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応援メッセージ検索結果

『 書評者 : rokugomarunisai 』 という条件で検索したよ!
14 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 10 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。
もっと本を読まなきゃね……って、おわ!
…………一人一冊主義
やめてよ! 意味分かんないから!

[image:amz] タイトル 女神の花嫁 後編
シリーズ 流血女神伝
著者 須賀しのぶ
イラストレーター 船戸明里
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600397-X
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 「流血女神伝」シリーズの一冊。「流血女神伝」は、カリエは猟師の娘として育ったが、皇子の身代わりとなることをいきなり強制される。ジェットコースター、という比喩がふさわしい、続きが毎回楽しみな作品です。そしてなんといっても文章が上手い。そして登場人物たちが魅力的でありかつ「生きている」ように感じられる。キャラクターとしても、かっこいい男が目白押し、かっこいいお姉さまもあり、いきな女友達もあり、と魅力的です。そして何よりも主人公のカリエが名前や身分をどんどん変えざるを得ない状況に追い込まれながらも、常に希望を失わず、戦い続ける姿が快感です。展開もドラマティック。物語好きにはもう絶好でしょう。また、少女向けを読まない方にも、これはおすすめではます。文章が湿気ていないので、読めると思いますよ!
「帝国の娘」(前後)、「砂の覇王」全9巻、「女神の花嫁」(前中後)、「暗き神の鎖」(前中後)の現在17巻(続刊予定)と、外伝の「天気晴朗なれど波高し。」1〜2巻が発売中。順番通り読まないとほんとにいけないシリーズです。
この「女神の花嫁」は、「帝国の娘」後編で登場するラクリゼの今までの人生の話で、特にこの話を読んで断然評価が上がりました。ほんとうにおすすめです。
rokugomarunisai コンスタンティノープルの陥落を意匠に据えた、『流血女神伝』始原の物語にして現在の最高作。昨今の緩い悲恋話など比較にならない凄絶さ、残酷さ。激しさと、それでいて悪い意味での過激、リリシズムに走らない抑制。数十年後、須賀しのぶを語る上でも外せないであろう一作。これを気に入った方は『嵐が丘』などもどうぞ。
ひさ これまで割と伏せられていたラクリゼとサルベーンの関係を中心に、ザカリア
女神を信仰するザカール人達の事実を描いた外伝エピソードの最終巻。息苦し
い閉塞感は相変わらずながら、ようやく謎が解かれた開放感もあったり。
しかし外伝とは言え、この三部作は知り合い事が知り得た喜びと本編を凌駕す
る程の物凄い展開に圧倒されっ放しでした。興味あらば最初から一気に読むべし。
葉月あき 本編にて主人公カリエを様々な形で守り続けるラクリゼの半生を描いた、外伝エピソード最終巻。
最後まで本編に負けず劣らず壮絶で過酷な物語でした。
特に後編の大半を費やして語られたヨギナ攻防戦は、これでもかというぐらい色々な要素が詰め込まれた贅沢なもので読み応えも十分。

