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応援メッセージ検索結果

『 書評者 : ふらつき 』 『 ソート順 : タイトル 』 という条件で検索したよ!
2 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 2 ( 表示数=2冊 ) 件を表示しますわ。
ライトノベル・フェスティバルとラノパの作業とどちらが大事ですの?
そ、それは非常に答えにくいんだけど

[image:amz] タイトル All You Need Is Kill
シリーズ
著者 桜坂洋
イラストレーター 安倍吉俊
レーベル 集英社スーパーダッシュ文庫
書籍コード ISBN4-08-630219-5
発行年月日 2004-12-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
まるお ゲームオーバーになったから、TVゲームをリセットしてセーブしたポイントからやりなおす。
幼少のころから繰り返したその行動にこんな切り口があったなんて、考えもしなかった。
だからこそ敢えて言いたい。ネタばれと(笑)。
一歩 エイリアンが攻めて来た。コミュニケーションは不可。基本的には肉弾戦の陣取り合戦で、人類はじわじわとジリ貧。戦闘は機動歩兵で頑張るオンリー。
戦闘中に瀕死になった新兵は、偶然の一撃からネタばれにはまり込む……

各所では「すごい」「斬新」みたいな意見をちょいちょい聞くが、
むしろ私的にはスタンダードな、定番のネタを沢山うまく詰め込んだ楽しい話。というのは、ちょっと古いめのSF読みだからなのだろうか。今これを初に手に取る人にとってはこれこそが初体験なのだろうか。

機動歩兵、ループ、問答無用型敵エイリアン。なんてえのは、ハインラインを読んでると「宇宙の戦士」「時の門」「人形つかい」と固有名詞が出てくるし、ハインラインじゃなくても"ごろごろ"という感触だろう。

で、それにボーイ・ミーツ・ガールであるとか萌え(これを萌えと表現していいのか? 微妙だなあ)とかの要素を入れて、なるほど美味しいぜ、美味しいかもだ、というところ。
SFとしてはエイリアン設定をもっと深く色々見せてくれると楽しかったのに、というところか。

結論:
一昔前の海外SFちっくで大好き。
と言えばいいのかな。
で、それを期待して同作者の「よくわかる現代魔法」シリーズを読んで「これは全然違う!」って思ったり。
http://lanopa.sakura.ne.jp/cgi/review/search.cgi?author=%BA%F9%BA%E4%CD%CE;flag_author=on
toshi-ko コンタクト不能の未知の生物ギタイとの戦闘中、突然同じ日の繰返しに巻き込まれた主人公のまだ見ぬ明日へ脱出を描いた、SFアクション。

コイン一個入て、無数の弾幕を避け続ける、弾幕シューティングゲームや、エンディングまで、無数の敵を屠る、アクションゲームの様な感じ、何度も何度も繰り返して得る物が、知識とテクニックという経験のみなところが、RPGとは一味違う。

特に、思考が完全にルーチンワーク化し、キリング・マシーンと化した時の心理描写のリアルさは圧巻。

これって、デスマーチの時の心理描写そのままやないですか?
しかも、なぜか偏頭痛が残るとこまで一緒かよ。

この辺は、SE時代の経験がものすごく影響してそうですね、著者の怨嗟が聞こえて来そうです。こんな風に・・・。

儲からない仕事を取ってきた営業に。ファック!
無茶な事ばかり要求する顧客に。ファック!
穴だらけの仕様を作ったSEに。ファック!
バグだらけのPGを残したあの野郎に。ファック!

いつ終わるとも分からない無限ループの中で、戦うために、研ぎ澄まされ、キリング・マシーンとなって行く主人公と、(デスマーチ行進中の)自分が妙に重なり何とも言えない複雑な心境になりました。

主人公が、何かと妙な、選択肢を選びがちなように思えるのですが、デスマーチを戦い抜くと決めた人なら、彼の気持ちが分かるでしょう。

デスマーチ経験者は読む価値ありです。

ああっ、もう、何もかもぶっ壊してーーーー!!!!!!
極楽トンボ 無理矢理雰囲気を簡単に言うと、海外SFテイスト+に萌え要素を組んだらこんな漢字になる、というところでしょうか。

