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応援メッセージ検索結果

『 発行年月日 : 2004-11-00 』 『 ソート順 : タイトル 』 という条件で検索したよ!
87 件見つかりましたわ。そのうちの 61 〜 70 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。
授業中は見ちゃ駄目だよ
仕事中も駄目ですの!

[image:amz] タイトル 月読見の乙女 前編
シリーズ 魅魎暗躍譚
著者 前田珠子
イラストレーター 田村由美
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600511-5
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
ぎをらむ 魅魎暗躍譚で最も印象に残っているのが月読見の乙女こと、遠江であります。主役は甲斐と志摩かも知れません。でも前田珠子さんの霊が乗り移っているのはきっと隠岐とこの遠江です!(笑)
言葉の一つ一つまで意味を持たせて使い分け、相手を絡めとる遠江のセリフは読んでいてゾクッとします。
スーパーファンタジー版は「月読見の乙女」三冊で厚みがバラバラでしたが、コバルト版ではほぼ同じ厚みの前後編に再編されています。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 月読見の乙女 後編
シリーズ 魅魎暗躍譚
著者 前田珠子
イラストレーター 田村由美
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600512-3
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 桜の下の人魚姫
シリーズ
著者 沖原朋美
イラストレーター 幸田真希
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600502-6
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
煉紅 女子高生の沙耶と、天才ピアニストだった彗との淡い淡い恋の話です。
人物の描き方が上手で、読んでいくうちにのめり込んでいきます。
恋愛物が苦手という人こそ読んで欲しい一冊です。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 殿がくる! 京都は燃えているか
シリーズ 殿がくる!
著者 福田政雄
イラストレーター 相楽ヒロカズ
レーベル 集英社スーパーダッシュ文庫
書籍コード ISBN4-08-630213-6
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 気象精霊ぷらくてぃか 3 魔界の卑怯温泉
シリーズ 気象精霊ぷらくてぃか
著者 清水文化
イラストレーター 七瀬葵
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1666-8
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
くろ 気象精霊記シリーズの短編集、気象精霊記の主人公ミリィとその相棒ユメミの学生時代の成長を描いた作品になってます。
基本的にどたばたほのぼのコメディ系なのでとても読みやすいと思います。
学園生活がとても楽しそうで、この学園に入ってみたいと思いました。(ただ、学園に入学しても落ちこぼれになりそうですが・・(笑))
ネタばれ
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 海の上の暗殺者 コラリーとフェリックスのハネムーン・ミステリー
シリーズ コラリーとフェリックス
著者 橘香いくの
イラストレーター 四位広猫
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600501-8
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 烙印よ、刃に囁け。 SCAR/EDGE
シリーズ SCAR/EDGE
著者 三田誠
イラストレーター 植田亮
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1652-8
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
toshi-ko 文章力、設定にやや粗い所があるとは言え、シナリオや、キャラがしっかりとしていて、おもしろいです。

究極の個人認証"烙印"が、Suica、Edy並に大活躍です。
ICOCA並?

イチオシは、熱血で好漢なヒロイン、緋原・ちひろ・ランカスターが、ややひねくれた主人公を引っ張る様でしょう。
彼女の言動や、行動は、某魔法を打消す主人公に通じる部分があります。

そして主人公がツンデレ!!

オーソドックスなパターンのあえて逆を行くところが、イイ!!

そして、お姉さんがロリ系と、ツボを外していない所がナイス。

緋原・ちひろ・ランカスターなんて、いかにもお嬢様ぽっくて何様?という風に思ってたのだが、実は苦学生だったのには申し訳ない気持ちがいっぱいでした。orz
kamui キャラも立ってるし、設定もいいと思います。
でも、この風貌で主人公が『ボク』と言うのは……。
応援メッセージ・イラスト部門
toshi-ko 緋原・ちひろ・ランカスターの太ももとか、もうすっごいの。

[image:amz] タイトル 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet
シリーズ
著者 桜庭一樹
イラストレーター むー
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6276-7
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
有里 ふわふわしたイラスト付き小説の中身は毒入りの飴玉。
なにしろプロローグが少女のバラバラ死体を同級生が見つける新聞記事なのだから。
いや、毒入りっているよりハバネロまぶしというべきか。痛くてひりひりして、人によっては受け付けない、人によっては癖になる。

