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応援メッセージ検索結果

『 書評者 : 麻由 』 という条件で検索したよ!
20 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 10 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。
来年から積読税が新設されるんだって
政府が儲けまくりそうなお話ですわね

[image:amz] タイトル 神を喰らう狼
シリーズ 神話の子供たち
著者 榎田尤利
イラストレーター 北畠あけ乃
レーベル ホワイトハート
書籍コード ISBN4-06-255727-4
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
成田智 ボーイズ系の作品で知られている作者だが
この「神話の子供 たち」 のシリーズは純然たるファンタジーだ。

高い壁に囲まれた,小さな世界に住む"ボーイ"。彼の語るピュアな言葉はキラキラしていて,まるで宝石のようだ。
大好きな"フェン"から生まれて,フェンのために生きている。それが彼の喜びであり幸せ。なぜならネタばれ。彼はフェンのネタばれつまりネタばれなのだ。

時折大好きなフェンが訪れてくれる以外は何もないささやかな暮らしが,ある時から少しずつ変わり始める。
双子の姉妹のようなローズと暮らす、"リトル"との出会い。そして突然のアクシデント。
小さな世界は、ボーイはいったいどうなってしまうのか……

とても切なくて美しい話だ。リトルとローズからの手紙では思わず泣いてしまった。
辛く悲しい出来事に見舞われても,重さは感じさせられずむしろ清々しい気持ちにさせられる。

スケールの大きな物語の導入部といった感じで、この先どんな展開になっていくのかとても気になる。
まだまだ謎だらけだが、新しい世界への扉の前に立ったようにワクワクする気持ちでいっぱいだ。

ボーイの瞳に目を奪われたなら、ぜひぜひ手に取って読んでみることをお薦めする。
麻由 ストーリーの設定自体は割と良くあるものだが、なんといっても主人公ボーイの心理描写が秀逸。感情移入しやすいです。
まだ幸せな雰囲気が漂っていた前半から一変、中盤〜終盤は本当に怒濤の鬱展開が待っています。そこでも心理描写の妙が映える。
マイナーレーベルですが、なかなかに面白い作品です。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル デュラララ!!
シリーズ デュラララ!!
著者 成田良悟
イラストレーター ヤスダスズヒト
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2646-6
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 東京は池袋に集まる若者たち。ある者は普通も高校生、ある者は情報屋、あるものは人身売買しているチンピラ、そしてあるものは……頭のない「化物」。
「バッカーノ!」シリーズでアメリカの若者たちの群像劇を描いた作者が書いた、単発もののまたしても群像もの。上手い!この人は群像ものがとても合っていると思います。いろいろなキャラクターの一部をぽっと見せて次にいく、という書き方がものごとに深入りしないこの世代の雰囲気をよく出しています。今回は池袋が舞台で、少しごたごたした感じが街の雰囲気に合っていると思います。たまに入るチャットのシーンが重要。
有里 現代の池袋を舞台にした、「頭のない存在」の物語。石田衣良作品に似ているのは舞台だけ。もっとブチきれてます。なにしろ「ヒロイン」が海外から渡ってきたデュラハン(妖精)で首のないライダーという設定。なんだよ、そりゃ。
でも作者が描きたかったのは、もうひとつの「頭のない存在」だったんじゃないかと思いますが。

ネットでチャットや掲示板に入り浸っている人じゃないと理解しにくいかもしれませんが、ネットをやっている人には結構リアルな話なんじゃないかと思います。ネットの実態をリアルに描いた作品として評価。
いわし 成田良悟先生が打ち出した3つ目のシリーズ。
ストーリー面は他の方が語られているので省略しますが、
やはりいつも通り、今までに無いキャラクター(奇人変人多し)の連発です。
このシリーズは成田先生の他の作品と比べても結構遊びが入っていますね。
電撃文庫の他作品の名前が平気で出てきたり、どこかで見た事のある名前のキャラが…
成田先生は後書きで叩かれる事も覚悟の上、とおっしゃってますが、
自分は全然アリだと思いますよ。
俺たちに出来ない事を平然とやってのける遊馬崎さんにシビれて憧れます。
waka 登場人物ひとりひとりに魅力があり、素直に「格好良い」と思うことができた作品。
また、あの集結の仕方、あの歪んだ恋には見事だと思わざるを得なかった。
永山祐介 弟に歪んだ愛情を注ぐ姉、「あるもの」に対して応えのない愛情を注ぐ弟。その弟を付回す、電波なストーカー娘。首なしライダーと闇医者の奇妙な、微妙な関係。日常からの逸脱に憧れる高校生の、日常と非日常。「人間が大好き」と公言するどこか論理のずれた情報屋。みなどこか狂っていますね。
でも、そんな狂った連中が織り成すラブストーリーだったりします。
黒雨 『バッカーノ!』のシリーズ一巻目しか読んでいなかったのですが、ずっと注目してたんですよ、成田良悟には。

というのも受賞したときの誰だったかのコメントがひどかったのです。大賞をとってもいい出来だったと思うのに。なんで大賞を取れなかったのかというと、審査員の一人のコメント「禁酒法時代を舞台にってのは……」とか言ってるのが凄くダメだなと思っていました。待てと。電撃文庫の包容力に禁酒法時代は含まれないのかと。すごくやりやすい素材じゃないかと。中高生向けということを考慮したとしても、禁酒法という存在というのはラノベとってとても面白い題材だろうが、と。そう憤慨して成田良悟を応援しようと思った、第何回目かの電撃ゲーム大賞の事だったのです。

