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応援メッセージ検索結果

『 書評者 : おむらよしえ 』 という条件で検索したよ!
44 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 10 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。
ラノベはどこから来て、どこへ行くんだろう……
そんなことより目の前の作業を片付けるんですの!

[image:amz] タイトル 彩雲国物語 黄金の約束
シリーズ 彩雲国物語
著者 雪乃紗衣
イラストレーター 由羅カイリ
レーベル ビーンズ文庫
書籍コード ISBN4-04-449902-0
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 家柄はいいのだが、すっかり貧乏暮らしが板についてしまっているお嬢様の紅秀麗。前巻では{{後宮}}に入る羽目になったが、今回は文官のお手伝いをすることになった。その有能振りを発揮する秀麗だったが、女が官吏になることはできない。夢を追いつづけるか、あきらめることを選ぶのか。
現実を見てしっかりと地に足ついてはいるのに、見上げる先は天の上という、清々しい物語になっています。やたら見栄えいい男がたくさん出てきますが、そんなのよりだんぜん秀麗が男前でかっこいい!(笑)全体的にはコメディタッチで楽しく読めました。
極楽トンボ ほんとに秀麗はかっこいい!
あえてかわいいと言わず、かっこいいと形容しましょう。

ごめんなさい、時間がないのでこんな貧しい表現に……(汗
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 伯爵と妖精 あいつは優雅な大悪党
シリーズ 伯爵と妖精
著者 谷瑞恵
イラストレーター 高星麻子
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600393-7
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 妖精を見ることのできる孤独な少女が出逢った青年はなんかやけにハンサムで怪しい……。青年が{{本当に悪党}}なところが少女小説にあるまじき、でも面白い。
妖精物語が好きな私としては、その部分はちょっとものたりないところはありますが、まあコバルトではこのくらいが限界でしょう。作者はよく勉強していると思います。
はがゆいらぶものとしておすすめです。
まつもとかなめ 妖精の姿を見る事ができ、彼らと話もできる少女リディアは、亡き母の跡を継いで「妖精博士」を名のり、妖精がらみの相談に応じる仕事をしている……のですが、十九世紀半ばの田舎町には妖精の存在を信じる人もおらず、彼女の熱意は空回りを続けていました。ある日、ロンドンに暮らす父に会いに行く事になったリディアは、妖精の知識を求める男ハスクリーにだまされ、連れ去られそうになります。そんな彼女を助けたのは、同じくとらわれの身になっていたらしい、自称「伯爵」の男エドガー。ところが、彼はその身分を明かすため妖精郷の領主の宝剣を求めており、彼もまた妖精の知識を求めてリディアに近づいてきたのでした。結局「妖精博士」として、宝剣探しに協力することにしたリディアでしたが、正体不明の紳士かつ悪党で、とらえどころのないエドガーに振り回されることに……。
エドガーをうさんくさく思っているのに、その甘い言葉にぐらつくリディアが良いです。さらに、リディアの幼なじみ&相棒(?)のネコ妖精がツボ。魚のフライをつまみにスコッチをちびちび……(^^;)。

