『 書評者 : TD 』 という条件で検索したよ! | |||||
9 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 9 ( 表示数=9冊 ) 件を表示しますわ。 | |||||
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タイトル | 吉永さん家のガーゴイル 2 | |
シリーズ | 吉永さん家のガーゴイル | |
著者 | 田口仙年堂 | |
イラストレーター | 日向悠二 | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-1788-1 | |
発行年月日 | 2004-03-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
半々's | 一巻目にして最強門番を投入。 ならば二巻目は最強侵入者を、とばかりに世界随一の怪盗「百色」現るの話。 すわ、吉永さん家で手に汗握るバトル勃発か? と思いきや、百色が道すがらに出会った少女「梨々」との交流を中心に話は展開。 そして怪盗の一生一大の大舞台の幕が開く。 なんとも憎めない百色のキャラとなりと吉永さん家の家族パワーが結集して、見事に大オチとなるさまは、「これが二冊目かー」と言いたくなる事請け合いであります。 |
リッパー | 百式と梨々の間に生まれる絆には涙せずにはいられませなんだ。 |
kaiei | シリーズ通しての驚異の安定率を誇る、吉永さん家のガーゴイルですが、 イチオシするならこの巻。 怪盗百色、初登場です。いやもう大好きなんですよ百色。 とにかくかっこよくて痺れます。 ほろりと涙できる、いい話です。 シリーズ通して、NHK教育とかでアニメ化するべきだと思いますよほんと。 ほのぼのしていて、あったかくて、ほろりとできるシリーズです。 |
CAX | ハートフルでハートウォーミングな作風は、今のライトノベル界では貴重。ご近所ほのぼの系錬金術ストーリーは、万人にお薦め。このサイトの前身となる「このライトノベルがすごい!」で知った(評価が高かった)作品でもあります。 この巻は吉永さん家族は脇役となり、怪盗・百式と梨々ちゃんのラブストーリー(?)が主軸となります。思わず泣いちゃいましたよ。号泣ッスよ。いい大人が……。 シリーズ通して安定度が高く楽しめる作品だし、発刊ペースも安定していて、追うのが楽しいシリーズでもあります。 |
TD | シリーズの方向性を決定付けたのではないかと思われる2冊目。 怪盗百色初登場の巻 この百色、いいキャラクターなんです。 ドロボウなんだけど、どこか抜けていて、あったかくて。 なんていいますか『カリオストロの城』のルパン3世ばりにいいひとなのです。 このシリーズは基本的に好きですが、あえてイチオシするなら彼が初登場したこの巻を! |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | デュラララ!! | |
シリーズ | デュラララ!! | |
著者 | 成田良悟 | |
イラストレーター | ヤスダスズヒト | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2646-6 | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
おむらよしえ | 東京は池袋に集まる若者たち。ある者は普通も高校生、ある者は情報屋、あるものは人身売買しているチンピラ、そしてあるものは……頭のない「化物」。 「バッカーノ!」シリーズでアメリカの若者たちの群像劇を描いた作者が書いた、単発もののまたしても群像もの。上手い!この人は群像ものがとても合っていると思います。いろいろなキャラクターの一部をぽっと見せて次にいく、という書き方がものごとに深入りしないこの世代の雰囲気をよく出しています。今回は池袋が舞台で、少しごたごたした感じが街の雰囲気に合っていると思います。たまに入るチャットのシーンが重要。 |
有里 | 現代の池袋を舞台にした、「頭のない存在」の物語。石田衣良作品に似ているのは舞台だけ。もっとブチきれてます。なにしろ「ヒロイン」が海外から渡ってきたデュラハン(妖精)で首のないライダーという設定。なんだよ、そりゃ。 でも作者が描きたかったのは、もうひとつの「頭のない存在」だったんじゃないかと思いますが。 ネットでチャットや掲示板に入り浸っている人じゃないと理解しにくいかもしれませんが、ネットをやっている人には結構リアルな話なんじゃないかと思います。ネットの実態をリアルに描いた作品として評価。 |
いわし | 成田良悟先生が打ち出した3つ目のシリーズ。 ストーリー面は他の方が語られているので省略しますが、 やはりいつも通り、今までに無いキャラクター(奇人変人多し)の連発です。 このシリーズは成田先生の他の作品と比べても結構遊びが入っていますね。 電撃文庫の他作品の名前が平気で出てきたり、どこかで見た事のある名前のキャラが… 成田先生は後書きで叩かれる事も覚悟の上、とおっしゃってますが、 自分は全然アリだと思いますよ。 俺たちに出来ない事を平然とやってのける遊馬崎さんにシビれて憧れます。 |
waka | 登場人物ひとりひとりに魅力があり、素直に「格好良い」と思うことができた作品。 また、あの集結の仕方、あの歪んだ恋には見事だと思わざるを得なかった。 |
永山祐介 | 弟に歪んだ愛情を注ぐ姉、「あるもの」に対して応えのない愛情を注ぐ弟。その弟を付回す、電波なストーカー娘。首なしライダーと闇医者の奇妙な、微妙な関係。日常からの逸脱に憧れる高校生の、日常と非日常。「人間が大好き」と公言するどこか論理のずれた情報屋。みなどこか狂っていますね。 でも、そんな狂った連中が織り成すラブストーリーだったりします。 |