様々な経験を経て、強く凛々しくそして誇り高い女性となったラクリゼですが、そこに至るまでに失ったモノも計り知れず…。
過酷な運命の果てに、カリエだけではなく彼女自身も幸せになれることを願わずにいられません。
サトコ 流血女神伝シリーズ外伝。本編で暗躍するラクリゼが主人公。はじまりの物語。
中編までは確かにおもしろいのだが、やや単調な印象を受ける。しかし、後編で一気に加速度的に展開していく。本編では今まで語られることのなかった、サルベーンとラクリゼの濃密な仲と離別、そしてヨギナ陥落。息を呑むしかない。
是非本編既刊を先に読んでから、こちらに取り掛かっていただきたい。
ちびカリエとちびエドがちょこっと出演しているのが、少々嬉しかったりするが。
極楽トンボ 本編ともタメをはれるだけの重い内容を伴った外伝でした。
ラクリゼの覚悟が痛いぐらいに伝わってきました。
(ものすごい好きなシリーズなんだけど、今言葉の泉が枯渇していて上手い表現が出てきません……)
t-snow 先の読めない容赦ない展開が魅力の流血女神伝シリーズの外伝、というよりは{{はじまりの物語}}。
ラクリゼとサルベーン、幸せだった二人がどんどん道を分けていく様はまさに凄絶。
先に本編を読んでその後の二人がどうなるかが分かっているだけに、悲しくて悲しくて。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル A君(17)の戦争 7 はたすべきちかい
シリーズ A君(17)の戦争
著者 豪屋大介
イラストレーター 伊東岳彦 , 北野玲
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1607-2
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
rokugomarunisai 魔族と人族との戦いを描く、異世界架空戦史(と言うことにしておく)。
この巻は過渡的な印象が強いが、しかしただの橋渡しではない。
否応なしに盛り上がっていく、いや、盛り上げて(!)いかざるを得ない、絶望的な戦争への希求。
さて、どこかで見覚えはないだろうか?
作中挟まれるパロディやギャグ、饒舌、罵倒、悪意など実にリズミカルであり、設定も実に巧み。その思想に賛成するかどうかは別として(むしろ反発させることが狙いのひとつでもあるだろう)、この『A君〈17〉の戦争』が、読者に応じて姿を変える、全く油断ならない小説であることは確かだ。意味ありげというだけの作品とは比べるのが失礼というもの。
これを気に入った方は矢作俊彦の一代奇書『あ・じゃ・ぱん(!)』もどうぞ。
各務桜花 この巻から、一気に戦争が進んでいきます。
英雄と呼ばれるようになったただの高校生の戦争は、ここまで溜めたものを全部ひっくるめて、その上に加速しているといいますか・・・。戦争を知らない世代にも、「これが戦争なんだ」と否応なしに見せてくれる。
その上で面白いと断言できる小説です。
一歩 シリーズとして推します。特に前半、中でも番外的位置にある4巻が非常に好み。
実は6かこの7ぐらいからダレて来てるなあとは思っている。
最新刊の8巻が出たけど、やはりダレてる感じ。また、これまでの巻も新装版としてイラストを全部差し替えたものが出ましたが、うーん違和感あるなあ。

特技とて無いいじめられっこの主人公は、その恨みが臨界に達し、ある日いじめっこへの陰湿な復讐を企てる。それが全て成功したと思った時--彼は異世界へ飛ばされていた。そこは「人間」によって「魔族」が滅ぼされようとしてる世界。一見正義に思えるソレはしかし単純にそうとは言えなかった。彼は人間に「いじめられる」魔族に味方し、そして自分の特技を発見する。「いじめられっこに陰湿に復讐する技能」すなわち戦争の才能を。

でスタートする物語で、"正義"へのひねり加減がすねてて好きです。主人公がぴかぴかのヒーローじゃないし。相対的に人間が悪役だし。ところが、悪役にも三分の理、みたいなところを用意するし。、で、アホだしギャグだしハーレムだし。裏設定あるし。
特に「正義の味方ドラマ」を配役完全交代でやらせてしまい、それでも話は成り立つと見せた4巻のすね方が大好き。
ここのところは大きな戦の準備とまったり描写、で話が停滞してる感じ。盛り上げるよりはしゃきしゃきと進んで欲しい。
かげつ 魔王領と人間の王国が対立している中に飛ばされた主人公が、泣きながらも悪知恵の限りを尽くして戦う、架空戦記の第7巻。

いろいろお笑い要素が含まれていたり、お約束のハーレム状態だったりするものの、丁寧にわかりやすく戦争というものを描いているのがすばらしい。
極楽トンボ 戦記ものをわかりやすくライトノベル的したシリーズです。

敵の行動を読みあう戦略的な駆け引きのおもしろさだけでなく、実際の戦いにつきもののいろいろな符の部分の描写にも手を抜いていないあたりが、すごみです。
うんちくがけっこういっぱい出てきますが、無駄なものはないので気にはなりません。
またある意味ではお約束のハーレム状態になっているものの、主人公は好意を持たれるだけのことはちゃんとしているので特に気にはなりませんでした。

