『 書評者 : t-snow 』 という条件で検索したよ! | |||||
15 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 10 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。 | |||||
来年から積読税が新設されるんだって | |||||
政府が儲けまくりそうなお話ですわね | |||||
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タイトル | 女神の花嫁 後編 | |
シリーズ | 流血女神伝 | |
著者 | 須賀しのぶ | |
イラストレーター | 船戸明里 | |
レーベル | コバルト文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-600397-X | |
発行年月日 | 2004-03-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
おむらよしえ | 「流血女神伝」シリーズの一冊。「流血女神伝」は、カリエは猟師の娘として育ったが、皇子の身代わりとなることをいきなり強制される。ジェットコースター、という比喩がふさわしい、続きが毎回楽しみな作品です。そしてなんといっても文章が上手い。そして登場人物たちが魅力的でありかつ「生きている」ように感じられる。キャラクターとしても、かっこいい男が目白押し、かっこいいお姉さまもあり、いきな女友達もあり、と魅力的です。そして何よりも主人公のカリエが名前や身分をどんどん変えざるを得ない状況に追い込まれながらも、常に希望を失わず、戦い続ける姿が快感です。展開もドラマティック。物語好きにはもう絶好でしょう。また、少女向けを読まない方にも、これはおすすめではます。文章が湿気ていないので、読めると思いますよ! 「帝国の娘」(前後)、「砂の覇王」全9巻、「女神の花嫁」(前中後)、「暗き神の鎖」(前中後)の現在17巻(続刊予定)と、外伝の「天気晴朗なれど波高し。」1〜2巻が発売中。順番通り読まないとほんとにいけないシリーズです。 この「女神の花嫁」は、「帝国の娘」後編で登場するラクリゼの今までの人生の話で、特にこの話を読んで断然評価が上がりました。ほんとうにおすすめです。 |
rokugomarunisai | コンスタンティノープルの陥落を意匠に据えた、『流血女神伝』始原の物語にして現在の最高作。昨今の緩い悲恋話など比較にならない凄絶さ、残酷さ。激しさと、それでいて悪い意味での過激、リリシズムに走らない抑制。数十年後、須賀しのぶを語る上でも外せないであろう一作。これを気に入った方は『嵐が丘』などもどうぞ。 |
ひさ | これまで割と伏せられていたラクリゼとサルベーンの関係を中心に、ザカリア 女神を信仰するザカール人達の事実を描いた外伝エピソードの最終巻。息苦し い閉塞感は相変わらずながら、ようやく謎が解かれた開放感もあったり。 しかし外伝とは言え、この三部作は知り合い事が知り得た喜びと本編を凌駕す る程の物凄い展開に圧倒されっ放しでした。興味あらば最初から一気に読むべし。 |
葉月あき | 本編にて主人公カリエを様々な形で守り続けるラクリゼの半生を描いた、外伝エピソード最終巻。 最後まで本編に負けず劣らず壮絶で過酷な物語でした。 特に後編の大半を費やして語られたヨギナ攻防戦は、これでもかというぐらい色々な要素が詰め込まれた贅沢なもので読み応えも十分。 様々な経験を経て、強く凛々しくそして誇り高い女性となったラクリゼですが、そこに至るまでに失ったモノも計り知れず…。 過酷な運命の果てに、カリエだけではなく彼女自身も幸せになれることを願わずにいられません。 |
サトコ | 流血女神伝シリーズ外伝。本編で暗躍するラクリゼが主人公。はじまりの物語。 中編までは確かにおもしろいのだが、やや単調な印象を受ける。しかし、後編で一気に加速度的に展開していく。本編では今まで語られることのなかった、サルベーンとラクリゼの濃密な仲と離別、そしてヨギナ陥落。息を呑むしかない。 是非本編既刊を先に読んでから、こちらに取り掛かっていただきたい。 ちびカリエとちびエドがちょこっと出演しているのが、少々嬉しかったりするが。 |
極楽トンボ | 本編ともタメをはれるだけの重い内容を伴った外伝でした。 ラクリゼの覚悟が痛いぐらいに伝わってきました。 (ものすごい好きなシリーズなんだけど、今言葉の泉が枯渇していて上手い表現が出てきません……) |
