『 イラスト評者 : 煉紅 』 『 ソート順 : タイトル 』 という条件で検索したよ! | |||||
11 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 10 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。 | |||||
もうかりまっか? | |||||
ぼちぼちでんなあ……って何を言わせますの | |||||
|
タイトル | しにがみのバラッド。 4 | |
シリーズ | しにがみのバラッド。 | |
著者 | ハセガワケイスケ | |
イラストレーター | 七草 | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2656-3 | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
いちせ | ぅわぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。せつないよ〜〜。 |
煉紅 | 死神が出てくるのだからどうしても人の死が話の中心になることが多いのですが、 その死はただ悲しいだけで終わらせるのではなく、最後にはそれを乗り切って前へ 進んでいこうとする人々がいます。それは死神モモが死神としての規則を破ってまで 死者の最後の思いを伝えようとする優しさがあるからだと思います。 この作品は読み終えた後にほんのりと心が温まるような気がするような感じがします。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | どことなくあたたかみのある絵風が作品の雰囲気とよくあっていて良いです。 |
タイトル | とある魔術の禁書目録 | |
シリーズ | とある魔術の禁書目録 | |
著者 | 鎌池和馬 | |
イラストレーター | 灰村キヨタカ | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2658-X | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
ハサン | とにかく真っ直ぐな感じがイイ! |
SETO | 文章全体に勢いがあり一気に読めるスグレモノ |
toshi-ko | あらゆる超常現象を打消す腕を持つ主人公が、ベランダに引っかかっていたシスターを助けた為に、魔術師たちとの争いに巻込まれる、熱血アクションストーリー。 「誰だって、何時だって、ヒーローになれるチャンスを求めているんだ。」 を、絵に描いたような主人公の熱血っぷりには、少年向け週刊誌の王道を彷彿させられ感激です。 |
煉紅 | 熱血少年漫画を小説にしたような勢いで一気に読み進められます。 巻が進むにつれ影が薄くなっていくヒロインではあるがさすがに一巻では影は濃い。 しかし一巻の時点でも御坂の印象は絶大です。 |
R・B | 清々しいくらい王道な少年漫画的小説。 小難しいものを読んだ後だと特に清々しく感じられます。 ハッピーエンドしか認めないという主人公の叫びに共感できる方、この本を手に取るべきです。 |
こま | ある意味王道なシリーズでとても大好きですw テンポがいいというかノリがいいというか。 読んでいて気持ちいいです。おすすめですよん |
かげつ | なんか、ベタな感じに始まったな〜というのが読み始めの感想でしたが・・・実に熱かったです。 少年漫画的、と皆さんが言うのが良くわかります。 さらに、すこーし変化球なラストがいい感じで、まさか続編を出すとは思わなかったというのが個人的感想。 (びっくりしたという意味で) |
極楽トンボ | ど直球な、少年漫画をそのまま小説にしてみましたというノリのひたすら展開と台詞の熱い物語。 主人公も熱血です。 この直球ぶりがすばらしい。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | 少年漫画的勢いのある作風に良く合っていて、よいアクセントになっていると思います キャラとしては月詠小萌先生があれが先生かと笑えます。 |
タイトル | アリソン III 下 陰謀という名の列車 | |
シリーズ | アリソン | |
著者 | 時雨沢恵一 | |
イラストレーター | 黒星紅白 | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2681-4 | |
発行年月日 | 2004-05-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