単純にハッピーエンドでは終わりそうもない雰囲気ですが……いったいどう転んでいくのやら。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル Room No.1301 #2 同居人は×××ホリック?
シリーズ Room No.1301
著者 新井輝
イラストレーター さっち
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6260-0
発行年月日 2004-06-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
rokugomarunisai 注目すべき新鋭、ということになるだろうか。
このシリーズ、巷間流布するようにもちろん、丁寧な恋愛話でもある(読める)が、なんだ今さら、と思った貴方は気が早い。たとえば以下の引用文に何か感じることがあれば、少なくとも短編『弟は私を嫌ってる』が収録されているこの巻だけでも手にとってみるといい。


「絹川(註・秀才役。主役の姉)には才能がある。それは間違いない。だが、桑畑は特別なんだ……だから今回のことで美術の道から離れたりしないで欲しい」
「……勝手な話ですね」
蛍子はそんなことを吐き捨てるが、荒幡はそれを甘んじて受ける。
「勝手な話だ。だが、絹川にはわかるはずだ。私にすらわかったことだ」

絵だけは自分を裏切らないと思っていた。
自分には他の人間とは違う才能があると信じていた。そして絵がそれだと思っていた。
でも、その結果がこれだった。
それでも絵に向かっている時間はそれを忘れさせた。だからずっとデッサンを続けていたかった。だが、そうはいかなかった。


巧くはない。それは確かだが、惹き付けるだけのものを持っているのもまた確かだ。
注目しておいて損はないだろう。
いちせ くぅ〜〜〜。凄いよ、素晴らしい。新井輝、さいこーーーーーっっっ!! がおー! ああああぁぁぁぁ、うきゅ〜〜〜〜〜〜〜。ばんざーーーーい!!
リッパー ラストエピソードにおける蛍子の心情を読んだ後に2巻を読み返すと、胸をもやもやとつきあげるものがあります。
1巻読んだ時点では、なにこのエロゲー小説…、と思ってしまってごめんなさい。
素晴らしいよ!
toshi-ko ちょっとHな?、ラブコメ。

いやむしろ、

ちょっと? Hな、ラブコメ。

ちょっとの後に、?がついてる方が僕は正しいと思う。

と言うか、なんだ、キミ、エロスは程ほどにしときなさい。orz
千秋 何なんですかこのラノベ? わけわかりません。わけわかんないほど面白いです。そしてわけわかんないほどエロいです。
いや、ちょっと待てください。ホントに何なんだこれ? 恋愛モノ? ラブコメ? エロゲー? というかそもそもこの作品ってそんなジャンルで括れるのか?

……と。疑問ばっかりでは何にもならないので、真面目にちゃんと書けば、面白いです。このシリーズは本当に面白いです。この作品をまだ読んでいない方も、読めば必ず面白いと言ってくれるでしょう。そして、わけがわからないとも言ってくれるでしょう。間違いないありません。

この作品は、きっとそういうものなのだと思います。きっと。
極楽トンボ えーと、えっちぃですはい。
だけど、その辺の萌えあるいはエロ小説とは(18禁な描写云々は抜きにしてその他の面で)明らかに一線を画してます。
うーんやさしさ? なんと表現したらいいのやら。

