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作品評
吉永さん家のガーゴイル

著者 : 田口仙年堂
絵師 : 日向悠二
ISBN : 4-7577-1701-6
page : 244p


ペンネームC /
   「えんため大賞」受賞作です。なるほどこれは賞をとるだろう、と納得できる、可能性に溢れた作品です。
 荒っぽい妹、美少女みたいな兄、マイペースすぎる母など、おかしな一家。
 そこに「門番」として犬みたいな石像がやってきます。
 石像の名はガーゴイル。無敵に強くて優しいですが、人間社会の常識はいま一つ。
 涙あり笑いあり、というのはまさしくこの小説のことです。
 ギャグ的に誇張された人物が漫才をやりながらストーリーを進行させます。テンポの良さが絶妙で、笑えます。でも話全体としては、泣けます。ええ。けなげすぎて泣けてしまう、という感じです。
 とくに、エイバリー少尉という盲導犬のエピソードは涙なくして読めません。
 基本に忠実なようでいて、しかし「ありがち感」はなし。まさしく大型新人です。
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玲朧月 /
  ご町内ファンタジーの名に恥じない内容が良いです。
何事にも生真面目なガーゴイル君に破壊者双葉ちゃんに常識者和巳くんに、ついでに年齢不詳のおねえさんまで。
な んかふつうっぽいご町内に存在する非日常的な異物があるにもかかわらず、ごく普通に日常が過ぎていくというのはドラえもん以来の常道でしょうけれども、しかしこういうのを嫌う人はまずいないのではないでしょうか?
 ファンタジーって別に剣と魔法と戦いだけじゃないという好例なのでは?
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御ノ字 /
  ほのぼのでは最高峰です。
普段はあまり縁のないジャンルでしたが、ガーゴイルの影響で少し読むようになりました(関係ありませんけど。)
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亜井上夫 /
  ガーゴイルはとんでもない力を持っているのに、町内で話が完結している箱庭がともていいです。
出てくるキャラクタも基本的にはみな善人ばかり、居心地のよい作品世界です。
何気に最強なママンが特にいいですね(笑)直接のせりふがないのに、存在感ありまくり。
ただ、どの話も中盤から結末までが弱いような気がします。
特に「少尉」への誤解がガーゴイルのよってあっという間に解けるのはどうかなと。
不当な汚名を晴らすのは、クライマックスがよいかなとは思います。
2巻の百色の再生も、もうちょっとねちこっく描いてくれるともっと楽しかったですが。
もっとも、あんまり深刻にすると作品に合わないかもしれませんが。
いい人ばかりでも面白い作品がかけるという見本でもありますから。
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柚熊猫 /
  ガーゴイルのガーくんを筆頭に、個性的な面々が吉永さん家とそのご町内周辺に集い、にぎやかに大騒ぎしているのが楽しく。平和でよいことです。このままご町内(とその周辺)規模のままで。
出番が少ないながらも気になるのは、双葉ちゃんの担任の先生。今後の活躍に期待。
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行ったきり男 /
  ハートフルでありながら、感動させるところは感動させる。まさにライトノベルというべきライトノベル。とにかくほのぼのしていて、平和で、あたたかで、なにより優しい物語だと思う。う〜ん。読んで欲しいとしか言えない……
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夜堂 美色 /
  ほのぼの、ところによりギャグ。なごめ、そして笑え
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座敷ドラゴン /
  少しずつただの門番から成長していくガー君が良いです。   私としては、二巻から登場のゲストキャラ(ほとんど主役状態でしたけど)の某怪盗が大好きです。             ほのぼのしたい人にオススメです。 
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INN /
   吉永家が福引で引き当てたガーゴイルと、その一家の交流を描いたほのぼのコメディ。最初は吉永家を護る事しか考えていなかったガーゴイルが、兄の和巳や妹の双葉等とふれあい、家族同様に扱われていくに従って、段々と街に馴染んでいく過程が良いです。
 ほのぼのと笑える話あり、しんみりと感動させてくれる話あり。面白かったです。
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半々’S /
  福引引いてガーゴイル。
日常に異物をぶち込む、という比較的オーソドックスな筋ながらも、きっちりと「ガーゴイル」が「ガー君」として受け入れられるまでを書いた良作にして今後の(自己内)注目株。
癒されるか、というのはわかりません。でも、いい気分にはなれますので、本を読んでほんわりとしたい時にでも手にとって見てください。
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