t-snow | 先の読めない容赦ない展開が魅力の流血女神伝シリーズの外伝、というよりは{{はじまりの物語}}。 ラクリゼとサルベーン、幸せだった二人がどんどん道を分けていく様はまさに凄絶。 先に本編を読んでその後の二人がどうなるかが分かっているだけに、悲しくて悲しくて。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 双霊刀あやかし奇譚 2 | |
シリーズ | 双霊刀あやかし奇譚 | |
著者 | 甲斐透 | |
イラストレーター | 左近堂絵里 | |
レーベル | ウィングス文庫 | |
書籍コード | ISBN4-403-54078-3 | |
発行年月日 | 2004-03-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
まつもとかなめ | 大正時代の日本を舞台にした、刀匠の吉光と禰宜の兵衛介、二人の霊が取り憑いている脇差と、それを手に取った庄屋の娘・早苗の、あやかし退治と恋の物語です。 父の留守中に、家に押し入った強盗から逃げまどう早苗が偶然手にした脇差。そこに宿っていた、口の悪い禰宜・兵衛介は、早苗の身体を操り、強盗たちを斬り捨てます。こうして脇差に宿る兵衛介に命を救われた早苗でしたが、この脇差にはもう一人、生気に飢えた刀匠の霊・吉光が宿っており、兵衛介は、脇差に宿る吉光に操られそうになって自決した者だったのでした。そして、幾度か脇差に触れて言葉を交すうちに、早苗は兵衛介に恋心を抱くように……。 思い悩んだあとで、一気に吹っ切れる、早苗のまっすぐな気性が心地よい話です。 なお、このシリーズは全2巻です。 |
t-snow | 大正時代を舞台とした、脇差に取りついた幽霊に女の子が恋をする物語の完結編。 人を疑うことを知らない素直で真っすぐな性格の主人公の早苗がとてもかわいいですね。 ストーリーは王道一直線で結末も予期した通りのものなのですが、早苗の心理描写が丁寧で兵衛への想いが染み渡ってくるため、これぞ恋愛少女小説、といえる切なさがラストではたっぷり味わえます。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 魔法遣いに大切なこと 3 夢色に染まる秋天の下で | |
シリーズ | 魔法遣いに大切なこと | |
著者 | 枯野瑛 , 山田典枝 | |
イラストレーター | よしづきくみち | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6247-3 | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | 監修:山田典枝 | |
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
t-snow | 著者の枯野さんは、地味ながら柔らかく和やかな雰囲気を描かせたら右に出る者はほとんどいない作家で、田舎が舞台である3巻ではその魅力が最大限に発揮されています。 東京での試験を終えて田舎に帰ってきたユメが、ゆっくりした暮らしの中で「魔法遣いに大切なこと」に気づくまでの流れが丁寧に紡がれていて和みます。もちろん、悪人なんて一人も出てきません。 ラストはとても清々しい読了感が得られること間違いなし。原作は見たことないですが、タイトルを綺麗に昇華したとても良いノベライズだと思います。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 霧の日にはラノンが視える 2 | |
シリーズ | 霧の日にはラノンが視える | |
著者 | 縞田理理 | |
イラストレーター | ねぎしきょうこ | |
レーベル | ウィングス文庫 | |
書籍コード | ISBN4-403-54080-5 | |
発行年月日 | 2004-05-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
葉月あき | 妖精郷ラノンを追放され、現代ロンドンに堕ちてきた異種族たちが織り成すエブリディ・マジック。 どちらかというと地味なお話ですが、この世界を取り巻くほんわり柔らか和やかな雰囲気が心地よく感じられます。 1巻は本質的に良い人ばかりで物足りなかったのですが、この巻から明確な「悪人」が登場したことで少なからず緊張感が生じたのもメリハリが利いていて良し。 あと、登場する女の子たちの描写(特に恋する乙女なアグネス)がかわいいのもポイントですね。 |