黒雨 | 『バッカーノ!』のシリーズ一巻目しか読んでいなかったのですが、ずっと注目してたんですよ、成田良悟には。 というのも受賞したときの誰だったかのコメントがひどかったのです。大賞をとってもいい出来だったと思うのに。なんで大賞を取れなかったのかというと、審査員の一人のコメント「禁酒法時代を舞台にってのは……」とか言ってるのが凄くダメだなと思っていました。待てと。電撃文庫の包容力に禁酒法時代は含まれないのかと。すごくやりやすい素材じゃないかと。中高生向けということを考慮したとしても、禁酒法という存在というのはラノベとってとても面白い題材だろうが、と。そう憤慨して成田良悟を応援しようと思った、第何回目かの電撃ゲーム大賞の事だったのです。 いつのまにか、成田良悟は冊数こなして、ほどほどに人気が。応援とか以前に読むのが追いつかなくなりました。でも注目はし続けてました。 というわけで、成田良悟なんです。買ったんです。大学の文学部生協に置いてあったから。誰だよ、あそこに入れた奴。と思わなくもないですが。 内容に関しては、池袋を舞台としたドタバタなんですが、成田良悟は一見関係なさそうに思えるそれぞれの登場人物のストーリーを、一つの物語として収束させるのはすごく長けています。ライトノベル読んでる昂揚感感じます。 |
TD | 物語としては『池袋ウエストゲートパーク』成田良悟風味、という感じで、現代の池袋を舞台にしたおかしな連中の話です。 この現代の、ってのがクセもので。この話ではケータイやインターネットが重要なファクターとして活用されています。そのため3年後や5年後、あるいは10年後に読み返すと、技術的な面でまた違った感慨が抱けるかもしれません。 {{もうひとつ重要なネタとしてもインターネットが活用されていますが、こちらはは気が付いた人だけ気にしてみて下さいね。}} |
極楽トンボ | 細かい部分は他の方のオススメにおまかせして、と。 作品内でのネットの描写のされ方が上手く、実際にあってもおかしくないような感じでした。臨場感も出てましたね。 奇人変人のオンパレードです。だーれも普通の人がいません。 それもまたよし。 |
只一人 | この本の著者、成田さんの凄いところは「複数のキャラクターの書き分け」が異常に上手いところです。 どんな脇役でもちゃんとキャラが立っています。 一人一人が印象に残り、もう出てこないと思ったら、ひょんなところで出てくる面白さ。 ストーリーもきちんと完結していて、最高です。 |
麻由 | まさか、まさか首から上のないヒロインに萌える日が来るとは………! 池袋、という現実にある都市を舞台にしながら、世界の雰囲気は成田作品の中でも最高にイっちゃってます。歪んで狂って、でも一途に誰かを愛する登場人物達は激ツボ。 作品の仕掛けも遊び心十分でもう本当に最高。 あれはリアルタイムで読んでいる人向けの楽しみだけど。ともあれ既に2巻も出ております故、オススメでございます。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に 1 ゆき、ふりつむ | |
シリーズ | フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に | |
著者 | 今田隆文 | |
イラストレーター | 水上カオリ | |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-1615-3 | |
発行年月日 | 2004-05-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
かげつ | 生まれたばかりのアンドロイド、人間の滅びた社会、崩壊する世界。 仲間との交流を通して少しずつ芽生えていく感情。 斬新なところは無いかもしれませんが、大好きです。 |
R・B | 間違いなく今期最大の不運に見舞われた作品の一つ。 これが富士見から出なければこんな目には遭わなかったろうに…… 透明感があってすらすらと読み進められる。 キャラクターの個性もはっきりしていていい。 この続きを読みたかった…… |
極楽トンボ | 打ち切りなんて嘘だーっ!!!(涙 |
ミル兄さん | いい作品なんですよね。 どっかで続き出ませんかねぇ・・・ |
まるお | 続きが読みたいです、ホントに。 |
玲朧月 | 読み終わった瞬間に「好みの作品なんだけど……でも一般受け(売れる)するのかな」と思った作品。 様々な描写が丁寧すぎて、一巻でキャラもストーリーも立て切れなかったように感じられたのだ。 単行本よりもむしろドラゴンマガジン本誌や増刊バトルロイヤルでしばらく連載してからならば続いたのではないかなどと想像をしてしまう… 本誌か増刊に掲載された短編も収録されないだろうし… |
TD | 丁寧な描写、静謐な世界、昨今の流行りからいくと起伏に欠けた、でもとてもとても繊細な物語。 打ち切るなんて、なんて勿体ないことを…… |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 推定少女 | |
シリーズ | ||
著者 | 桜庭一樹 | |
イラストレーター | 高野音彦 | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-1995-7 | |
発行年月日 | 2004-09-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
