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応援メッセージ検索結果

『 書評者 : 麻由 』 『 ソート順 : タイトル 』 という条件で検索したよ!
20 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 10 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。

[image:bk1] タイトル Alice
シリーズ
著者 川崎康宏
イラストレーター エナミカツミ
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2838-8
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
紙様 『熊』

この一言でこの作品のキモは語れる(笑)
それくらいボー・ボーのインパクトが凄まじかった。
とりあえずボー・ボーを考え付いた川崎先生の一人勝ちというかなんと言うか……まあ「熊」ってこと。
一歩 くま。
っくまーーっっ。

いや、お話自身どうやねん、とか応援するほど好きなのか、と言われると、
えーとー

とにかくクマ。
半々's 全作品に漂う「知っているのに知らん振り感」でその名も高い所には高き、作家川崎康宏、地味魂の一冊。
全編にあふれる狂おしいまでのB級ボンクラアクションにして、クレーターの中心で資源の大切さを諭す変な意味で感動大作、そしてクマを、この一冊にすっとぼけつつ入れていく様は素直に脱帽です。 正直、グリズリーが一番印象的ってどういう本なんだろうと、思わなくも無いですけどね!
まるお 「侮るなかれ和の心」と、カナダ出身の熊が説くような小説です。
"それでもいい"或いは"それはいい"と思えるような方にオススメ。
いわし 皆さん仰ってますが「クマ」凄い印象的ですね。
「これしかない」って位見事なイラストと相まって凄い存在感を発揮してます。
…も、もちろんそれ以外のキャラクターも素敵ですよ?
漂うB級っぽさと、完璧過ぎないキャラクター達は魅力です。
…あれ?人間的に一番出来ているのはボー・ボーな気が…
麻由 熊。
くま。
クマ。

とにかくクマーな作品。タイトルは『Alice』なのに、という気はしますが。
サムライな熊が全身サイボーグと戦う話です。アリスも可愛いですがとにかくクマー。
松葉蕗 エコロジーと脱力系お笑いが、全編を貫きます!
クマのマジなのかボケなのか、悩むネタに大笑い★
爆雷王のフリーダムポテトのネタに「そうなのか!?」と勉強になりました。
こんな日本は素敵です。
目茶んこなんですけど、違和感が無いんですっ
R・B 熊です

この作品の主役は誰がなんと言おうと熊です。譲れません。

熊だけでここまで熱くなれる作品は今後二度と現れることはないでしょう。
カルチャーショックを受けたい方にお勧め……か?
ひさ く、くまー。熊超最高。探偵事務所連中のすっとぼけた絡み合いが笑えて面白い。
強い女の子から恋する女の子に変わる時のアリスが可愛い。続編希望。激しく希望。
黒雨 川崎康宏センスがめっちゃ光ってますね。

『銃と魔戮・藺疹・僂錣辰討い討癲∪瀋蠅倭衒僂錣蕕裟邵蟾・┐了・張屮薀奪・罅璽皀△・鐔蠅帽 * ・辰討い董△修涼罎悩郤圓里△離札鵐糠 * ・靴織疋織丱新燹・箸いΔ・惱討繁睨 戮茲蠅發世い嵜焚修靴討泙垢茲諭
やべーやべー。もう何も言葉が出てこねーくらい打ち震えた。

設定も過激ならドタバタ劇も過激。過激に感激するしかないない。
柚熊猫 もちろん二足歩行の熊、ボーボーは素敵。
主人公アリスのほのかな恋愛模様(ひたすら間が悪く、ひたすら気の毒な彼…)、
けっこうちゃんとした友情模様も良い感じです。
探偵事務所のもう一人のメンバーも個性的。
アクション満載(そして最大の見せ場担当は熊)の娯楽作。
極楽トンボ 川崎康宏テイストがあふれた作品。
アメリカンジョークっぽいちょっとひねった表現はニヤリとするか、あるいは人によってはおもしろくもなんともないであろう事は確実。
ものすごく人を選ぶけど、病みつきになるそれが川崎作品です。
こんなのゼッタイ他の人には書けねー。

さて。
今作の場合は……
クマです。クマ。
主人公は一応Aliceですが、真の主人公はクマです。
疑うなら中をお読みください。誰もが納得することでしょう。
TD 川崎康宏B級アクション娯楽超大作。
そしてクマ
応援メッセージ・イラスト部門
いわし エナミカツミ先生の絵は好きなので他のキャラも素晴らしいとは思うのですが…
あのグリズリーをあれほど見事に描けるイラストレーターさんは少ない気がします(あくまでも主観)。
小説の方の応援メッセージと同じで「要はクマ」みたいになっちゃってますが、
このイラストが妙にデフォルメされていたりしたらボー・ボーの魅力は活かしきれなかったんじゃないかなぁ、と。
松葉蕗 表紙を捲って最初の扉絵を見て、度肝を抜かれましたね!
皆さん、「クマ」ってらっしゃいますが猫も可愛いですよ!
アリスの中身は大変な女の子なんだけど、恥らってるイラストとかも良い味です。
爆雷王もスゴイっす。