t-snow | 現代のロンドンに落ちてきた、「ラノン」という名の異世界に住んでいた民(妖精)たちの物語。 派手さは全くなく、コミカルな部分も少なくて地味なのだけれど、 それゆえに発生する優しくてゆったりとした雰囲気がいいですね。 登場人物のほとんどは男性ですが、数少ない女性キャラである、恋する乙女の{{巨人族}}アグネスとこちらの世界にやってきたばかりの風の魔女シールシャは2人とも可愛いです。 あと、朴念仁が溢れているライトノベル界の中でも頂点に立ちそうな勢いのラムジーの鈍さにも注目。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 緑翠のロクサーヌ 王を愛した風の乙女 | |
シリーズ | ||
著者 | 藍田真央 | |
イラストレーター | 凱王安也子 | |
レーベル | ビーンズ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-440503-4 | |
発行年月日 | 2004-08-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
t-snow | 敵相手に恋に落ちてしまって自らの立場に苦しむ話というのは古今東西ありふれていますが、面白いからこそありふれるわけで、この「緑翠のロクサーヌ」もそんな話の一つ。 惹かれた人間が殺さなければいけない対象だと知って苦悩するロクサーヌと、ロクサーヌに過去の恋人の面影を重ねてしまうライアス。心の底では想いあっていてもなかなかくっつかないじれったさと、くっついた後のラブラブっぷり、共に素晴らしいです。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | ディアスポラ 6 | |
シリーズ | ディアスポラ | |
著者 | 前田栄 | |
イラストレーター | 金ひかる | |
レーベル | ウィングス文庫 | |
書籍コード | ISBN4-403-54083-X | |
発行年月日 | 2004-09-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
柚熊猫 | 近未来とおぼしき世界が舞台の魔法使いモノ。完結巻。 実は{{すぺーすふぁんたじー}}だったりします。 がんばる少年クワン、というよりは、悩める青年ユリウスの成長物語でもありました。 そして最後のドタバタの一幕も各々が「らしく」て楽しかったです。 |
まつもとかなめ | 精霊と呼ばれる存在に愛され、彼らとの契約によって人間が「魔法使い」となる世界の、魔法研究の中心地・魔法学園都市アエミュルス。「雨乞い師」になりたくて故郷を離れた少年クワンは、極めて強い精霊を守護に持つ故にあちこちの魔法学校をたらい回しにされた末、このアエミュルスにたどり着きます。そして、魔法のことを何一つ知らなかったクワンの教育係となったのが、火・水・風・土の強大な精霊に愛されて力が相殺され、魔法使いなのに魔法が使えない青年ユリウス。強大な精霊に愛されているため、感情の爆発で何度も他人の精霊を吹き飛ばしてしまった過去から、誰にも嫌われないような人間を演じるという結論に達していたユリウスは、クワンを同胞のように感じていたのでした。 ユリウスのもとで魔法の勉強を始めようとしたクワンでしたが、ある事情から感情を爆発させて他人の精霊を吹き飛ばた上に、精霊を失った「被害者」に襲撃されたことから魔法の暴走を引き起こしてしまいます。これに対してユリウスは、この事件の責任を取って追放される形で、クワンと共に旅に出ることを望んだのでした。こうして、ユリウスとクワンの旅は始まります。しかし、この旅立ちは仕組まれたものであり、裏には精霊王と呼ばれる存在の思惑があったのでした。 「精霊」の力を借りる「魔法使い」が出てくる話ですが、舞台となっているのは「災厄」により文明が崩壊した未来の地球で、それをほのめかすような描写があちこちに出てきます(いろいろと「誤解」されてますが(笑))。謎の「災厄」と、災厄以前には存在しなかった精霊と魔法との関係、そしてすべての「精霊」たちが持つというある「願い」がこの物語の重要な要素になります。話の雰囲気は割とコミカルで、登場人物たちの掛け合い漫才と、微妙に身も蓋もない展開が楽しい話です。全6巻完結でこの巻が最終巻になります。 |