名台詞。私は「大人」なので、「空気の読めない担任教師」のこの台詞を採ります。
「俺は大人になって、教師になって、スーパーマンになったつもりだったから。(中略)ヒーローは必ず危機に間にあう。そういうふうになってる。だけどちがった。」(p.197)
でもって、「大人」は--「大人になりきれない大人」でも曲がりなりにも「大人」なんだから--祈るだけじゃなくてなんかしなくちゃなと思ったりしますけど。
白翁 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないは、幼児虐待とひきこもりをメインにおいた幸せ探しの御伽噺です。最後に哀しい結末が待っていることは避けられませんが、たぶんだからこそそこまでの経過を大事に感じることが出来るような、そういう小説です。まあ、ハッピーエンドだといえばハッピーエンドなわけだから、それでもいいのかもしれませんけど。


桜庭さんの小説はまだ三冊しか読んだことが無いのだけど、彼女の小説は物事をリアルに描こうだとか、なにかしらかの問題を打破しようだとか、そういう類の主張はまったく持っていません。存在する問題のすべてをただ茫洋と受け止め甘受して、その雰囲気に流されるために存在している作品群のような、そんな気がします。


この小説だって題材は題材ですが、ただ甘受するだけ。洋菓子屋の目の前を通ったときに感じるような、バターと砂糖のにおい。そうした甘ったるい雰囲気が全編に漂っていて、良いことも悪いことも、大事なこともどうでも良いことも、すべてそのにおいの中で包み込んでしまいます。もちろん幼児虐待だって、もちろんひきこもりだって。そのことの是非はさておくとして、このやわらかな雰囲気を味わうことは、けっこう気持ちいいことのような。


個人的にはすごくお勧め。最近こういう小説でないと自分の心の琴線に触れないような、そんな病を発症してしまっているような気もしますが、まあ気にしない。とにかくお勧めです。
リッパー 答えは最初からわかっている…。

それでも、手が届いたと思った瞬間に、指の間から零れ落ちていく
藻屑の儚さに、ぼくたちは、一体何を思ったのだろう。
紙様 (とりあえず)
本書は冒頭にいきなりショッキングな事が書かれていて、それを追う形で物語が進む。
もし本書に対して興味を持たれた場合、立ち読みせずにすぐ買ってじっくり読むことをオススメする。
ライトノベルにおいて冒頭や口絵、折り返し(あと表紙w)を見て作品を選ぶことは重要だけど、この作品には当てはまらないことを覚えておいてほしい。
この作品ほど「冒頭立ち読み」がやばい作品も珍しい。


正直これを人に対して「イチオシ」として宣伝するのはどうかと思ったけれど、読んでもらいたいという気持ちもあるので敢えて選出しました。

この物語はやさしくありません。救いもありません。不快かもしれません。
でも仕方がないのです。「実弾」が無けりゃ世の中は動かせないのだから。
こどもは「実弾」がないから現状を甘んじて受け入れるしかない。そして「実弾」を求めて足掻く。それまでは無力な「砂糖菓子の弾丸」でがんばるしかない。
でもそれすらできない場合だってある。「実弾」を手に入れた「大人」によって道を塞がれたり、最悪命を奪われる事だってあるかもしれない。
でも仕方がない。それが現実なのだから。

そしてそれは間違いなく創作でも何でもなく「現実」の問題なのだ。それもライトノベルが本来メインターゲットにしている中高生の世代に直面する問題だ。そして未だにライトノベルを引き摺ってるいい年こいた人々(他人事じゃないよネ……)にとっても、そうどんな人にとってもこれは「現実」なのだ。
それでも身近でこういうことが無いから、実際体験しないからどうしても実感できないという人が大部分だろう。
それでもいいと思う。実感する必要は無い。というより実感する事態(つまりこういう事が起きること)そのものが本来はあってはいけないのだけど。
ただ、自分が「実弾」を求めていた頃を、そして今「実弾」を手にした自分が誰かの命を奪ってしまうかもしれないということを忘れないようにしなければならないと思った。

(余談)
これと「推定少女」(同じく桜庭一樹先生の作品(ファミ通文庫))を就職活動開始直後に読んでかなり凹みました。
受験生とかが読むとかなり大変かもしんない。
mikazuki 私の頃の卒業といえば尾崎豊だったけど、今の子たちは尾崎とかやっぱり聞かないのかな。

切なくやるせない、そして読み手に強烈なインパクトを与えるトリガーでもある。
読み終わったあとはしばらく思考が凍り付き、そしていろんなことが頭の中をよぎることでしょう。
この砂糖菓子の弾丸は読み手の心に風穴を開けていく。
生きることに必死だったあのころの想い、それを忘れることで大人になったつもりでいた自分。生き残れなかったあのひと・・・