[image:amz] タイトル All You Need Is Kill
シリーズ
著者 桜坂洋
イラストレーター 安倍吉俊
レーベル 集英社スーパーダッシュ文庫
書籍コード ISBN4-08-630219-5
発行年月日 2004-12-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
まるお ゲームオーバーになったから、TVゲームをリセットしてセーブしたポイントからやりなおす。
幼少のころから繰り返したその行動にこんな切り口があったなんて、考えもしなかった。
だからこそ敢えて言いたい。ネタばれと(笑)。
一歩 エイリアンが攻めて来た。コミュニケーションは不可。基本的には肉弾戦の陣取り合戦で、人類はじわじわとジリ貧。戦闘は機動歩兵で頑張るオンリー。
戦闘中に瀕死になった新兵は、偶然の一撃からネタばれにはまり込む……

各所では「すごい」「斬新」みたいな意見をちょいちょい聞くが、
むしろ私的にはスタンダードな、定番のネタを沢山うまく詰め込んだ楽しい話。というのは、ちょっと古いめのSF読みだからなのだろうか。今これを初に手に取る人にとってはこれこそが初体験なのだろうか。

機動歩兵、ループ、問答無用型敵エイリアン。なんてえのは、ハインラインを読んでると「宇宙の戦士」「時の門」「人形つかい」と固有名詞が出てくるし、ハインラインじゃなくても"ごろごろ"という感触だろう。

で、それにボーイ・ミーツ・ガールであるとか萌え(これを萌えと表現していいのか? 微妙だなあ)とかの要素を入れて、なるほど美味しいぜ、美味しいかもだ、というところ。
SFとしてはエイリアン設定をもっと深く色々見せてくれると楽しかったのに、というところか。

結論:
一昔前の海外SFちっくで大好き。
と言えばいいのかな。
で、それを期待して同作者の「よくわかる現代魔法」シリーズを読んで「これは全然違う!」って思ったり。
http://lanopa.sakura.ne.jp/cgi/review/search.cgi?author=%BA%F9%BA%E4%CD%CE;flag_author=on
toshi-ko コンタクト不能の未知の生物ギタイとの戦闘中、突然同じ日の繰返しに巻き込まれた主人公のまだ見ぬ明日へ脱出を描いた、SFアクション。

コイン一個入て、無数の弾幕を避け続ける、弾幕シューティングゲームや、エンディングまで、無数の敵を屠る、アクションゲームの様な感じ、何度も何度も繰り返して得る物が、知識とテクニックという経験のみなところが、RPGとは一味違う。

特に、思考が完全にルーチンワーク化し、キリング・マシーンと化した時の心理描写のリアルさは圧巻。

これって、デスマーチの時の心理描写そのままやないですか?
しかも、なぜか偏頭痛が残るとこまで一緒かよ。

この辺は、SE時代の経験がものすごく影響してそうですね、著者の怨嗟が聞こえて来そうです。こんな風に・・・。

儲からない仕事を取ってきた営業に。ファック!
無茶な事ばかり要求する顧客に。ファック!
穴だらけの仕様を作ったSEに。ファック!
バグだらけのPGを残したあの野郎に。ファック!

いつ終わるとも分からない無限ループの中で、戦うために、研ぎ澄まされ、キリング・マシーンとなって行く主人公と、(デスマーチ行進中の)自分が妙に重なり何とも言えない複雑な心境になりました。

主人公が、何かと妙な、選択肢を選びがちなように思えるのですが、デスマーチを戦い抜くと決めた人なら、彼の気持ちが分かるでしょう。

デスマーチ経験者は読む価値ありです。

ああっ、もう、何もかもぶっ壊してーーーー!!!!!!
極楽トンボ 無理矢理雰囲気を簡単に言うと、海外SFテイスト+に萌え要素を組んだらこんな漢字になる、というところでしょうか。

荒廃した世界で未知のエイリアンと戦いを続ける近未来の人類。その一兵士を主役とした、時のループものです。
ネタばれ
ぎをらむ 異常がループされ繰り返されていく中で、いつのまにかそれを日常として受け入れてしまう主人公のすり切れ具合が良い感じ。荒くれ兵士たちの下卑た会話や馬鹿騒ぎも、ふと振りかえってみれば楽しい思い出なのかも知れません。
コーヒーの苦味が好きな人にお薦めします。生きるために強くならなければならなかった人の、哀愁漂う物語です。
麻由 戦場での一日をループする、ゲームのような小説。
SFではありますが、分かりやすく説明されているので、設定の把握に手間取ることがありません。
ギタイと呼ばれる敵との戦闘シーンに燃え、加速していくストーリー展開に目が離せず、コーヒーの味がするラストに一抹の悲しさを覚える。
コーヒーと男の汗の匂いがする物語。燃えたい方は是非。
ミル兄さん 何度でもハッピーエンドを求めるために終わりのないかのようなループを続けていく主人公。
救いのない繰り返しを諦めることなくハッピーエンドのために終わりの見えない繰り返しを続けていく、そしてその繰り返しに変化が訪れる時・・・

