『 書評者 : 東雲長閑 』 『 ソート順 : タイトル 』 という条件で検索したよ! | |||||
10 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 10 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。 | |||||
授業中は見ちゃ駄目だよ | |||||
仕事中も駄目ですの! | |||||
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タイトル | R.O.D 10 | |
シリーズ | R.O.D | |
著者 | 倉田英之 | |
イラストレーター | 羽音たらく | |
レーベル | 集英社スーパーダッシュ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-630192-X | |
発行年月日 | 2004-07-00 | |
備考 | 外伝 | |
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
東雲長閑 | なんなんだこれは。 文体もストーリーも締め切り直前に書きなぐったような無茶苦茶さ。だがぐいぐい引き込まれる。 最近のライトノベルは細部の整合性にまで目が配られていて、一般小説と変わらないものが増えている。 だが、それはライトノベルが本来持っていた可能性を狭めてしまっている結果ではないのだろうか。 読者は試されている。 完成度が高いから面白いのか、面白いから面白いのか。 この小説は面白い。 |
一歩 | シリーズとして推します。 正直、この10巻だけ取って云々っていうと微妙。 もともとがアニメとの連動ですので、そっちも是非みてみて欲しいです。 読書狂が主人公で変な超能力が一杯の007もの。出てくるキャラクタどもの狂いっぷりのノリノリ加減が大好きです。そして本! 本ネタが! |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | うさ恋。 2 おまえ、輝いてるぜ! | |
シリーズ | うさ恋。 | |
著者 | 野村美月 | |
イラストレーター | 森永こるね | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-2169-2 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
東雲長閑 | 恋萌え恋かわいい恋激萌え恋けなげ恋超激萌え! というわけで主人公の幼なじみの恋がかわいいです。 一言でやられました。まさに一撃必殺。 |
極楽トンボ | 主人公に一途に恋する、ちょっと特殊な少女の恋の行方はどっちだ。 主人公好きさから出てくる一途なヒロインの発言の数々にどうぞ魂をやられてください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | そして、楽園はあまりに永く されど罪人は竜と踊る 5 | |
シリーズ | されど罪人は竜と踊る | |
著者 | 浅井ラボ | |
イラストレーター | 宮城 | |
レーベル | 角川スニーカー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-428905-0 | |
発行年月日 | 2004-08-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
おむらよしえ | 記憶喪失の少女、アナピヤを拾った二人組みの咒術士は、彼女のふるさとへ旅立った。しかし、そこに隠された真実はあまりに過酷だった……。 絶望系コメディ。と言いたくなるほど過酷な事実ががんがん出てくる。でもどこか面白い。 |
しゅぺるたー | 科学的に考えられた「呪式」が織り成す戦闘と独特の調子で飛ばすシリーズ5冊目。 記憶喪失の少女アナピヤの記憶を探す旅も終わりとなる。 これでもかと迫り来る世界の悪意。 そこに待つのは希望か絶望か。 |
麻由 | 毎回主人公達が散々な目に遭うシリーズですが、今回はその極み。 叩いて叩いて叩き潰しても一つおまけに叩きのめす、残酷で救いのない展開が続きます。終盤のアナピヤの言葉一つ一つが重くて痛い。結局救われなかった彼女。そしてただひたすら虚しくなるラスト。 それでも面白いと思えるのは、ひとえに作者の力なんだろうなぁ。 |
東雲長閑 | 本作で浅井さんはエロゲーを中心とするおたく文化をめった斬りにしている。 他者が作ったものを読んだりするのは、コミュニケーションの一種だと思うが、 おたく同士が閉じた共通認識に従って、縮小再生産を繰り返しているという批判として読むと、耳が痛い。 作者の主張に同意するにしろ反論するにしろ、おたくが如何に生きるべきか考えるとっかかりとして読んで欲しい。 |