私は桜庭一樹さんのファンで作品はずっと追っていたのですが、これはそのなかでも最もシャープで最も熱い、傑作だと思います。
「きっと僕も、一生忘れない」とは帯の冲方丁さんの言葉ですが、きっとこの本はあなたに忘れがたい豊かな読書体験を提供してくれると思います。(って書いててなんですが、うさんくさい言葉だなあ)
たしかに暗く悲しい話ですが、同時にとてもやさしい話でもあります。
できれば敬遠しないで読んでほしいと思うのです。
第弐齋藤 『推定少女』と対になってる。

桜庭一樹はライトノベルの土俵でブンガクやってる人なんじゃねえかと思う。
「格斗する少女たち」が登場する一連の作品を読むと特にね。

『君の歌は僕の歌 Girl"s guard』

『赤×ピンク』

『推定少女』

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』
麻由 痛くて憂鬱になる『現実』を少女の甘くも切ない感傷でコーティングした小説。『砂糖菓子の弾丸』やら『人魚』やら『嵐』やら、ファンタジックな言葉がふわふわととらえどころのない雰囲気を醸し出しているけど、それがなかったらこの物語はどうしようもないくらいに重苦しい。バランスは取れていたと思います。

ラスト3ページで語られるなぎさのモノローグは非常に鮮やかで秀逸。何度も読み返したらその新鮮さが失われそうだ、と思ったのは初めてでした。
toshi-ko 「推定少女」がSFなら、こちらはミステリーをモチーフに、社会を風刺した問題作。

子供たちは、こんな砂糖菓子の弾丸をポコポコと放ち、必死に必死に、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。

これは、そんな少女たちの不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。
天戸 司郎 多忙により全然応援メッセージを登録できていません。もうすぐ締め切りです。
差し迫った状況なのでとにかく推しておきたい一冊としてこの作品を応援します。

まじめな話は格好わるいですか?話すのも照れ臭いですが、聞くのも恥ずかしくないですか?
正直に言えば、今はそういう風潮が強いと感じています。でも、伝えておきたい大切な事もあったりするんです。

現代に近い構造、不慣れな厳しさを和らげる甘さ、この作品は直接語るのがちょっと照れ臭い、でも、一度であっても感じて欲しい大切な事を、「今」の読者たちの心の中に運んでくれる作品です。
かなり痛いかもしれません。あるいは苦しいかもしれません。それでも私は多くの人に読んでもらいたいと思っています。
ぎをらむ とにかくストーリーが見事です。とても綺麗に、コンパクトにまとまっていて、ハートを実弾でストレートに撃ち抜かれてしまいました。改めて「桜庭一樹さんはただものではないぞ」と思いました。
子供のあやうい心理を渾身の技術で描いた、後々まで語り継がれて欲しい作品です。
ゐんど 一言で言えば「暗黒リリカル」(意味不明)。
「推定少女」をより暗黒方向に先鋭化した感じで、結構読み手を選ぶと思う。が、かちりと嵌まった人には忘れられない一冊となる事だろう。きっと私も忘れない。
最初に呈示される絶望的な結末。そこに向かって、まるで緩やかな坂を転がり落ちていくボールのように突き進む展開に、「いや、きっと違う」と大逆転のハッピーエンドを信じてページを繰る、独特の読書感。そして待っているのは…
でも、読後感は、決して悪くない。
自信を持ってお勧めする。ただ、読むならば覚悟を持って。
こま ぜひ多くの人に読んでもらいたい。特に大人に読んで欲しいような。
読後はなんとも言えない気分に浸れますが、きっと得るものがあります。
kaiei 冒頭に示される結末に向かって一直線に進む、青春暗黒ファンタジー。
はっきり言って暗いです。
でも、ただ暗いだけではありません。
中性的な少女の視点で語られる絶望の物語は、読者の心に何かをきっと残すはずです。
本の薄さを感じさせない内容で、実におすすめです。
タイトルも秀逸だと思います。ぜひ、一度読んでみて下さい。

---あなたは砂糖菓子の弾丸を撃ったことがありますか?
もりやん 痛い。痛い痛い痛い。勘弁してくれ。なんで金払って時間かけてこんな痛い思いをせにゃならんのだ。俺か、俺が悪いのか。砂糖菓子の弾丸しか持ち得なかった俺が悪かったんか。砂糖菓子の弾丸しか持とうとしていない俺が悪いんか。実弾を持ったら砂糖菓子のマシンガンでゲリラやってる連中のことを忘れるだろう俺が悪いんか。だから実弾なんか持ちたくないんだよ。それすら悪いんか。でも海野藻屑のことなんて、誰が悪いことにすれば贖えるんだ?
とりあえず、実弾でテロやるのだけは絶対にすまいと思った。