東雲長閑 | 「ぼく少女」が出てくるだけの小説ならば沢山あるが、「推定少女」は小説自体がぼく少女だ。 ぼくという一人称は日本語にしかないし、主人公の巣籠カナは絶対にぼく少女でなくてはならないので、 「推定少女」は日本語でしか読むことはできない。 「ぼく少女」が好きな方はもちろん、「ぼく少女」に興味が無い方にもお勧めだ。 読み終わったとき、あなたは自らの内なる「ぼく少女」に気づくはずだ。 そして、特に現在サバイバル真っ只中の若い方に勧めたい。 きっと生きる支えになるから。 |
第弐齋藤 | 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』と対になってる。 日常をsurviveする少女たちの物語。 家出少女と全裸の死体と田舎町に落ちてくるUFOと悪の宇宙人とデザートイーグルと穂村弘。 |
toshi-ko | 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」がミステリーなら、こちらはSFをモチーフに、社会を風刺した問題作。 子供たちは、体に不釣り合いな拳銃をぶっ放し、転がりながら、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。 これは、そんな少年少女の不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。 |
ぎをらむ | 最初に読んだ時は「なんて無茶苦茶な話なんだろう」と思ってしまったのですが、その後色々な物語論を調べれば調べるほど、「推定少女」は語り尽くせないほどの記号とキーワードが散りばめられた珠玉の作品だと思うようになりました。 この作品の登場人物たちは様々な旅をします。その1つ1つの旅の目的と意味を感じ取って下さい。 最初と最後にちょこっと登場する「お兄ちゃん」をどう解釈するかなんてのも面白いと思います。 |
極楽トンボ | 15歳少女によるボクっ娘一人称小説で物語としてはちょっと不思議系。 物語にきちんとした整合性を求めるよりも、このあいまいさそのものが思春期特有の危うさであると思ったほうがたぶんいいと思います。多感な思春期の少女の気持ちをうまく描いていると思います。 ただ、何度も読むといろいろ隠されたキーワードが出てくる、かも。 |
もふけ | 男の子じゃなく、女の子が女の子を拾っちゃってざます。 その女の子二人が生リアルで傍若無人で良い味出して逃避行。 後書きまでひっくるめて一つの物語。 ぐるぐるぐるぐる。 何か一つだけ紹介しようと思って本棚を眺めたら、何故かこれになってました。 読み終わった後、頭の左下の方にこびりついてけっこう離れなくなる、不思議な作品です。 間違いなくとは言えないけど、お薦めしたかった。 |
麻由 | 大人にはなりきれないし、子供扱いされたくもない、中途半端な年頃の少年少女の物語。 ふわふわと地に足がついていなくて、大人らしいずるさを拾得していないから余裕がない。 だから、いつも精一杯戦場を生きている。そんな、多感な『ぼく』少女の物語です。 大人と言うより、主人公と同年代の人に読んで欲しい、という感じ。『ぼく』少女巣籠カナに共感できる人は多いと、個人的には思う。 |
ひさ | 十代の少女×少女の絡みから沸き立つ感情の匂い……みたいなものを描くのがとにかく 上手い作家さんだな〜と認識が固まった作品がこれ。実はストーリー展開にはそれ程 惹かれなかったのですが、その分少女達の感情表現にはぐいぐい惹き込まれてしまい ました。多分既に過ぎ去ってしまった世代よりも、同世代の方が色々"くる"と思う。 |
まよねえずごはん | 一人称が「ぼく」の15才女子と、なぜかゴミ箱に全裸で捨てられていた、拳銃つきの記憶喪失娘との、逃避行。 前半は、なぜ「ぼく」こと、巣籠カナは逃げなければならなかったのか、そして、記憶喪失娘こと「白雪」は何者か、という謎を解決する物語に見えた。 しかし後半、何がホントで、どれが嘘か、混沌とした状況の中で、大人への嫌悪、無力な自分、そんな感情の奔流が描かれる。 「おとなになりたくない」とか「15才のときのの自分に謝れ!」だとか、青臭いだけ青臭い。でも、10代って青臭いもんじゃん。いまだそこから抜け出せない自分がいたりもするわけですが。というわけで、枯れたおとなよりも中高生に読ませて、悩んでもらいたい。大人になるってなんだ、愛ってなんだと。 余談ですが、{{きれいにオチがつきません}}。そこも含めて悩むもよし。 |
煉紅 | 何というか不思議な話です。 思春期特有の心の動きをそのまま文章にしたらこんな感じになるかなという感じです。 一人称『ぼく』な少女カナと何故か全裸でデザートイーグル持って気絶していた 記憶喪失な少女白雪の逃避行。この物語は最後まで読まないと・・・いや、読んでも 何だか良く分からないかもしれないけれど、どこか共感できるそんな作品です。 |
TD | 「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」 そんなことを宣う15歳の少女『巣籠カナ』の視点から見た世界と、その世界に迷いこんできた異世界の物語。 ジャンルとしてはSF。 だけど、物語のキモはSFとしての状況やギミックの描写よりも、15歳という独特の時期特有の心理描写にあると思います。 かゆくてあまくてうそのようででもほんとでちょっとだけ、苦い。心理描写を堪能してください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | GOSICK III -ゴシック・青い薔薇の下で- | |
シリーズ | GOSICK | |
著者 | 桜庭一樹 | |
イラストレーター | 武田日向 | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6273-2 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