はっきり言って終わりまで一気に読めてしまいます。
読み進まずにはいられません。
とにかく、四の五の言わずに読め!
そう言わせていただきましょうか・・
ふらつき 例えば、シューティングゲームの最難度。隙間無く打ち込まれる弾丸を避けるその世界。針の穴のような隙間に潜り込み、全ての攻撃を掻い潜り最後のボスを倒す喜び。
それは血の滲むような練習を繰り返してきたプレイヤーだけが勝ち取ることのできる喜びです。来る日も来る日も弾丸の雨に飛び込み、そして、死ぬ。その繰り返しを経て、決して弾丸にも当たらない強靭なプレイングを体得するのです。
これは、そういう小説です。
何度も何度も死に、その度に得た、正に経験値をもってして、一騎当千の実力を得るのです。アーケードゲームなんかでそういった体験がある人にはある種のカタルシスを感じることができると思うので、是非。

あと、神林長平先生のオビがすごいウマイです。
高空昴 最近のライトノベルには珍しい、硬質な空気に浸れる作品だと思います。
血錆のついたガンメタル、生々しいくせに無機質、そんなイメージを喚起します。

ひたすら繰り返されるエイリアンとの戦闘。
ネタばれ"という最大の救いさえ、地獄を構成する単なる歯車でしかない容赦の無さ。まさに甘ったるい砂糖が混じっていない、苦みばしったブラックコーヒーのような作品です。
ライトノベルの中では比較的珍しい作品ではないかなと思います。

けれど。
その苦味が、たまらなく美味い。
ゐんど 時間リプレイSFに、ノベルゲーム的な感覚を持ち込むことで、今までの同テーマ作品とは別の味を出すことに成功している作品。
戦場でのボーイ・ミーツ・ガールとしても読めるので、SFって苦手かも、な人にも安心。
ゲーム「ガンパレード・マーチ」が好きな人にもお勧めかな。
雨空陽明 ただひたすらに戦闘小説。
手の甲に書かれた数字が増えていくのが燃えた。
応援メッセージ・イラスト部門
高空昴 作品のカラーにジャストフィットしていると言っていいでしょう。
文体から感じ取れる空気をそのまま描き出したような表紙は秀逸だと思います。
ライトノベルのイラストとしてはお手本といっていいハマり具合です。

[image:amz] タイトル そして、楽園はあまりに永く されど罪人は竜と踊る 5
シリーズ されど罪人は竜と踊る
著者 浅井ラボ
イラストレーター 宮城
レーベル 角川スニーカー文庫
書籍コード ISBN4-04-428905-0
発行年月日 2004-08-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 記憶喪失の少女、アナピヤを拾った二人組みの咒術士は、彼女のふるさとへ旅立った。しかし、そこに隠された真実はあまりに過酷だった……。
絶望系コメディ。と言いたくなるほど過酷な事実ががんがん出てくる。でもどこか面白い。
しゅぺるたー 科学的に考えられた「呪式」が織り成す戦闘と独特の調子で飛ばすシリーズ5冊目。
記憶喪失の少女アナピヤの記憶を探す旅も終わりとなる。
これでもかと迫り来る世界の悪意。
そこに待つのは希望か絶望か。
麻由 毎回主人公達が散々な目に遭うシリーズですが、今回はその極み。
叩いて叩いて叩き潰しても一つおまけに叩きのめす、残酷で救いのない展開が続きます。終盤のアナピヤの言葉一つ一つが重くて痛い。結局救われなかった彼女。そしてただひたすら虚しくなるラスト。
それでも面白いと思えるのは、ひとえに作者の力なんだろうなぁ。
東雲長閑 本作で浅井さんはエロゲーを中心とするおたく文化をめった斬りにしている。
他者が作ったものを読んだりするのは、コミュニケーションの一種だと思うが、
おたく同士が閉じた共通認識に従って、縮小再生産を繰り返しているという批判として読むと、耳が痛い。
作者の主張に同意するにしろ反論するにしろ、おたくが如何に生きるべきか考えるとっかかりとして読んで欲しい。
奈望梨義仁 すごい、です。ライトノベルの常識を鼻歌交じりで超越したシリーズです。グロイ、エロイ、ヒドイ。ヒロインがネタばれライトノベルなど他に存在しないでしょう。さらにそういったグロイエロイシーンを丁寧に描写しているところなど尋常ではないと思います。ある高校の図書館では閲覧禁止処分にしています。その尋常でなさが、このシリーズの魅力でしょう。
さらに、登場人物が交わす会話のテンポの良さと、面白さ。よくもまあこんな台詞が思いつくと感心するばかりです。地の文は一人称形式のため、これが会話同様に面白い。心穢れた主人公のアホ思考は爆笑物です。
正義は勝てず、主人公は挫折を繰り返し、最後に嘲うのは策謀家。脇役に与えられた使命は死、ハッピーエンドは概念的に消失し、理論と科学が主体。道徳は極めて現実的に踏みにじられ、ヒーローヒロインとて、命の保障は一切無い。そんな本です。
極楽トンボ ものすごく独特な描写がウリの戦闘アクション。化学式が飛び交う戦闘はそうそうないと思われます。