私は新井さんの作品特有の表現しがたい雰囲気というか距離感を「微妙な作風」と称してます。会話文がただの説明台詞ではなく、非常に重要な意味を持っているので読み飛ばさずにじっくり読むのが吉。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 楽園の魔女たち 楽園の食卓後編
シリーズ 楽園の魔女たち
著者 樹川さとみ
イラストレーター むっちりむうにい
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600454-2
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
rokugomarunisai ユーモア、パロディ、ギャグ。それらを平易な文章で綴る樹川さとみは(ことに昨今)、名人と呼ぶに相応しい作家だ。本巻で代表作、『楽園の魔女たち』は見事な大団円を迎えた。最終巻が一番面白いという、最高のファンサービスも堪能させてもらった。
だが、これで終わりではないはずだ。シリーズの合間に『死に神見習い修行中!』『千の翼の都』などの佳品を仕上げてさえいるだから。とまあ、こう期待せずにはいられない作家のひとりではないだろうか。個人的には随筆、たとえば向田邦子『父の詫び状』のような作品も読んでみたい。
かげつ とうとう終わってしまいました。
最後まで笑いあり涙ありのエンターテイメントに徹してくれました。
それぞれがそれなりの決着を迎え、綺麗に着地してくれたと思います。
ほんの少しずつしか触れられなかったゲスト達のサイドストーリーのように、楽園メンバーの今後はもう語られることはないだろうと思うとちょっと切ないですが、次回作にとても期待しています。
{{個人的にはサラのフリっぷりが清々しかったです(笑)}}
からり 終わってしまった・・・。というのが最初の感想です。もっと続きが読みたかったなぁと素直に残念な気持ちが強いです。
ストーリーとしては、思っていた以上にダナティアが強かったです。その強さはシリーズの最初からは考えられないもので、だからこそ最終巻にふさわしいと思います。
それはこの巻のサラや前巻のファリスにも言えることですが。(マリアは最初から結構完成されていた気がするので除外(笑))
全ての謎は明かされているようで、はっきりわからずと、なんだか不思議な感じ。でもそれでいいのかもしれません。なによりこのシリーズがすごいのは、いくらでもシリアスに転がっていける展開のなかであくまでコメディーとして突き進んだことですからね。
最後ですが、支部長さんの「へっぽこー!」が聞けなく(読めなく?)なるのが残念でなりません(笑)
きさら まいじゃー推進委員会さんでこの作品を知り、何気なく読んでみるとこれがもうハマりまくりで、一気に読み進めました。それもついに最終巻。まさに、大団円の最終巻です。どこまで彼女達らしく、どこまでも彼女達であり続けたこの作品を読まずに死ぬと、人生の23%程を無駄にする事になります。
極楽トンボ 終わってしまった……
楽園に住まう魔術師エイザードの元に集まった、地位も理由もてんでバラバラな魔女見習い4人。彼女たち4人を中心として描いた笑いあり涙ありの傑作ストーリーもついに大団円。
コメディを中心としつつも、時にはさらりとものすごく重いテーマを扱ったりそれはもう目の離せない展開の連続で、だれると言うことが最後までありませんでした。

20巻以上を数えたこのシリーズですが、一息に読破させてしまうだけの魅力がこの作品には詰まっています。

ほんとうにほんとうにおもしろかった!!
いさご とてもとても幸せなお話です。

上質なお話を力を抜いて楽しみたい方。
登場人物達の笑顔を見ていたい方。
最近ちょっと気疲れしてしまった方。
そして、幸せなお話を読まれたい方に、特にお勧めさせて頂きます。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル BLACK BLOOD BROTHERS 1 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ兄弟上陸-
シリーズ BLACK BLOOD BROTHERS
著者 あざの耕平
イラストレーター 草河遊也
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1629-3
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
rokugomarunisai 『Dクラッカーズ』で名を上げた、あざの耕平の最新作。ともすれば上滑りしがちだったチャンドラー的表現は解消され、シリアスだけでなく軽妙なコメディも描けるところを披露して見せている。個人的にはハードボイルド路線を突き進んでいってもらいたいが、こちらの方が作者には向いているようだ。前作に満足した人は無論、『魔術師オーフェン無謀編』などのノリが楽しめたならこちらも楽しめる。
余談ながら、吸血鬼の黒に人間の赤というモチーフは、やはり「あの作品」から取っているのだろうか。
toshi-ko 吸血鬼物と言う事で、どうしても斬新さが失われてしまいがちなのですが、あえて、オーソドックスな吸血鬼物を選び、著者の独特なセンスで、いかにおもしろくしようとするかの試みは見事です。