いつのまにか、成田良悟は冊数こなして、ほどほどに人気が。応援とか以前に読むのが追いつかなくなりました。でも注目はし続けてました。

というわけで、成田良悟なんです。買ったんです。大学の文学部生協に置いてあったから。誰だよ、あそこに入れた奴。と思わなくもないですが。

内容に関しては、池袋を舞台としたドタバタなんですが、成田良悟は一見関係なさそうに思えるそれぞれの登場人物のストーリーを、一つの物語として収束させるのはすごく長けています。ライトノベル読んでる昂揚感感じます。
TD 物語としては『池袋ウエストゲートパーク』成田良悟風味、という感じで、現代の池袋を舞台にしたおかしな連中の話です。
この現代の、ってのがクセもので。この話ではケータイやインターネットが重要なファクターとして活用されています。そのため3年後や5年後、あるいは10年後に読み返すと、技術的な面でまた違った感慨が抱けるかもしれません。

ネタばれ
極楽トンボ 細かい部分は他の方のオススメにおまかせして、と。
作品内でのネットの描写のされ方が上手く、実際にあってもおかしくないような感じでした。臨場感も出てましたね。
奇人変人のオンパレードです。だーれも普通の人がいません。
それもまたよし。
只一人 この本の著者、成田さんの凄いところは「複数のキャラクターの書き分け」が異常に上手いところです。
どんな脇役でもちゃんとキャラが立っています。
一人一人が印象に残り、もう出てこないと思ったら、ひょんなところで出てくる面白さ。
ストーリーもきちんと完結していて、最高です。
麻由 まさか、まさか首から上のないヒロインに萌える日が来るとは………!
池袋、という現実にある都市を舞台にしながら、世界の雰囲気は成田作品の中でも最高にイっちゃってます。歪んで狂って、でも一途に誰かを愛する登場人物達は激ツボ。
作品の仕掛けも遊び心十分でもう本当に最高。
あれはリアルタイムで読んでいる人向けの楽しみだけど。ともあれ既に2巻も出ております故、オススメでございます。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル スカイワード
シリーズ スカイワード
著者 マサト真希
イラストレーター 橘由宇
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2692-X
発行年月日 2004-05-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
Greed 男の体でも女の体でもない、中性体。そのために差別を受け続ける主人公アケルと、暴走舞巫女姫(紹介文そのままですいません・・・)ナナのファンタジー作。
ライトノベル読み始めてから1年弱のド素人なので、前文含めて上手い事は言えませんが・・・こう、読み終わったとき、素直に微笑むことができる。少しだけ優しくなれる。そんな作品だと思います。
2巻・3巻は絶望的な話になってきますが、だからこそその後の展開で1巻のような終わり方になるよう、個人的には期待してたり・・・。
まぁ、いずれにしても手を出して損する事は無いと思いますので、お勧め!
マサト真希先生、これからも頑張ってください!
麻由 主人公が『中性体』という特殊な存在なので(両性具有とはちょっと違うみたいです)どんな作品だろうと思いましたが、いやはや実に爽快な物語でした。
ということで実に王道的なジュブナイル。終盤のカタルシスも、それまでにアケルを始めとした主要3人の鬱屈とした部分を不足なく書いているからこそのモノ。空を翔けるシーンは実に気持ちよかったです。あとナナが舞を踊るシーンの描写は絶品。後半からは目が離せない展開で非常に面白かったです。
煉紅 中性体であるがゆえ差別を受けるアケルと神の託宣を受け取る事の出来ない舞巫女姫
ナナとの出会いの話。
前半部はキャラがいきいきとしてキャラ同士のやり取りが実に楽しいです。
飛空リュージュでの飛翔シーンは読んでいると実に爽快な気分になれます。
とてもこれがデビュー作とは思えないです。
かげつ 最近航空ものによく手を出してるなーと思いつつ読み出した1冊。
一言で言うと自分の居場所探しな話ですが。
ネタばれ

続編ではやや重たい展開となってますが、自分の居場所を掴みかけた3人がどうなっていくのか期待しています。
極楽トンボ これも他人様の紹介文にのっかって補足だけ。
1巻は疾走感あふれる勢い優先の小説です(文体に好みが分かれるかも)
2巻は主人公のアケルがいろいろ苦悩していて物語り自体はちょっと失速気味かな?と思わせておいて
3巻で一転、なんかとんでもないことになってます。
まさか戦争を真正面から描写する方向に行くとは思いませんでした。

というわけで3巻まで進んだ時点でかなり先行きの気になるシリーズです。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル そして、楽園はあまりに永く されど罪人は竜と踊る 5
シリーズ されど罪人は竜と踊る
著者 浅井ラボ
イラストレーター 宮城
レーベル 角川スニーカー文庫
書籍コード ISBN4-04-428905-0
発行年月日 2004-08-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 記憶喪失の少女、アナピヤを拾った二人組みの咒術士は、彼女のふるさとへ旅立った。しかし、そこに隠された真実はあまりに過酷だった……。
絶望系コメディ。と言いたくなるほど過酷な事実ががんがん出てくる。でもどこか面白い。
しゅぺるたー 科学的に考えられた「呪式」が織り成す戦闘と独特の調子で飛ばすシリーズ5冊目。
記憶喪失の少女アナピヤの記憶を探す旅も終わりとなる。
これでもかと迫り来る世界の悪意。
そこに待つのは希望か絶望か。
麻由 毎回主人公達が散々な目に遭うシリーズですが、今回はその極み。
叩いて叩いて叩き潰しても一つおまけに叩きのめす、残酷で救いのない展開が続きます。終盤のアナピヤの言葉一つ一つが重くて痛い。結局救われなかった彼女。そしてただひたすら虚しくなるラスト。
それでも面白いと思えるのは、ひとえに作者の力なんだろうなぁ。
東雲長閑 本作で浅井さんはエロゲーを中心とするおたく文化をめった斬りにしている。
他者が作ったものを読んだりするのは、コミュニケーションの一種だと思うが、
おたく同士が閉じた共通認識に従って、縮小再生産を繰り返しているという批判として読むと、耳が痛い。
作者の主張に同意するにしろ反論するにしろ、おたくが如何に生きるべきか考えるとっかかりとして読んで欲しい。
奈望梨義仁 すごい、です。ライトノベルの常識を鼻歌交じりで超越したシリーズです。グロイ、エロイ、ヒドイ。ヒロインがネタばれライトノベルなど他に存在しないでしょう。さらにそういったグロイエロイシーンを丁寧に描写しているところなど尋常ではないと思います。ある高校の図書館では閲覧禁止処分にしています。その尋常でなさが、このシリーズの魅力でしょう。
さらに、登場人物が交わす会話のテンポの良さと、面白さ。よくもまあこんな台詞が思いつくと感心するばかりです。地の文は一人称形式のため、これが会話同様に面白い。心穢れた主人公のアホ思考は爆笑物です。
正義は勝てず、主人公は挫折を繰り返し、最後に嘲うのは策謀家。脇役に与えられた使命は死、ハッピーエンドは概念的に消失し、理論と科学が主体。道徳は極めて現実的に踏みにじられ、ヒーローヒロインとて、命の保障は一切無い。そんな本です。
極楽トンボ ものすごく独特な描写がウリの戦闘アクション。化学式が飛び交う戦闘はそうそうないと思われます。