ですが、今作に関してはキーワードは「鬱」これに尽きます。
うわー救われない……この救われなさはシリーズ全てに通じる持ち味ですが、今作では特に際だってますね。
ギギナとガユスによる漫才的な皮肉の応酬があってすらこの読後感。いやはや。
練馬 シリーズ通してダークな雰囲気が漂ってますが、この巻はもう極めつけ。読んだら「鬱」一直線です。
ここまで凄い描写をしたライトノベルは多分はじめてでしょうしこれからも当分出ないと思います。読んでる最中に一体何処までいくのか底が見えません。あまりのキツさに読んでる分量を錯覚しそうになります。
特徴的なテクノマジックの描写など、人によってはとっつきにくい面もあるかもしれませんが、是非一度読んでみて欲しい作品です。もう「凄い」ですから。
ひさ 大よそ全てが凶悪。アナピヤの仕掛けも凶悪ならば、幾度も希望とか可能性を
ちらつかせておいて、その直後に幾度も絶望のどん底に叩き落す容赦の無さも
凶悪。答えは分かり切っているのに、それでも「面白い!」と言わせられる程に
惹かれてしまう。そういうハマったら抜けられない中毒性も凶悪なのかな?
永山祐介 あまりにも救われない話。それでも途中で読むのを止められない。
最後のシーンも寂寥感が増すばかり。続き、非常に楽しみですが、非常に恐ろしくもあり。
浅木原忍 あまりに過酷。あまりに悲惨。あまりに残酷。あまりに鬱。読み終えたあと本気で死にたくなる逸品。
作者自身の心配すらしたくなりそうな代物。実際これ以降長編出てないしなぁ……
雨空陽明 この小説の魅力は三つある。
化学系魔法を多用した濃厚な戦闘描写。
喧嘩と冗談の境界線上をいく主人公と相棒の罵り合い。
そして幸せな描写で安心している読者を叩き落す鬱展開だ。しかも一瞬希望を見せておきながらそれを握り潰すという作者の手腕には恐れ入った。
次の長編でもこれと同等かそれ以上の鬱展開を期待したい。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル ぴよぴよキングダム 2 ときのしおり
シリーズ ぴよぴよキングダム
著者 木村航
イラストレーター 竹岡美穂
レーベル MF文庫J
書籍コード ISBN4-8401-1207-X
発行年月日 2005-01-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
極楽トンボ シリーズの2巻目。
SF分が大幅上昇してます。疾走感は相変わらずすさまじいです。そんでもって2巻の最後は・・・いやいやそれは読んでのお楽しみ。
麻由 シリーズとして好きなので2巻にメッセージ。

ある日ヒヨコ型宇宙人が頭の上にやってくるという青春ラブコメSF(こう書くとジャンルごった煮みたいだ……)です。2巻ではSF増量してますが、個人的な見所はなんと言ってもヒロイン・あかりの一人称です。
1巻以上に突っ走って突っ走って突っ走って突っ走った文体が素敵。パワフルすぎて展開も暴走している気がしますが、このオーバーヒートした文章は読んでいて非常に燃えます。女の子視点なのに燃え。

イラストも作品に合っていて良作。次出て欲しいけど、作者の別作品がアニメ化だから遅くなりそうな悪寒。
練馬 ひよこ型宇宙人と少年少女の織り成すSFラブコメ。
二巻にはいってSF色が驚くほど濃くなり、ラブコメ分が激増してます。
そしてなんと言ってもヒロインである天下無敵のイレギュラー女磐座あかりのエネルギー! 一人称文体をフルに利用して怒涛の勢いで突っ走ります。
その衝撃のしめ方もあり、かなり続きが気になる作品の一つです。
黒雨 ライアーソフトの『Forest』のライターがこれ書いてるってのを知って即買い。木村航=茗荷屋甚六。

というわけで、読みました。いや、うん。すげぇ楽しい。

1巻においては、その『Forest』で見せた片鱗は見せず、ごく普通にもがく人間模様を描ききった良作。作りが普通なのにも関わらず、心を鷲掴みにしてならないほどに直接的な文体は、思考パターンがかぶればかぶるほど、引きずり込まれるかと。そう言った意味では、とても危険な小説だ。正直、クライマックスは、こっぱずかしくなる位に普通で、こっぱずかしくならせる技量でカバーされた展開。それはそれと、この展開が直接的だからだけで恥ずかしいのではなく、それをさらに「こっぱずかしく」させた技量は流石。

2巻になって『Forest』で見せたあの、あれを、あれを。あの文章が出た瞬間、少年のように心躍った。正直に言えば、黒雨は中学生の頃に戻っていた。中学生の頃、わくわくしながら本のページをめくっていた、あの頃へ。