防御を打ち砕こうとする攻撃に関しては人は身構えることができる。しかし、守りのないところを責められたら人はなすすべもなく身悶えるしかない。ある種の読者にとってはこれはそういう作品だ。心当たりのある方は覚悟して読むべし。弾丸が貫通しないで体内に残るのはとても危険なのだ。
ひさ 物語の結末は一番最初に提示されていました。それに反抗するように違った結末を求めて
頁を捲って行きました。そして結局決定付けられた結末は覆りませんでした。しかし、
この物語のどうしようもなく抗い難い魅力に捕えられてしまったのもまた事実。他人には
極めて薦め辛いが個人的には物凄い勢いで推したい作品。進むか戻るかは読み手次第。
まよねえずごはん 青い青い。黒い黒い。痛い痛い。

まず冒頭で明かされる凄惨な結末。物語はそれに向かって突き進む。その結末が覆されるかどうかは、どうぞ読んで確かめてください。

読んでいてとにかく痛々しい。締めつけられるような、切りつけられるような痛みを伴う。それは若さ故の割り切れなさや矛盾であったり、過剰な自意識である部分であったりするんだが、同時に、自分が批判される大人であることを痛感させられる。

思春期にも大人にもお奨め。ただし、劇物注意。
煉紅 まず読み終わったあと、「これ、ライトノベルですか?」と思いました。
冒頭の衝撃。内容の深さ。最後の締め方。どれをとってもへたな現代文学よりも自分たちに訴えかける力がある作品です。
虐待と引きこもり、現代が抱える問題を見事に風刺した作品です。
読んでいて痛々しく、切なく、今すぐ読むのをやめたいと思っても決してやめられない。
ここでやめたら後悔するぞと思わせる力があります。
砂糖菓子の弾丸で必死に現実と戦う藻屑の姿と現実と戦うために必死に実弾をこめよう
とするなぎさの姿の対比が実に印象的です。
ぜひとも多くの人に読んでもらいたい作品です。
まるお 今期ベストワン。
(ハンドルを捨てて、今は名無し) 疾走する悲劇、感性と技巧の奇蹟的な融合。
薄倖の人魚姫、海野藻屑は海に還ることすら許されず、殺され、山に捨てられました。
海に藻屑があるように山の内には荒野があります。
山野内荒野(『荒野の恋』の主人公)は海野藻屑の生まれ変わりなのかもしれません。
石野休日 青春は

(our lolipops were)

こんなにも

(something)

美しい!

(pure!)
極楽トンボ 本作は同作家の「推定少女」とワンセットで読むことをおすすめします。
書かれている時期がほぼ同時期であることを考えても、表裏一体をなす小説だと思ってまちがいないかと。

いきなり冒頭で救いのない結末は提示されています。
痛い。辛い。
でも目を離すことは出来ない。
コモリケイ 衝撃。呆然。
ライトノベルっていうのは「砂糖菓子の弾丸」みたいなモノだって思ってた人間としては、まさしくやられました。フワフワした砂糖作りの少女達の世界に突きつけられる、救いようの無いリアルがどこまでも痛い。生きるために日常を闘い続ける、そんな当たり前のうちに埋没してるとようなことが、あまりにエグイ形で突きつけられます。
繊細で透明で、それでいてこの切れ味の鋭さ。言葉が心に突き刺さります。
TD 周りの方々が何度も言っていますが、
『推定少女』の対になると思われる作品。
ポジとネガ、空想と現実、希望と絶望、砂糖と塩、
そんな感じに対照的。
2冊ワンセットで読んでみることを推奨しますです、はい。
応援メッセージ・イラスト部門
まよねえずごはん イラストが当初はミスマッチだと感じていたが、今となってはこれでぴったりと思える。さびしげで空虚な瞳にひきつけられる。
煉紅 綺麗で繊細で儚げな印象な感じがするこのイラストが
この作品の暗さ、深さをより浮き彫りにします。
また、このイラストがあるからこそ物語の深さに押しつぶされずに
最後まで読んでいけるのだと思います。

[image:amz] タイトル 神牌演義 6 再見!日本
シリーズ 神牌演義
著者 吉岡平
イラストレーター 壱河きづく
レーベル ファミ通文庫
書籍コード ISBN4-7577-2085-8
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 空の中
シリーズ
著者 有川浩
イラストレーター
レーベル メディアワークス
書籍コード ISBN4-8402-2824-8
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
リッパー 古代から空に潜んでいた謎の生命体<白鯨>とのファースト・コンタクト!
少年たちの物語はジュブナイルSFでもあり、武田三尉の物語はラブコメとしても楽しめます。