ですが、今作に関してはキーワードは「鬱」これに尽きます。
うわー救われない……この救われなさはシリーズ全てに通じる持ち味ですが、今作では特に際だってますね。
ギギナとガユスによる漫才的な皮肉の応酬があってすらこの読後感。いやはや。
練馬 シリーズ通してダークな雰囲気が漂ってますが、この巻はもう極めつけ。読んだら「鬱」一直線です。
ここまで凄い描写をしたライトノベルは多分はじめてでしょうしこれからも当分出ないと思います。読んでる最中に一体何処までいくのか底が見えません。あまりのキツさに読んでる分量を錯覚しそうになります。
特徴的なテクノマジックの描写など、人によってはとっつきにくい面もあるかもしれませんが、是非一度読んでみて欲しい作品です。もう「凄い」ですから。
ひさ 大よそ全てが凶悪。アナピヤの仕掛けも凶悪ならば、幾度も希望とか可能性を
ちらつかせておいて、その直後に幾度も絶望のどん底に叩き落す容赦の無さも
凶悪。答えは分かり切っているのに、それでも「面白い!」と言わせられる程に
惹かれてしまう。そういうハマったら抜けられない中毒性も凶悪なのかな?
永山祐介 あまりにも救われない話。それでも途中で読むのを止められない。
最後のシーンも寂寥感が増すばかり。続き、非常に楽しみですが、非常に恐ろしくもあり。
浅木原忍 あまりに過酷。あまりに悲惨。あまりに残酷。あまりに鬱。読み終えたあと本気で死にたくなる逸品。
作者自身の心配すらしたくなりそうな代物。実際これ以降長編出てないしなぁ……
雨空陽明 この小説の魅力は三つある。
化学系魔法を多用した濃厚な戦闘描写。
喧嘩と冗談の境界線上をいく主人公と相棒の罵り合い。
そして幸せな描写で安心している読者を叩き落す鬱展開だ。しかも一瞬希望を見せておきながらそれを握り潰すという作者の手腕には恐れ入った。
次の長編でもこれと同等かそれ以上の鬱展開を期待したい。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 電波的な彼女
シリーズ
著者 片山憲太郎
イラストレーター 山本ヤマト
レーベル 集英社スーパーダッシュ文庫
書籍コード ISBN4-08-630206-3
発行年月日 2004-09-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
まるお 「我が身はあなたの領土。わが心はあなたの奴隷。我が王、柔沢ジュウ様。あなたに永遠の忠誠を誓います」
これは直接的過ぎて遠回しな愛の告白、……なのでしょうか。

そんな言葉から始まる、不良気取りの少年と騎士気取りの少女のお話し。
こう書くとなんだか微笑ましいだけの物語みたいに思えてくるから不思議です。
練馬 タイトルどおりヒロインが電波です。そりゃもう普通に電波です。でもコメディ路線というわけじゃありません。
主人公は不良だけどイイ奴です。でもちょっぴり屈折してます。でもイイ奴です。
他のキャラもまぁ大概どこかヒネたりしてて、裏表紙に載ってる「人間の歪みが起こす、驚愕のサスペンス」と言ううたい文句がしっくりはまります。サイコ・ミステリというのでしょうか?
一種狂った状況の中、主人公のイイ奴振りが光ります。
いわし 第3回スーパーダッシュ小説新人賞において佳作を受賞した「電波日和」という
作品を改題したのが本作『電波的な彼女』らしいです。
このタイトルは…映画「猟奇的な彼女」と非常に似通っている気がしますがインパクト充分ですね。
そしてタイトルに負けずにインパクト充分な序盤の「出会い」。
電波的な彼女こと堕花雨のキャラクターの行動は滅茶苦茶ですよね…。
忠誠を誓うと言っているのが凄まじい覚悟を伴った"本気"なのが
いい点であり、悪い点でもあるような。

しかしこの作品、何が良いって主人公の「漢」っぷりと、その内面描写が良いです。
時折少年漫画の主人公のような熱い心を見せますが、何か超能力を持っているわけでもないし
思い悩んだり諦めかけたりもする。そんな彼が素敵です。
極楽トンボ 主人公を慕うヒロインがひたすらに電波的。
だから「電波的な彼女」なのです。

しかし、それで萌え系とか短絡的に考えてはいけません。
実は大半の富士見ミステリー文庫作品などと比べても、よほどちゃんとしたミステリ仕立てになっているのです。今回は投稿対象からは外れてしまいましたが、2巻を読むとその傾向がよりはっきりします。
テンポのよい会話と、ミステリ的展開が肝ですね。
というわけで対象になってない2巻も含めてこのシリーズはおすすめできます。
麻由 電波少女と不良気取りの主人公のラブコメ……と見せかけたサスペンス。
序盤こそラブコメらしい気配がありますが、中盤、事件が起こってからは純粋なサスペンスへと早変わりします。
中途半端と母親に嘲られた主人公は、確かに中途半端だし無力ですが、それでも無力なりに精一杯頑張るので感情移入しやすいです。サスペンスとか、殺人事件系が読みたい人にオススメ。
……あ、ヒロインの電波少女も非常に可愛いです。イラストつきで萌え倍増。
リッパー 上質の青春ミステリー。
主人公の内面描写がすごく丁寧で、とても感情移入しやすい、良い小説です。