荒廃した世界で未知のエイリアンと戦いを続ける近未来の人類。その一兵士を主役とした、時のループものです。
ネタばれ
ぎをらむ 異常がループされ繰り返されていく中で、いつのまにかそれを日常として受け入れてしまう主人公のすり切れ具合が良い感じ。荒くれ兵士たちの下卑た会話や馬鹿騒ぎも、ふと振りかえってみれば楽しい思い出なのかも知れません。
コーヒーの苦味が好きな人にお薦めします。生きるために強くならなければならなかった人の、哀愁漂う物語です。
麻由 戦場での一日をループする、ゲームのような小説。
SFではありますが、分かりやすく説明されているので、設定の把握に手間取ることがありません。
ギタイと呼ばれる敵との戦闘シーンに燃え、加速していくストーリー展開に目が離せず、コーヒーの味がするラストに一抹の悲しさを覚える。
コーヒーと男の汗の匂いがする物語。燃えたい方は是非。
ミル兄さん 何度でもハッピーエンドを求めるために終わりのないかのようなループを続けていく主人公。
救いのない繰り返しを諦めることなくハッピーエンドのために終わりの見えない繰り返しを続けていく、そしてその繰り返しに変化が訪れる時・・・

はっきり言って終わりまで一気に読めてしまいます。
読み進まずにはいられません。
とにかく、四の五の言わずに読め!
そう言わせていただきましょうか・・
ふらつき 例えば、シューティングゲームの最難度。隙間無く打ち込まれる弾丸を避けるその世界。針の穴のような隙間に潜り込み、全ての攻撃を掻い潜り最後のボスを倒す喜び。
それは血の滲むような練習を繰り返してきたプレイヤーだけが勝ち取ることのできる喜びです。来る日も来る日も弾丸の雨に飛び込み、そして、死ぬ。その繰り返しを経て、決して弾丸にも当たらない強靭なプレイングを体得するのです。
これは、そういう小説です。
何度も何度も死に、その度に得た、正に経験値をもってして、一騎当千の実力を得るのです。アーケードゲームなんかでそういった体験がある人にはある種のカタルシスを感じることができると思うので、是非。

あと、神林長平先生のオビがすごいウマイです。
高空昴 最近のライトノベルには珍しい、硬質な空気に浸れる作品だと思います。
血錆のついたガンメタル、生々しいくせに無機質、そんなイメージを喚起します。

ひたすら繰り返されるエイリアンとの戦闘。
ネタばれ"という最大の救いさえ、地獄を構成する単なる歯車でしかない容赦の無さ。まさに甘ったるい砂糖が混じっていない、苦みばしったブラックコーヒーのような作品です。
ライトノベルの中では比較的珍しい作品ではないかなと思います。

けれど。
その苦味が、たまらなく美味い。
ゐんど 時間リプレイSFに、ノベルゲーム的な感覚を持ち込むことで、今までの同テーマ作品とは別の味を出すことに成功している作品。
戦場でのボーイ・ミーツ・ガールとしても読めるので、SFって苦手かも、な人にも安心。
ゲーム「ガンパレード・マーチ」が好きな人にもお勧めかな。
雨空陽明 ただひたすらに戦闘小説。
手の甲に書かれた数字が増えていくのが燃えた。
応援メッセージ・イラスト部門
高空昴 作品のカラーにジャストフィットしていると言っていいでしょう。
文体から感じ取れる空気をそのまま描き出したような表紙は秀逸だと思います。
ライトノベルのイラストとしてはお手本といっていいハマり具合です。

[image:bk1] タイトル 天槍の下のバシレイス 1 まれびとの棺 上
シリーズ 天槍の下のバシレイス
著者 伊都工平
イラストレーター 瑚澄遊智
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2839-6
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
玲朧月 今回の対象作品中で、発売を心待ちにしていた作品。そのわりに発売日まで発売されることを知らなかったというお間抜けぶりはけっして自分が間抜けなだけではない。
その原因の20%くらいは電撃hpに短期集中連載されていた時とは題名が改定されていたからである。普段から情報収集を怠らなければそんあことはないだろうということはわたsには当てはまらない。なぜならば発売日に手にとる楽しみのために事前情報はあまり仕入れないからである。