このシリーズは既刊3巻で、本作品は第1巻です。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 女神の花嫁 後編
シリーズ 流血女神伝
著者 須賀しのぶ
イラストレーター 船戸明里
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600397-X
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 「流血女神伝」シリーズの一冊。「流血女神伝」は、カリエは猟師の娘として育ったが、皇子の身代わりとなることをいきなり強制される。ジェットコースター、という比喩がふさわしい、続きが毎回楽しみな作品です。そしてなんといっても文章が上手い。そして登場人物たちが魅力的でありかつ「生きている」ように感じられる。キャラクターとしても、かっこいい男が目白押し、かっこいいお姉さまもあり、いきな女友達もあり、と魅力的です。そして何よりも主人公のカリエが名前や身分をどんどん変えざるを得ない状況に追い込まれながらも、常に希望を失わず、戦い続ける姿が快感です。展開もドラマティック。物語好きにはもう絶好でしょう。また、少女向けを読まない方にも、これはおすすめではます。文章が湿気ていないので、読めると思いますよ!
「帝国の娘」(前後)、「砂の覇王」全9巻、「女神の花嫁」(前中後)、「暗き神の鎖」(前中後)の現在17巻(続刊予定)と、外伝の「天気晴朗なれど波高し。」1〜2巻が発売中。順番通り読まないとほんとにいけないシリーズです。
この「女神の花嫁」は、「帝国の娘」後編で登場するラクリゼの今までの人生の話で、特にこの話を読んで断然評価が上がりました。ほんとうにおすすめです。
rokugomarunisai コンスタンティノープルの陥落を意匠に据えた、『流血女神伝』始原の物語にして現在の最高作。昨今の緩い悲恋話など比較にならない凄絶さ、残酷さ。激しさと、それでいて悪い意味での過激、リリシズムに走らない抑制。数十年後、須賀しのぶを語る上でも外せないであろう一作。これを気に入った方は『嵐が丘』などもどうぞ。
ひさ これまで割と伏せられていたラクリゼとサルベーンの関係を中心に、ザカリア
女神を信仰するザカール人達の事実を描いた外伝エピソードの最終巻。息苦し
い閉塞感は相変わらずながら、ようやく謎が解かれた開放感もあったり。
しかし外伝とは言え、この三部作は知り合い事が知り得た喜びと本編を凌駕す
る程の物凄い展開に圧倒されっ放しでした。興味あらば最初から一気に読むべし。
葉月あき 本編にて主人公カリエを様々な形で守り続けるラクリゼの半生を描いた、外伝エピソード最終巻。
最後まで本編に負けず劣らず壮絶で過酷な物語でした。
特に後編の大半を費やして語られたヨギナ攻防戦は、これでもかというぐらい色々な要素が詰め込まれた贅沢なもので読み応えも十分。

様々な経験を経て、強く凛々しくそして誇り高い女性となったラクリゼですが、そこに至るまでに失ったモノも計り知れず…。
過酷な運命の果てに、カリエだけではなく彼女自身も幸せになれることを願わずにいられません。
サトコ 流血女神伝シリーズ外伝。本編で暗躍するラクリゼが主人公。はじまりの物語。
中編までは確かにおもしろいのだが、やや単調な印象を受ける。しかし、後編で一気に加速度的に展開していく。本編では今まで語られることのなかった、サルベーンとラクリゼの濃密な仲と離別、そしてヨギナ陥落。息を呑むしかない。
是非本編既刊を先に読んでから、こちらに取り掛かっていただきたい。
ちびカリエとちびエドがちょこっと出演しているのが、少々嬉しかったりするが。
極楽トンボ 本編ともタメをはれるだけの重い内容を伴った外伝でした。
ラクリゼの覚悟が痛いぐらいに伝わってきました。
(ものすごい好きなシリーズなんだけど、今言葉の泉が枯渇していて上手い表現が出てきません……)
t-snow 先の読めない容赦ない展開が魅力の流血女神伝シリーズの外伝、というよりは{{はじまりの物語}}。
ラクリゼとサルベーン、幸せだった二人がどんどん道を分けていく様はまさに凄絶。
先に本編を読んでその後の二人がどうなるかが分かっているだけに、悲しくて悲しくて。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 精霊海流
シリーズ
著者 早見裕司
イラストレーター 間宮彩智
レーベル ソノラマ文庫
書籍コード ISBN4-257-77030-9
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 「永遠の少女」という言葉が似合う、不思議な「声」を聞くことができる季里の話。沖縄出身の少女と仲良くなった季里が、彼女を追って沖縄を訪れます。
沖縄大好きで沖縄に移住してしまった作者の沖縄好きが現れた作品になっていると思います。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 英国妖異譚 7 古き城の住人
シリーズ 英国妖異譚
著者 篠原美季
イラストレーター かわい千草
レーベル ホワイトハート
書籍コード ISBN4-06-255730-4
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 英国のパブリックスクールでの怪奇事件もの(といっても怖くない)。霊感少年で純粋、東洋の魅力あふれるユウリと、フランスの貴公子シモン、そして怪しい魅力があふれるアシュレイの三角関係(笑)となると、普通ユウリがきれいなままでいくものですが、この話の場合は、少しずつユウリがしたたかになってくるのが面白いです。
ぼーいずらぶとまではいかないので、そのぐらいなら許容できる人は読んでみては。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 終の神話・地号の章
シリーズ 封殺鬼
著者 霜島ケイ
イラストレーター 西炯子
レーベル キャンバス文庫
書籍コード ISBN4-09-430577-7
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 使役鬼として千年以上の時を過ごしてきた二人の鬼、戸倉聖と志島弓生と、その周囲の人間たちの話です。
どんなに辛いことがあっても、明るい聖というキャラクターが物語をとても魅力的なものにしています。人間として生きることのしがらみの多さが人間のキャラクターたちを辛くさせていますが、そこにいる聖がみんなを救う存在になっています。
ぼーいずらぶぽい表紙ですが、そのような描写はいっさいなし。男子でも楽しめると思います。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル デュラララ!!
シリーズ デュラララ!!
著者 成田良悟
イラストレーター ヤスダスズヒト
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2646-6
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 東京は池袋に集まる若者たち。ある者は普通も高校生、ある者は情報屋、あるものは人身売買しているチンピラ、そしてあるものは……頭のない「化物」。
「バッカーノ!」シリーズでアメリカの若者たちの群像劇を描いた作者が書いた、単発もののまたしても群像もの。上手い!この人は群像ものがとても合っていると思います。いろいろなキャラクターの一部をぽっと見せて次にいく、という書き方がものごとに深入りしないこの世代の雰囲気をよく出しています。今回は池袋が舞台で、少しごたごたした感じが街の雰囲気に合っていると思います。たまに入るチャットのシーンが重要。
有里 現代の池袋を舞台にした、「頭のない存在」の物語。石田衣良作品に似ているのは舞台だけ。もっとブチきれてます。なにしろ「ヒロイン」が海外から渡ってきたデュラハン(妖精)で首のないライダーという設定。なんだよ、そりゃ。
でも作者が描きたかったのは、もうひとつの「頭のない存在」だったんじゃないかと思いますが。