いや、ホント、なんでこういうの書きたい人が富士見ミステリーに来ないのかと…、ハッ、富士ミスの「LOVE」寄せ路線のせいなのかっ!?
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 推定少女
シリーズ
著者 桜庭一樹
イラストレーター 高野音彦
レーベル ファミ通文庫
書籍コード ISBN4-7577-1995-7
発行年月日 2004-09-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
東雲長閑 「ぼく少女」が出てくるだけの小説ならば沢山あるが、「推定少女」は小説自体がぼく少女だ。
ぼくという一人称は日本語にしかないし、主人公の巣籠カナは絶対にぼく少女でなくてはならないので、
「推定少女」は日本語でしか読むことはできない。
「ぼく少女」が好きな方はもちろん、「ぼく少女」に興味が無い方にもお勧めだ。
読み終わったとき、あなたは自らの内なる「ぼく少女」に気づくはずだ。
そして、特に現在サバイバル真っ只中の若い方に勧めたい。
きっと生きる支えになるから。
第弐齋藤 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』と対になってる。

日常をsurviveする少女たちの物語。
家出少女と全裸の死体と田舎町に落ちてくるUFOと悪の宇宙人とデザートイーグルと穂村弘。
toshi-ko 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」がミステリーなら、こちらはSFをモチーフに、社会を風刺した問題作。

子供たちは、体に不釣り合いな拳銃をぶっ放し、転がりながら、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。

これは、そんな少年少女の不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。
ぎをらむ 最初に読んだ時は「なんて無茶苦茶な話なんだろう」と思ってしまったのですが、その後色々な物語論を調べれば調べるほど、「推定少女」は語り尽くせないほどの記号とキーワードが散りばめられた珠玉の作品だと思うようになりました。
この作品の登場人物たちは様々な旅をします。その1つ1つの旅の目的と意味を感じ取って下さい。
最初と最後にちょこっと登場する「お兄ちゃん」をどう解釈するかなんてのも面白いと思います。
極楽トンボ 15歳少女によるボクっ娘一人称小説で物語としてはちょっと不思議系。
物語にきちんとした整合性を求めるよりも、このあいまいさそのものが思春期特有の危うさであると思ったほうがたぶんいいと思います。多感な思春期の少女の気持ちをうまく描いていると思います。
ただ、何度も読むといろいろ隠されたキーワードが出てくる、かも。
もふけ 男の子じゃなく、女の子が女の子を拾っちゃってざます。
その女の子二人が生リアルで傍若無人で良い味出して逃避行。
後書きまでひっくるめて一つの物語。
ぐるぐるぐるぐる。
何か一つだけ紹介しようと思って本棚を眺めたら、何故かこれになってました。
読み終わった後、頭の左下の方にこびりついてけっこう離れなくなる、不思議な作品です。
間違いなくとは言えないけど、お薦めしたかった。
麻由 大人にはなりきれないし、子供扱いされたくもない、中途半端な年頃の少年少女の物語。
ふわふわと地に足がついていなくて、大人らしいずるさを拾得していないから余裕がない。
だから、いつも精一杯戦場を生きている。そんな、多感な『ぼく』少女の物語です。
大人と言うより、主人公と同年代の人に読んで欲しい、という感じ。『ぼく』少女巣籠カナに共感できる人は多いと、個人的には思う。
ひさ 十代の少女×少女の絡みから沸き立つ感情の匂い……みたいなものを描くのがとにかく
上手い作家さんだな〜と認識が固まった作品がこれ。実はストーリー展開にはそれ程
惹かれなかったのですが、その分少女達の感情表現にはぐいぐい惹き込まれてしまい
ました。多分既に過ぎ去ってしまった世代よりも、同世代の方が色々"くる"と思う。
まよねえずごはん 一人称が「ぼく」の15才女子と、なぜかゴミ箱に全裸で捨てられていた、拳銃つきの記憶喪失娘との、逃避行。

前半は、なぜ「ぼく」こと、巣籠カナは逃げなければならなかったのか、そして、記憶喪失娘こと「白雪」は何者か、という謎を解決する物語に見えた。
しかし後半、何がホントで、どれが嘘か、混沌とした状況の中で、大人への嫌悪、無力な自分、そんな感情の奔流が描かれる。

「おとなになりたくない」とか「15才のときのの自分に謝れ!」だとか、青臭いだけ青臭い。でも、10代って青臭いもんじゃん。いまだそこから抜け出せない自分がいたりもするわけですが。というわけで、枯れたおとなよりも中高生に読ませて、悩んでもらいたい。大人になるってなんだ、愛ってなんだと。

余談ですが、ネタばれ。そこも含めて悩むもよし。
煉紅 何というか不思議な話です。
思春期特有の心の動きをそのまま文章にしたらこんな感じになるかなという感じです。
一人称『ぼく』な少女カナと何故か全裸でデザートイーグル持って気絶していた
記憶喪失な少女白雪の逃避行。この物語は最後まで読まないと・・・いや、読んでも
何だか良く分からないかもしれないけれど、どこか共感できるそんな作品です。
TD 「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」
そんなことを宣う15歳の少女『巣籠カナ』の視点から見た世界と、その世界に迷いこんできた異世界の物語。
ジャンルとしてはSF。
だけど、物語のキモはSFとしての状況やギミックの描写よりも、15歳という独特の時期特有の心理描写にあると思います。
かゆくてあまくてうそのようででもほんとでちょっとだけ、苦い。心理描写を堪能してください。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル カレとカノジョと召喚魔法
シリーズ カレとカノジョと召喚魔法
著者 上月司
イラストレーター BUNBUN
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2829-9
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
いわし あらすじを読む限り、
昔行った召還魔法のせいで緊張感と恐怖心を失った「カレ」こと水瀬遊矢と
その召還魔法の影響で運動神経抜群な「カノジョ」こと白銀雪子が
失われた感覚を取り戻すために、怪奇事件に挑む毎日を送っている話。
のはずで、事実その通りでもあるんですが…。