絵がなくても、ハードカバーな単行本でも、これは傑作ライトノベルですよーう。
まるお コミュニケーションの難しさが描かれている。
異種の知的生命体とのそれだけではなく、長い時間をともに過ごした友人とでも、親と子どもの間でも、好き合ってる二人の間でも、どこであろうとコミュニケーション不全は起こってしまうのだと。
けれど、いつまでも誤解や擦れ違いのままで終わることもまた無いということを、ネタばれが教えてくれます。この場面は去年一年読んだ中でも一番の名シーン、名台詞なので是非読んでもらいたい。
BAW WAO 高度2万mの空域で謎の航空機事故が相次ぐ。そこには一体・・?という、
ある意味ジュブナイル系の王道作品です。(全一巻)
事件・衝撃・混乱・葛藤・解決と揃って人物も皆、好感を持て読了感もすっきり。
編集部が一般文庫では無く、重カバー版で起用した意気は確かに理解できます。20代以降の方がお薦めかも。
設定が一般物の割に、文体・口調がラノベ系なので、ラノベに慣れてる人に読ませると
「ラピュタみたいだったー。こういうのも良いよね」と返ってくる確率が高いですが
一般書籍しか読まない人に見せると「ちょっと皆、変な感じ(口調)だった」と戸惑われるかも(実体験)
重カバー版分の価値は確かにあります。『たまにはちょっと違うので、爽快なのを』と考えてる方に。
ゐんど これは良質のファーストコンタクトSFなのです。
INN 人類と未知の巨大生物との触れ合いを描く長編SF。

どの部分をとっても続きが気になる展開のオンパレードで、読んでいて飽きません。前半で繰り広げられる未知生物との遭遇・交流には、非常にワクワクさせられました。次に何が起こってどうなるのか、常に先が気になって仕方ない。

また、魅力的な登場人物ばかりなのも見逃せない所です。みんな良いキャラなんですが、その中で主役達を差し置いて特に良いキャラだったのが、宮じい。
主人公の面倒を良く見ているお爺さんなんですが、台詞のひとつひとつに重みがあって、それがとても良いです。特に終盤、意固地になっている子供たちを説き伏せるシーンは最高でした。

ハードカバーで分厚く、他のライトノベルと比較すると値段も少々張りますが、それだけの価値はある作品だと思います。
ひさ 二つの線があって、そのどちらも未確認生物とのコンタクトとコミュニケーション
を描いています。立場と視点の違いで二つを対比させるように展開させつつ、やが
て一本の太い線に纏め上げてゆく。約五百頁の文章量を一気読みでした。ハードカ
バーで手を出すのを躊躇っているのは勿体無い。金銭的に余裕があるなら是非。
domino 書店勤めな私の今のテーマはライトノベルの枠を外に広げること、枠の外にいる読者にもライトノベルを読んでもらうこと。そんな私にピッタリの作品です。この本の帯コメントも書いた恩田陸とは相性良さそう。この爽やかな読後感は『夜のピクニック』『ネバーランド』に通じそう。少し不思議成分を加えるなら『光の帝国』かな。このあたりを軸に読むジャンル・枠の広がる人が増えると嬉しいなぁ。
応援メッセージ・イラスト部門
一歩 何故この本がハードカバーなのか。
私はジュヴナイルだからなのだと思う。例えば図書館で、一般の書架でなく、児童の書架に並んで欲しい、だからなのではないだろうか。
未読の本を引き合いに出して悪いが、この話は「遠い海から来たCOO」を連想させる。
そのあたりの、なんというのだろうか、味わいが、ある。不可思議な生き物がいる。そのワクワクもある。同時に、少年少女が居て、大人がある。人生訓をその身で体言するおじいさん、仕事を責任を持って果たさんとする人達。そういう大人を仰ぎながら支えられながら、頑張って走る子供達が居る。

高校生の少年少女が、ある日浜で変な生き物を拾う。
その近傍では航空事故が相次ぎ、事故原因を究明しようとパイロットと開発者という男女が現場に飛ぶ。
この二組の、カップル? を軸として、子供の世界と大人の世界で話は進み、そして両者は常にリンクしている影で日向で。
これらのカップルズのキャラクタ造型がなるほどライトノベルで、私としては女性パイロットが好みです。いや、この話の女性陣は皆可愛い可愛い。それだけでも読む価値のありそうな一冊。