F2@Death March中 | アリソンの最終巻。 このシリーズは緊迫感のあるシーンが結構あるはずなのに、何故か「ほのぼのした」という言葉がしっくりくる。アリソンとヴィルのキャラクター性がそういったものを感じさせるのだと思う。心温まるお話が読みたい人にお勧めの作品。 しかし、時雨沢氏の作品は巻を重ねるごとにあとがきを読むのが大変になるなぁ。 |
しゅぺるたー | 正統派冒険小説。 話としてはシリアスな場面が結構見られるのだが、黒星紅白氏の絵がそのドキドキ感を中和するというか加速させてるというか。 非常に安定した質で突き進む作家さんであるので、安心して読むことが出来るのがすごく良い。 ちょっと時を経った続編、「リリアとトレイズ」にも期待。 |
煉紅 | 王道的な冒険小説アリソンの最終巻。 いままでの伏線を見事にまとめ上げた実によいできだとおもいます。 状況としては緊迫しているはずなのにアリソンとヴィルのお陰かほのぼのとした 感じがします。 ラストは意外だけれどの何だかなるほどと思う終わり方です。 |
いわし | 「キノの旅」が大人気となった時雨沢先生の長編シリーズも、今巻でひとまず完結。 巨大な大陸が一つだけある世界。その大陸は東西で二つの勢力に分けられていて 長い間、戦争を繰り返していた歴史を持ちます。その東側、ロクシエに暮らす 学生のヴィルと、軍人で飛行機のパイロットなアリソンのアドベンチャー・ストーリー…。 ストーリー全体に関わる大掛かりな仕掛けも毎回用意されていますし、 アリソン・ヴィルの2人の微妙な関係とか、アクションシーンの緊迫感とか、 見所もたくさんあります。この作品に限ったことではありませんが「メインキャラクターが魅力的」というのは やはり物語を楽しむ上で欠かせませんよね。アリソンとヴィルのナイスコンビっぷりが良いです。 …完結といっても事実上の続編が出るんですよねこのシリーズ。まだまだ楽しみ残ってました。 |
極楽トンボ | 王道的冒険小説。 すんばらしい! こういうのこそ基本です。 ひねくれた作品もいいけれど、時にはこういう素直な作品を読んで心の洗濯をしないと。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | 時雨沢作品には黒星さんの絵が非常に良く合っています。 この絵が緊迫した状況でもほんのりとほのぼのとした感じを生み出す 要素の一つだと思います。 |
タイトル | ザ・サードVII 死すべき神々の荒野 下 | |
シリーズ | ザ・サード | |
著者 | 星野亮 | |
イラストレーター | 後藤なお | |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-1665-X | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
煉紅 | 数世紀も前の大戦で荒廃した世界が舞台です。この世界では第三の目を持つ支配種族 ザ・サードによって人類の最低限の技術レベルを保たれている状態です。 そんな中何でも屋として生きる火乃香が格好いいです。 特に戦闘シーンでの刀一つに全てをかける様子がとても格好いいです |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | 後藤なおさんの描く火乃香が可愛くて凛々しくて大好きです。 以前と比べて絵の感じが変わった気がするけれど今の方が良いです。 |
タイトル | シャドウ・テイカー 3 フェイクアウト | |
シリーズ | シャドウ・テイカー | |
著者 | 三上延 | |
イラストレーター | 純珪一 | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2899-X | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
麻由 | 葉、葉、葉! いやぁ可愛いよ葉ホント可愛いよ。 今時懐かしい少女漫画系の遅々として進展のない恋愛関係にこっちがやきもき。ホント、裕生も葉も可愛いです。 かといって、それだけでは終わらない。異能力バトルものとしてもなかなかどうして面白い。裕生と"ネタばれ"との駆け引きもいい感じ。 六月には最終巻が出ます。楽しみ。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | 純珪一さんの絵は服装等の描写が細かく色彩も綺麗で、 とてもいいです。 |
タイトル | ナツメ 放課後退魔録 IV | |
シリーズ | 放課後退魔録 | |
著者 | 岡本賢一 | |
イラストレーター | 黒星紅白 | |
レーベル | 角川スニーカー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-425904-6 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