t-snow | ファンタジーだと思っていたら実は{{SF}}だった物語の最終巻。 ファンタジー→{{SF}}の移行は、雰囲気が変わってしまったり、展開にしらけてしまったりと、こける作品が多い気がしますが、これはうまくいった例。 火水風土の四大元素の精霊というベタなファンタジーの設定から、違和感なくここまで持ってきたのはお見事。 一見好青年なのに陰険だったりキレたら止まらないところもあるユリウスや、 ふざけたお気楽キャラっぽいのに実は苦労人なゼクロスなど、 男の子向けでもなくBL臭くもない男キャラがいい味だしており、コミカルな掛け合いが楽しいです。 巻が進むにつれ尻上がりに面白くなるので、シリーズ全体でお勧め。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | とある魔術の禁書目録 3 | |
シリーズ | とある魔術の禁書目録 | |
著者 | 鎌池和馬 | |
イラストレーター | 灰村キヨタカ | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2785-3 | |
発行年月日 | 2004-09-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
F2@Death March中 | 思いっきり少年マンガの王道を行くかのようなストーリーが続くシリーズの第3巻。作者の御坂美琴への愛が満載な1冊でもある。てゆーか、巻を追うごとにインデックスの存在感が薄くなっているのが間違いないこのシリーズだが、そんなことはお構いなしにノリで読めてしまうのがいいところ。 {{ それはさておき、これを書きたいがためにこの巻をイチオシした台詞を抜粋。 「お願い、起きて。無理を言ってるのは分かってる、自分がどれだけひどい事を言ってるのかも分かってる。だけど一度で良いから起きて!」 「アンタにやって欲しい事があるの。ううん、アンタにしかできない事があるの!」 誰一人欠ける事なく、なにひとつ失うものなく。 みんなで笑って、みんなで帰るためには。 「たった一つで良い。私の願いを聞いて! 私にはきっと、みんなを守れない。どれだけあがいてどれだけもがいても、絶対に守れない! だから、お願いだから!」 誰もが笑って、誰もが望む。 そんな、最高に幸せな結末に辿り着くためには。 「お願いだから、アンタの力であいつの夢を守ってあげて!」 }} |
紙様 | え〜、ヒロインが真のヒロインに交代した話(オイ) 2巻でスルー伝説を打ち立てた人気キャラ御坂美琴を中心に据えた物語です。 話の展開的にはいつもの少年漫画のそれと同じノリ。文章のアクの強さも同様。 それでもこの3巻に引き込まれるのはやはりヒロインが美琴だからということに尽きます。 助けてほしいけど、巻き込みたくない。けれど……といった美琴の葛藤にグッときました。 あと狙ったようにやってきた膝枕のイラスト。もう白旗ッス(笑) ……そこ、「ビリビリ出てればどーでもいいんだろう」とか言うな。事実だから(マテ) |
練馬 | もう理屈そっちのけで感情で読むべき話。「don't think,feel」です。 納得できないけど、でもどうしようもなさそうなことに「そんなのは嫌だ」と大声で叫び(作中で実際にそう叫ぶわけではありません)、そして、出来る出来ないの問題そっちのけで「自分の納得行く方法で」見事にことを成し遂げる主人公の姿はまさに少年漫画のヒーローさながら。 とてつもなく熱い作品です。 |
toshi-ko | あらゆる超常現象を打消す腕を持つ主人公が、自販機で再開した御坂美琴のシスターズを助ける為に、超能力者との争いに巻込まれる、熱血アクションストーリー。 「誰だって、何時だって、ヒーローになれるチャンスを求めているんだ。」 少年向け週刊誌の王道もビックリな、ヒロイン変更のウルトラCに魅せられ感激です。 |
t-snow | いくら相手側に事情があろうとも、そこで人の心が踏みにじられているのならば、どんなに無謀でも「そんなん許せるか」と立ち向かう主人公の言動の熱さにしびれるのがこのシリーズ。 その中でも、真のヒロインであるレールガンっ娘の御坂美琴をヒロインに据えた三巻は、他の巻よりも一枚も二枚も抜きんでた熱さを持っています。 最近ツンデレが世に溢れていますが、ツンだけだったりデレだけだったり、紛い物なのにツンデレ認定されているキャラも多いのが現状。そんな中、美琴は意地の張り方もそれが崩れた時のしおらしさも素晴らしい、とてもよいツンデレキャラです。やはりツンデレはこうでなくては。 |
ひさ | なんか個人的な好みで待望のビリビリ小娘こと御坂美琴が目立っていて、や っとキターと小躍りしてたのばかり印象に残ってるのですが〜。実際当麻と 絡ませると現時点のインデックスより美味しい存在なのは間違いないし。 もっとも推す理由はそれだけじゃなくて、一方通行のバトルやら御坂妹達の 秘密やらが物語中で面白く噛み合っていたからこそ。 |