toshi-ko | ついに開かされる、ドリルの秘密!! 真実を知った時、 グレヴィールの漢らしさに、感動しました。 凄いよ、お兄さん!! |
リッパー | 都市の闇に消えていく人の謎を追いかける、シティ・アドベンチャー型のミステリー。 今回、ヴィクトリカは風邪でお休み中。 しっかしまあ、ヴィクトリカってばだんだん人じゃなくなっていきますね。どんな小動物だよといわんばかりの仕草の数々に、アタクシ萌え転がりまくりでごぜーます。 |
極楽トンボ | 安楽椅子探偵な役どころの老成した少女・ヴィクトリカと、助手役の久城一弥のミステリとラブ。 この近くて遠い距離感がいいですがはい。 基本的にこのカップルは完全にヴィクトリカが主導権を握ってます。 が、この巻に限っては……いやはや微笑ましかった。 |
魔王14歳 | 本シリーズはヴィクトリカさんの可愛らしさが目立ってミステリー部分がオマケのように言われがちなので、ちょっとそのあたりを押してみます。 おそらく昔からの風潮としてミステリー小説の謎解きは「トリック」-「犯人」という軸で語られがちですけど、この作品をその視点から見ても面白さはあまり見えてきません。{{たとえば本作では桜庭さん自身が犯人を隠そうともしてませんし、トリックらしいトリックもありません。}}このシリーズを読むときはもっと俯瞰的に、物語の世界観自体を読み解くつもりで事件の起きたバックグラウンドにまで思いを馳せてください。そうすれば、犯行現場に注目するだけでは見えてこなかった繋がりが様々なところに隠されていることに気づけると思います。 |
TD | このシリーズ、特にこの第3巻の売りは主要登場人物の恋愛描写にあるかと思われます。 えーとなんていいますか 素晴らしいツンデレです ツンデレの意味が分からないなら検索してみることをおすすめします。 物語としてもそれなりに面白いのだけど、全てをぶっちぎってステキすぎる描写が目白押しなので、どーしてもこんな文になってしまいます、うぅ。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
リッパー | 武田日向氏の仕事ぶりが最高。…いや最強。 表紙絵からして、微熱ほっぺのヴィクトリカがひらひらパジャマで、天蓋ベッドに室内の調度品…、他のライトノベル表紙の追随をまったく許さない描き込みぶり。某レーベルでよくあるキャラ絵だけの表紙とはクオリティが違うよ。ザクとは違うのだよ、ザクとは。 カラー口絵では和装なヴィクトリカが鎮座しているし、p59の挿絵はぷに萌えだし、なんかもうすげーとしか言えません。 |
タイトル | 高機動幻想ガンパレード・マーチ 5121小隊九州撤退戦 下 | |
シリーズ | 高機動幻想ガンパレード・マーチ | |
著者 | 榊涼介 | |
イラストレーター | きむらじゅんこ | |
レーベル | 電撃ゲーム文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2814-0 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
TD | 榊涼介版ノベライズのメインストーリー最終巻(本自体はこれ以降にも「もうひとつの撤退戦」が刊行されていますし、これからも何かが出る可能性はあります) ただ、メインで流れていた物語は、この巻で完結しています。 この本は、コンピューターゲームのノベライズです。ゲーム原作なので、当然メインとなるストーリーラインやエンディングは予め存在しています。つまり、決められた結末への道程をどのように料理するか、そこに作家の技量をぶちこむことになるわけです。 そしてこのシリーズは、それに見事に成功しました。 戦場という状況、生への渇望、信頼、裏切り、勝利、敗北…… それら全てに対する結末を、答えを、この巻は提示しています。 原作ファンも、この小説シリーズのファンも、ロボットファンも、熱い話が好きなあなたも、もちろん、全くこの作品を知らないあなたも。 『どこかのだれかの未来のために』闘った彼等の物語を体験してください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | Alice | |
シリーズ | ||
著者 | 川崎康宏 | |
イラストレーター | エナミカツミ | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2838-8 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
紙様 | 『熊』 この一言でこの作品のキモは語れる(笑) それくらいボー・ボーのインパクトが凄まじかった。 とりあえずボー・ボーを考え付いた川崎先生の一人勝ちというかなんと言うか……まあ「熊」ってこと。 |
一歩 | くま。 っくまーーっっ。 いや、お話自身どうやねん、とか応援するほど好きなのか、と言われると、 えーとー とにかくクマ。 |
半々's | 全作品に漂う「知っているのに知らん振り感」でその名も高い所には高き、作家川崎康宏、地味魂の一冊。 全編にあふれる狂おしいまでのB級ボンクラアクションにして、クレーターの中心で資源の大切さを諭す変な意味で感動大作、そしてクマを、この一冊にすっとぼけつつ入れていく様は素直に脱帽です。 正直、グリズリーが一番印象的ってどういう本なんだろうと、思わなくも無いですけどね! |
まるお | 「侮るなかれ和の心」と、カナダ出身の熊が説くような小説です。 "それでもいい"或いは"それはいい"と思えるような方にオススメ。 |
いわし | 皆さん仰ってますが「クマ」凄い印象的ですね。 「これしかない」って位見事なイラストと相まって凄い存在感を発揮してます。 …も、もちろんそれ以外のキャラクターも素敵ですよ? 漂うB級っぽさと、完璧過ぎないキャラクター達は魅力です。 …あれ?人間的に一番出来ているのはボー・ボーな気が… |