奈望梨義仁 | すごい、です。ライトノベルの常識を鼻歌交じりで超越したシリーズです。グロイ、エロイ、ヒドイ。ヒロインがネタばれライトノベルなど他に存在しないでしょう。さらにそういったグロイエロイシーンを丁寧に描写しているところなど尋常ではないと思います。ある高校の図書館では閲覧禁止処分にしています。その尋常でなさが、このシリーズの魅力でしょう。 さらに、登場人物が交わす会話のテンポの良さと、面白さ。よくもまあこんな台詞が思いつくと感心するばかりです。地の文は一人称形式のため、これが会話同様に面白い。心穢れた主人公のアホ思考は爆笑物です。 正義は勝てず、主人公は挫折を繰り返し、最後に嘲うのは策謀家。脇役に与えられた使命は死、ハッピーエンドは概念的に消失し、理論と科学が主体。道徳は極めて現実的に踏みにじられ、ヒーローヒロインとて、命の保障は一切無い。そんな本です。 |
極楽トンボ | ものすごく独特な描写がウリの戦闘アクション。化学式が飛び交う戦闘はそうそうないと思われます。 ですが、今作に関してはキーワードは「鬱」これに尽きます。 うわー救われない……この救われなさはシリーズ全てに通じる持ち味ですが、今作では特に際だってますね。 ギギナとガユスによる漫才的な皮肉の応酬があってすらこの読後感。いやはや。 |
練馬 | シリーズ通してダークな雰囲気が漂ってますが、この巻はもう極めつけ。読んだら「鬱」一直線です。 ここまで凄い描写をしたライトノベルは多分はじめてでしょうしこれからも当分出ないと思います。読んでる最中に一体何処までいくのか底が見えません。あまりのキツさに読んでる分量を錯覚しそうになります。 特徴的なテクノマジックの描写など、人によってはとっつきにくい面もあるかもしれませんが、是非一度読んでみて欲しい作品です。もう「凄い」ですから。 |
ひさ | 大よそ全てが凶悪。アナピヤの仕掛けも凶悪ならば、幾度も希望とか可能性を ちらつかせておいて、その直後に幾度も絶望のどん底に叩き落す容赦の無さも 凶悪。答えは分かり切っているのに、それでも「面白い!」と言わせられる程に 惹かれてしまう。そういうハマったら抜けられない中毒性も凶悪なのかな? |
永山祐介 | あまりにも救われない話。それでも途中で読むのを止められない。 最後のシーンも寂寥感が増すばかり。続き、非常に楽しみですが、非常に恐ろしくもあり。 |
浅木原忍 | あまりに過酷。あまりに悲惨。あまりに残酷。あまりに鬱。読み終えたあと本気で死にたくなる逸品。 作者自身の心配すらしたくなりそうな代物。実際これ以降長編出てないしなぁ…… |
雨空陽明 | この小説の魅力は三つある。 化学系魔法を多用した濃厚な戦闘描写。 喧嘩と冗談の境界線上をいく主人公と相棒の罵り合い。 そして幸せな描写で安心している読者を叩き落す鬱展開だ。しかも一瞬希望を見せておきながらそれを握り潰すという作者の手腕には恐れ入った。 次の長編でもこれと同等かそれ以上の鬱展開を期待したい。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | シュプルのおはなし Grandpa's Treasure Box | |
シリーズ | シュプルのおはなし | |
著者 | 雨宮諒 | |
イラストレーター | 丸山薫 | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2660-1 | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
東雲長閑 | 今時の読者はすれてしまっているので、ベタな話をベタにやると、しらけてしまう。 「シュプルのおはなし」の場合、主人公シュプルが幼子な所がミソである。 風船売りの娘との恋だったり、マフィアの抗争だったりと、話自体はとてもベタなのだが、 主人公が子供なので、そこはかとなくおかしい、という捻りがあるが故に素直に感動できるのだ。 |
ひさ | 本来なら"おじいちゃんがシュプルに御伽噺を聞かせる"とした方が自然 な流れになる筈の所を、たとえ無理が生じてもあえてそれを逆転させて描 いている部分。新人作家さんの挑戦意欲が強く感じられて良かったと思う。 連作短編のシリーズとしてネタが途切れず長く続けられそうな設定も○ |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | ミナミノミナミノ | |
シリーズ | ミナミノミナミノ | |
著者 | 秋山瑞人 | |
イラストレーター | 駒都えーじ | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2914-7 | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
masahisa | この巻のラストまで読んだ時点で、なんとなくラストは想像出来る気がします。 個人的に秋山瑞人の小説は、「予想を裏切った上で予想どおりの結末を見せる」ように 感じていますので、自分の予想がどう裏切られるかが楽しみですよ。 |