煉紅 | 地球支配を目論むベロルとの最終決戦・・・のはずなのに所々で下ネタが。 いやちゃんとシリアスなところはびしっと決めてます。 丈斗とナツメ。この二人の結末は読んでいて実に感動します。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | 黒星紅白さんの描く妖怪は奇妙だけれどもどこか愛らしいのが良いです。 |
タイトル | 半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon | |
シリーズ | 半分の月がのぼる空 | |
著者 | 橋本紡 | |
イラストレーター | 山本ケイジ | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2936-8 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
半月 | 夏目がメインですが、里香と祐一の中も最後のほうで進展しました。個人的には夏目のイメージがさらによくなりましたね。夏目が祐一を自分と同じような道に進ませないためにとおざけようとしてたんですね。橋本紡先生と山本ケイジ先生が描くSFでもファンタジーでもない作品第四弾。なんか帯みたいになってしまってますがお勧めです。 |
すけもん | 女なんてたくさんいる(もちろん男も)、そりゃくっついたり離れたりもするよ。でもそんな中でも大切な人、かけがえの無い人は確かに存在して、そんな人と出会ったら頑張るしかない、突っ走る、突っ走るしかないじゃないか。裕一よ。 この物語の行く末はすでに暗示されていて、それが変わることはおそらく無いだろう。 僕はこの物語の行く末をただ読むことしか出来ない。でも里香回復を願う事、応援することは出来る。裕一と同じように。 |
いちせ | すごいっ!! 素晴らしすぎるっ!! 天才っ!! 最強っ!! 感動系のせつない青春モノを書かせたら、ほんとすげすぎる〜〜。 |
千秋 | 「よう、奥さん」 「やあ、旦那さん」 うわわぁ〜〜〜〜〜〜(泣 小夜子さんに癒されます。それだけです。それだけで良かったのに……う、うわぁ〜〜〜〜〜〜〜。 |
煉紅 | これ以前の巻ではいやな奴としか印象のなかった夏目がメインです。しかし、その印象はこの話を読んだ後では全く変わってしまいます。なぜ夏目が祐一があのような態度なのか、それは自分の様な道に進ませたくないという思いからだったんだと分かります。 この作品には過激なアクションや複雑な謎解きはありませんが、暖かな人の思いに 満ちています。この作品を読み終わった後には自然と涙が流れると思います。 |
東雲長閑 | 人が殺されたり、爆発がおきたり、犯罪を犯したり、超常現象が起きたりといった派手なことが起これば、読者はある程度興味を引かれてページをくる。多少のあらは隠してくれる。 「半分の月がのぼる空」はそういった派手なことがいっさい起こらない。本シリーズは、文章の力のみで勝負しているのだ。 そういうライトノベルとしてはぎりぎりの状況で勝負しているが故に、橋本さんの小説はどんどん上手くなっている。 それも元から上手かったのに、さらに上手くなっているのだ。 本作の、一気に時間を飛ばすシーンには鳥肌が立った。 |
極楽トンボ | 痛い。切ない。 思春期の少年少女を書かせると相変わらず上手いですね、ほんとうに。 ……ううっ、思うツボだとわかっていながらやっぱり泣ける。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | 山本ケイジさんの絵がどれも愛らしくて それが物語の切なさを強調されているように感じます。 |
タイトル | 君と僕の歌 World's end | |
シリーズ | ワールズ・エンド | |
著者 | 橋本紡 | |
イラストレーター | 高野音彦 | |
レーベル | メディアワークス | |
書籍コード | ISBN4-8402-2527-3 | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
ぎをらむ | 高野音彦さんの色使いが大好きです。 画面のほぼ全域に渡って、固有色(地の色)にこだわらず、主観的に色相のバランスを重視して色を配置しています。 高野音彦さんはライトノベルに、色を形から開放した世界を持ち込んだのです。 |
煉紅 | 高野さんの色使いがいいです。 全体的に色のバランスが綺麗で 見ていて和みます。 |
タイトル | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet | |
シリーズ | ||
著者 | 桜庭一樹 | |
イラストレーター | むー | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6276-7 | |
