら『嵐』やら、ファンタジックな言葉がふわふわととらえどころのない雰囲気を醸し出しているけど、それがなかったらこの物語はどうしようもないくらいに重苦しい。バランスは取れていたと思います。

ラスト3ページで語られるなぎさのモノローグは非常に鮮やかで秀逸。何度も読み返したらその新鮮さが失われそうだ、と思ったのは初めてでした。
toshi-ko 「推定少女」がSFなら、こちらはミステリーをモチーフに、社会を風刺した問題作。

子供たちは、こんな砂糖菓子の弾丸をポコポコと放ち、必死に必死に、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。

これは、そんな少女たちの不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。
天戸 司郎 多忙により全然応援メッセージを登録できていません。もうすぐ締め切りです。
差し迫った状況なのでとにかく推しておきたい一冊としてこの作品を応援します。

まじめな話は格好わるいですか?話すのも照れ臭いですが、聞くのも恥ずかしくないですか?
正直に言えば、今はそういう風潮が強いと感じています。でも、伝えておきたい大切な事もあったりするんです。

現代に近い構造、不慣れな厳しさを和らげる甘さ、この作品は直接語るのがちょっと照れ臭い、でも、一度であっても感じて欲しい大切な事を、「今」の読者たちの心の中に運んでくれる作品です。
かなり痛いかもしれません。あるいは苦しいかもしれません。それでも私は多くの人に読んでもらいたいと思っています。
ぎをらむ とにかくストーリーが見事です。とても綺麗に、コンパクトにまとまっていて、ハートを実弾でストレートに撃ち抜かれてしまいました。改めて「桜庭一樹さんはただものではないぞ」と思いました。
子供のあやうい心理を渾身の技術で描いた、後々まで語り継がれて欲しい作品です。
ゐんど 一言で言えば「暗黒リリカル」(意味不明)。
「推定少女」をより暗黒方向に先鋭化した感じで、結構読み手を選ぶと思う。が、かちりと嵌まった人には忘れられない一冊となる事だろう。きっと私も忘れない。
最初に呈示される絶望的な結末。そこに向かって、まるで緩やかな坂を転がり落ちていくボールのように突き進む展開に、「いや、きっと違う」と大逆転のハッピーエンドを信じてページを繰る、独特の読書感。そして待っているのは…
でも、読後感は、決して悪くない。
自信を持ってお勧めする。ただ、読むならば覚悟を持って。
こま ぜひ多くの人に読んでもらいたい。特に大人に読んで欲しいような。
読後はなんとも言えない気分に浸れますが、きっと得るものがあります。
kaiei 冒頭に示される結末に向かって一直線に進む、青春暗黒ファンタジー。
はっきり言って暗いです。
でも、ただ暗いだけではありません。
中性的な少女の視点で語られる絶望の物語は、読者の心に何かをきっと残すはずです。
本の薄さを感じさせない内容で、実におすすめです。
タイトルも秀逸だと思います。ぜひ、一度読んでみて下さい。

---あなたは砂糖菓子の弾丸を撃ったことがありますか?
もりやん 痛い。痛い痛い痛い。勘弁してくれ。なんで金払って時間かけてこんな痛い思いをせにゃならんのだ。俺か、俺が悪いのか。砂糖菓子の弾丸しか持ち得なかった俺が悪かったんか。砂糖菓子の弾丸しか持とうとしていない俺が悪いんか。実弾を持ったら砂糖菓子のマシンガンでゲリラやってる連中のことを忘れるだろう俺が悪いんか。だから実弾なんか持ちたくないんだよ。それすら悪いんか。でも海野藻屑のことなんて、誰が悪いことにすれば贖えるんだ?
とりあえず、実弾でテロやるのだけは絶対にすまいと思った。

防御を打ち砕こうとする攻撃に関しては人は身構えることができる。しかし、守りのないところを責められたら人はなすすべもなく身悶えるしかない。ある種の読者にとってはこれはそういう作品だ。心当たりのある方は覚悟して読むべし。弾丸が貫通しないで体内に残るのはとても危険なのだ。
ひさ 物語の結末は一番最初に提示されていました。それに反抗するように違った結末を求めて
頁を捲って行きました。そして結局決定付けられた結末は覆りませんでした。しかし、
この物語のどうしようもなく抗い難い魅力に捕えられてしまったのもまた事実。他人には
極めて薦め辛いが個人的には物凄い勢いで推したい作品。進むか戻るかは読み手次第。
まよねえずごはん 青い青い。黒い黒い。痛い痛い。