東雲長閑 | 秋山瑞人さんの小説を読んでいると、全く知らないはずの場所や人が、昔から知っているかのように思えてくる。「ミナミノミナミノ」の舞台である岬島も左吏部家も、私達の奥底に沈む田舎の記憶を呼び起こす。それは電話帳に転用された漢字練習帳といった絶妙の細部に因るところが大きい。 とにかく一巻を読んで「ミナミノミナミノ」は私の良く知る場所での、良く知った人々の物語になってしまった。今後、馴染みの人達がどの様な運命を迎えるのか、どきどきしながら待ちたい。 |
高空昴 | 大ヒット作「イリヤの空、UFOの夏」に続く、ボーイ・ミーツ・ガールの第二弾。 秋山節とでも呼ぶべき濃密かつ軽妙な文体は、本作でも健在にして絶好調。 このボキャブラリー・センスは、他の作家さんには真似できないものがあります。自分が物語の中にいるかのような臨場感、匂いさえも感じさせるような描写力、ツボをついてくる人物造形、あいもかわらず抜群です。 作品単体としては、秋山氏の作品の中でも最もとっつきやすいと思います。 秋山作品に触れたことのない方は、この作品から触れてみるのもいいかもしれません。 南の島を舞台にした夏の物語であり、あとがきで秋山氏が自ら言っているように、全体的なカラーは前作「イリヤ」を思わせるものとなっています。そういう意味では「新鮮さ」や「目新しさ」は乏しいかもしれませんが、そこは「良い意味で読者を裏切り続けている」秋山先生、最後にドカンとかましてくれるでしょう。 期待を胸に、続刊を待ってます。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | ロボット妹 改め人類皆兄妹! 〜目醒めよ愛の妹力〜 | |
シリーズ | ||
著者 | 佐藤ケイ | |
イラストレーター | さがのあおい | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2754-3 | |
発行年月日 | 2004-08-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
いわし | 同じく電撃文庫刊の「天国に涙はいらない」のコンビが贈る "禁断の萌え小説"それがロボット妹らしいです。 表紙にもなっている『最終人型決戦兵器・妹ロボットもえみちゃん一号』の 中に入っているパイロットは…。 この作品はある種のお約束の上に成り立っているという所があるとは思うのですが 別に「妹」という言葉には魅力を感じない人間が読んでも笑えましたので こういうタイプの装丁の本を敬遠している方も、一度読んでみてはいかがでしょうか。 参考までにあらすじが読めるページを。 →http://shop.mediaworks.co.jp/ds_index.php?isbn=4-8402-2754-3 |
リッパー | これは凄い小説ですよ。 何がすごいって、そりゃあーた、妹の"中の人"を主題にした小説だというところがです。 妹萌えな人もそうでない人も、ロボット操縦ものがお好きな方にもオススメです。 ちなみにこの作品は電撃文庫でも珍しい解説付きなのです。解説はおかゆまさき。 |
東雲長閑 | 佐藤ケイさんは萌えから100光年の彼方に立っている。 読者をあざとく萌え狂わせられる技術を持ちながら、常にメタ視点を入れて熱を冷ますことを忘れない。 それは、萌えがテクニックによって成立してしまうということを知り尽くしているが故のモラルなのだろう。 そんな佐藤さんが、「萌えというもののあざとさ」を完全に暴き立てる形で書いた本書は、あえてあざとく書いた「LAST KISS」よりもなお私の心を打った。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon | |
シリーズ | 半分の月がのぼる空 | |
著者 | 橋本紡 | |
イラストレーター | 山本ケイジ | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2936-8 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
半月 | 夏目がメインですが、里香と祐一の中も最後のほうで進展しました。個人的には夏目のイメージがさらによくなりましたね。夏目が祐一を自分と同じような道に進ませないためにとおざけようとしてたんですね。橋本紡先生と山本ケイジ先生が描くSFでもファンタジーでもない作品第四弾。なんか帯みたいになってしまってますがお勧めです。 |
すけもん | 女なんてたくさんいる(もちろん男も)、そりゃくっついたり離れたりもするよ。でもそんな中でも大切な人、かけがえの無い人は確かに存在して、そんな人と出会ったら頑張るしかない、突っ走る、突っ走るしかないじゃないか。裕一よ。 この物語の行く末はすでに暗示されていて、それが変わることはおそらく無いだろう。 僕はこの物語の行く末をただ読むことしか出来ない。でも里香回復を願う事、応援することは出来る。裕一と同じように。 |
いちせ | すごいっ!! 素晴らしすぎるっ!! 天才っ!! 最強っ!! 感動系のせつない青春モノを書かせたら、ほんとすげすぎる〜〜。 |
千秋 | 「よう、奥さん」 「やあ、旦那さん」 うわわぁ〜〜〜〜〜〜(泣 小夜子さんに癒されます。それだけです。それだけで良かったのに……う、うわぁ〜〜〜〜〜〜〜。 |
