|
空ノ鐘の響く惑星で 2
|
| |
「パラサイトムーン�此廚�入っていれば間違いなくそちらに入れたのだが、期間外では仕方ない。代わりに今後に大期待の新シリーズを猛烈にプッシュ。１巻はまだ世界観と登場人物の説明という感じだったが、本格的に話が動き出したこの２巻は「さすが渡瀬！」と喝采の面白さ。いつもの幼なじみも存分に幼なじんでおりすこぶる良い。というかウルク萌へ。このペースで面白くなっていったらこの人の最高傑作に十分なりうる。超期待。 |
|
(この作品の書評を見る)
|
|
Ｄクラッカーズ６ 追憶―refrain―
|
| |
2003年はＤクラッカーズの１年だった。2002年12月の５巻、その圧倒的な盛り上がりに誰もが「続いて大丈夫なのか」と危惧を抱いた。だが、あざの耕平はそれを全力で杞憂だと証明してくれた。誰もがシリーズの集大成だと思った５巻すらも上回る面白さをもって。一時の平穏と、その裏で日常を浸食する影、それがついに顕現したとき、物語は王国へと向けて収束する。このシリーズの価値を決定づけた2003上半期の最高傑作。 |
|
(この作品の書評を見る)
|
|
Dクラッカーズ７−１ 王国−the limited world−
|
| |
「私は――私たちはねっ。私たちは、勉強会して、お花見して、旅行に行って、温泉に入るの。みんなでそうするのっ。去年のいまごろ、この場所に集って、支え合って、一緒に戦った仲間全員でそうするのっ。そして、去年と同じように、一人残らず大笑いしながら新しい年を迎えるのよっ。誰がなんと言おうと、どんな邪魔をされようと、絶対にそうするの！」
――Ｄクラッカーズは、千絵の物語だった。大切なものを喪ってしまった仲間たちの中で、ただかつてそこにあったものを取り戻すために、それだけのために、誰からも疎んじられながらも、たった一人で戦い抜いた彼女の強さ。彼女がいなければ、決してこの物語は成立しなかった。
ただ切なく、熱く、駆け抜ける結末への前哨戦。息をつく間も与えられず、ただひとつだけの結末へ向けて。上下巻の上巻を単巻で評価するのは無粋というものだが、クライマックスの名に相応しい圧倒的傑作。 |
|
(この作品の書評を見る)
|
|
Dクラッカーズ７−２ 王国−a boy & a girl−
|
| |
Ｄクラッカーズは、千絵の物語だった。水原の物語だった。甲斐の物語だった。茜の物語だった。３Ｂの物語だった。女王の物語だった。――そして、梓と景の物語だった。
ただ一言、この物語に対して「ありがとう」と言いたい。「この作品に出会えて良かった」と心から思えるという幸福、それを味わわせてくれたことに対して。願わくばこの幸福な出会いを、より多くの人のもとに届けられますように。 |
|
(この作品の書評を見る)
|
|
七姫物語 第2章 世界のかたち
(イラスト評)
|
| |
イラストと文章の相乗効果でひとつの世界を見事に描き出している希有な例。すごい。電撃９期の壁井・成田・高野トリオは全員絵師に恵まれたけれど、この作品のシンクロ率の高さはちょっと尋常じゃない。絵と文章の幸福な融合。ある意味で「ライトノベル」の理想型なのかも。 |
|
(この作品のイラスト評を見る。)
|
|
ディバイデッド・フロント I 隔離戦区の空の下
(イラスト評)
|
| |
197ページのイチルの表情がすごい。「その表情は、なんだか嬉しそうで、それでいて見ようによってはどこか寂しそうな感じで、」――その通りの表情になってるというすごさ。高瀬の人は絵師に恵まれてるよなぁ。 |
|
(この作品のイラスト評を見る。)
|