特に、風景描写。
霧が立込める橋での戦闘や、横浜中華街で海上にそびえ立つ摩天楼の如し、特区の描写が素晴しく、まるでその場で見ているかのような感覚にさせられてしまう所がいいです。
そして、吸血シーンの快楽描写と、戦闘シーンのめまぐるしい視点変更の描写が特徴的と言っていいでしょう。

注目は、ミミコ。
人間と吸血鬼との共存を目指す理想と現実の挾間で、苦悩するさまがいいです。

そして、主人公ジロー。
ほとんど最強なのに、全ての吸血鬼の弱点を持ち合わせている所がユニーク。
決してシリアス一辺倒じゃなく、コメディも大丈夫という所を見せつけられているかのようです。
でも、本人にとっては、命懸け。
ぎをらむ 「Dクラッカーズ」の時からそうですが、あざの耕平さんの描写は心理においても風景においても本当に「覚醒する」感じがします。今まで無意識の中に埋もれていたものが、ぱっと目の前に広げられたような「ああ、そうだ。これなんだ」という開放感、疾走感があります。その描写がよく練られた設定と噛み合った時、作品の魅力が私の心の内と外を繋ぐように炸裂するのです。
かげつ あざの版吸血鬼もの、ということで。
いろいろあざのさんらしくてすごいところがありますが、兄弟姉妹もの好きとしては1巻冒頭がたまりません。

{{あと、紫頭の某人物の前歴がひじょーに気になるんですが、やっぱりスルーされちゃうんでしょうかね?}}
千秋 『Dクラッカーズ』の作者である、あざの耕平先生が送る新シリーズ。これを書いている現時点では3巻まで出版されてます。ということで3巻まで含めて応援です。

どちらかと言えば、あざの耕平はスロースターターぎみな作家なので、ここからさらに面白くなっていくのだろうと思いますけど、今でも十分面白いです!(強調)
『Dクラッカーズ』の『7-1』『7-2』で味わったような感覚とは違いますが、この『BBB』シリーズでは何かパズルのピースが「カチッ」とはまる瞬間があります。この瞬間、最高です。そして、バトルの疾走感。これもたまらない。

このシリーズは面白い。そして、これからさらに面白くなっていく。そんな確信があります。
是非とも今のうちからチェックしておいて欲しい作品です。
極楽トンボ これ書いてる時点で3巻まで刊行されてるので通しての応援です。
細かい感想は他の方におまかせして。

あざのさんの書く小説はどれもスロースターターで、Dクラッカーズもそうなんですが1巻時点は主に背景などを埋めていくことで消費され、物語や人物の描写などに本格的なエンジンがかかるのは2巻以降になります。
ですからこのシリーズを判断するのは2巻までは読んでからにしてください。

正直に白状すると、1巻時点では私自身様子見という感覚でした(汗
練馬 同作者のDクラッカーズを読んでない方々にはイマイチ信用がおけないかもしれませんが、この小説は1巻より2巻、2巻より3巻の方が確実に面白いです。
なので、買う時には、三冊(せめて二冊)一気に購入することをオススメします。
一巻目を読んで今ひとつだと思った方は、ほぼ間違いなく評価が反転することでしょう。
私も、一巻目ではそれほどではなかったですが、三巻目でDクラで感じたのと同等またはそれ以上の興奮を思い出しましたし。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル デビル17 2 復讐のサマータイム
シリーズ デビル17
著者 豪屋大介
イラストレーター 藤渡
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1634-X
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
rokugomarunisai 「オススメ!」だの「イチオシ!」だのと言う言葉が、それはもう死ぬほど、絶望的なまでに似合わない作品が世の中にはあって(『夜の果てへの旅』とか『泥棒日記』、『ソドム百二十日』の類)、『デビル17』はその内のひとつと言うことになる。この場合のそれは無論、「大っぴらに他人に勧めることが憚られる」ということだ。単なる駄作や、自称、あるいは喧伝方としての「問題作」とはまるで意味合いが違う(ただし、今喩えた作品と同レベルと言っているわけでないことには注意していただきたい)。
といって問題作にも色々な種類があるが、私は『太陽の季節』を思い出す(正直言って今読んでも面白くないが)。ただこの場合、作者たる彼はそう若くない、少なくとも精神面に於いては。そんな豪屋大介が、こんな作品を出す。考えても見て欲しい、過激に走るには自ずと限度がある。ということは?
これ以上、ここでは言及を避けることにする。今は、こちらの方が目立ってしまい、『A君<17>の戦争』に読者の目が及ばなくなってしまうことへの危惧も、僭越ながら表明しておきたい。一作で全てを推し量られてしまう石原慎太郎のように、だ(長くなるのでここでは割愛させていただく)。考えてみれば今この時、この場所でしか(作品単体で見れば)意味のない作品なわけで、その意味でも『デビル17』は『太陽の季節』的と言えるかも知れない。
他にも違いがあるとすれば、流通の速度が違いすぎて、続編を書かざるを得ない、ということだろうか。その意味で、責任を持って作家をやろうとすると、いかに大変なのかが分かる人でもある。第一、まったく報われない可能性をも引き受けているという点だけでも、特筆に値するというものだ。『A君<17>の戦争』四巻を、「評論家もどき」(新装版『A君<17>の戦争』より)が番外編と言ったりするように。