煉紅 | これ以前の巻ではいやな奴としか印象のなかった夏目がメインです。しかし、その印象はこの話を読んだ後では全く変わってしまいます。なぜ夏目が祐一があのような態度なのか、それは自分の様な道に進ませたくないという思いからだったんだと分かります。 この作品には過激なアクションや複雑な謎解きはありませんが、暖かな人の思いに 満ちています。この作品を読み終わった後には自然と涙が流れると思います。 |
東雲長閑 | 人が殺されたり、爆発がおきたり、犯罪を犯したり、超常現象が起きたりといった派手なことが起これば、読者はある程度興味を引かれてページをくる。多少のあらは隠してくれる。 「半分の月がのぼる空」はそういった派手なことがいっさい起こらない。本シリーズは、文章の力のみで勝負しているのだ。 そういうライトノベルとしてはぎりぎりの状況で勝負しているが故に、橋本さんの小説はどんどん上手くなっている。 それも元から上手かったのに、さらに上手くなっているのだ。 本作の、一気に時間を飛ばすシーンには鳥肌が立った。 |
極楽トンボ | 痛い。切ない。 思春期の少年少女を書かせると相変わらず上手いですね、ほんとうに。 ……ううっ、思うツボだとわかっていながらやっぱり泣ける。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | 山本ケイジさんの絵がどれも愛らしくて それが物語の切なさを強調されているように感じます。 |
タイトル | 吉永さん家のガーゴイル 4 | |
シリーズ | 吉永さん家のガーゴイル | |
著者 | 田口仙年堂 | |
イラストレーター | 日向悠二 | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-1967-1 | |
発行年月日 | 2004-08-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
東雲長閑 | 読んでいてうるうるしっぱなしで、 私の大好きなあの人が登場してだーっ(涙が流れる擬音)という感じ。 何でこんなに涙腺をやられたのかと考えてみたのだが、 それはこの小説が「失われてしまったもの」を書いているからだと思う。 いつか私達も失われてしまうから。 |
masahisa | このシリーズは全巻面白いですが、あえてこの1冊を選んでみました。 いつもの御色町ではなくネタばれが舞台ということで、シリーズ中一番毛色の変わった話だと思います。今回は謎の多い兎轉舎の女主人、高原イヨがメインの話ですが、真の主人公は雅臣でしょう。ネタばれ、ネタばれの間で葛藤する雅臣からネタばれのクライマックスまでの流れは最高ですよ! そして、ラストの場面&エピローグでは思わずホロッときました。このシリーズには本当に泣かされます(いい意味で) |
ひさ | 明るい雰囲気が多いシリーズの中では異色と言い切ってしまってもいいかも 知れない。笑いのテンションこそ高くはないものの、これまでとは違う新鮮味 やホロリとさせられる結末など、印象に残っているシーンはこの巻が一番多い。 こういう変化球も投げれるんだなぁという実力を見せつけられました。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 推定少女 | |
シリーズ | ||
著者 | 桜庭一樹 | |
イラストレーター | 高野音彦 | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-1995-7 | |
発行年月日 | 2004-09-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
東雲長閑 | 「ぼく少女」が出てくるだけの小説ならば沢山あるが、「推定少女」は小説自体がぼく少女だ。 ぼくという一人称は日本語にしかないし、主人公の巣籠カナは絶対にぼく少女でなくてはならないので、 「推定少女」は日本語でしか読むことはできない。 「ぼく少女」が好きな方はもちろん、「ぼく少女」に興味が無い方にもお勧めだ。 読み終わったとき、あなたは自らの内なる「ぼく少女」に気づくはずだ。 そして、特に現在サバイバル真っ只中の若い方に勧めたい。 きっと生きる支えになるから。 |
第弐齋藤 | 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』と対になってる。 日常をsurviveする少女たちの物語。 家出少女と全裸の死体と田舎町に落ちてくるUFOと悪の宇宙人とデザートイーグルと穂村弘。 |
toshi-ko | 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」がミステリーなら、こちらはSFをモチーフに、社会を風刺した問題作。 子供たちは、体に不釣り合いな拳銃をぶっ放し、転がりながら、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。 これは、そんな少年少女の不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。 |
