アリソン 2 真昼の夜の夢
|
|
やはし王道的な少年少女冒険小説。それでいて戦闘機などのマニアックな描写もあり、でもやっぱり肝は幼なじみ二人組みのラブコメと友情、そして冒険の顛末でしょう。どれも意外性があって飽きないし、なにより見ていてワクワクする。なんというか、昔、初めて読んだ冒険小説を彷彿とさせました。 |
(この作品の書評を見る)
|
タクティカル・ジャッジメント3 いやがらせのリベンジ!
|
|
タイトルどおり、善行が弁護する動機が「イヤガラセ」というのが最高。さらに証拠の捏造やら捜査の重箱の隅つつきやら、ええんかと思うくらいのあくどさ。とにかく、全ての行動の原点が「イヤガラセ」であること。これに尽きますね。こんな主人公(あるいは弁護士)見たことないです。 |
(この作品の書評を見る)
|
吉永さん家のガーゴイル
|
|
ハートフルでありながら、感動させるところは感動させる。まさにライトノベルというべきライトノベル。とにかくほのぼのしていて、平和で、あたたかで、なにより優しい物語だと思う。う〜ん。読んで欲しいとしか言えない…… |
(この作品の書評を見る)
|
ジェスターズ・ギャラクシー2 翠の星の愚神ども
|
|
空想歴史であり、壮大なスペースオペラであり、青春モノであり、戦記譚であり、何より己の心に何よりも正直に駆け抜けたバカヤローどもの話である。 蔑まれ、笑い者にされ、革命家たちには悪魔の如く呼ばれ、ごろつきたちに名前を使われ、人々から恐れの目で見られ。 それでも。 友情のため、恩義のため、信頼のため、そして決して叶う事のない想いのために、たった一人の少女を悲しませない、ただそれだけのために、周囲が期待する道化を演じることを躊躇わない彼ら。 本当に愚かで、そして他の何者どもよりも遥かに真っ直ぐな、愛すべき銀河騎兵たちの、笑いを誘う、けれどどこか物悲しい物語です。 |
(この作品の書評を見る)
|
ザ・サード(2) 夜明けまで
|
|
火乃香の強さと健気さ、優しさがこの作品の最大の魅力なんでしょうね。なんというか、読んでいて「うおっし!」なんて思ってしまったりする。最近は風呂敷広げすぎかなとか思わないでもないですが、短編集での火乃香は駆け出し時代の話とかも含めて、「辺境に生きる何でも屋」なんだなと思います。日常といえど厳しく、されど日常なり、という感じ(なんじゃそりゃ)。 |
(この作品の書評を見る)
|
キノの旅 The beautiful world VII
(イラスト評)
|
|
作品のないように関しては最早言うまでもないと思います。そして、ひたすらに無色透明な物語を飾る、無色透明なイラスト―― 黒星さんの絵というのは、どこか無色透明なイメージがあります。作品の、どこか透徹した無情観(無常観?)に、この人の絵はどこまでも似合っている。 |
(この作品のイラスト評を見る。)
|