発行年月日 | 2004-11-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
有里 | ふわふわしたイラスト付き小説の中身は毒入りの飴玉。 なにしろプロローグが少女のバラバラ死体を同級生が見つける新聞記事なのだから。 いや、毒入りっているよりハバネロまぶしというべきか。痛くてひりひりして、人によっては受け付けない、人によっては癖になる。 名台詞。私は「大人」なので、「空気の読めない担任教師」のこの台詞を採ります。 「俺は大人になって、教師になって、スーパーマンになったつもりだったから。(中略)ヒーローは必ず危機に間にあう。そういうふうになってる。だけどちがった。」(p.197) でもって、「大人」は--「大人になりきれない大人」でも曲がりなりにも「大人」なんだから--祈るだけじゃなくてなんかしなくちゃなと思ったりしますけど。 |
白翁 | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないは、幼児虐待とひきこもりをメインにおいた幸せ探しの御伽噺です。最後に哀しい結末が待っていることは避けられませんが、たぶんだからこそそこまでの経過を大事に感じることが出来るような、そういう小説です。まあ、ハッピーエンドだといえばハッピーエンドなわけだから、それでもいいのかもしれませんけど。 桜庭さんの小説はまだ三冊しか読んだことが無いのだけど、彼女の小説は物事をリアルに描こうだとか、なにかしらかの問題を打破しようだとか、そういう類の主張はまったく持っていません。存在する問題のすべてをただ茫洋と受け止め甘受して、その雰囲気に流されるために存在している作品群のような、そんな気がします。 この小説だって題材は題材ですが、ただ甘受するだけ。洋菓子屋の目の前を通ったときに感じるような、バターと砂糖のにおい。そうした甘ったるい雰囲気が全編に漂っていて、良いことも悪いことも、大事なこともどうでも良いことも、すべてそのにおいの中で包み込んでしまいます。もちろん幼児虐待だって、もちろんひきこもりだって。そのことの是非はさておくとして、このやわらかな雰囲気を味わうことは、けっこう気持ちいいことのような。 個人的にはすごくお勧め。最近こういう小説でないと自分の心の琴線に触れないような、そんな病を発症してしまっているような気もしますが、まあ気にしない。とにかくお勧めです。 |
リッパー | 答えは最初からわかっている…。 それでも、手が届いたと思った瞬間に、指の間から零れ落ちていく 藻屑の儚さに、ぼくたちは、一体何を思ったのだろう。 |
紙様 | (とりあえず) 本書は冒頭にいきなりショッキングな事が書かれていて、それを追う形で物語が進む。 もし本書に対して興味を持たれた場合、立ち読みせずにすぐ買ってじっくり読むことをオススメする。 ライトノベルにおいて冒頭や口絵、折り返し(あと表紙w)を見て作品を選ぶことは重要だけど、この作品には当てはまらないことを覚えておいてほしい。 この作品ほど「冒頭立ち読み」がやばい作品も珍しい。 正直これを人に対して「イチオシ」として宣伝するのはどうかと思ったけれど、読んでもらいたいという気持ちもあるので敢えて選出しました。 この物語はやさしくありません。救いもありません。不快かもしれません。 でも仕方がないのです。「実弾」が無けりゃ世の中は動かせないのだから。 こどもは「実弾」がないから現状を甘んじて受け入れるしかない。そして「実弾」を求めて足掻く。それまでは無力な「砂糖菓子の弾丸」でがんばるしかない。 でもそれすらできない場合だってある。「実弾」を手に入れた「大人」によって道を塞がれたり、最悪命を奪われる事だってあるかもしれない。 でも仕方がない。それが現実なのだから。 そしてそれは間違いなく創作でも何でもなく「現実」の問題なのだ。それもライトノベルが本来メインターゲットにしている中高生の世代に直面する問題だ。そして未だにライトノベルを引き摺ってるいい年こいた人々(他人事じゃないよネ……)にとっても、そうどんな人にとってもこれは「現実」なのだ。 それでも身近でこういうことが無いから、実際体験しないからどうしても実感できないという人が大部分だろう。 それでもいいと思う。実感する必要は無い。というより実感する事態(つまりこういう事が起きること)そのものが本来はあってはいけないのだけど。 ただ、自分が「実弾」を求めていた頃を、そして今「実弾」を手にした自分が誰かの命を奪ってしまうかもしれないということを忘れないようにしなければならないと思った。 (余談) これと「推定少女」(同じく桜庭一樹先生の作品(ファミ通文庫))を就職活動開始直後に読んでかなり凹みました。 受験生とかが読むとかなり大変かもしんない。 |