ぎをらむ | 最初に読んだ時は「なんて無茶苦茶な話なんだろう」と思ってしまったのですが、その後色々な物語論を調べれば調べるほど、「推定少女」は語り尽くせないほどの記号とキーワードが散りばめられた珠玉の作品だと思うようになりました。 この作品の登場人物たちは様々な旅をします。その1つ1つの旅の目的と意味を感じ取って下さい。 最初と最後にちょこっと登場する「お兄ちゃん」をどう解釈するかなんてのも面白いと思います。 |
極楽トンボ | 15歳少女によるボクっ娘一人称小説で物語としてはちょっと不思議系。 物語にきちんとした整合性を求めるよりも、このあいまいさそのものが思春期特有の危うさであると思ったほうがたぶんいいと思います。多感な思春期の少女の気持ちをうまく描いていると思います。 ただ、何度も読むといろいろ隠されたキーワードが出てくる、かも。 |
もふけ | 男の子じゃなく、女の子が女の子を拾っちゃってざます。 その女の子二人が生リアルで傍若無人で良い味出して逃避行。 後書きまでひっくるめて一つの物語。 ぐるぐるぐるぐる。 何か一つだけ紹介しようと思って本棚を眺めたら、何故かこれになってました。 読み終わった後、頭の左下の方にこびりついてけっこう離れなくなる、不思議な作品です。 間違いなくとは言えないけど、お薦めしたかった。 |
麻由 | 大人にはなりきれないし、子供扱いされたくもない、中途半端な年頃の少年少女の物語。 ふわふわと地に足がついていなくて、大人らしいずるさを拾得していないから余裕がない。 だから、いつも精一杯戦場を生きている。そんな、多感な『ぼく』少女の物語です。 大人と言うより、主人公と同年代の人に読んで欲しい、という感じ。『ぼく』少女巣籠カナに共感できる人は多いと、個人的には思う。 |
ひさ | 十代の少女×少女の絡みから沸き立つ感情の匂い……みたいなものを描くのがとにかく 上手い作家さんだな〜と認識が固まった作品がこれ。実はストーリー展開にはそれ程 惹かれなかったのですが、その分少女達の感情表現にはぐいぐい惹き込まれてしまい ました。多分既に過ぎ去ってしまった世代よりも、同世代の方が色々"くる"と思う。 |
まよねえずごはん | 一人称が「ぼく」の15才女子と、なぜかゴミ箱に全裸で捨てられていた、拳銃つきの記憶喪失娘との、逃避行。 前半は、なぜ「ぼく」こと、巣籠カナは逃げなければならなかったのか、そして、記憶喪失娘こと「白雪」は何者か、という謎を解決する物語に見えた。 しかし後半、何がホントで、どれが嘘か、混沌とした状況の中で、大人への嫌悪、無力な自分、そんな感情の奔流が描かれる。 「おとなになりたくない」とか「15才のときのの自分に謝れ!」だとか、青臭いだけ青臭い。でも、10代って青臭いもんじゃん。いまだそこから抜け出せない自分がいたりもするわけですが。というわけで、枯れたおとなよりも中高生に読ませて、悩んでもらいたい。大人になるってなんだ、愛ってなんだと。 余談ですが、ネタばれ。そこも含めて悩むもよし。 |
煉紅 | 何というか不思議な話です。 思春期特有の心の動きをそのまま文章にしたらこんな感じになるかなという感じです。 一人称『ぼく』な少女カナと何故か全裸でデザートイーグル持って気絶していた 記憶喪失な少女白雪の逃避行。この物語は最後まで読まないと・・・いや、読んでも 何だか良く分からないかもしれないけれど、どこか共感できるそんな作品です。 |
TD | 「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」 そんなことを宣う15歳の少女『巣籠カナ』の視点から見た世界と、その世界に迷いこんできた異世界の物語。 ジャンルとしてはSF。 だけど、物語のキモはSFとしての状況やギミックの描写よりも、15歳という独特の時期特有の心理描写にあると思います。 かゆくてあまくてうそのようででもほんとでちょっとだけ、苦い。心理描写を堪能してください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 西城秀樹のおかげです | |
シリーズ | ||
著者 | 森奈津子 | |
イラストレーター | 浅田弘幸 | |
レーベル | ハヤカワ文庫JA | |
書籍コード | ISBN4-15-030772-5 | |
発行年月日 | 2004-11-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
東雲長閑 | 短編集なのですが、どれもエロいです。 もちろん、「性的マイノリティーの視点によって、読者が無自覚のうちに持っている常識をゆさぶる」という高尚なテーマを持った作品群であり、表題作など、威勢の良い啖呵をきっていて格好良いのですが、 何といってもエロい所が素晴らしいと思いました。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
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