その文章というのが、2巻の第3幕。このとても素晴らしい出来をどう表現しようもない。これが、これ自体で完成されているからだ。賛辞を送ることは出来るが、賛辞で飾ることは許されない。この物語の展開を、抽象で表現しきるというのは素晴らしい。展開上は、とてもおいしい展開なのだ。そのおいしさを、極普通なエンターテイメントも書けるくせに、書かない。物語は、展開しているのに、書かれていないんだ。

そして、落としどころをすっとぼける辺りも技量だと思います燭世巻の終わり。すごく続きが気になる。

1巻と2巻での構造も凄くよいのですよ。

2巻っていったら、続刊ですよね。まぁこれも続刊っちゃ続刊ですよ。続刊のくせに、2巻は遡ってるんですよね。遡りながら進んでるんですよね。うん、なんか無茶苦茶言ってる気がしますが、それが成り立ってる辺りが木村航恐るべしって事で。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル カレとカノジョと召喚魔法
シリーズ カレとカノジョと召喚魔法
著者 上月司
イラストレーター BUNBUN
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2829-9
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
いわし あらすじを読む限り、
昔行った召還魔法のせいで緊張感と恐怖心を失った「カレ」こと水瀬遊矢と
その召還魔法の影響で運動神経抜群な「カノジョ」こと白銀雪子が
失われた感覚を取り戻すために、怪奇事件に挑む毎日を送っている話。
のはずで、事実その通りでもあるんですが…。

この本の最大の魅力は「予想外の展開」だと思います。
まさか、あの人があーでこーなってそうなるとは。(読みにくくてスイマセン)
言ったらつまらないので詳しくは語りませんが面白いです。
終盤は途中でやめられなくて一気に全部読ませてしまうパワーがある気がします
平和 きっかけは、新人さんの新規開拓でした。
デビュー前には第4回電撃hp短編小説賞で最終選考に残っていたのですが、残念なことにそちらの情報は知りませんでした。
それが今では、積極的に応援したい作家さんの一人です。

登場キャラクターの魅力的な描写・話の構成の仕方が、新人とは思えないほど上手いと感じました。特に、後半は時が過ぎるのを忘れて読み進めました。
ジャンル分けするなら「ラブコメ」になるのでしょうけれど、それだけじゃない魅力があります。展開の読めない期待感を求めている方にお勧めしたい一冊です。
煉紅 昔行った召喚魔法で恐怖と緊張を失った水瀬遊矢や彼を好いている『荒雪姫』こと
白銀雪子など魅力的なキャラがいい作品です。
またキャラだけでなく先を予測出来ない展開も読む人をどんどん作品へと引きずりこん
でいきます。
ネタばれによってこれからの話がどうなっていくか分か
らず期待できます。
toshi-ko 暴力型貧乳ヒロインが中心で、悪魔との契約で失われたカレの感情を取戻すべく、怪奇事件に挑むと言うお話。ややミステリー的な雰囲気が特徴。

やはり、全て腕力で解決しようとしかねないカノジョと、ふだんのほほんとしているが、妙に鋭い勘と推理力で事件を解決に導くカレの絶妙なるコンビネーションがこの物語の魅力でしょう。

夫婦漫才、恐妻の手綱をうまく操る良き夫風味と言ったトークはなかなかです。

そして何となく、ネタばれ西尾維新風味と言う感じがします。
最近こういうのって流行ってるんでしょうかね?

胸に行くはずの栄養が、足に回っているとしか思えない位の蹴り技が見事です。
kaiei 彼の失われた緊張と恐怖を取り戻すために、彼女が悪魔探しに頑張るお話。
……読み始めた当初はほのぼしたコメディとばかり思ってたのですが、
大間違いでした。(いや、表面上はその通りなのですが)
後半の熱い展開とラスト当たりのリールゥにやられました。
いやあ、素晴らしいの一言です。
只一人 白状すると、タイトル買いしました。
すみません。
内容は、後半のどんでん返しがすさまじい作品。
伏線無しで明かされる秘密に、圧倒されました。
うーん、やっぱり悲しい系のお話なのでしょうか。
麻由 ミステリのライトさもそこそこに面白いが、なんと言ってもラストの締めが素晴らしいです。
事件の集結と共に、それなりの完成度で綺麗に纏まるかと思いきやラストのどんでん返しに驚き。そのシーンは新人とは思えないほどに秀逸なできばえ。いやぁ、驚かされました。
極楽トンボ ちゃぶ台をひっくり返すような予想外の展開に驚愕せよ。

恋愛要素としては、なんかかわいい。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル キリサキ
シリーズ
著者 田代裕彦
イラストレーター 若月さな
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6292-9
発行年月日 2005-02-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
麻由 えっ、これ本当にあの『L・O・V・E!』な富士ミスから出たんですか? と思ってしまうくらい、ミステリーしている小説。それくらい、終盤の謎解きは驚きの連続。ファンタジー要素を混ぜ、論理的に構築された真相には感嘆しました。L・O・V・E! はあまりないけど、オススメです。
紙様 富士ミスにしては珍しいミステリー。つか「富士ミスなのにミステリー」というのが最大のミステリー(笑)
いささかファンタジーな手法が多いのも確かですけど、それでも最後まで読者を騙し続け最後の最後で真相を一気に解き明かす様は見事。
皆で一緒に騙されよう(笑)