まず冒頭で明かされる凄惨な結末。物語はそれに向かって突き進む。その結末が覆されるかどうかは、どうぞ読んで確かめてください。

読んでいてとにかく痛々しい。締めつけられるような、切りつけられるような痛みを伴う。それは若さ故の割り切れなさや矛盾であったり、過剰な自意識である部分であったりするんだが、同時に、自分が批判される大人であることを痛感させられる。

思春期にも大人にもお奨め。ただし、劇物注意。
煉紅 まず読み終わったあと、「これ、ライトノベルですか?」と思いました。
冒頭の衝撃。内容の深さ。最後の締め方。どれをとってもへたな現代文学よりも自分たちに訴えかける力がある作品です。
虐待と引きこもり、現代が抱える問題を見事に風刺した作品です。
読んでいて痛々しく、切なく、今すぐ読むのをやめたいと思っても決してやめられない。
ここでやめたら後悔するぞと思わせる力があります。
砂糖菓子の弾丸で必死に現実と戦う藻屑の姿と現実と戦うために必死に実弾をこめよう
とするなぎさの姿の対比が実に印象的です。
ぜひとも多くの人に読んでもらいたい作品です。
まるお 今期ベストワン。
(ハンドルを捨てて、今は名無し) 疾走する悲劇、感性と技巧の奇蹟的な融合。
薄倖の人魚姫、海野藻屑は海に還ることすら許されず、殺され、山に捨てられました。
海に藻屑があるように山の内には荒野があります。
山野内荒野(『荒野の恋』の主人公)は海野藻屑の生まれ変わりなのかもしれません。
石野休日 青春は

(our lolipops were)

こんなにも

(something)

美しい!

(pure!)
極楽トンボ 本作は同作家の「推定少女」とワンセットで読むことをおすすめします。
書かれている時期がほぼ同時期であることを考えても、表裏一体をなす小説だと思ってまちがいないかと。

いきなり冒頭で救いのない結末は提示されています。
痛い。辛い。
でも目を離すことは出来ない。
コモリケイ 衝撃。呆然。
ライトノベルっていうのは「砂糖菓子の弾丸」みたいなモノだって思ってた人間としては、まさしくやられました。フワフワした砂糖作りの少女達の世界に突きつけられる、救いようの無いリアルがどこまでも痛い。生きるために日常を闘い続ける、そんな当たり前のうちに埋没してるとようなことが、あまりにエグイ形で突きつけられます。
繊細で透明で、それでいてこの切れ味の鋭さ。言葉が心に突き刺さります。
TD 周りの方々が何度も言っていますが、
『推定少女』の対になると思われる作品。
ポジとネガ、空想と現実、希望と絶望、砂糖と塩、
そんな感じに対照的。
2冊ワンセットで読んでみることを推奨しますです、はい。
応援メッセージ・イラスト部門
まよねえずごはん イラストが当初はミスマッチだと感じていたが、今となってはこれでぴったりと思える。さびしげで空虚な瞳にひきつけられる。
煉紅 綺麗で繊細で儚げな印象な感じがするこのイラストが
この作品の暗さ、深さをより浮き彫りにします。
また、このイラストがあるからこそ物語の深さに押しつぶされずに
最後まで読んでいけるのだと思います。

[image:amz] タイトル 食卓にビールを 3
シリーズ 食卓にビールを
著者 小林めぐみ
イラストレーター 剣康之
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6290-2
発行年月日 2005-02-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
天戸 司郎 本当は地球にも宇宙人がたくさん来訪してて、すごい科学技術も伝わってて、ラノパの準備なんて一瞬で終わるんじゃないか?
最後に変な妄想も混ざってますが時期が……いや実際、そんな錯覚を起こさせんですよ、この作品は。
何しろ平穏な日常のすぐ隣にトンでもなく非日常なモノ、コト、事件がある。
でもそれがポンっと出されても全くあたり前、全然違和感を感じない、感じさせないという見事さ。
シリーズの基調が「事件を経て最後にホッとする日常に戻ってくる」というのも安心してお薦めできるポイント。
短編である点とあわせて、忙しい仕事の合間にふと手に取り、読んで、一息つくのに最適な一冊です。

以上がシリーズ全般に言えること、シリーズでのお薦めポイントです。
では何故シリーズのうち3巻が特にお薦めなのか?
その答えはこの巻に収録されているちょっとテイストが異なる短編にあります。
この一編のオチじゃなくて本文が気に入った方は、是非とも小林めぐみの他の作品も探してみて下さい。
私は3巻読後にデビュー作から読み返し始めてしまい……夜が空けました(汗
応援メッセージ・イラスト部門