早い話がこれは、豪屋大介自身に対する応援(のつもり)なわけです。お座なりにもほどがありますが、期待してます、と言わせて下さい。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 悪魔のミカタ 13 It/MLN
シリーズ 悪魔のミカタ
著者 うえお久光
イラストレーター 藤田香
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2704-7
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
しゅぺるたー It編に入ってから正直「これの主人公って誰だっけ?」と思わないでもないでしたが
悪魔のミカタらしさが残っているからこれはこれで!

第1巻「魔法カメラ」が2002/02に出てからシリーズ最新刊であるこのIt/MLNまで2年半で13冊のハイペースのうえお先生でしたが、ここ数ヶ月は沈黙を続けており、ファンの間では【うえお死んだ説】【うえおは小説止めたよ説】が囁かれておりました。
だがついに沈黙を破り、7月10日にハードカバーではあるものの先生の新作が発売されます。
さすがに悪魔のミカタとのリンクは無いとは思いますが、このハードカバー『シフト -世界はクリアを待っている-』に超期待。

これからも目を離せない作家の一人です。
rokugomarunisai 熱気と言おうか、あるいは熱意と言おうか。それが作品に滲み出る作家だ。
端的に分厚い巻が面白いことからも、それがお分かりいただけると思う。
本作はザ・ワンと呼ばれる吸血鬼と堂島コウとの対決を描く、『It』編の完結作となっている。その前哨戦とも言うべき、異様な盛り上がりを見せた『It/ザ・ワン』(十一巻)、出世作という言葉から大きくはみ出す『グレイテスト・オリオン』(五巻)。この巻も、それらに負けない、どころか今までで最高の厚さとなっている。
これ以上は、『It』編の締めに相応しい物語となった、とだけ言っておこう。
なお、本作をきっかけに『旧約聖書 ヨブ記』を読んでも、裏切られないだろう事を付け加えておく。
第弐齋藤 吸血鬼モノとして秀逸。超燃える。

悪魔のミカタシリーズ10巻からこの13巻It/MLNまでは独立した一個の吸血鬼モノとして楽しめる。 読むなら10巻から読もう。 知らない登場人物なんて気にするな。