しかし「L・O・V・E」という観点から見れば結構恐ろしい作品でもある。まあ「愛」と言い切るのも無理はないかと思うけど、あんな「愛」は嫌だなあ……
煉紅 富士ミスには珍しくしっかりとミステリーな作品です。
多少ファンタジーな要素が含まれていますが論理的に組み立てられた真相には
驚かさせられます。読み終わった後は騙されたという気分になれます。
個人的にはネタばれに驚かされました。
ゐんど 「デスノート」+「ハサミ男」?
本格ライトノベルミステリを読みたい方に、是非!
極楽トンボ 「おいおいこれLOVEじゃないですよ?ミステリですよ?」
とばかりに、富士見ミステリにあって異彩を放つ本格ミステリ作品です。
ほんとうに最後の最後になるまでひっくり返されることを覚悟してください。

ですからこれはキャラクター萌えするよりは物語を見たい方に、
さらに言うとミステリを読みたい方におすすめします。
ひさ まあ「またLOVE重視なのか」と表紙イラストに騙されたわけですが。富士見ミステリー
文庫で真っ当にミステリしてるのも含めて、二重三重四重に驚かされました。練り込まれた
物語の謎に、思い描いていたものを全て覆された真相語りでの心地良い"してやられた"気分
に諸手を上げて降参。参りました。歪み切ってるけれど一応LOVEの形はあります。
月季 そしてまた驚愕した。何て見事なミステリなんでしょ?!!
「L・O・V・E」のオビに正直少し引きましたが、買って正解!!な逸品。
途中までは目星もついてたし、正直当てる自信はあった。が、その自信は後半に進むにつれてあっけなく崩されたのでした……作者の方が一枚も二枚も上手でした、脱帽。
リッパー さすが、殺人許可証(コロシノライセンス)を持つ男。
リッパーさんは"富士見ミステリー文庫の片隅でミステリを叫ぶ"田代裕彦氏を応援しています。

# 富士見ミステリー文庫では殺人事件を書くのに編集部の許可がいるのです。詳しくは壱乗寺かるた氏の著作あとがき、および木ノ歌詠氏のブログ(下記)を参照のこと。
http://ta-eis-heauton.blog.ocn.ne.jp/konouta/2005/04/post_9c33.html
永山祐介 他の人が皆ミステリ視点で書いている(というか富士見にしてはミステリ、とかが散見される)ので、他の方向のコメントを一つ。

主人公の、姉への思いの向き方は、なかなかに狂気が入っていて良い感じです。ネタばれ歪んだ関係性が仄見えるのは良かったなあ。ちなみにLOVE寄せはなされていないよーに感じます。
雨空陽明 読み進めるうちに「え?」「ええっ!」「なんだってー!?」と三段階の驚きが楽しめるサンペンスミステリ系ライトノベル。
願わくば富士見「ミステリー」文庫ももっとこういう本を出してもらいたいものだ。
コモリケイ なかなかに性根の歪んだミステリでした。
ライトノベルとしても、ミステリとしても面白かったです。最後の方はもうあっけに取られんばかりに、想像の上を行く真相が浮かび上がってきました。これを「L・O・V・E」だと言う底意地の悪さに感服。
柚熊猫 心情的には極端で、「love」というにはどろどろしすぎなのですが。
話の仕掛けと落とし方が楽しいです。きちんとミステリー。
ある意味ネタばれですが、けっしてラブコメディではありません。
うそくさい爽やかさにあふれたラストまで、一気読み推奨。
神無月 LOVEに見せかけて普通にミステリーをしている作品でした。

多少謎解きの部分で解りにくい部分はあるものの、謎解きまでに張られた伏線をきちんと回収していく感覚はとても爽快なものでした。

後は、個人的には意外と主人公が好みでした。
多分、余り戸惑わず、理知的であるようで基本的には人間のような感じであるからだと思います。

個人的には、続いて欲しい作品の一つです。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル シャドウ・テイカー 3 フェイクアウト
シリーズ シャドウ・テイカー
著者 三上延
イラストレーター 純珪一
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2899-X
発行年月日 2005-01-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
麻由 葉、葉、葉! いやぁ可愛いよ葉ホント可愛いよ。
今時懐かしい少女漫画系の遅々として進展のない恋愛関係にこっちがやきもき。ホント、裕生も葉も可愛いです。
かといって、それだけでは終わらない。異能力バトルものとしてもなかなかどうして面白い。裕生と"ネタばれ"との駆け引きもいい感じ。
六月には最終巻が出ます。楽しみ。
応援メッセージ・イラスト部門
煉紅 純珪一さんの絵は服装等の描写が細かく色彩も綺麗で、
とてもいいです。