mikazuki | 私の頃の卒業といえば尾崎豊だったけど、今の子たちは尾崎とかやっぱり聞かないのかな。 切なくやるせない、そして読み手に強烈なインパクトを与えるトリガーでもある。 読み終わったあとはしばらく思考が凍り付き、そしていろんなことが頭の中をよぎることでしょう。 この砂糖菓子の弾丸は読み手の心に風穴を開けていく。 生きることに必死だったあのころの想い、それを忘れることで大人になったつもりでいた自分。生き残れなかったあのひと・・・ 私は桜庭一樹さんのファンで作品はずっと追っていたのですが、これはそのなかでも最もシャープで最も熱い、傑作だと思います。 「きっと僕も、一生忘れない」とは帯の冲方丁さんの言葉ですが、きっとこの本はあなたに忘れがたい豊かな読書体験を提供してくれると思います。(って書いててなんですが、うさんくさい言葉だなあ) たしかに暗く悲しい話ですが、同時にとてもやさしい話でもあります。 できれば敬遠しないで読んでほしいと思うのです。 |
第弐齋藤 | 『推定少女』と対になってる。 桜庭一樹はライトノベルの土俵でブンガクやってる人なんじゃねえかと思う。 「格斗する少女たち」が登場する一連の作品を読むと特にね。 『君の歌は僕の歌 Girl"s guard』 ↓ 『赤×ピンク』 ↓ 『推定少女』 ↓ 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』 |
麻由 | 痛くて憂鬱になる『現実』を少女の甘くも切ない感傷でコーティングした小説。『砂糖菓子の弾丸』やら『人魚』やら『嵐』やら、ファンタジックな言葉がふわふわととらえどころのない雰囲気を醸し出しているけど、それがなかったらこの物語はどうしようもないくらいに重苦しい。バランスは取れていたと思います。 ラスト3ページで語られるなぎさのモノローグは非常に鮮やかで秀逸。何度も読み返したらその新鮮さが失われそうだ、と思ったのは初めてでした。 |
toshi-ko | 「推定少女」がSFなら、こちらはミステリーをモチーフに、社会を風刺した問題作。 子供たちは、こんな砂糖菓子の弾丸をポコポコと放ち、必死に必死に、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。 これは、そんな少女たちの不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。 |
天戸 司郎 | 多忙により全然応援メッセージを登録できていません。もうすぐ締め切りです。 差し迫った状況なのでとにかく推しておきたい一冊としてこの作品を応援します。 まじめな話は格好わるいですか?話すのも照れ臭いですが、聞くのも恥ずかしくないですか? 正直に言えば、今はそういう風潮が強いと感じています。でも、伝えておきたい大切な事もあったりするんです。 現代に近い構造、不慣れな厳しさを和らげる甘さ、この作品は直接語るのがちょっと照れ臭い、でも、一度であっても感じて欲しい大切な事を、「今」の読者たちの心の中に運んでくれる作品です。 かなり痛いかもしれません。あるいは苦しいかもしれません。それでも私は多くの人に読んでもらいたいと思っています。 |
ぎをらむ | とにかくストーリーが見事です。とても綺麗に、コンパクトにまとまっていて、ハートを実弾でストレートに撃ち抜かれてしまいました。改めて「桜庭一樹さんはただものではないぞ」と思いました。 子供のあやうい心理を渾身の技術で描いた、後々まで語り継がれて欲しい作品です。 |
ゐんど | 一言で言えば「暗黒リリカル」(意味不明)。 「推定少女」をより暗黒方向に先鋭化した感じで、結構読み手を選ぶと思う。が、かちりと嵌まった人には忘れられない一冊となる事だろう。きっと私も忘れない。 最初に呈示される絶望的な結末。そこに向かって、まるで緩やかな坂を転がり落ちていくボールのように突き進む展開に、「いや、きっと違う」と大逆転のハッピーエンドを信じてページを繰る、独特の読書感。そして待っているのは… でも、読後感は、決して悪くない。 自信を持ってお勧めする。ただ、読むならば覚悟を持って。 |
こま | ぜひ多くの人に読んでもらいたい。特に大人に読んで欲しいような。 読後はなんとも言えない気分に浸れますが、きっと得るものがあります。 |
kaiei | 冒頭に示される結末に向かって一直線に進む、青春暗黒ファンタジー。 はっきり言って暗いです。 でも、ただ暗いだけではありません。 中性的な少女の視点で語られる絶望の物語は、読者の心に何かをきっと残すはずです。 本の薄さを感じさせない内容で、実におすすめです。 タイトルも秀逸だと思います。ぜひ、一度読んでみて下さい。 ---あなたは砂糖菓子の弾丸を撃ったことがありますか? |