ネットでチャットや掲示板に入り浸っている人じゃないと理解しにくいかもしれませんが、ネットをやっている人には結構リアルな話なんじゃないかと思います。ネットの実態をリアルに描いた作品として評価。
いわし 成田良悟先生が打ち出した3つ目のシリーズ。
ストーリー面は他の方が語られているので省略しますが、
やはりいつも通り、今までに無いキャラクター(奇人変人多し)の連発です。
このシリーズは成田先生の他の作品と比べても結構遊びが入っていますね。
電撃文庫の他作品の名前が平気で出てきたり、どこかで見た事のある名前のキャラが…
成田先生は後書きで叩かれる事も覚悟の上、とおっしゃってますが、
自分は全然アリだと思いますよ。
俺たちに出来ない事を平然とやってのける遊馬崎さんにシビれて憧れます。
waka 登場人物ひとりひとりに魅力があり、素直に「格好良い」と思うことができた作品。
また、あの集結の仕方、あの歪んだ恋には見事だと思わざるを得なかった。
永山祐介 弟に歪んだ愛情を注ぐ姉、「あるもの」に対して応えのない愛情を注ぐ弟。その弟を付回す、電波なストーカー娘。首なしライダーと闇医者の奇妙な、微妙な関係。日常からの逸脱に憧れる高校生の、日常と非日常。「人間が大好き」と公言するどこか論理のずれた情報屋。みなどこか狂っていますね。
でも、そんな狂った連中が織り成すラブストーリーだったりします。
黒雨 『バッカーノ!』のシリーズ一巻目しか読んでいなかったのですが、ずっと注目してたんですよ、成田良悟には。

というのも受賞したときの誰だったかのコメントがひどかったのです。大賞をとってもいい出来だったと思うのに。なんで大賞を取れなかったのかというと、審査員の一人のコメント「禁酒法時代を舞台にってのは……」とか言ってるのが凄くダメだなと思っていました。待てと。電撃文庫の包容力に禁酒法時代は含まれないのかと。すごくやりやすい素材じゃないかと。中高生向けということを考慮したとしても、禁酒法という存在というのはラノベとってとても面白い題材だろうが、と。そう憤慨して成田良悟を応援しようと思った、第何回目かの電撃ゲーム大賞の事だったのです。