前置きはさておき、「天槍の下のバシレイス」である。
カテゴリーとしては「斜陽の人類世界」(というカテゴリーがあるのか知らないけど)を中心にした群像劇といったところだろうか。

主人公たちに目立つ特殊能力がないという意味ではあまりライトノベルっぽくない。文明が緩やかに後退しつつある世界。現代よりも昭和40年ごろに近い生活水準の中で、ごく普通に存在する超技術「高度虚像物質」(ディノス)、多脚機動砲台、質量刀。
これらの超技術でもって挑むのは異文明の産物である"塔"と巨大生物群"剛粧"
…あ、挑んでるわけじゃないか。実は防衛闘争であったりする。
話の筋だけならば戦闘を中心にして進みそうだが、でも戦闘がメインというわけではない。
むしろ日常の話が中心で、そのなかに異常(ネタばれ)を織り込んでストーリーを展開させていく。物語に強く引き込まれる感覚を感じたのは久しぶりだった。

そういえばこの作品、シリアス?なストーリーのわりには、やたらネタばれの描写に力がはいっているような気がする。挿絵も多いし。
みづき 著者である伊都公平氏のデビュー作、第61魔法分隊シリーズは第1巻では「イナカの町で繰り広げられる国家間レベルの陰謀、戦い、何より愉快な警備隊の日常」というものでしたた。
2巻以降はタイトルである「第61魔法分隊」自体が全く活躍、というより機能しません。メンバー一人一人がそれぞれ単独で動き回り、群像劇になってしまった。まあそれはそれで面白かったのですが。

そんなこんなでなんとか終止符を打ったデビュー作「第61魔法分隊」に続いて放たれたのがこの「天槍の下のバシレイス」。元の連載時のタイトルは「西方世界剣魔攻防録」という第61魔法分隊と同様のセンスが前面に出まくった誤解をあえて招くようなファンタジック溢れるタイトルでしたが編集の賢明な判断で改題。ちなみに僕は前タイトルが好きでした。ロゴもカッコイイし。いや本当に編集の判断は皮肉もなしで賢明だとは思いますが。

話がズレましたが、本作「バシレイス」は「魔法分隊」1巻での「イナカ町で繰り広げられる愉快な警備隊の日常」をやり直したものだと僕は思っています。
また、その「やり直し」はファンタジー世界から現実世界へと舞台を変えることにより、より読者に親密感と感情移入を促しやすくし、ただのやり直しで済ませていません。

とりあえず話は変わりますが主人公、川中島敦樹嬢は名前も男らしく性格も男らしく表紙でセーラー服、口絵に半裸絵まで描かれているというのに性別がよく間違われますが立派な現役女子高校生です。

電撃文庫の主人公キャラクターの中でも抜きん出て男というより漢らしいと思いますが……。
mikazuki 榊版ガンパレードマーチ、ディバイデッド・フロントときたので少年少女戦場もの第3弾。

本作を含むこれら三作の世界観における共通点。

・現代に近い近未来、あるいはそれに類する時代の日本を舞台としている。
・日本を含む世界は異界からの怪獣型の侵入者の脅威にさらされている。
・それらの侵入者と隔離された地域での戦闘を行っている。
・主人公たちは少年や少女で既存の軍隊、またはそれに類する組織に編入され侵入者との戦闘を職務としている。

3作だけとはいえこれだけ共通のフォーマットを使っているというのは興味深いことだと思います。
もちろんこのフォーマットに対する説明付け、設定付けはそれぞれ工夫されていますが。
戦争を描くことを避けつつ戦場を作り出すために有効な舞台設定ということでしょうか?


この天槍の下のバシレイスはその中でも学園もの的な部分が強く、ミリタリー色は希薄です。
主人公たちは普通の高校に通っていて、そこでの級友たちとのふれあいが魅力の一つ。
反面、世界設定から連想するような戦場の雰囲気、閉塞感、死の予感といったものはあまりなく、それが人によっては長所であり短所でもあるかもしれません。
わりと気構えなく楽しめるのであまりハードな戦場ものには尻込みする人にもオススメできます。

こういうやりかたもありかなと思いまして、一つの作品単体としてだけでなく作品横断的にオススメをしてみました。
toshi-ko 脚付き戦車は、漢の浪漫!?