麻由 | 熊。 くま。 クマ。 とにかくクマーな作品。タイトルは『Alice』なのに、という気はしますが。 サムライな熊が全身サイボーグと戦う話です。アリスも可愛いですがとにかくクマー。 |
松葉蕗 | エコロジーと脱力系お笑いが、全編を貫きます! クマのマジなのかボケなのか、悩むネタに大笑い★ 爆雷王のフリーダムポテトのネタに「そうなのか!?」と勉強になりました。 こんな日本は素敵です。 目茶んこなんですけど、違和感が無いんですっ |
R・B | 熊です この作品の主役は誰がなんと言おうと熊です。譲れません。 熊だけでここまで熱くなれる作品は今後二度と現れることはないでしょう。 カルチャーショックを受けたい方にお勧め……か? |
ひさ | く、くまー。熊超最高。探偵事務所連中のすっとぼけた絡み合いが笑えて面白い。 強い女の子から恋する女の子に変わる時のアリスが可愛い。続編希望。激しく希望。 |
黒雨 | 川崎康宏センスがめっちゃ光ってますね。 『銃と魔戮・藺疹・僂錣辰討い討癲∪瀋蠅倭衒僂錣蕕裟邵蟾・┐了・張屮薀奪・罅璽皀△・鐔蠅帽 * ・辰討い董△修涼罎悩郤圓里△離札鵐糠 * ・靴織疋織丱新燹・箸いΔ・惱討繁睨 戮茲蠅發世い嵜焚修靴討泙垢茲諭 やべーやべー。もう何も言葉が出てこねーくらい打ち震えた。 設定も過激ならドタバタ劇も過激。過激に感激するしかないない。 |
柚熊猫 | もちろん二足歩行の熊、ボーボーは素敵。 主人公アリスのほのかな恋愛模様(ひたすら間が悪く、ひたすら気の毒な彼…)、 けっこうちゃんとした友情模様も良い感じです。 探偵事務所のもう一人のメンバーも個性的。 アクション満載(そして最大の見せ場担当は熊)の娯楽作。 |
極楽トンボ | 川崎康宏テイストがあふれた作品。 アメリカンジョークっぽいちょっとひねった表現はニヤリとするか、あるいは人によってはおもしろくもなんともないであろう事は確実。 ものすごく人を選ぶけど、病みつきになるそれが川崎作品です。 こんなのゼッタイ他の人には書けねー。 さて。 今作の場合は…… クマです。クマ。 主人公は一応Aliceですが、真の主人公はクマです。 疑うなら中をお読みください。誰もが納得することでしょう。 |
TD | 川崎康宏B級アクション娯楽超大作。 そしてクマ |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
いわし | エナミカツミ先生の絵は好きなので他のキャラも素晴らしいとは思うのですが… あのグリズリーをあれほど見事に描けるイラストレーターさんは少ない気がします(あくまでも主観)。 小説の方の応援メッセージと同じで「要はクマ」みたいになっちゃってますが、 このイラストが妙にデフォルメされていたりしたらボー・ボーの魅力は活かしきれなかったんじゃないかなぁ、と。 |
松葉蕗 | 表紙を捲って最初の扉絵を見て、度肝を抜かれましたね! 皆さん、「クマ」ってらっしゃいますが猫も可愛いですよ! アリスの中身は大変な女の子なんだけど、恥らってるイラストとかも良い味です。 爆雷王もスゴイっす。 |
タイトル | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet | |
シリーズ | ||
著者 | 桜庭一樹 | |
イラストレーター | むー | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6276-7 | |
発行年月日 | 2004-11-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
有里 | ふわふわしたイラスト付き小説の中身は毒入りの飴玉。 なにしろプロローグが少女のバラバラ死体を同級生が見つける新聞記事なのだから。 いや、毒入りっているよりハバネロまぶしというべきか。痛くてひりひりして、人によっては受け付けない、人によっては癖になる。 名台詞。私は「大人」なので、「空気の読めない担任教師」のこの台詞を採ります。 「俺は大人になって、教師になって、スーパーマンになったつもりだったから。(中略)ヒーローは必ず危機に間にあう。そういうふうになってる。だけどちがった。」(p.197) でもって、「大人」は--「大人になりきれない大人」でも曲がりなりにも「大人」なんだから--祈るだけじゃなくてなんかしなくちゃなと思ったりしますけど。 |
白翁 | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないは、幼児虐待とひきこもりをメインにおいた幸せ探しの御伽噺です。最後に哀しい結末が待っていることは避けられませんが、たぶんだからこそそこまでの経過を大事に感じることが出来るような、そういう小説です。まあ、ハッピーエンドだといえばハッピーエンドなわけだから、それでもいいのかもしれませんけど。 桜庭さんの小説はまだ三冊しか読んだことが無いのだけど、彼女の小説は物事をリアルに描こうだとか、なにかしらかの問題を打破しようだとか、そういう類の主張はまったく持っていません。存在する問題のすべてをただ茫洋と受け止め甘受して、その雰囲気に流されるために存在している作品群のような、そんな気がします。 この小説だって題材は題材ですが、ただ甘受するだけ。洋菓子屋の目の前を通ったときに感じるような、バターと砂糖のにおい。そうした甘ったるい雰囲気が全編に漂っていて、良いことも悪いことも、大事なこともどうでも良いことも、すべてそのにおいの中で包み込んでしまいます。もちろん幼児虐待だって、もちろんひきこもりだって。そのことの是非はさておくとして、このやわらかな雰囲気を味わうことは、けっこう気持ちいいことのような。 個人的にはすごくお勧め。最近こういう小説でないと自分の心の琴線に触れないような、そんな病を発症してしまっているような気もしますが、まあ気にしない。とにかくお勧めです。 |