[image:bk1] タイトル スカイワード
シリーズ スカイワード
著者 マサト真希
イラストレーター 橘由宇
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2692-X
発行年月日 2004-05-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
Greed 男の体でも女の体でもない、中性体。そのために差別を受け続ける主人公アケルと、暴走舞巫女姫(紹介文そのままですいません・・・)ナナのファンタジー作。
ライトノベル読み始めてから1年弱のド素人なので、前文含めて上手い事は言えませんが・・・こう、読み終わったとき、素直に微笑むことができる。少しだけ優しくなれる。そんな作品だと思います。
2巻・3巻は絶望的な話になってきますが、だからこそその後の展開で1巻のような終わり方になるよう、個人的には期待してたり・・・。
まぁ、いずれにしても手を出して損する事は無いと思いますので、お勧め!
マサト真希先生、これからも頑張ってください!
麻由 主人公が『中性体』という特殊な存在なので(両性具有とはちょっと違うみたいです)どんな作品だろうと思いましたが、いやはや実に爽快な物語でした。
ということで実に王道的なジュブナイル。終盤のカタルシスも、それまでにアケルを始めとした主要3人の鬱屈とした部分を不足なく書いているからこそのモノ。空を翔けるシーンは実に気持ちよかったです。あとナナが舞を踊るシーンの描写は絶品。後半からは目が離せない展開で非常に面白かったです。
煉紅 中性体であるがゆえ差別を受けるアケルと神の託宣を受け取る事の出来ない舞巫女姫
ナナとの出会いの話。
前半部はキャラがいきいきとしてキャラ同士のやり取りが実に楽しいです。
飛空リュージュでの飛翔シーンは読んでいると実に爽快な気分になれます。
とてもこれがデビュー作とは思えないです。
かげつ 最近航空ものによく手を出してるなーと思いつつ読み出した1冊。
一言で言うと自分の居場所探しな話ですが。
ネタばれ

続編ではやや重たい展開となってますが、自分の居場所を掴みかけた3人がどうなっていくのか期待しています。
極楽トンボ これも他人様の紹介文にのっかって補足だけ。
1巻は疾走感あふれる勢い優先の小説です(文体に好みが分かれるかも)
2巻は主人公のアケルがいろいろ苦悩していて物語り自体はちょっと失速気味かな?と思わせておいて
3巻で一転、なんかとんでもないことになってます。
まさか戦争を真正面から描写する方向に行くとは思いませんでした。

というわけで3巻まで進んだ時点でかなり先行きの気になるシリーズです。
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[image:bk1] タイトル デュラララ!!
シリーズ デュラララ!!
著者 成田良悟
イラストレーター ヤスダスズヒト
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2646-6
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 東京は池袋に集まる若者たち。ある者は普通も高校生、ある者は情報屋、あるものは人身売買しているチンピラ、そしてあるものは……頭のない「化物」。
「バッカーノ!」シリーズでアメリカの若者たちの群像劇を描いた作者が書いた、単発もののまたしても群像もの。上手い!この人は群像ものがとても合っていると思います。いろいろなキャラクターの一部をぽっと見せて次にいく、という書き方がものごとに深入りしないこの世代の雰囲気をよく出しています。今回は池袋が舞台で、少しごたごたした感じが街の雰囲気に合っていると思います。たまに入るチャットのシーンが重要。
有里 現代の池袋を舞台にした、「頭のない存在」の物語。石田衣良作品に似ているのは舞台だけ。もっとブチきれてます。なにしろ「ヒロイン」が海外から渡ってきたデュラハン(妖精)で首のないライダーという設定。なんだよ、そりゃ。
でも作者が描きたかったのは、もうひとつの「頭のない存在」だったんじゃないかと思いますが。

ネットでチャットや掲示板に入り浸っている人じゃないと理解しにくいかもしれませんが、ネットをやっている人には結構リアルな話なんじゃないかと思います。ネットの実態をリアルに描いた作品として評価。
いわし 成田良悟先生が打ち出した3つ目のシリーズ。
ストーリー面は他の方が語られているので省略しますが、
やはりいつも通り、今までに無いキャラクター(奇人変人多し)の連発です。
このシリーズは成田先生の他の作品と比べても結構遊びが入っていますね。
電撃文庫の他作品の名前が平気で出てきたり、どこかで見た事のある名前のキャラが…
成田先生は後書きで叩かれる事も覚悟の上、とおっしゃってますが、
自分は全然アリだと思いますよ。
俺たちに出来ない事を平然とやってのける遊馬崎さんにシビれて憧れます。
waka 登場人物ひとりひとりに魅力があり、素直に「格好良い」と思うことができた作品。
また、あの集結の仕方、あの歪んだ恋には見事だと思わざるを得なかった。
永山祐介 弟に歪んだ愛情を注ぐ姉、「あるもの」に対して応えのない愛情を注ぐ弟。その弟を付回す、電波なストーカー娘。首なしライダーと闇医者の奇妙な、微妙な関係。日常からの逸脱に憧れる高校生の、日常と非日常。「人間が大好き」と公言するどこか論理のずれた情報屋。みなどこか狂っていますね。
でも、そんな狂った連中が織り成すラブストーリーだったりします。
黒雨 『バッカーノ!』のシリーズ一巻目しか読んでいなかったのですが、ずっと注目してたんですよ、成田良悟には。

