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作品評  /  イラストへの評を見る。
GOSICK−ゴシック−

著者 : 桜庭一樹
絵師 : 武田日向
ISBN : 4-8291-6229-5
page : 329p


のりぽん・ザ・リッパー /
  ヴィクトリカたん萌えー。九城少年萌えー。密室萌えー。
クラシカルな香り漂う舞台設定とミステリ仕掛けもなかなかの一品。
( のりぽん・ザ・リッパーさんの紹介ページへ )


工藤 智和 /
   時代的には第一次世界大戦と第二次世界大戦の中間、ですから1920年から30年代のお話です。その中でも北欧にあるという架空の国、「ソヴュール」を舞台としています。主人公は日本の少年九城一弥と、ソヴュールの少女ヴィクトリカ。
 時代背景も相まってか全体的にシャーロック・ホームズを呼んでいるのと同じ感じがしました。役どころはヴィクトリカがホームズで、九城君がワトソンといったところです。しかも尻に敷かれているという、男としては悲しい役回り……。
 ヴィクトリカはかなり奇矯な性格で、パイプをくゆらせながら、「混沌(カオス)が足りない……」などとのたまっている人です。でもその推理能力は抜群で、又聞きの話だけで事件を解決してしまうほどです。
 流れとしては、二人して乗った船が実はいわくつきの船で、他の乗員も大半はその怪談の関係者。で、船はいきなり漂流してしまい、乗員も次々と死んでいく。その謎、というか過去にあったことも含めてヴィクトリカが解決していく、というストーリーです。
 途中で何回か途切れて怪談の元となった当時の話が同時平行という形で出てきます。最初のうちは意味不明なのですが、最後のほうに行くにつれてその伏線が解かれていきます。
 ちょっと偏った説明になってしまいましたが、完成度が高くてかなり楽しませてくれる作品です。ぜひご一読を。
( 工藤 智和さんの紹介ページへ )


雪月 /
  狛犬泥棒。この一言に尽きます。3日間くらい笑い転げてました。
……あ、小説のレビューじゃないかも^^;
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やんち /
  安楽椅子探偵……でしょうか。

謎を解きつつも、ホームズ役のヴィクトリカとワトソン役の一弥との交流も読みどころかと。
推理自体については、裏の裏をかくような奇抜さこそありませんけど、パニックものとしては十分です。
続きが読みたいと思わせてくれる作品のひとつですね。

あとは、やはり狛犬なんじゃないかと(笑)。
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宗一 /
  主人公を下僕しか思っていないのか?と見えつつもそう言いきれないヒロインが魅力。
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近田鳶迩 /
  幽霊船セント・メリー号の謎を下地としたクラシック・ミステリー。
ゴスロリ天才少女と軍人魂を胸に規す健気少年の微妙な関係が何とも微笑ましい。
最終的に浮かび上がる歪んだ真相もなかなかに衝撃的、一読の価値ありです。
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山村 洋史 /
  印象深いのがフランス人形のような可愛い女の子ヴィクトリカ。
なんでも知っていて、わかっている様な感じだけど世間と常識を知らず、そして少女としての一面のある可愛らしくかっこいい。読むときに彼女の声が老婆のようであることに留意してます。
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菊地 /
  今期のミステリー文庫の「ミステリーらしい小説」の中では間違い無くトップクラスの出来。
頭が良くて、世間知らずで、偉そうで、金髪のゴスロリ少女探偵。
これに萌えずして何に萌えろというのでしょうか?
ミステリとしても充分に楽しめる、「ライトノベルならではのミステリ」としての良作。
ミステリー文庫が創刊した時に、誰もが望んでいたミステリの形がここにはあった。
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