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作品評  /  イラストへの評を見る。
Missing 10 続・座敷童の物語

著者 : 甲田学人
絵師 : 翠川しん
ISBN : 4-8402-2571-0
page : 217p


フリハタ /
  甲田さんの、オカルトなどの知識量はすごいと思う。いったいどれだけの文献を読んでいるんだろう。その知識と、魅力的なキャラクターがうまく融合している。少しでも長く続いてほしいと思う。
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ひはら ゆい /
  怖いですねぇ〜。
夜にトイレへ行けなくなります。
( ひはら ゆいさんの紹介ページへ )


優(YOU) /
  最近の僕のNO.1作品。
一人で夜読んで震えながら寝てます。
ここまで想像力をフル回転させる文章力に乾杯!
( 優(YOU)さんの紹介ページへ )


freebird /
   このシリーズの特筆するべき点は、やはりその独特な描写によって感じることの出来る、最高級の恐怖。ライトノベル的な恐怖ではあるものの、下手なホラー小説なんかよりも遙かに怖ろしい。この作品はまさしく『背筋を凍らせる作品』といえる。
 さてそんなシリーズだが、これは当然ただのホラー物語ではない。ライトノベル特有というか、広い世界観とぞくぞくする物語や人物関係が描かれている。私が特に好きなのは大迫の存在。そして武巳。魔女たちが当面の敵として存在しているからか、私は大迫を敵のように感じられないのです。ですから、敵でない存在でありながら特異な能力を持っている、ということでかなり大迫は期待できる存在……武巳を惑わす存在でもありますしね。本作でもやっちゃってくれましたし。そして武巳。やはり彼でしょう。彼のあの弱さと強さは、本当に好感が持てますね。というかMISSINGはこういう、各人間キャラの強さと弱さを描くのが本当に上手い。物語が進んでいき様々な思惑が複雑に絡み合ってきた今、各キャラクターの持つ弱さが鮮明になってきて、これからの展開にも大きく期待できますね。何しろ、あの空目にも弱さが表れてきたのですから……(最初から持っていた弱さですが)。
 でわでわ、freebirdでした。
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Thth /
  投票は5つまでできるそうですが、特に推したいものを推す、という考えと、この投票を以てこの1冊ではなく、このシリーズに投票したい、という思い入れから、私からは一点だけ、「Missing」(電撃文庫)に1票を入れたいと思います。
(今回はシリーズへの投票はできないので10巻だけに投票します。)

世界設定に惚れました。
この物語の世界にはこの物語特有の、理解しにくい概念があり、好き嫌いが人により大きく変わるかと思いますが、私にはツボでした。こういう、法則というものが確立している自ら学んで新しい知識を習得できたときのように快感です。
作中にときおり現れる、登場人物が、しいては著者が、この物語の世界について、また、時には現実の世界について、深く考察した末に生じたのであろうセリフや説明の文章の端々に興味、共感を覚えます。

世界法則が確立している、それは、少なくとも「何でもあり」ではないということです。
誰もが或る束縛の中で自分の目的を目指す、その中にこそ苦労があり、克服があり、限界があり、ドラマがある。感動もそこにあると思うのです。制限があるから、面白い、呪縛があるから魅力がある、不都合があるから、その話への移入を望み、実際に移入する。そうしてその作品に“入り込んで”いくという、そこにまで至った物語が自分にとっての傑作だと思います。

現在のところ、私が最も強く惹かれており、その状態にある小説がこれであるので、私はこの作品、「Missing」を推します。
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