悪魔のミカタ〈10〉It スタンドバイ

悪魔のミカタ〈11〉It ザ・ワン

悪魔のミカタ〈12〉It ストラグル

悪魔のミカタ〈13〉It/MLN
peach ここ最近読んだ本の中で、群を抜いて面白かったのがこの本です。登場人物一人一人の想いが熱く、燃えます。敵の吸血鬼ザ・ワンの設定は深くまで作りこまれていて、それが私の知らない吸血鬼像だったので、とても新鮮でした。
10巻から続いたザ・ワンとの戦いの終結には予想外の展開に驚き、最後まで読み終え、しばらく呆然としていました。そのくらい、この物語には驚かされます。とてもお勧めです。
ぎをらむ このシリーズの魅力は、魂をめぐる理性と情熱のせめぎ合いです。とにかく熱いです。本も厚いし。
群像劇なので誰が主役という訳ではありませんが、私は鴨音木エレナ、神名木唯、山本美里、舞原サクラの壮絶な死闘に熱狂しました。終盤の堂島コウとザ・ワンの問答も意味深です。
イラストが耽美でちょっと恥ずかしい。(笑)
ひさ 10巻からの吸血鬼「ザ・ワン」編(正確には8巻から続いていたIt編)のラスト。
吸血鬼対人間の文字通り生き残りを賭けた熱い戦い、その中にある重く圧し掛かり
深く複雑に絡み合う感情の数々、それら全てを非常に濃い密度で描いた内容に読了
して暫し呆然。その後徐々に染み込んで来る満足感。本当に素晴らしかったです。
主人公のコウ不在でも、結局最後にはやっぱりコウ以外に主人公は有り得ないと思い
知らされました。これ以降未だに続刊予定が無いのですが、待ち遠しくて仕方がない。
まよねえずごはん シリーズで支持します。

It編における吸血鬼の設定はどこでも見たことがなかった。{{吸血鬼とはネットワークである}}、なんてよくも考え付くものだと思う。
そして、登場人物たちの魂のぶつかり合いが非常に熱い。それはこの巻に限らず、シリーズ通してもだ。

圧倒的な執筆スピードをもってしても13巻でやっと一学期編終了。完結まで付き合います。ていうか、完結まで書いてくれますよね?

余談:某作家インタビューばっかり載った本で、みんなノリノリで写真に写って、バンバン顔出ししていた中、後頭部からの写真しかなかったうえお久光に、萌え。
練馬 13冊も出ると追いかけるのが面倒だなぁ、と思ってるそこのあなた。
まずは5巻まで読みましょう。5巻で一気にオモシロさが加速しますから。
だからとりあえず無理せず5巻まで。そこまでいけばあなたはきっとうえお久光のトリコです。

10巻の短編集で取っ掛かりを作って、11巻・12巻と続いた対吸血鬼抗争の完結編。
11巻・12巻も相当なものでしたがそのラストを締めくくるに相応しい傑作。
とにかく面白すぎるこの作品について、私は語る言葉を持ちません。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 食卓にビールを
シリーズ 食卓にビールを
著者 小林めぐみ
イラストレーター 剣康之
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6267-8
発行年月日 2004-08-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
rokugomarunisai 「SF=すこし・不思議」を体現してきた、小林めぐみの復活作。
往年のおかしさ、不可思議さはそのままに、不条理とウィットをふりかけた短編集は、女史の新たなファン開拓にも寄与した。シリーズ発表以来(雑誌連載のストックがあったとはいえ)、次々と新刊が出ているのも嬉しいところ。
mikazuki 日常と非日常を軽々と超えるその想像力のちから。
日常のほんの些細なことから始まって宇宙を揺るがす大事件になり、また最後は日常に着地する。
まるで白昼夢の世界だけどそこに小林めぐみさんの語り口の良さや、物理ネタをはじめとした小ネタを絡めて軽妙に仕上げたテンポの良さが加わって、とても心地よい作品に仕上がっています。

こういうのを読むとほんと小説って素敵だなあ、と思います。
あ、小説ではないけどこのノリが好きな人なら小原愼司さんの「菫画報」という漫画もオススメですよ。
toshi-ko 何ですかこの小説は?
女子高生で、主婦で、小説家という変なヒロインが、突然、異星人やら地底人やらに遭遇する。
そして、なぜか地球の危機を救ったり、ありえな〜い。