この本の最大の魅力は「予想外の展開」だと思います。
まさか、あの人があーでこーなってそうなるとは。(読みにくくてスイマセン)
言ったらつまらないので詳しくは語りませんが面白いです。
終盤は途中でやめられなくて一気に全部読ませてしまうパワーがある気がします
平和 きっかけは、新人さんの新規開拓でした。
デビュー前には第4回電撃hp短編小説賞で最終選考に残っていたのですが、残念なことにそちらの情報は知りませんでした。
それが今では、積極的に応援したい作家さんの一人です。

登場キャラクターの魅力的な描写・話の構成の仕方が、新人とは思えないほど上手いと感じました。特に、後半は時が過ぎるのを忘れて読み進めました。
ジャンル分けするなら「ラブコメ」になるのでしょうけれど、それだけじゃない魅力があります。展開の読めない期待感を求めている方にお勧めしたい一冊です。
煉紅 昔行った召喚魔法で恐怖と緊張を失った水瀬遊矢や彼を好いている『荒雪姫』こと
白銀雪子など魅力的なキャラがいい作品です。
またキャラだけでなく先を予測出来ない展開も読む人をどんどん作品へと引きずりこん
でいきます。
ネタばれによってこれからの話がどうなっていくか分か
らず期待できます。
toshi-ko 暴力型貧乳ヒロインが中心で、悪魔との契約で失われたカレの感情を取戻すべく、怪奇事件に挑むと言うお話。ややミステリー的な雰囲気が特徴。

やはり、全て腕力で解決しようとしかねないカノジョと、ふだんのほほんとしているが、妙に鋭い勘と推理力で事件を解決に導くカレの絶妙なるコンビネーションがこの物語の魅力でしょう。

夫婦漫才、恐妻の手綱をうまく操る良き夫風味と言ったトークはなかなかです。

そして何となく、ネタばれ西尾維新風味と言う感じがします。
最近こういうのって流行ってるんでしょうかね?

胸に行くはずの栄養が、足に回っているとしか思えない位の蹴り技が見事です。
kaiei 彼の失われた緊張と恐怖を取り戻すために、彼女が悪魔探しに頑張るお話。
……読み始めた当初はほのぼしたコメディとばかり思ってたのですが、
大間違いでした。(いや、表面上はその通りなのですが)
後半の熱い展開とラスト当たりのリールゥにやられました。
いやあ、素晴らしいの一言です。
只一人 白状すると、タイトル買いしました。
すみません。
内容は、後半のどんでん返しがすさまじい作品。
伏線無しで明かされる秘密に、圧倒されました。
うーん、やっぱり悲しい系のお話なのでしょうか。
麻由 ミステリのライトさもそこそこに面白いが、なんと言ってもラストの締めが素晴らしいです。
事件の集結と共に、それなりの完成度で綺麗に纏まるかと思いきやラストのどんでん返しに驚き。そのシーンは新人とは思えないほどに秀逸なできばえ。いやぁ、驚かされました。
極楽トンボ ちゃぶ台をひっくり返すような予想外の展開に驚愕せよ。

恋愛要素としては、なんかかわいい。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル Alice
シリーズ
著者 川崎康宏
イラストレーター エナミカツミ
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2838-8
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
紙様 『熊』

この一言でこの作品のキモは語れる(笑)
それくらいボー・ボーのインパクトが凄まじかった。
とりあえずボー・ボーを考え付いた川崎先生の一人勝ちというかなんと言うか……まあ「熊」ってこと。
一歩 くま。
っくまーーっっ。

いや、お話自身どうやねん、とか応援するほど好きなのか、と言われると、
えーとー

とにかくクマ。
半々's 全作品に漂う「知っているのに知らん振り感」でその名も高い所には高き、作家川崎康宏、地味魂の一冊。
全編にあふれる狂おしいまでのB級ボンクラアクションにして、クレーターの中心で資源の大切さを諭す変な意味で感動大作、そしてクマを、この一冊にすっとぼけつつ入れていく様は素直に脱帽です。 正直、グリズリーが一番印象的ってどういう本なんだろうと、思わなくも無いですけどね!
まるお 「侮るなかれ和の心」と、カナダ出身の熊が説くような小説です。
"それでもいい"或いは"それはいい"と思えるような方にオススメ。
いわし 皆さん仰ってますが「クマ」凄い印象的ですね。
「これしかない」って位見事なイラストと相まって凄い存在感を発揮してます。
…も、もちろんそれ以外のキャラクターも素敵ですよ?
漂うB級っぽさと、完璧過ぎないキャラクター達は魅力です。
…あれ?人間的に一番出来ているのはボー・ボーな気が…
麻由 熊。
くま。
クマ。

とにかくクマーな作品。タイトルは『Alice』なのに、という気はしますが。
サムライな熊が全身サイボーグと戦う話です。アリスも可愛いですがとにかくクマー。
松葉蕗 エコロジーと脱力系お笑いが、全編を貫きます!
クマのマジなのかボケなのか、悩むネタに大笑い★
爆雷王のフリーダムポテトのネタに「そうなのか!?」と勉強になりました。
こんな日本は素敵です。
目茶んこなんですけど、違和感が無いんですっ
R・B 熊です

この作品の主役は誰がなんと言おうと熊です。譲れません。

熊だけでここまで熱くなれる作品は今後二度と現れることはないでしょう。
カルチャーショックを受けたい方にお勧め……か?
ひさ く、くまー。熊超最高。探偵事務所連中のすっとぼけた絡み合いが笑えて面白い。
強い女の子から恋する女の子に変わる時のアリスが可愛い。続編希望。激しく希望。
黒雨 川崎康宏センスがめっちゃ光ってますね。