もりやん | 痛い。痛い痛い痛い。勘弁してくれ。なんで金払って時間かけてこんな痛い思いをせにゃならんのだ。俺か、俺が悪いのか。砂糖菓子の弾丸しか持ち得なかった俺が悪かったんか。砂糖菓子の弾丸しか持とうとしていない俺が悪いんか。実弾を持ったら砂糖菓子のマシンガンでゲリラやってる連中のことを忘れるだろう俺が悪いんか。だから実弾なんか持ちたくないんだよ。それすら悪いんか。でも海野藻屑のことなんて、誰が悪いことにすれば贖えるんだ? とりあえず、実弾でテロやるのだけは絶対にすまいと思った。 防御を打ち砕こうとする攻撃に関しては人は身構えることができる。しかし、守りのないところを責められたら人はなすすべもなく身悶えるしかない。ある種の読者にとってはこれはそういう作品だ。心当たりのある方は覚悟して読むべし。弾丸が貫通しないで体内に残るのはとても危険なのだ。 |
ひさ | 物語の結末は一番最初に提示されていました。それに反抗するように違った結末を求めて 頁を捲って行きました。そして結局決定付けられた結末は覆りませんでした。しかし、 この物語のどうしようもなく抗い難い魅力に捕えられてしまったのもまた事実。他人には 極めて薦め辛いが個人的には物凄い勢いで推したい作品。進むか戻るかは読み手次第。 |
まよねえずごはん | 青い青い。黒い黒い。痛い痛い。 まず冒頭で明かされる凄惨な結末。物語はそれに向かって突き進む。その結末が覆されるかどうかは、どうぞ読んで確かめてください。 読んでいてとにかく痛々しい。締めつけられるような、切りつけられるような痛みを伴う。それは若さ故の割り切れなさや矛盾であったり、過剰な自意識である部分であったりするんだが、同時に、自分が批判される大人であることを痛感させられる。 思春期にも大人にもお奨め。ただし、劇物注意。 |
煉紅 | まず読み終わったあと、「これ、ライトノベルですか?」と思いました。 冒頭の衝撃。内容の深さ。最後の締め方。どれをとってもへたな現代文学よりも自分たちに訴えかける力がある作品です。 虐待と引きこもり、現代が抱える問題を見事に風刺した作品です。 読んでいて痛々しく、切なく、今すぐ読むのをやめたいと思っても決してやめられない。 ここでやめたら後悔するぞと思わせる力があります。 砂糖菓子の弾丸で必死に現実と戦う藻屑の姿と現実と戦うために必死に実弾をこめよう とするなぎさの姿の対比が実に印象的です。 ぜひとも多くの人に読んでもらいたい作品です。 |
まるお | 今期ベストワン。 |
(ハンドルを捨てて、今は名無し) | 疾走する悲劇、感性と技巧の奇蹟的な融合。 薄倖の人魚姫、海野藻屑は海に還ることすら許されず、殺され、山に捨てられました。 海に藻屑があるように山の内には荒野があります。 山野内荒野(『荒野の恋』の主人公)は海野藻屑の生まれ変わりなのかもしれません。 |
石野休日 | 青春は (our lolipops were) こんなにも (something) 美しい! (pure!) |
極楽トンボ | 本作は同作家の「推定少女」とワンセットで読むことをおすすめします。 書かれている時期がほぼ同時期であることを考えても、表裏一体をなす小説だと思ってまちがいないかと。 いきなり冒頭で救いのない結末は提示されています。 痛い。辛い。 でも目を離すことは出来ない。 |
コモリケイ | 衝撃。呆然。 ライトノベルっていうのは「砂糖菓子の弾丸」みたいなモノだって思ってた人間としては、まさしくやられました。フワフワした砂糖作りの少女達の世界に突きつけられる、救いようの無いリアルがどこまでも痛い。生きるために日常を闘い続ける、そんな当たり前のうちに埋没してるとようなことが、あまりにエグイ形で突きつけられます。 繊細で透明で、それでいてこの切れ味の鋭さ。言葉が心に突き刺さります。 |
TD | 周りの方々が何度も言っていますが、 『推定少女』の対になると思われる作品。 ポジとネガ、空想と現実、希望と絶望、砂糖と塩、 そんな感じに対照的。 2冊ワンセットで読んでみることを推奨しますです、はい。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
まよねえずごはん | イラストが当初はミスマッチだと感じていたが、今となってはこれでぴったりと思える。さびしげで空虚な瞳にひきつけられる。 |
煉紅 | 綺麗で繊細で儚げな印象な感じがするこのイラストが この作品の暗さ、深さをより浮き彫りにします。 また、このイラストがあるからこそ物語の深さに押しつぶされずに 最後まで読んでいけるのだと思います。 |
タイトル | 鬼神新選 II 東京篇 | |
シリーズ | 鬼神新選 | |
著者 | 出海まこと | |
イラストレーター | ヤスダスズヒト | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2682-2 | |
発行年月日 | 2004-05-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | ヤスダスズヒト先生の描くキャラがどれも凛々しく格好良く この作品の魅力を最大限に引き出しています。 |
|