高空昴 | 少年漫画的熱血ストーリー第三弾。 「やっぱ主人公はこうじゃないとな!!」そう思わされるシリーズであります。 考えるな、感じろ──かの名優ブルース・リーの名言を形にしたような感覚派アクション小説。 第三巻は特にお気に入りです。 正直、シリーズ全体の完成度は決して高くありません。 文章は「一流」と呼ばれる作家さんに比べれば荒削りだし、設定面にも「アラ」があるでしょう。けれど、それらを押し流して「面白い」と結論させる勢いに満ちています。新人作家の作品というのはきっとこうあるべきなのではないでしょうか。 「とにかく熱い話が読みたいぜ!!」という方は是非一読を。 面白いですよ。 「まずはその幻想からぶち殺す」 主人公に決め台詞があるのもとってもグッドですw |
只一人 | シリーズで最高傑作と思える第三巻です。 全体を通していえることですが、このシリーズの主人公の行動は、所々矛盾している節があり、理屈を付ければいくらでも突っ込みどころがあります。 しかし、この主人公は、数多のライトノベルの登場人物の中で、飛びぬけた「熱さ」を持っています。 理屈がいらないほどに真っ直ぐな主人公の信念。 それが上手く描写されていて、なおかつ「お約束」を使いこなしている……それが「とある魔術の禁書目録」の味ではないでしょうか。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 復活の地 3 | |
シリーズ | 復活の地 | |
著者 | 小川一水 | |
イラストレーター | 前嶋重機 | |
レーベル | ハヤカワ文庫JA | |
書籍コード | ISBN4-15-030770-9 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
おむらよしえ | レンカ帝国の帝都トレンカがを大地震を襲い、帝都は壊滅状態に陥った。一官僚のセイオは、必死で帝都機能の復興のため力を尽くす。 さまざまな人々が、帝都で生きる人々のために、それぞれの立場から力を出し合うのが快感です。 三巻まで、読んでよかったと痛感しました。 |
葉月あき | 「天災とは、戦える」(p.72)という言葉には心強さを感じると同時に、もしもが起こったとき自分には何ができるだろうかと改めて考えさせられました。 {{第2の震災に}}備える官民・組織の枠を超えた苦心、そして震災後の主要登場人物から名も語られない一般民衆に至るまでの行動が印象的。 |
sai1970 | ライトノベル版プロジェクトX風パニック小説とでも言えばよいのか。 震災で壊滅した首都を復興させる、そして次に迫る災害から最小限の被害で首都を守る。 ただそれだけの話ですが、復興に携わる人々それぞれの立場の違いにより様々なドラマが生まれ、読み応えがあります。 1巻から3間までの間で主人公もヒロインも、そして脇役の一人一人までが色々考え悩みながら成長してゆきます。 人間ドラマとして読んでも面白いです。 |
t-snow | 大震災による壊滅と復興、{{そしてさらに来たる第二の震災}}に立ち向かう人々を描いた、地震SF群像劇。 権力や重責を担ったセイオやスミルといった主人公格の人間だけではなく、 脇役一人一人まで首都に住む人間が一丸となって戦う様は無茶苦茶にかっこいい! ズタズタに壊滅した1巻からこれだけのものが積み重ねられてきたんだなぁと考えると、思わず目頭が熱くなります。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | ぴよぴよキングダム | |
シリーズ | ぴよぴよキングダム | |
著者 | 木村航 | |
イラストレーター | 竹岡美穂 | |
レーベル | MF文庫J | |
書籍コード | ISBN4-8401-1159-6 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
BAW WAO | シリーズで支持するので1巻目にコメントします。(二巻迄刊行中) 今年TVアニメ化が決定(ぺとぺとさん)している作者さんの別シリーズ作品です。 ひよこ形異星人の婚約戦に巻き込まれた少年少女のボーイミーツガール系で 設定も展開も掛け合いも面白く、一気に読ませて読了感も良いです。 人称が男⇒女になった途端、話が常に暴走するのは仕様なんでしょうか? 私はこのシリーズの方が好きなので、別シリーズアニメ化で、こちらの刊行が後回しになるだろうという現実に 号泣しながら、ハンケチを噛み破る勢いで抗議します。ムキー。 可愛いボーイミーツガール系を読みたい方に一押しします。 |