『銃と魔戮・藺疹・僂錣辰討い討癲∪瀋蠅倭衒僂錣蕕裟邵蟾・┐了・張屮薀奪・罅璽皀△・鐔蠅帽 * ・辰討い董△修涼罎悩郤圓里△離札鵐糠 * ・靴織疋織丱新燹・箸いΔ・惱討繁睨 戮茲蠅發世い嵜焚修靴討泙垢茲諭
やべーやべー。もう何も言葉が出てこねーくらい打ち震えた。

設定も過激ならドタバタ劇も過激。過激に感激するしかないない。
柚熊猫 もちろん二足歩行の熊、ボーボーは素敵。
主人公アリスのほのかな恋愛模様(ひたすら間が悪く、ひたすら気の毒な彼…)、
けっこうちゃんとした友情模様も良い感じです。
探偵事務所のもう一人のメンバーも個性的。
アクション満載(そして最大の見せ場担当は熊)の娯楽作。
極楽トンボ 川崎康宏テイストがあふれた作品。
アメリカンジョークっぽいちょっとひねった表現はニヤリとするか、あるいは人によってはおもしろくもなんともないであろう事は確実。
ものすごく人を選ぶけど、病みつきになるそれが川崎作品です。
こんなのゼッタイ他の人には書けねー。

さて。
今作の場合は……
クマです。クマ。
主人公は一応Aliceですが、真の主人公はクマです。
疑うなら中をお読みください。誰もが納得することでしょう。
TD 川崎康宏B級アクション娯楽超大作。
そしてクマ
応援メッセージ・イラスト部門
いわし エナミカツミ先生の絵は好きなので他のキャラも素晴らしいとは思うのですが…
あのグリズリーをあれほど見事に描けるイラストレーターさんは少ない気がします(あくまでも主観)。
小説の方の応援メッセージと同じで「要はクマ」みたいになっちゃってますが、
このイラストが妙にデフォルメされていたりしたらボー・ボーの魅力は活かしきれなかったんじゃないかなぁ、と。
松葉蕗 表紙を捲って最初の扉絵を見て、度肝を抜かれましたね!
皆さん、「クマ」ってらっしゃいますが猫も可愛いですよ!
アリスの中身は大変な女の子なんだけど、恥らってるイラストとかも良い味です。
爆雷王もスゴイっす。

[image:amz] タイトル 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet
シリーズ
著者 桜庭一樹
イラストレーター むー
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6276-7
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
有里 ふわふわしたイラスト付き小説の中身は毒入りの飴玉。
なにしろプロローグが少女のバラバラ死体を同級生が見つける新聞記事なのだから。
いや、毒入りっているよりハバネロまぶしというべきか。痛くてひりひりして、人によっては受け付けない、人によっては癖になる。

名台詞。私は「大人」なので、「空気の読めない担任教師」のこの台詞を採ります。
「俺は大人になって、教師になって、スーパーマンになったつもりだったから。(中略)ヒーローは必ず危機に間にあう。そういうふうになってる。だけどちがった。」(p.197)
でもって、「大人」は--「大人になりきれない大人」でも曲がりなりにも「大人」なんだから--祈るだけじゃなくてなんかしなくちゃなと思ったりしますけど。
白翁 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないは、幼児虐待とひきこもりをメインにおいた幸せ探しの御伽噺です。最後に哀しい結末が待っていることは避けられませんが、たぶんだからこそそこまでの経過を大事に感じることが出来るような、そういう小説です。まあ、ハッピーエンドだといえばハッピーエンドなわけだから、それでもいいのかもしれませんけど。


桜庭さんの小説はまだ三冊しか読んだことが無いのだけど、彼女の小説は物事をリアルに描こうだとか、なにかしらかの問題を打破しようだとか、そういう類の主張はまったく持っていません。存在する問題のすべてをただ茫洋と受け止め甘受して、その雰囲気に流されるために存在している作品群のような、そんな気がします。


この小説だって題材は題材ですが、ただ甘受するだけ。洋菓子屋の目の前を通ったときに感じるような、バターと砂糖のにおい。そうした甘ったるい雰囲気が全編に漂っていて、良いことも悪いことも、大事なこともどうでも良いことも、すべてそのにおいの中で包み込んでしまいます。もちろん幼児虐待だって、もちろんひきこもりだって。そのことの是非はさておくとして、このやわらかな雰囲気を味わうことは、けっこう気持ちいいことのような。


個人的にはすごくお勧め。最近こういう小説でないと自分の心の琴線に触れないような、そんな病を発症してしまっているような気もしますが、まあ気にしない。とにかくお勧めです。
リッパー 答えは最初からわかっている…。

それでも、手が届いたと思った瞬間に、指の間から零れ落ちていく
藻屑の儚さに、ぼくたちは、一体何を思ったのだろう。
紙様 (とりあえず)
本書は冒頭にいきなりショッキングな事が書かれていて、それを追う形で物語が進む。
もし本書に対して興味を持たれた場合、立ち読みせずにすぐ買ってじっくり読むことをオススメする。
ライトノベルにおいて冒頭や口絵、折り返し(あと表紙w)を見て作品を選ぶことは重要だけど、この作品には当てはまらないことを覚えておいてほしい。
この作品ほど「冒頭立ち読み」がやばい作品も珍しい。


正直これを人に対して「イチオシ」として宣伝するのはどうかと思ったけれど、読んでもらいたいという気持ちもあるので敢えて選出しました。

この物語はやさしくありません。救いもありません。不快かもしれません。
でも仕方がないのです。「実弾」が無けりゃ世の中は動かせないのだから。
こどもは「実弾」がないから現状を甘んじて受け入れるしかない。そして「実弾」を求めて足掻く。それまでは無力な「砂糖菓子の弾丸」でがんばるしかない。
でもそれすらできない場合だってある。「実弾」を手に入れた「大人」によって道を塞がれたり、最悪命を奪われる事だってあるかもしれない。
でも仕方がない。それが現実なのだから。