リッパー | 答えは最初からわかっている…。 それでも、手が届いたと思った瞬間に、指の間から零れ落ちていく 藻屑の儚さに、ぼくたちは、一体何を思ったのだろう。 |
紙様 | (とりあえず) 本書は冒頭にいきなりショッキングな事が書かれていて、それを追う形で物語が進む。 もし本書に対して興味を持たれた場合、立ち読みせずにすぐ買ってじっくり読むことをオススメする。 ライトノベルにおいて冒頭や口絵、折り返し(あと表紙w)を見て作品を選ぶことは重要だけど、この作品には当てはまらないことを覚えておいてほしい。 この作品ほど「冒頭立ち読み」がやばい作品も珍しい。 正直これを人に対して「イチオシ」として宣伝するのはどうかと思ったけれど、読んでもらいたいという気持ちもあるので敢えて選出しました。 この物語はやさしくありません。救いもありません。不快かもしれません。 でも仕方がないのです。「実弾」が無けりゃ世の中は動かせないのだから。 こどもは「実弾」がないから現状を甘んじて受け入れるしかない。そして「実弾」を求めて足掻く。それまでは無力な「砂糖菓子の弾丸」でがんばるしかない。 でもそれすらできない場合だってある。「実弾」を手に入れた「大人」によって道を塞がれたり、最悪命を奪われる事だってあるかもしれない。 でも仕方がない。それが現実なのだから。 そしてそれは間違いなく創作でも何でもなく「現実」の問題なのだ。それもライトノベルが本来メインターゲットにしている中高生の世代に直面する問題だ。そして未だにライトノベルを引き摺ってるいい年こいた人々(他人事じゃないよネ……)にとっても、そうどんな人にとってもこれは「現実」なのだ。 それでも身近でこういうことが無いから、実際体験しないからどうしても実感できないという人が大部分だろう。 それでもいいと思う。実感する必要は無い。というより実感する事態(つまりこういう事が起きること)そのものが本来はあってはいけないのだけど。 ただ、自分が「実弾」を求めていた頃を、そして今「実弾」を手にした自分が誰かの命を奪ってしまうかもしれないということを忘れないようにしなければならないと思った。 (余談) これと「推定少女」(同じく桜庭一樹先生の作品(ファミ通文庫))を就職活動開始直後に読んでかなり凹みました。 受験生とかが読むとかなり大変かもしんない。 |
mikazuki | 私の頃の卒業といえば尾崎豊だったけど、今の子たちは尾崎とかやっぱり聞かないのかな。 切なくやるせない、そして読み手に強烈なインパクトを与えるトリガーでもある。 読み終わったあとはしばらく思考が凍り付き、そしていろんなことが頭の中をよぎることでしょう。 この砂糖菓子の弾丸は読み手の心に風穴を開けていく。 生きることに必死だったあのころの想い、それを忘れることで大人になったつもりでいた自分。生き残れなかったあのひと・・・ 私は桜庭一樹さんのファンで作品はずっと追っていたのですが、これはそのなかでも最もシャープで最も熱い、傑作だと思います。 「きっと僕も、一生忘れない」とは帯の冲方丁さんの言葉ですが、きっとこの本はあなたに忘れがたい豊かな読書体験を提供してくれると思います。(って書いててなんですが、うさんくさい言葉だなあ) たしかに暗く悲しい話ですが、同時にとてもやさしい話でもあります。 できれば敬遠しないで読んでほしいと思うのです。 |
第弐齋藤 | 『推定少女』と対になってる。 桜庭一樹はライトノベルの土俵でブンガクやってる人なんじゃねえかと思う。 「格斗する少女たち」が登場する一連の作品を読むと特にね。 『君の歌は僕の歌 Girl"s guard』 ↓ 『赤×ピンク』 ↓ 『推定少女』 ↓ 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』 |
麻由 | 痛くて憂鬱になる『現実』を少女の甘くも切ない感傷でコーティングした小説。『砂糖菓子の弾丸』やら『人魚』やら『嵐』やら、ファンタジックな言葉がふわふわととらえどころのない雰囲気を醸し出しているけど、それがなかったらこの物語はどうしようもないくらいに重苦しい。バランスは取れていたと思います。 ラスト3ページで語られるなぎさのモノローグは非常に鮮やかで秀逸。何度も読み返したらその新鮮さが失われそうだ、と思ったのは初めてでした。 |
toshi-ko | 「推定少女」がSFなら、こちらはミステリーをモチーフに、社会を風刺した問題作。 子供たちは、こんな砂糖菓子の弾丸をポコポコと放ち、必死に必死に、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。 これは、そんな少女たちの不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。 |
天戸 司郎 | 多忙により全然応援メッセージを登録できていません。もうすぐ締め切りです。 差し迫った状況なのでとにかく推しておきたい一冊としてこの作品を応援します。 まじめな話は格好わるいですか?話すのも照れ臭いですが、聞くのも恥ずかしくないですか? 正直に言えば、今はそういう風潮が強いと感じています。でも、伝えておきたい大切な事もあったりするんです。 現代に近い構造、不慣れな厳しさを和らげる甘さ、この作品は直接語るのがちょっと照れ臭い、でも、一度であっても感じて欲しい大切な事を、「今」の読者たちの心の中に運んでくれる作品です。 かなり痛いかもしれません。あるいは苦しいかもしれません。それでも私は多くの人に読んでもらいたいと思っています。 |
