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作品評  /  イラストへの評を見る。
Dクラッカーズ7−2 王国−a boy & a girl−

著者 : あざの耕平
絵師 : 村崎久都
ISBN : 4-8291-6236-8
page : 269p


Jonny /
  あざの耕平さんぐれーーーーーと!このお話を生み出してくれて、感謝・・・・という感じな物語。かなり面白い!
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R-F /
   Dクラッカーズは、千絵の物語だった。水原の物語だった。甲斐の物語だった。茜の物語だった。3Bの物語だった。女王の物語だった。――そして、梓と景の物語だった。
 ただ一言、この物語に対して「ありがとう」と言いたい。「この作品に出会えて良かった」と心から思えるという幸福、それを味わわせてくれたことに対して。願わくばこの幸福な出会いを、より多くの人のもとに届けられますように。
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crosis /
 
本を読んでいてよかった。
そう思う瞬間があり、そう思わせてくれる作品がある。
本を読むのはそういう作品に出会うため、と言っても過言ではない。
そしてこの作品は間違いなく、私が待ちこがれた作品であった。

「素晴らしい作品です」

主人公、物部景。ヒロイン、姫木梓。
二人は幼き頃に出会い、別れる。
そして歳月を経て、二人は再び出会い、そして物語が始まる。

景と梓は「過去」でつながれ、「過去」に離される。
だが二人は「過去」を埋めて、互いを見つけ合う。
それを見守るのは読者たち。
この二人の関係は巻を追うごとに魅力を増してゆく。

そしてこの作品で、最も注目すべき人物。それはもちろん、海野千絵。
特に7-1と7-2の中の彼女の言葉。
素晴らしい、この言葉に尽きます。

この小説にはいわゆる「ジャンキー」がいっぱい出てきます。
それらのジャンキーはカプセルのみ、虚構を選んでゆく。
彼らにとって「虚構」と「現実」、この二つの価値の差はなくなってきている。
いや彼らに限ったことではない。
今や「現実」では、価値観は相対化し、選択肢ばかり徒に増え、本当に大切なものを見つけれなくなってきている。
誰もが自由の海に放り出され、その大きさに途方に暮れている。
そして、その自由の海を回避する方法として示される『王国』という名の「虚構」。

だが彼女は「現実」を選ぶ。
なぜなら彼女は、ガラス玉ではない燦々と輝く宝石を見つけたから。
そして、宝石を見つけた彼女が発する言葉は「信念」という「輝き」がある。

私個人にとって彼女の言葉はこれから先、人生を歩んでゆく上でとても大事なものになると思います。

そして願わくば、この物語が私の中で宝石として輝き続けるように。

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うさぎや /
  シリーズ最終巻。なんだか富士見ミステリー文庫の最近のキャッチフレーズ「L・O・V・E!」色の濃い終わり方のような気がしましたが、まあ主人公カップル推奨派の私としては満足。ミステリーじゃなくても結構です(笑)。
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とと /
  景ちゃんと梓の会話がツボにはまりました。
梓に押されっぱなしなようでいて、さりげに反抗して見せたり、
主導権を握るべきところはきっちり決める景ちゃんに惚れました!
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クサビ キノミチ /
   完結しました。全十冊。
 富士見ミステリーの看板を張ってきた作品でした。
 ドラッグ、悪魔、アンダーグラウンド、夢、理想郷、集合意識、これらを見事に書ききって、最後は−a boy & a girl−でしめる。まさに感無量。
 ミステリーじゃない?知らないです。
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巽うり /
  少年少女青春冒険活劇であります。
恋あり、友情あり、バトルあり。全ての要素が他の作品を上回って面白いです。
見どころはドラッグによる悪魔召還バトルでしょう。
回を追うごとに迫力を増し、興奮すること必至。クライマックスの臨場感はハンパじゃないです。
しかし、根底に流れるのは、少年の、少女の、己の心に打ち勝つための勇気、そして愛!なのです。
ラノベ屈指の名シリーズ、クリスマスに一気読みするのがオススメです。
( 巽うりさんの紹介ページへ )


ふ〜せん /
  まずは、物語の輪が巧みに閉じられたことに一読者として感謝を。

そう、これを読んでDクラッカーズに興味を持ってくれるかも知れない方々へ。
あいにくながら私の紹介するこの巻は最終巻です。今すぐ本屋に駆け込んで、貯蓄を崩してでも第一巻に手を出すことをお勧めします。

