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クサビ キノミチ 《alk-wt0@r2.dion.ne.jp》

▼プロフィール
21歳、男性。
 学生。本を読まないと精神・肉体ともに変調を来す、真正の中毒患者。最近の悩みは、読書時間の低下と読書速度の低下。積読は確実にたまっている。

推薦図書
・ フラクタル・チャイルド 女神の歯車
・ 陰陽ノ京 巻の四
・ AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 2<下>
・ Dクラッカーズ7−2 王国−a boy & a girl−
・ ディバイデッド・フロント I 隔離戦区の空の下


イラスト評
・ AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 1<上>
・ 撲殺天使ドクロちゃん
・ バウワウ! Two dog night
・ フルメタル・パニック!(13) 安心できない七つ道具?
・ されど罪人は竜と踊る II 灰よ、竜に告げよ




フラクタル・チャイルド 女神の歯車
   あとがきにいわく。「めげるな働け青少年ズ、青春サバイバルだよ全員集合」
 冗談っぽく書かれてますが、ホントにサバイバルだから始末に負えません。
 主人公のサキをはじめ、味のあるキャラがそろってます。サキ含むオフィス・サイズの面々からして、関西弁主夫・守銭奴社長・猫系放蕩娘という、これだけで漫才ができそうな顔ぶれです。
 そんな彼らが巻き込まれるのは、タフでハードな大事件。電脳戦、魔法戦、推理戦、ガンアクションにカーチェイス。ちょっと待てそれはやりすぎだろと思う間もなく、一気に読ませてくれやがります。
 この「女神の歯車」はシリーズ三冊目。ちょうど話の折り返し点で、メインキャラは各々悩み苦しみ、それでも薄汚い街の片隅で、精一杯生きていきます。
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陰陽ノ京 巻の四
   渡瀬氏の作品の中でも、このシリーズは一番のお気に入り。文章、構成、物語、人物、いずれも派手さはありませんが、確かな実力でしっかり読ませてくれます。
 その四冊目は切ない悲恋物語です。若くしてその生を終えた少女。彼女の片思いの顛末を描いた秀作です。
 読んで損はない、万人向けの小説。ちなみにこのシリーズでは、巻の二が一番のお気に入り。
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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 2<下>
   世に小説は数あれど、これほどに「ライトノベル」を極めた小説も、他に類を見ないでしょう。
 ギャグがある。シリアスがある。
 設定がある。造語がある。
 ヒーローがある。ヒロインがある。
 心理描写がある。バトルシーンがある。
 テーマがある。プロットがある。
 燃えがある。萌えがある。
 痛みがある。葛藤がある。
 問いがある。答えがある。

 これら、ライトノベルに必要な要素が、寸分の隙もなく、とてつもない密度で、あの分厚いページの中に織り込まれています。しかも大量の美麗イラスト入りで。
 ライトノベル読みでこれを読んでない人がいるとしたら、確実に損をしています。
 惜しむらくは、分厚い上に刊行ペースがやたら速いこと。今のうちに手を出さないと、ずるずると買いそびれる恐れがあります。
 あと、意外と若年層にも読まれている模様。川上稔作品初心者にもお薦めですよ。
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Dクラッカーズ7−2 王国−a boy & a girl−
   完結しました。全十冊。
 富士見ミステリーの看板を張ってきた作品でした。
 ドラッグ、悪魔、アンダーグラウンド、夢、理想郷、集合意識、これらを見事に書ききって、最後は−a boy & a girl−でしめる。まさに感無量。
 ミステリーじゃない?知らないです。
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ディバイデッド・フロント I 隔離戦区の空の下
  「カラミティナイト」の高瀬彼方が、スニーカーで出した新作。
 化け物との戦争というのは、すでにいくつかの作品で扱われていますが、それをこの作家が書くと、ただじゃすみません。
 何がって心理描写が。本当に緻密かつリアルに書くものだから、否応なしに引き込まれます。
 それで一冊まるまる戦場ですから、読んでる最中、気の休まる時が無い。
 その分、読後感は格別であると断言します。
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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 1<上> (イラスト評)
   来ました。川上稔とさとやすの新シリーズ到来です。都市シリーズで培われたコンビネーションは健在です。
 本が分厚いのも相変わらずですが、それに比例して、挿し絵が多い! 質、量ともに、大満足できることでしょう。
 もちろん、この二人のことですから、エロもありますよー。
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撲殺天使ドクロちゃん (イラスト評)
   バウワウ! やAHEADシリーズとは別の意味で、小説とイラストがマッチしている作品。
 四コマとか、各話の節目に入れてあるアイコン風イラストとか、さらにイラスト以外でも、遊び要素が満載。それがまったく違和感がないのは、ドクロちゃん自体、遊び要素が強い(ていうかほぼそれだけの)作品だから。
 最近の「萌え系」イラストに対しての評価は賛否両論あるだろうけど、これは間違いなく成功したケース。だって、リアルに血と臓物描かれても、退くだけでしょ。
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バウワウ! Two dog night (イラスト評)
   構成は熱く、絵柄はクールに。成田良悟とヤスダスズヒトのコンビは、イラストと文章がバランス良く引き立てあっています。
 格好いい野郎どもが見たい人に、是非お薦めします。
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フルメタル・パニック!(13) 安心できない七つ道具? (イラスト評)
   フルメタは面白い。そのことについては、いまさらですので省きます。
 そのフルメタをここまで売り出すのにこぎつけたのは、やはりイラストの効果が大きかったでしょう。
 いかにもなアニメ風イラストで、きちんとほとんどのキャラを描き分けています。そのキャラが、みんなみんな、ちゃんと生きているのです。
 兵器類もきちんと描いてくれているのもいい。後から出たファンブックやトレカなど、仕事は多かったはずなのに、きちんと仕上げてくれています。
 漫画化、さらにアニメ化と、フルメタをここまで売り出したのは、イラストの力も大きかったと思います。
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されど罪人は竜と踊る II 灰よ、竜に告げよ (イラスト評)
   文章のくどさもさることながら、綺麗なイラストにも注目しましょう。
 昨今のアニメ風イラストとは一線を画す作風。モノクロイラストではトーンもベタも使用せず、カラーイラストも淡い水彩で攻めています。渋い。
 それが、クセのある文章にさらなる味を与えています。やはりイラストは、文章を引き立ててこそですよ。
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