空ノ鐘の響く惑星で
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読み進めている時の印象は、ただひたすらに「正統派」。 世界観については一捻りありつつもキャラや物語の進行については王道的で、かといって退屈や陳腐さを感じることも無く、文章の読みやすさもあいまって心地よく読めた。 しかし、読み終わってみて感じるのはなぜだか「斬新さ」だった。 まず、この主人公を気に入ってしまった自分に驚いた。一つ一つの要素を取り出してみてもこれといって何の特徴も無い。常に正しい行動を選び、欲も野望も無く、適度に辛い過去を持ち、人並み以上に腕っ節も強い好青年という、今までの読書経験から言えば最も退屈なタイプの主人公だったのだが、わくわくしたし、ぐいぐい惹かれた。 そして、ストーリーについても主人公について抱いたのと同様の印象を受けた。とんでもない展開があるわけでもなく、未だ序章といったところでしかないが「これは期待できるな」という確信を久々に抱かせてくれた。 何故このように惹かれ確信を抱いたのかは詳しく説明できないが、恐らく全てのバランスがうまくとれているためだろう。王道を陳腐さとせぬ斬新さがどこかに潜んでいるのは間違いない。 この「王道」と「斬新」のバランスがとてもわくわくさせる小説を生んだのだと私は思う。
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七姫物語 第2章 世界のかたち
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これはもう、未読の方には是非とも読んで浸って頂きたいとしか言いようの無い作品だと思います。 さいごに「よかったね」と言える結末がこの物語の先に待っていますように、と思わず願ってしまうのです。 |
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空ノ鐘の響く惑星で 2
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意表を突かれた。しかも読み終わるまで意表を突かれた事にすら気付かなかった。 といっても別に何かミステリ的なトリックが存在したというわけではなく、一巻からの流れからの内容(というよりも舞台)の変わり様にである。 「主人公一人とその周囲+α」といった感じの一巻から、二巻では「状況の中の主人公+α」に移ったように感じられ、「状況」の面白さが半端でない上に「主人公+α」の面白さもじわじわと染み出してくる様で、一巻で感じていた面白くなるという確信が現実となったことを感じながらも、わくわくがとまらない状態まで押し上げられてしまう。 構成がうまいという事なのだろうが、むしろそれよりも私はとてつもなくバランスが良いからだと思う。 |
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君の嘘、伝説の君
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何ともいえないけれど、雰囲気が良いです。 これは完全な個人的にツボという奴です。好きなんです。 この方の書いた、バロック前史というゲーム関連の物語を読んだ時からこの空気に憧れています。 |
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きみとぼくの壊れた世界
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ミステリとか、本格とか、普段読みませんので冒頭にあるようなミステリ小説についての話は、分からないところも含めて面白かったです。
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七姫物語 第2章 世界のかたち
(イラスト評)
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文章・内容にそぐわないように感じる絵柄のライトノベルが多い昨今、これほど「合っている」と感じたイラストは珍しく感じられ、その絵師と著者を引き合わせたストレートさに潔さと好感を持ちつつ感謝したいと思います。 技術的なことは分かりませんが、もし絵をみて気に入ったなら中身も気に入ることでしょう。よく雰囲気を表しています。 |
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