極楽トンボ | ものすごい勢いで疾走する不器用な少女(ツンデレ)とやっぱり不器用だけど実はけっこう熱い少年の恋愛物語。 とにかく物語の疾走感、これにつきます。 |
t-snow | 「恋の儀式」を行うために宇宙からヒヨコがやってきた! というSFだったり、不器用な少年の恋愛物語だったりもするんですが、 そんなのは全部どうでもよくて、後半の女の子視点の一人称につきます。 勝気で照れ屋な少女の、ノンストップで流れるように暴走し続ける思考を叩きつけた文章は、ちょっと他ではお目にかかれないし素敵すぎです。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
BAW WAO | やわらかく、透明感のある画風の絵師さん。 MF文庫では珍しく、この方を起用した編集さんには賞賛です。作品の可愛いさ面を倍増させてます。ひよこ万歳です。 多少の殺伐感も、微笑ましい印象に変えてしまう癒し系の絵師さん。というところかと思います。 今後もボーイミーツ系で出会いたい絵師さんです。 |
タイトル | 刹那 そのとき彼女が願ったこと days of Broken Blood | |
シリーズ | BLOODLINK | |
著者 | 山下卓 | |
イラストレーター | HACCAN | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-2084-X | |
発行年月日 | 2004-11-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
まるお | 真っ向から"恋愛"を取り扱ったとても美しい小説。 外伝作品のため本編を読んでいれば結末は見え透いていて、ページをめくる手も留まりがちになりましたが、 それがシーンのひとつひとつ、一瞬一瞬を大切にする気持ち、それこそ"刹那"の輝きに繋がっていきます。 |
いちせ | 痛いよ、痛いよ、痛すぎるよ〜〜。女の子一人称の破壊力ぅ〜〜〜。 |
極楽トンボ | 女の子一人称による恋愛小説。 切ないです。痛いです。 二度と体験できない青春の貴重な一ページ一ページを見事に表現していると思います。 外伝を読むために本編を読め!と思わず言いたくなるくらい泣けたお話。 ううっ、ほんとに泣ける。 |
千秋 | うわぁ〜……。もう痛すぎ。切なすぎ。でも面白い……。 これだけ読者の心に何かを残す作品も珍しいです。 {{女の子の恋の物語}}。これは百合とかそういうものを超えて素晴らしい作品です。 痛いけど、頑張って読んで欲しいです……。 |
練馬 | 後書きからの引用になりますが、「ただ美しく楽しいだけの物語ではありません。でも、哀しくつらいだけの物語でもない」です。 恋とか友情とか言うよりは、まさに魔法がかけられたように幸せな女の子二人の時間のお話です。悲しいお話ではあるんですが、彼女らが幸せであったことだけは多分間違いないはず。 後、とりあえず一回は読み返し推奨です。 |
t-snow | これで泣かずに何で泣く! 女の子2人の{{恋の}}物語。 2人で過ごす時間の一瞬一瞬はキラキラと輝いていて、 でもそれは綺麗でも脆いガラスのような美しさで、 いつか壊れることは分かりきっていて、 それでも確かに幸せだった2人。 もう転がって叫び出したくなるくらい切なくて切なくて切なくてたまらない。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
麻由 | 小説自体も、痛々しさと切なさがひしめき合う素晴らしい出来だったのですが、あえてイラストに。 『作中では語られなかった二人の交流』が描かれていて、作中でのシーンを描いたイラストは恐らく一枚もないのですが、それ故に二人が今までどういう交流をしてきたのかが補完できる。本編を飾る繊細なタッチも素敵です。 読み終わった後は口絵を見るだけで泣きそうでした。 |
練馬 | あえて作中で殆ど語られてない時間をカラーイラストに持ってきてますが、逆にそれが恐るべき強力な破壊力を有してます。 またHACCANさんのどこか儚げなイラストがいいんです。 |
t-snow | 普段イラストにはあまり注目しないのですが、これは別格。読了後、イラストを見ただけで泣ける作品は先にも後にもこれだけ。 口絵は全て本編以前の由香里と雪乃の日常を描いたもので、1枚1枚にその日常の鮮烈な美しさと儚さが凝縮されていて、本編と相乗効果を発揮する素晴らしいイラストです。 |
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