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ディバイデッド・フロント I 隔離戦区の空の下
著者 |
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高瀬彼方 |
絵師 |
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山田秀樹 |
ISBN |
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4-04-429301-5 |
page |
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318p |
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RUR
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化け物と戦うのは化け物しかない。不運にも化け物に憑依されてしまったがために隔離戦区で生かさず殺さずの不毛な戦いに明け暮れるしかない少年少女たちの物語。精神を犯しかねない戦争描写がリアルなような気がします。
今回は設定紹介で終わっただけの感が拭えないので、次巻の展開に期待したいんですけれども、いつ出版されるのでしょうか。 |
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真璃雫
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舞台は現代日本。ただ違うのは、憑魔というバケモノが存在するということ。 ただそれに寄生されてしまったから、運が悪かったから、隔離戦区の中で戦い続けるしかない少年少女(というには年食ってる人もいますが)たちの物語。
――とまあ、ここまではどこかでみたような設定ですが。 内向的で落ち込みやすい少女の心理描写と、(精神的に)痛いシチュエーションを書かせたら天下一品の作者です。 ただ「カラミティ・ナイト」と違うのは、絶望に飲みこまれず強くなろうとする少年を主人公に持ってきていること。カラミティ・ナイトの重苦しくどろどろとした雰囲気、少女たちの友情も捨てがたいですが、私は読後感がすっきりしているこちらの方が好きです。
ようやく2巻目がでるようなので、その期待もこめての一票です。 |
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句読点日記。
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◆『ディバイデッド・フロント1 隔離戦区の空の下』高瀬彼方(ISBN:4044293015) 『カラミティナイト』は華麗に散ったようなので、こっちに1票入れてみる。ガンパレードマーチin埼玉。予想を裏切って新刊も出たし、今が狙い目だ! 何のかはしらんけど。
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クサビ キノミチ
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「カラミティナイト」の高瀬彼方が、スニーカーで出した新作。 化け物との戦争というのは、すでにいくつかの作品で扱われていますが、それをこの作家が書くと、ただじゃすみません。 何がって心理描写が。本当に緻密かつリアルに書くものだから、否応なしに引き込まれます。 それで一冊まるまる戦場ですから、読んでる最中、気の休まる時が無い。 その分、読後感は格別であると断言します。 |
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みつばや
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高瀬先生の新作。 カラミティナイトで見せた巧みな心理描写は健在です。 今回は、えー、前半は結構軽いノリを見せてましたが、あぁやはり、と(何 中盤から終盤にかけて崩れゆく平穏の描写を書かせたら、日本一なんじゃないかと。や、いいすぎかもしれません。なんたって読書量はそんな多くないですし。 それはともかく、新作が意外に早く出て小躍りしたい気分です。 登場人物の不遇に悶々としたい方は、是非ともご一読を(偏見 鬱って意味じゃないですけどね。
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菊地
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否応無しに送り込まれた戦場で望まない戦闘を強いられ、終わりの見えない戦いの中で生きる登場人物達。 強く生きようとする少年の奮闘、絶望し諦観していた少女の逃避。 そんな前向きな少年のポジティブな思考、後ろ向きな少女のネガティブな思考が、圧倒的な筆力で描かれている。 1巻ということであくまでイントロダクション、様々な複線が残ってる段階である。 しかし、この時点で既に作品世界へ惹き込む力を持った作品である。 先が早く見たいと、少年少女達の行く末を見届けたいと、強烈に思った。 そんな魅力を持った作品を、今後への期待を込めて推したい。 |
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バレエ
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作者の他の作品である「カラミティナイト」もそうだが、さらに主人公らの絶望感を容赦なくつきつめる設定の作品。 視点が、ついこの前までは一般市民であり、また今も一兵卒に過ぎない主人公らのもので統一されていて、状況打開の根本的な方策には係わりそうもないところは、往年の名作(だと思う)「不定期エスパー」と共通するように思える。 「不定期エスパー」のように、小説としての完結まで、随分巻を重ねることになると、ラノベという出版形態がどこまでそれを許すかは不透明に思えるのが少し心配だが、引越し準備中の「カラミティ」ともども、続きを読んでいきたい一冊。
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