ぎをらむ | とにかくストーリーが見事です。とても綺麗に、コンパクトにまとまっていて、ハートを実弾でストレートに撃ち抜かれてしまいました。改めて「桜庭一樹さんはただものではないぞ」と思いました。 子供のあやうい心理を渾身の技術で描いた、後々まで語り継がれて欲しい作品です。 |
ゐんど | 一言で言えば「暗黒リリカル」(意味不明)。 「推定少女」をより暗黒方向に先鋭化した感じで、結構読み手を選ぶと思う。が、かちりと嵌まった人には忘れられない一冊となる事だろう。きっと私も忘れない。 最初に呈示される絶望的な結末。そこに向かって、まるで緩やかな坂を転がり落ちていくボールのように突き進む展開に、「いや、きっと違う」と大逆転のハッピーエンドを信じてページを繰る、独特の読書感。そして待っているのは… でも、読後感は、決して悪くない。 自信を持ってお勧めする。ただ、読むならば覚悟を持って。 |
こま | ぜひ多くの人に読んでもらいたい。特に大人に読んで欲しいような。 読後はなんとも言えない気分に浸れますが、きっと得るものがあります。 |
kaiei | 冒頭に示される結末に向かって一直線に進む、青春暗黒ファンタジー。 はっきり言って暗いです。 でも、ただ暗いだけではありません。 中性的な少女の視点で語られる絶望の物語は、読者の心に何かをきっと残すはずです。 本の薄さを感じさせない内容で、実におすすめです。 タイトルも秀逸だと思います。ぜひ、一度読んでみて下さい。 ---あなたは砂糖菓子の弾丸を撃ったことがありますか? |
もりやん | 痛い。痛い痛い痛い。勘弁してくれ。なんで金払って時間かけてこんな痛い思いをせにゃならんのだ。俺か、俺が悪いのか。砂糖菓子の弾丸しか持ち得なかった俺が悪かったんか。砂糖菓子の弾丸しか持とうとしていない俺が悪いんか。実弾を持ったら砂糖菓子のマシンガンでゲリラやってる連中のことを忘れるだろう俺が悪いんか。だから実弾なんか持ちたくないんだよ。それすら悪いんか。でも海野藻屑のことなんて、誰が悪いことにすれば贖えるんだ? とりあえず、実弾でテロやるのだけは絶対にすまいと思った。 防御を打ち砕こうとする攻撃に関しては人は身構えることができる。しかし、守りのないところを責められたら人はなすすべもなく身悶えるしかない。ある種の読者にとってはこれはそういう作品だ。心当たりのある方は覚悟して読むべし。弾丸が貫通しないで体内に残るのはとても危険なのだ。 |
ひさ | 物語の結末は一番最初に提示されていました。それに反抗するように違った結末を求めて 頁を捲って行きました。そして結局決定付けられた結末は覆りませんでした。しかし、 この物語のどうしようもなく抗い難い魅力に捕えられてしまったのもまた事実。他人には 極めて薦め辛いが個人的には物凄い勢いで推したい作品。進むか戻るかは読み手次第。 |
まよねえずごはん | 青い青い。黒い黒い。痛い痛い。 まず冒頭で明かされる凄惨な結末。物語はそれに向かって突き進む。その結末が覆されるかどうかは、どうぞ読んで確かめてください。 読んでいてとにかく痛々しい。締めつけられるような、切りつけられるような痛みを伴う。それは若さ故の割り切れなさや矛盾であったり、過剰な自意識である部分であったりするんだが、同時に、自分が批判される大人であることを痛感させられる。 思春期にも大人にもお奨め。ただし、劇物注意。 |
煉紅 | まず読み終わったあと、「これ、ライトノベルですか?」と思いました。 冒頭の衝撃。内容の深さ。最後の締め方。どれをとってもへたな現代文学よりも自分たちに訴えかける力がある作品です。 虐待と引きこもり、現代が抱える問題を見事に風刺した作品です。 読んでいて痛々しく、切なく、今すぐ読むのをやめたいと思っても決してやめられない。 ここでやめたら後悔するぞと思わせる力があります。 砂糖菓子の弾丸で必死に現実と戦う藻屑の姿と現実と戦うために必死に実弾をこめよう とするなぎさの姿の対比が実に印象的です。 ぜひとも多くの人に読んでもらいたい作品です。 |
まるお | 今期ベストワン。 |
(ハンドルを捨てて、今は名無し) | 疾走する悲劇、感性と技巧の奇蹟的な融合。 薄倖の人魚姫、海野藻屑は海に還ることすら許されず、殺され、山に捨てられました。 海に藻屑があるように山の内には荒野があります。 山野内荒野(『荒野の恋』の主人公)は海野藻屑の生まれ変わりなのかもしれません。 |
石野休日 | 青春は (our lolipops were) こんなにも (something) 美しい! (pure!) |
極楽トンボ | 本作は同作家の「推定少女」とワンセットで読むことをおすすめします。 書かれている時期がほぼ同時期であることを考えても、表裏一体をなす小説だと思ってまちがいないかと。 いきなり冒頭で救いのない結末は提示されています。 痛い。辛い。 でも目を離すことは出来ない。 |
コモリケイ | 衝撃。呆然。 ライトノベルっていうのは「砂糖菓子の弾丸」みたいなモノだって思ってた人間としては、まさしくやられました。フワフワした砂糖作りの少女達の世界に突きつけられる、救いようの無いリアルがどこまでも痛い。生きるために日常を闘い続ける、そんな当たり前のうちに埋没してるとようなことが、あまりにエグイ形で突きつけられます。 繊細で透明で、それでいてこの切れ味の鋭さ。言葉が心に突き刺さります。 |
TD | 周りの方々が何度も言っていますが、 『推定少女』の対になると思われる作品。 ポジとネガ、空想と現実、希望と絶望、砂糖と塩、 そんな感じに対照的。 2冊ワンセットで読んでみることを推奨しますです、はい。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