というのも受賞したときの誰だったかのコメントがひどかったのです。大賞をとってもいい出来だったと思うのに。なんで大賞を取れなかったのかというと、審査員の一人のコメント「禁酒法時代を舞台にってのは……」とか言ってるのが凄くダメだなと思っていました。待てと。電撃文庫の包容力に禁酒法時代は含まれないのかと。すごくやりやすい素材じゃないかと。中高生向けということを考慮したとしても、禁酒法という存在というのはラノベとってとても面白い題材だろうが、と。そう憤慨して成田良悟を応援しようと思った、第何回目かの電撃ゲーム大賞の事だったのです。

いつのまにか、成田良悟は冊数こなして、ほどほどに人気が。応援とか以前に読むのが追いつかなくなりました。でも注目はし続けてました。

というわけで、成田良悟なんです。買ったんです。大学の文学部生協に置いてあったから。誰だよ、あそこに入れた奴。と思わなくもないですが。

内容に関しては、池袋を舞台としたドタバタなんですが、成田良悟は一見関係なさそうに思えるそれぞれの登場人物のストーリーを、一つの物語として収束させるのはすごく長けています。ライトノベル読んでる昂揚感感じます。
TD 物語としては『池袋ウエストゲートパーク』成田良悟風味、という感じで、現代の池袋を舞台にしたおかしな連中の話です。
この現代の、ってのがクセもので。この話ではケータイやインターネットが重要なファクターとして活用されています。そのため3年後や5年後、あるいは10年後に読み返すと、技術的な面でまた違った感慨が抱けるかもしれません。

ネタばれ
極楽トンボ 細かい部分は他の方のオススメにおまかせして、と。
作品内でのネットの描写のされ方が上手く、実際にあってもおかしくないような感じでした。臨場感も出てましたね。
奇人変人のオンパレードです。だーれも普通の人がいません。
それもまたよし。
只一人 この本の著者、成田さんの凄いところは「複数のキャラクターの書き分け」が異常に上手いところです。
どんな脇役でもちゃんとキャラが立っています。
一人一人が印象に残り、もう出てこないと思ったら、ひょんなところで出てくる面白さ。
ストーリーもきちんと完結していて、最高です。
麻由 まさか、まさか首から上のないヒロインに萌える日が来るとは………!
池袋、という現実にある都市を舞台にしながら、世界の雰囲気は成田作品の中でも最高にイっちゃってます。歪んで狂って、でも一途に誰かを愛する登場人物達は激ツボ。
作品の仕掛けも遊び心十分でもう本当に最高。
あれはリアルタイムで読んでいる人向けの楽しみだけど。ともあれ既に2巻も出ております故、オススメでございます。
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[image:amz] タイトル バッカーノ! 1933 下 THE SLASH 〜チノアメハ、ハレ〜
シリーズ バッカーノ!
著者 成田良悟
イラストレーター エナミカツミ
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2850-7
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
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かげつ ものすごくわかりやすい。
このシリーズを読むたびに思う感想です。
人物の内面が浅いわけでもなく、話の筋が先に読めるというわけでももちろんなく、ジェットコースターのような怒濤の展開なのに、
それぞれの思考と感情がすとんと落ちてくる気がするんです。奇人変人大集合なのに。
あと、毎回溢れんばかりのラブにもやられてます。
ネタばれ
麻由 膨大な登場人物に錯綜しまくるストーリー。ともすればしっちゃかめっちゃかになりそうな展開を、分かりやすく面白く仕立て上げられるのは成田良悟ならでは。もう職人芸ですね、ここまでくると。
ということで(良い意味で)相変わらずのバッカーノ!です。カップル多数成立ににやにやしました。ここまで多種多様な登場人物がいるのに嫌いな奴がほとんどいないのも珍しいことだなぁ。
いわし 今回も大勢のキャラクターが相変わらずのバッカーノ(イタリア語で"馬鹿騒ぎ")です。
1930年代編もいよいよ大きく話が動いてきましたね。
自分は第1巻以来フィーロのファンなので、やっと話に絡んでくれたことが嬉しくもあり、
その活躍の少なさが少し悲しくもありました。
予想もつかない展開と、そのスピード感、脇役愛。どれをとっても自分のツボです。
しかしネタばれなぁ…自業自得とも言えるけど。

シリーズ全体通してオススメです。
未読の方はとりあえず第三巻くらいまで読んでみてはいかがでしょう!騙されたと思って。
紙様 キレた連中のバカ騒ぎ、「バッカーノ!」の醍醐味がギュッと詰まった一冊。
大勢のキャラ(ほとんどが変人)が所狭しと動き回るし、舞台も場面も二転三転するのに不思議とすんなり追っていける。成田作品特有の「多視点による物語の構成」という観点で見てもかなり高いレベルで仕上がっているのではなかろうか?

ネタばれ
極楽トンボ よくもまあこれだけ大勢の登場人物が動き回れるものだ、と。
しかもそろいもそろって癖だらけ!
すごいの一言。
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