コミュニケーション不能な謎の生物との戦いを描いた話はいろいろあるが、だから同じものがあるからダメって言う判断で読まないのは後悔すると思うシリーズ。

とにかくこの作品のウリは、多脚砲台や、連装刀と言った、巨大生物と戦うためのギミックがユニークという点でしょうかねぇ。

使用者の思い通りに大きさの切り替る連装刀や、足の付いた戦車はなかなか面白いギミックだと思えます。

やはり、戦車は六脚であるべきです。

ただこのシリーズは、生き残りをかけた戦いでなく、戦いが日常となった世界での少年少女の日常を描いている点が他と違う視点ではないでしょうかねぇ。

あと、戦場が神戸なので、地元の人にはなかなか楽しめるのではないでしょうか?
HAYA 近未来、突如世界に出現した未知なる文明、そして生物。それと戦うは、ハイテク兵器で武装した高校生たち。そんな感じの設定。こういう話は、設定から入る方が多いと思うのですが。
個人的には、やはり主人公の敦樹という少女の魅力が、すばらしいと思います。ネタばれ。物語の軸はここにあり、だからこそ、危機的状況の中でも日常を大切に、楽しく生きている人たちをあえて描いているのだ、と思います。
彼女の男気あふれる戦いっぷりも、またそれをサポートする個性的な仲間達も上手に描かれています。
前作の『第61魔法分隊』とは、仲間メンバー一人一人に焦点を当てていく群像劇という点では似ているのですが、この作品は主人公の魅力を中心に据えているという点で、成功している、と思いました。
ふらつき 謎の生物の襲来に緩慢と滅んでいく人類。その世界で戦う少年少女を描く話。といったところでしょうか。

本来ならば非常にシリアスになるこの設定ですが、この作品では味付けが違います。
戦闘に身をおく少年少女にも学校はあり、それぞれの日常があるのです。また、そんな世界のクラスメイトもそれぞれの普通と何ら変わらない日常を送っているのです。
多脚砲台や連装刀のかっこよさに目がいきがちで、もちろんそれもかっこいいのですが、実際にはこの作品の真の魅力は主人公たちの日常にあります。思い思いに日常をすごす戦うべき少年少女たち。また、それを支えるというよりは囲む、変なクラスメイト(主人公たち以上にライトノベル的変人ですらあります)。人類が滅ぼうとしていても、そこにはテストに悶え、恋に悩む、今の世界に生きる僕らと何ら変わらない高校生がいます。

戦闘と日常。むしろ戦闘の中にある日常の物語です。
えっと、なぜか百合分がほのかに配合です。
狩田英輝 浪速の高機動百合夫婦漫才第一弾。巨大生物におそわれ、分断された黄昏の世界を日本一漢らしい女子高生が眼鏡っ子の奥さん連れて鉄板担いで駆け巡ります。
日常生活の細やかな描写と、ゲテモノ兵器のオンパレードの対比がたのしいですね。
極楽トンボ 他の人もおすすめされてるし、もはや時間がとれないので一言だけ。
設定にすっころびました。
あと日常の描写に力を入れてるところもなんか気に入りました。
応援メッセージ・イラスト部門
玲朧月 人物がうまい・かわいいのはライトノベル系では必須だと思うが、その上できちんと人物を描き分けられて、その上メカもうまい人となると実はかなり少ないと思う。
瑚澄遊智さんはその少ない中の一人だと思う。
メカ物を描いているところを知らなかったのだが、この作品で初めてみた多脚砲台のメカ・デザインや小物類の設定は、十二分に世界感を膨らませてくれていると思う。
ライトノベルにおいて挿絵の要素はかなり比率が高いと思うが、たまに首をかしげるイラストと内容があっていないと感じられるものがある。その逆に互いに作品世界を膨らませてくれる"幸せな出会い"の一つだろう。
ちなみに裏表紙は二巻表紙登場のデフォルメキャラが描かれている。これに気づくのはずいぶん遅れました。

一巻では読者サービス(笑)が多いのが特徴。
中でも駿逸なのがP51。…すっごくネタばれっぽい敦樹とちょっとギャグ気味の佐里がかわいい。