まよねえずごはん | イラストが当初はミスマッチだと感じていたが、今となってはこれでぴったりと思える。さびしげで空虚な瞳にひきつけられる。 |
煉紅 | 綺麗で繊細で儚げな印象な感じがするこのイラストが この作品の暗さ、深さをより浮き彫りにします。 また、このイラストがあるからこそ物語の深さに押しつぶされずに 最後まで読んでいけるのだと思います。 |
タイトル | 春期限定いちごタルト事件 | |
シリーズ | ||
著者 | 米沢穂信 | |
イラストレーター | 片山若子 | |
レーベル | 創元推理文庫 | |
書籍コード | ISBN4-488-45101-2 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
ミズノトリ | 全編通してコミカルな日常系ミステリとなっていますが、話の焦点は小鳩くんと小佐内さんの心のリハビリ(?)にあります。 敢えて言うなら、この小説は、乙一の「GOTH」(読んでないならこちらもお勧めです)とまるきり鏡の表裏です。 「GOTH」の主人公たちは自分たちの嗜好を抑えようとはしませんが、小鳩くんと小佐内さんはそれをひた隠しにします。 それはもう、涙ぐましい努力を重ねて、必死に隠すのです。 けれど結局、人の本性というものは隠しても滲み出てくるもので。 というわけで、小柄で可愛くておとなしい{{そして実に恐ろしい}}小佐内さんの大活躍を、ぜひご覧ください。 …できれば「夏期限定みかんパフェ事件」とか読んでみたいなぁ。 |
mikazuki | さよなら妖精以降めざましい勢いの米沢穂信さん。 この作品もお得意の日常の謎をめぐる連作短編です。 米沢さんの作品には独特の、青春の残酷さを描き出すような何ともいえない鋭い読後感があります。 今回もその鋭い視点はそのままなのですが、読後感という意味ではそれまでの作品よりさわやかです。 青春もの好きな人も、日常ミステリ好きな人も、読んで間違いなしだと思います。 |
いちせ | 小佐内さん、さいこーーーーっ!! 小動物系の外見と行動、美味しい性格、きゃーー、きゃーー、うきゃーーーーっ、ごろごろごろごろ〜〜〜。 |
練馬 | 従来の米澤さん作品に漂う青春小説的なオーラを備えつつ、これまでの作品よりも爽やかさというか和み度などがアップ(主に小山内さんのお陰か?)した一品。 多分、米澤さんの作品入門としては一番いいかと思います。今なら比較的見つけやすそうですし。 人が死なない日常系ミステリで、連作短編です。 タイトルについては、最後まで読めばバッチリ明らかになります。 |
domino | ちょっとライトめなミステリーとして面白いのは言うまでもなく、そのポジションが面白いなぁと思います。そもそもレーベルがライトノベルとしては異端の東京創元社・創元推理文庫。本作が面白いと感じる方なら同じレーベルの加納朋子の『掌の中の小鳥』や倉知淳作品もいけるのではないか、倉知淳がいけるなら泡坂妻夫の『亜愛一郎』シリーズもいけるのでは、と、ライトノベルの外側にも目を向ける契機となりうるポジションに存在しているのが面白いと思います。 |
ひさ | 日常生活の中でちょっと目に留まって気になるような、それでも一度気になった からには何となく追わなければ気が済まないような些細な出来事がメインのミス テリ。どのエピソードも軽く頭を刺激される心地良さで楽しめました。 しかし、それよりもっとずっと重要なのが何といっても小佐内さん。いやもう健気 過ぎるよ小佐内さん(作中のとある台詞がトドメだったのですが)。一度ころっと 転げてしまって、彼女の真相を知ってからもう一度ころっと転がされました。 |
(ハンドルを捨てて、今は名無し) | コミカルでユーモア溢れる挫折の物語。 名探偵の大仰で自己陶酔に満ちた苦悩の歴史に、決定的で乗り越えることのできない終止符を打った画期的な作品です。クイーンも法月綸太郎も「小市民」の三文字の前に立ちすくむことでしょう。 |
麻由 | ライトに仕上げたコミカルな日常系ミステリ。 淡々とした筆致がこのほのぼのとした雰囲気にマッチしていて非常に穏やかで優しい物語になってます。 ミステリとしてもトンデモトリックなど出ることなく、大きな驚きこそ無いですが、謎が明かされた時に「あぁ」と感嘆の声を漏らしました。 キャラなら小山内さんが可愛くて可愛くて。ライトノベルとしてもミステリとしてもオススメ。 |
極楽トンボ | 過去にいろいろ訳ありらしい小鳩くんと小佐内さんの二人が、その牙をひっこめるべく小市民の星を目指す日常ミステリ。 果たして牙は引っ込んだのか? それは作品をご覧ください(笑) 小鳩くんと小佐内さんの微妙な間柄・微妙な会話など青春小説として実に一級品。 ミステリも日常的な内容とはいえ、幅広いです。 どちらを楽しみたい方にもおすすめ。 |
楠真 | 推理と謎解きがメインの話は苦手。でも、これはそこが重要ではないのですね。 他の方も語ってますが青春小説。ちょっとした事件の数々をそのエッセンスにしてることに好感を持ちました。 加えて、小山内さんの存在がライトノベル読者からの敷居を上手く下げてると感じます。 軽ーく読める良作。 |
TD | ひとがしなないミステリー風味な学園小説。 いいかんじに『やっちゃった』作品です。 ミステリ好きにも、キャラクターは萌えてナンボな人にも |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
ゐんど | 変則青春ミステリとでも言おうか。所謂「日常の謎」系で、人が死んだりはしない。 とりあえず、小佐内さんに萌えていれば読めるので、ミステリが苦手な人でも安心。 こういった作品がミステリの老舗、東京創元社から出た事が何よりも意義深い、とか思ったりも。 |
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