いつのまにか、成田良悟は冊数こなして、ほどほどに人気が。応援とか以前に読むのが追いつかなくなりました。でも注目はし続けてました。

というわけで、成田良悟なんです。買ったんです。大学の文学部生協に置いてあったから。誰だよ、あそこに入れた奴。と思わなくもないですが。

内容に関しては、池袋を舞台としたドタバタなんですが、成田良悟は一見関係なさそうに思えるそれぞれの登場人物のストーリーを、一つの物語として収束させるのはすごく長けています。ライトノベル読んでる昂揚感感じます。
TD 物語としては『池袋ウエストゲートパーク』成田良悟風味、という感じで、現代の池袋を舞台にしたおかしな連中の話です。
この現代の、ってのがクセもので。この話ではケータイやインターネットが重要なファクターとして活用されています。そのため3年後や5年後、あるいは10年後に読み返すと、技術的な面でまた違った感慨が抱けるかもしれません。

{{もうひとつ重要なネタとしてもインターネットが活用されていますが、こちらはは気が付いた人だけ気にしてみて下さいね。}}
極楽トンボ 細かい部分は他の方のオススメにおまかせして、と。
作品内でのネットの描写のされ方が上手く、実際にあってもおかしくないような感じでした。臨場感も出てましたね。
奇人変人のオンパレードです。だーれも普通の人がいません。
それもまたよし。
只一人 この本の著者、成田さんの凄いところは「複数のキャラクターの書き分け」が異常に上手いところです。
どんな脇役でもちゃんとキャラが立っています。
一人一人が印象に残り、もう出てこないと思ったら、ひょんなところで出てくる面白さ。
ストーリーもきちんと完結していて、最高です。
麻由 まさか、まさか首から上のないヒロインに萌える日が来るとは………!
池袋、という現実にある都市を舞台にしながら、世界の雰囲気は成田作品の中でも最高にイっちゃってます。歪んで狂って、でも一途に誰かを愛する登場人物達は激ツボ。
作品の仕掛けも遊び心十分でもう本当に最高。
あれはリアルタイムで読んでいる人向けの楽しみだけど。ともあれ既に2巻も出ております故、オススメでございます。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル ディバイデッド・フロント 2 僕らが戦う、その理由
シリーズ ディバイデッド・フロント
著者 高瀬彼方
イラストレーター 山田秀樹
レーベル 角川スニーカー文庫
書籍コード ISBN4-04-429302-3
発行年月日 2004-05-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
ハサン 終わらない戦い。諦めない人々。感動した!
おむらよしえ 高瀬彼方さんは、最近「いたい」描写で有名になったかと思いますが、彼の場合は「いたい」だけではなく、それを乗り越えるようなつよさが見受けられるが、私の好きな理由だと思います。
打ち負かされても、それだけではないところが必ずある。そして、この作品はそれがよく出た作品だと思います。
救いのない戦いに理不尽に放り込まれた。そんな中で、自分だったらどう生きるか。登場人物たちの絶望と希望を味わってみませんか?
最終巻が最近出版されました。これも含めてよかったです。
かげつ 憑魔に取り付かれるという天災にも似た不幸により、老若男女関係なしに隔離戦区へ閉じ込められて戦闘を強いられるという絶望的状況。
そんな中でラブバトルやらドつき漫才やらを繰り広げつつ、強くなりたい、大切な人を守りたい、と悩みながら足掻く彼らの姿に惹きつけられます。
mikazuki 世界中に忽然と出現した憑魔と呼ばれる怪物たち。
大量破壊兵器等をもって一度に大量に殺すと、その反動で出現範囲が広まってしまう。
そのために人類がとった対抗手段とは、隔離戦区と呼ばれる一定の範囲内に憑魔を隔離し、増えすぎないよう、殺しすぎないよう、その中だけで戦うこと。

主人公たちは人体に寄生する共生憑魔を体内に持つため隔離戦区に送り込まれ、そこで明日の見えない戦いを続けている。
決して勝利の見えない戦い。
それでも生きることをあきらめずに。