そしてそれは間違いなく創作でも何でもなく「現実」の問題なのだ。それもライトノベルが本来メインターゲットにしている中高生の世代に直面する問題だ。そして未だにライトノベルを引き摺ってるいい年こいた人々(他人事じゃないよネ……)にとっても、そうどんな人にとってもこれは「現実」なのだ。
それでも身近でこういうことが無いから、実際体験しないからどうしても実感できないという人が大部分だろう。
それでもいいと思う。実感する必要は無い。というより実感する事態(つまりこういう事が起きること)そのものが本来はあってはいけないのだけど。
ただ、自分が「実弾」を求めていた頃を、そして今「実弾」を手にした自分が誰かの命を奪ってしまうかもしれないということを忘れないようにしなければならないと思った。

(余談)
これと「推定少女」(同じく桜庭一樹先生の作品(ファミ通文庫))を就職活動開始直後に読んでかなり凹みました。
受験生とかが読むとかなり大変かもしんない。
mikazuki 私の頃の卒業といえば尾崎豊だったけど、今の子たちは尾崎とかやっぱり聞かないのかな。

切なくやるせない、そして読み手に強烈なインパクトを与えるトリガーでもある。
読み終わったあとはしばらく思考が凍り付き、そしていろんなことが頭の中をよぎることでしょう。
この砂糖菓子の弾丸は読み手の心に風穴を開けていく。
生きることに必死だったあのころの想い、それを忘れることで大人になったつもりでいた自分。生き残れなかったあのひと・・・

私は桜庭一樹さんのファンで作品はずっと追っていたのですが、これはそのなかでも最もシャープで最も熱い、傑作だと思います。
「きっと僕も、一生忘れない」とは帯の冲方丁さんの言葉ですが、きっとこの本はあなたに忘れがたい豊かな読書体験を提供してくれると思います。(って書いててなんですが、うさんくさい言葉だなあ)
たしかに暗く悲しい話ですが、同時にとてもやさしい話でもあります。
できれば敬遠しないで読んでほしいと思うのです。
第弐齋藤 『推定少女』と対になってる。

桜庭一樹はライトノベルの土俵でブンガクやってる人なんじゃねえかと思う。
「格斗する少女たち」が登場する一連の作品を読むと特にね。

『君の歌は僕の歌 Girl"s guard』

『赤×ピンク』

『推定少女』

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』
麻由 痛くて憂鬱になる『現実』を少女の甘くも切ない感傷でコーティングした小説。『砂糖菓子の弾丸』やら『人魚』やら『嵐』やら、ファンタジックな言葉がふわふわととらえどころのない雰囲気を醸し出しているけど、それがなかったらこの物語はどうしようもないくらいに重苦しい。バランスは取れていたと思います。

ラスト3ページで語られるなぎさのモノローグは非常に鮮やかで秀逸。何度も読み返したらその新鮮さが失われそうだ、と思ったのは初めてでした。
toshi-ko 「推定少女」がSFなら、こちらはミステリーをモチーフに、社会を風刺した問題作。

子供たちは、こんな砂糖菓子の弾丸をポコポコと放ち、必死に必死に、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。

これは、そんな少女たちの不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。
天戸 司郎 多忙により全然応援メッセージを登録できていません。もうすぐ締め切りです。
差し迫った状況なのでとにかく推しておきたい一冊としてこの作品を応援します。

まじめな話は格好わるいですか?話すのも照れ臭いですが、聞くのも恥ずかしくないですか?
正直に言えば、今はそういう風潮が強いと感じています。でも、伝えておきたい大切な事もあったりするんです。

現代に近い構造、不慣れな厳しさを和らげる甘さ、この作品は直接語るのがちょっと照れ臭い、でも、一度であっても感じて欲しい大切な事を、「今」の読者たちの心の中に運んでくれる作品です。
かなり痛いかもしれません。あるいは苦しいかもしれません。それでも私は多くの人に読んでもらいたいと思っています。
ぎをらむ とにかくストーリーが見事です。とても綺麗に、コンパクトにまとまっていて、ハートを実弾でストレートに撃ち抜かれてしまいました。改めて「桜庭一樹さんはただものではないぞ」と思いました。
子供のあやうい心理を渾身の技術で描いた、後々まで語り継がれて欲しい作品です。
ゐんど 一言で言えば「暗黒リリカル」(意味不明)。
「推定少女」をより暗黒方向に先鋭化した感じで、結構読み手を選ぶと思う。が、かちりと嵌まった人には忘れられない一冊となる事だろう。きっと私も忘れない。
最初に呈示される絶望的な結末。そこに向かって、まるで緩やかな坂を転がり落ちていくボールのように突き進む展開に、「いや、きっと違う」と大逆転のハッピーエンドを信じてページを繰る、独特の読書感。そして待っているのは…
でも、読後感は、決して悪くない。
自信を持ってお勧めする。ただ、読むならば覚悟を持って。
こま ぜひ多くの人に読んでもらいたい。特に大人に読んで欲しいような。
読後はなんとも言えない気分に浸れますが、きっと得るものがあります。
kaiei 冒頭に示される結末に向かって一直線に進む、青春暗黒ファンタジー。
はっきり言って暗いです。
でも、ただ暗いだけではありません。
中性的な少女の視点で語られる絶望の物語は、読者の心に何かをきっと残すはずです。
本の薄さを感じさせない内容で、実におすすめです。
タイトルも秀逸だと思います。ぜひ、一度読んでみて下さい。

---あなたは砂糖菓子の弾丸を撃ったことがありますか?
もりやん 痛い。痛い痛い痛い。勘弁してくれ。なんで金払って時間かけてこんな痛い思いをせにゃならんのだ。俺か、俺が悪いのか。砂糖菓子の弾丸しか持ち得なかった俺が悪かったんか。砂糖菓子の弾丸しか持とうとしていない俺が悪いんか。実弾を持ったら砂糖菓子のマシンガンでゲリラやってる連中のことを忘れるだろう俺が悪いんか。だから実弾なんか持ちたくないんだよ。それすら悪いんか。でも海野藻屑のことなんて、誰が悪いことにすれば贖えるんだ?
とりあえず、実弾でテロやるのだけは絶対にすまいと思った。