「一巻?買ったけど未読の山に埋まってるよ」というそこの貴方。

新装版が出ています。この際一巻から買い直しましょう、きっとすっきりしますから。
最終巻を買うかどうかで悩んでいる方……いませんよね?
私の使役する悪魔『文車妖姫』差し向けますよ?(悪魔じゃなくて妖怪だしそれ)
全体の話としてはこの作品の副題のように『−a boy & a girl−』の精神で一貫された作品となっています。
ドラッグとか悪魔とかバトルとか……勿論それはこの作品の重要なファクターではありますが、それはDクラッカーズという作品において主軸ではありません。
悩み、登場人物それぞれが自分の道を見つけていく作品だと私は解釈しています。
損はしない、読んで幸せになれる作品です。



……ああ、女王様うちで引き取りたいなぁ。
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rikei /
  ジャンキー小説・・・という書評から避けてとおっていたのですが
魔がさして購入。

酔いました。トリップしてました。カプセルなんて必要なし。
本を読めば脳内物質なんて簡単に合成できる自分の頭に万歳。

めくるめくDクラの世界にバットトリップ(?)しちゃいましょう。

先入観無しに四の五の言わず1から読めば本の世界に浸れます。
この7-2で完結しているので心置きなく、大人買いしてください。
そして週末にでもじっくり世界にのめり込む事をお勧めします

ストーリーとかキャラとか(勿論良いのです!)よりもドラッグの
ような引力のある酩酊感の心地よい作品です。
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ホンヨミ /
  シリーズ最終巻。やはり自分の好きな小説には気持ちのいい終わり方をしてもらいたいです。その意味でこのシリーズは大合格。全編等して面白く終わりも綺麗に決めた作品として評価したいです。
( ホンヨミさんの紹介ページへ )


新月お茶の会 /
   当会では昔富士見ミステリー文庫特集という脳が軋むような企画を実行に移した事があるのだけれど、その時に特集参加者の間で最も評価が高かったのがこのシリーズの第2巻。異能力の特徴を十全に生かした戦闘描写、地に足のついたキャラクター、捻りの利いたプロットとあらゆる面にわたるレベルの高さが評価された。
 以降も会内で高い評価を保ち続け、この7−2巻で大団円を迎えた。
 そう大団円を迎えたのだ。
 世界や人類や正義のためにという言葉がどこまでも空々しく響くこの時代に、戦う事はパーソナルな理由においてしかありえない。そんな時代に英雄=名探偵はいかに可能になるのか。
 この作品は、そのような問いを巡る美少女名探偵海野千絵の思想的力闘の痕跡であり、そして彼女にパーソナルでいて高貴な理由を供給しうる「相棒」姫木梓の愛の軌跡であり、そしてそんな二人の熱い友情の物語だ。
 千絵がどのような結論にたどり着いたのかは本編を当たっていただくとして、その、ある意味では陳腐な結論が胸に迫るのは作家の図抜けた力量ゆえだろう。
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冬月 藍 /
  私が一番印象に残ったシーンは千絵VSベルゼブブです。
このシーンがとうしようもなく好きです。二人とも自分の考えを信じて言葉をぶつけていて、カッコイイと思ってしまうのです。
梓が女王と向き合うシーンも好きです。
そして最後はハッピーエンドであると思います。終わりのほうの梓と景の会話にほんのり笑えました。
そしてすべての始まりで終わる。
とにかくこのシリーズは面白くて、人にもオススメできる作品です。
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京の学生 /
  ついに完結です。思えばいろいろと・・・。この巻で終わってしまうのかと思うと、祭りが終わりに近づいていくかの様な寂寥感を感じます。とはいえ、これまで読んできた勢いそのままに読んでしまうのですが・・・。
個人的にはうまくまとまって終わっていると思います。読了後、しばらく現実に戻らずぼーっとしておりました。
・・・内容には触れてませんが、興味をお持ちになったらぜひシリーズ全巻一挙に購入を!!w
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座敷ドラゴン /
  富士ミスを一冊残らず読んだ者として、やはりこの作品は外せないでしょう。                       特に三巻以降からの怒濤の展開は、最高です。       
甲斐様の暴れっぷりと、ベルパーの長ゼリフは私の変人好きのツボを押しまくりでした。                 
「エロイムエッサイム」、ベルパーのセリフの中で一番ベルパーらしくて私は好きです。
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