絶望的な状況の中でもくじけず、明るく強くせつなくそして儚く生き続ける彼らの姿は胸を打ちます。

榊ガンパレ小説にならぶ少年少女戦場もの。
息を飲む戦闘シーンや若者たちらしい青春真っ盛りのやりとりもいいですが、各登場人物の心理描写に非常にページを割いているのもこの作品の特徴です。
BAW WAO シリーズで支持します。全3巻です。
絶望的な状況下で、無理矢理戦わされる少年少女達の物語。
心理描写が上手い作家さんなのでキャラクター達の絶望・葛藤・逃避・克服が
鮮明に、これでもかと読者に痛く迫ります。
題材はダークですが、明るく、タフに、前向きに進もうとする話ですので爽快感と燃えもあります。
上記キーワードが、引っ掛かった方は、是非お手に取ってみて下さい。
練馬 「北関東隔離戦区」の中で、化け物相手に絶望的な戦いを繰り広げる少年少女のお話。複数のキャラの一人称視点から成り立っています。
設定が設定なので、高瀬さん御得意の悩んだり凹んだりといったややネガティブな心理描写が炸裂します。戦闘時などは、もうどうしようもなく怯えきってる状態にもなったりしますが、それを真っ向からねじ伏せて戦いに赴く様などは、まさに鬼才と呼ぶに相応しい名シーンです。
とにかく戦闘時にしろ、恋愛などの日常時にせよ、この人の心理描写は凄いです。
ぎをらむ 多分、私が今まで読んだスニーカー文庫の中で最も重く、熱く、迫力のある作品です。
現実は本当につらく厳しくて、容赦なくて、救いようがありません。それでも人間は生きていけるのだ、生きていかなければならないのだ、という高瀬彼方さんの強烈なメッセージが込められています。
絶望的な状況の中でも人として最後まで手放してはいけないものは何だろうか?、一番大事なものとは何だろうか?それを自分は持っているだろうか?と考えさせられます。
千秋 2004年度のライトノベルで最も面白かった作品は何か? と聞かれたら、私は『BLACK BLOOD BROTHERS』とで少し悩んだ末に『ディバイデッド・フロント』シリーズと答えるでしょう。それくらい面白かった。

生きるとはどういうことか。そんなことはよくわかりませんが、この作品を読めば明日から少しだけ頑張って生きていけるような気がします。

作中の登場人物たちが立ち向かうのは、どうもしようもないくらいの絶望的な状況。そんな状況が本当に私たちに訪れることは決してありませんが、代わりに私たちの周りには理不尽で納得できないことがいっぱいあります。
私たちはそういうものたちと戦って、日々生きています。だけど、ときには疲れてしまいます。
この作品はそんなときに読んで欲しい。この作品の中で登場人物たちは疲れたり、諦めそうになっても戦いつづけます。そういう姿を見れば、何か励まされるものがあるはず。

3巻のあとがきに書いてありましたが、この作品は私たち読者に向けられた戦歌(バトル・ソング)だと思います。是非ご一読を。
ひさ 期間対象外で完結巻の3巻は入ってませんが、是非全3巻まとめて読んで欲しい。
隔離戦区の下で決して終わる事の無い化物との激戦を繰り広げ、一日一日を
精一杯生き抜く少年少女達の物語。とにかく主要登場人物一人一人の感情描写
が半端でなく濃密。ここまでキャラクターの心に深く深く踏み込んでいる物語は
他に見た事が無い。当然気持ちの伝わり方や感情移入度の高さも半端じゃないです。
極楽トンボ 特殊な事情から北関東隔離戦区という戦場に押し込められ、未来の見えない戦いを強要された少年・少女達の戦いの記録。全3巻です。投稿期間には入ってませんが完結。
絶望感に打ち負かされ、挫折を味わい、後ろ向きになったりしながらもやがて立ち上がる登場人物達の内面が圧倒的な筆致を持って書かれています。
ほんとーに鬼気迫るかのような内面描写に関しては、すごい!の一言です。

とにかく一読の価値あり!!
寡作なこともあっていまひとつ知名度に書けるものの、その実力は一級品。
ぜひご一読あれ。
高空昴 「頑張ろう」
そういう気持ちを呼び覚ましてくれる作品です。

立ち向かうという行為を力強く描いた作品です。
絶望があります。悪夢があります。恐怖と苦痛なんか在り来たりです。そんな世界観と、そこで生きる登場人物たちが見せるものは、ただ一つの事柄。
不屈。
屈しないということ。
最終巻を含めて、胸の底から熱くなりました。