とんでもないSF小説です。

でも、レーベルはミステリーな、存在がミステリーな小説。
うたたねこ さんぽするようなワンダー、といった感じでしょうか。

ライトなノリだけでなく「メビウスの話篇」みたいにしっかりSFしてミステリしてるエピソードがあるのもおいしいです。
練馬 女子高生で物理オタクで小説家でビール好きで人妻な主人公が日常の中で超常現象とか宇宙人絡みの事件(?)を解決していくお話。
SFネタがイロイロ出てきたりしますが、むしろSFネタいじりといった方が近いかもしれません。SFって難しそうとか考える必要は皆無です。
一風変わった日常もの。後、文体がマッタリしていると言うか、作風にとてもマッチしてると思います。
極楽トンボ 女子高生、人妻、小説家、ついでに物理オタクという「なんだそりゃあ!」と思わず言いたくなるようなヒロインのSF(少し不思議)な日常を描いています。

断言しますが、かーなーりー変なテイストの物語です。脱力系。宇宙人と出会っても、さも当然のような顔をして会話に興じているヒロインが変すぎでいい味出してます。
ともかく一度は読んでおきたい物語ですね。
kaiei 不思議な雰囲気の現代SFコメディ短編集。
SFと言いつつも、物理知識とかは実にまともなんだよなあ(笑)
味のある主人公のキャラもあいまって、非常に変な作品になっています。
はまるひとはものすごくはまる作品だと思います。

ビールは二十歳になってから!
ぎをらむ 大原まり子さん&岡崎京子さんの「処女少女マンガ家の念力」を思い出させる、日常SFです。あなたは気付いていないかも知れませんが、地球は日々宇宙人からの侵略を受けています。でも、女子高生兼人妻兼SF作家のおかげで平和を保っているのです。それが現実です。日常は何にも増して強いのです。本当だってば。
雑誌上でシリーズが始まった時は主人公は大学生だったはずなのですが、いつのまにか高校生の設定になってしまい、それでもビールを飲んでます。良いんです。
INN ビール好きな人妻女子高生が、宇宙人絡みの不思議な出来事に遭遇する短編集。未知の事柄に対して不安よりも先に好奇心がくるタイプの主人公が、ヘンテコな宇宙人と遭遇していくSF作品です。

話が面白いのは勿論なのですが、個人的にはそれよりも、作品全体に漂う「まったりと変」な雰囲気がとても気に入ってます。日常と非日常の区別を全くつける事なく話が進み、さらにそれを違和感なく感じさせる、この独特の雰囲気がとても素晴らしい。

富士見ミステリー文庫で、自分が一番新刊を楽しみにしている作品です。
神無月 この作品は、女子高生で物理オタクで小説家で新妻という主人公が、様々なSF的事物にご近所感覚で付き合っていく作品です。因みに嘘は一切ついておりません。

どんなSF的な出来事に出くわそうとも、特売などと天秤にかけて特売を優先しようとするような人物が主人公です。
とにかく、空気がゆったりとしているといいますか、あまり変化がありません。
しかし、逆に言うとそこがこの作品の魅力といえます。
どんな非日常も日常的なレベルに落として解決してしまう主人公は、一種物凄い主人公といえるかもしれません。
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[image:amz] タイトル 象られた力
シリーズ
著者 飛浩隆
イラストレーター
レーベル ハヤカワ文庫JA
書籍コード ISBN4-15-030768-7
発行年月日 2004-09-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
rokugomarunisai 豊饒なイメージを持った作家のひとり。たとえば『デュオ』ではどこかしらの恐怖であり、処女長編『グラン・バカンス 廃園の天使』では甘やかな崩壊であったりする。何よりSFの為のSFではなく、方法論としてSFを用いることが出来るのが、作者の長所だろう。
この短編集は曲がりなりにも賞を獲り、途絶していた『廃園の天使』も(一部とは言え)嬉しいことに雑誌に載った。幻の作家という呼称が消えるのも時間の問題かも知れない。
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[image:amz] タイトル 食卓にビールを 2
シリーズ 食卓にビールを
著者 小林めぐみ
イラストレーター 剣康之
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6275-9
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
rokugomarunisai 第二弾。不思議でおかしな作風は一巻に同じ。今回は『伝説のスネークマスター編』が{{ベケット『ゴド-を待ちながら』}}のパロディだったりと、相変わらず楽しい。
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