防御を打ち砕こうとする攻撃に関しては人は身構えることができる。しかし、守りのないところを責められたら人はなすすべもなく身悶えるしかない。ある種の読者にとってはこれはそういう作品だ。心当たりのある方は覚悟して読むべし。弾丸が貫通しないで体内に残るのはとても危険なのだ。
ひさ 物語の結末は一番最初に提示されていました。それに反抗するように違った結末を求めて
頁を捲って行きました。そして結局決定付けられた結末は覆りませんでした。しかし、
この物語のどうしようもなく抗い難い魅力に捕えられてしまったのもまた事実。他人には
極めて薦め辛いが個人的には物凄い勢いで推したい作品。進むか戻るかは読み手次第。
まよねえずごはん 青い青い。黒い黒い。痛い痛い。

まず冒頭で明かされる凄惨な結末。物語はそれに向かって突き進む。その結末が覆されるかどうかは、どうぞ読んで確かめてください。

読んでいてとにかく痛々しい。締めつけられるような、切りつけられるような痛みを伴う。それは若さ故の割り切れなさや矛盾であったり、過剰な自意識である部分であったりするんだが、同時に、自分が批判される大人であることを痛感させられる。

思春期にも大人にもお奨め。ただし、劇物注意。
煉紅 まず読み終わったあと、「これ、ライトノベルですか?」と思いました。
冒頭の衝撃。内容の深さ。最後の締め方。どれをとってもへたな現代文学よりも自分たちに訴えかける力がある作品です。
虐待と引きこもり、現代が抱える問題を見事に風刺した作品です。
読んでいて痛々しく、切なく、今すぐ読むのをやめたいと思っても決してやめられない。
ここでやめたら後悔するぞと思わせる力があります。
砂糖菓子の弾丸で必死に現実と戦う藻屑の姿と現実と戦うために必死に実弾をこめよう
とするなぎさの姿の対比が実に印象的です。
ぜひとも多くの人に読んでもらいたい作品です。
まるお 今期ベストワン。
(ハンドルを捨てて、今は名無し) 疾走する悲劇、感性と技巧の奇蹟的な融合。
薄倖の人魚姫、海野藻屑は海に還ることすら許されず、殺され、山に捨てられました。
海に藻屑があるように山の内には荒野があります。
山野内荒野(『荒野の恋』の主人公)は海野藻屑の生まれ変わりなのかもしれません。
石野休日 青春は

(our lolipops were)

こんなにも

(something)

美しい!

(pure!)
極楽トンボ 本作は同作家の「推定少女」とワンセットで読むことをおすすめします。
書かれている時期がほぼ同時期であることを考えても、表裏一体をなす小説だと思ってまちがいないかと。

いきなり冒頭で救いのない結末は提示されています。
痛い。辛い。
でも目を離すことは出来ない。
コモリケイ 衝撃。呆然。
ライトノベルっていうのは「砂糖菓子の弾丸」みたいなモノだって思ってた人間としては、まさしくやられました。フワフワした砂糖作りの少女達の世界に突きつけられる、救いようの無いリアルがどこまでも痛い。生きるために日常を闘い続ける、そんな当たり前のうちに埋没してるとようなことが、あまりにエグイ形で突きつけられます。
繊細で透明で、それでいてこの切れ味の鋭さ。言葉が心に突き刺さります。
TD 周りの方々が何度も言っていますが、
『推定少女』の対になると思われる作品。
ポジとネガ、空想と現実、希望と絶望、砂糖と塩、
そんな感じに対照的。
2冊ワンセットで読んでみることを推奨しますです、はい。
応援メッセージ・イラスト部門
まよねえずごはん イラストが当初はミスマッチだと感じていたが、今となってはこれでぴったりと思える。さびしげで空虚な瞳にひきつけられる。
煉紅 綺麗で繊細で儚げな印象な感じがするこのイラストが
この作品の暗さ、深さをより浮き彫りにします。
また、このイラストがあるからこそ物語の深さに押しつぶされずに
最後まで読んでいけるのだと思います。

[image:amz] タイトル 僕らA.I.
シリーズ
著者 川上亮
イラストレーター BUNBUN
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6278-3
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
toshi-ko ちっ、こんな所にも、無表情系、妹キャラがいたか・・・。

そして、姉さんが下着姿で、主人公のベットに・・・。

・・・ありえない。

主人公視点で描く、姉、妹、ネタばれとのコンゲームは、なかなか見事です。
麻由 リリコと僕とイクミという3つの身体をチカという意識が渡り歩く。そして、父の資料を漁るうちに、4つの意識のうちどれか1つが消えなければいけないことが分かり--。

--不覚にも泣きそうになりました。しかもあとがきで。
あとがきは作者とその祖母の旅を書いたものですが、合間に色々と旅をすることになった背景について描写されているので、非常に中身のある話となっています。背景の重々しさが漂いますが、あくまで優しく温かい雰囲気は心に沁みます。ラストの一文は、本編を服婿の本を締めくくるのにふさわしいモノです。非常に素晴らしい後書きでした。

……えっ、本編? いやだな、別に地雷じゃないですよ? ちょっと構成に疑問を覚えなくはないですが。ラストの展開には驚かされました。
ひさ 僕と姉と妹の家族愛の物語。多分ミステリしてます。自分が望んでいたものとは違って
いたのですが、それでもとにかく結末が色んな意味で胸に残る物語だったので。それから
著者あとがきは本編のテーマとかなり接点があるので、出来れば一番最後に読んで欲しい。
まるお あとがきがいい話です。ので、そこを立ち読みして「良い」と思ったのなら、そんないい話を書く作家の長編なんですから、買って読んでみてください。

同作家の『ラヴ★アタック!』や、別名義で出してる『ショットガン刑事』シリーズなんかもオススメです。
応援メッセージ・イラスト部門