「明日の自分は今日の自分より確実に強い」
主人公・英次の言葉のような生き方ができればいいなあ。
応援メッセージ・イラスト部門
ぎをらむ この巻の248ページの挿絵には衝撃を受けました。普通、挿絵は見開きか左側のページにあって、右側のページにあることは珍しいという程ではないですがあまりありません。ですが248ページの挿絵は本当に効果的に右側に配置されていて、キャラに感情移入することができました。私がこの1年読んだ中でベストの挿絵だと思います。

[image:amz] タイトル よくわかる現代魔法 ガーベージコレクター
シリーズ よくわかる現代魔法
著者 桜坂洋
イラストレーター 宮下未紀
レーベル 集英社スーパーダッシュ文庫
書籍コード ISBN4-08-630184-9
発行年月日 2004-05-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
有里 このシリーズは、まずこの2冊目の『よくわかる現代魔法 ガーベージコレクター』から読むことをお勧めする。
渋谷を舞台にした現代魔法合戦。複数の登場人物が交錯する様子が、ゲーム『街』を思い起こさせる。あのゲームが好きだった人は読むといいと思う。雰囲気はSF寄りの石田衣良か伊坂幸太郎かという感じ。
脇役の大人たちがいい味を出している。
おむらよしえ 森下こよみは童顔で身体が小さく、何をやってもうまくいかないので自信がない。家で見つけた「魔法」を教えてくれる学校に興味を引かれていってみたが……。
「現代魔法」の設定は、ファンタジー好きとしてまだまだだと思いますが、話自体は楽しく読めました。こよみは結局「ひとつの魔法」しか使えないおちこぼれなのですが、それはそれなりに役に立つという、一風変わった立ち位置だし、なんといっても姉原弟とのいちゃいちゃがたのしい(笑)。自分にできること、自分のやりたいことを見据えて生きていこうという話になっています。
極楽トンボ 1巻目を読んだときには、設定としてはおもしろいけど正直ちょっと微妙かなあ?
という感想を持ってました。それがこの2巻で目の離せないシリーズ、という認識に。
そう言う意味でシリーズの中でもとても大事な位置づけの巻です。
有里さんのおっしゃるようにこのシリーズは2巻から読むか、もしくは鉄の意志で2巻までは一気に読み進めるのが吉。

独特な魔法に関わる設定と、そこに関わるエピソードがかみ合ってきた感じです。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 屋上の暇人ども 5 修学旅行は眠らない 上巻
シリーズ 屋上の暇人ども
著者 菅野彰
イラストレーター 架月弥
レーベル ウィングス文庫
書籍コード ISBN4-403-54074-0
発行年月日 2004-05-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 不良と目される二人、鴫と夏女と、なぜか同じ天文部となってしまった譲と未来の、四人の青春もの。
青春ってさわやかじゃなくて、辛く、じれったく、いらいらするものだということがよくわかります。
この巻では、この四人がいかなきゃいいのに修学旅行に行きます(笑)。
まつもとかなめ 湘南なのに海の見えない私立湘南南高校。スポーツ特待生として体育科に入ったものの練習中にアキレス腱を切って普通科に転科した鵜飼譲と、その幼なじみで姉のような存在の松下未来。居場所のない二人が居場所を求めて作った、たった二人の湘南南高校天文部。そこに、なりゆきから押し掛け入部することになったのが、「中学時代に補導36回+鑑別所3回」の噂がある二人組・百間鴫と凌霄夏女で、彼らもまたある意味で居場所のない二人だったのでした。こうして彼らが入ったことで、新入部員確保は絶望的となった天文部を舞台に、顧問でいつも笑顔の天沼先生も巻き込んで、男三人+女一人の居場所探し(という名の騒動)が始まります。

凌霄夏女と百間鴫の互いの存在のみを居場所としているような関係に、鵜飼譲と松下未来の関係がもう一方の軸となって、そこに四人の間の微妙な関係が絡んでくるような感じです。そして忘れてはいけない天沼先生(^^;)。得体の知れない笑顔の裏に壮絶な秘密を隠して、四人をサポート(?)します。

なお、このシリーズは既刊6巻で、本作品は5巻目に当たります。
応援メッセージ・イラスト部門