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作品評
彩雲国物語 はじまりの風は紅く

著者 : 雪乃紗衣
絵師 : 由羅カイリ
ISBN : 4-04-449901-2
page : 223p


rikei /
  ありがちな中華風ファンタジー、のくせに心憎いほど面白い。
なぜだろう?理由は考えてもよく判らない。

設定は詰め込みすぎだし説教は陳腐だしホモ臭いのはいるしご都合主義
でもある、のに面白い(欠点論ってますが読むに耐えないレベルまで
酷い訳では決して無いです)。

良質の少女向け小説、最近コバルトを読んでも味わえない感覚。
地に足つけて頑張る女の子の奮戦記、かな。
深刻に考えず、読み飛ばすと元気になれる作品。

お疲れ様の日常に「うりゃっ」と楽しい読了感が味わえます。

今年一番、期待の新人さんだと勝手に思っています。
( rikeiさんの紹介ページへ )


さり /
  少女向けレーベル新人さんの中では、一番つぼにはまったので一票。とても読みやすく、いろんな”ツボ”が網羅されているのでお気軽に読むには最適ではないでしょうか?
( さりさんの紹介ページへ )


NaruTo /
  中華風のファンタジー。
家柄はいいが貧乏な家で、
探花(国の役員登用試験)に
女性が受けられないとしらずに
一生懸命勉強し、
受けられないことを知ってからは
塾を開いて子どもの指導をしている
主人公紅秀麗が、
金500両で
だめ主上といっしょに勉強する役で
後宮に貴妃として入ることに・・・。

 設定を詰め込み過ぎの感もあるけど、いいかな。
 秀麗の健気さと主上の韜晦ぶり(でも初なところがある)が
魅力的でいい。

おすすめ。

( NaruToさんの紹介ページへ )


環菜 /
  主人公の頑張りぶりが楽しく読めました。
( 環菜さんの紹介ページへ )


おむらよしえ /
  今回は、新人さんの一作目もしくは二作目という基準をきめてあげてみました。私の、昨年の新人賞は、この方です。
彩雲国という中国風の国のろくでなし王をたたきなおすためにとりあえず妃にされた家柄だけはお嬢様のしっかりものの娘の奮闘記。2巻まで刊行。
現実を見てしっかりと地に足ついてはいるのに、見上げる先は天の上という、清々しい物語になっています。やたら見栄えいい男がたくさん出てきますが、そんなのよりだんぜん秀麗が男前でかっこいい!(笑)全体的にはコメディタッチで楽しく読めました。
べたべたしていないので、男性にもおすすめできると思います。文章もしっかりしていてよみやすいです。
( おむらよしえさんの紹介ページへ )


MIYA /
   遥か昔、彩雲国建国時に初代国王となった男に力を貸したと言われている八人の仙人――藍仙、紅仙、碧仙、黄仙、白仙、黒仙、茶仙、紫仙。初代国王の死後、姿を消した彼らの色を姓にもつことを許された大貴族の一つ、紅家の直系の姫である秀麗は、位だけは高い家にいながら火の車の家計をなんとかさせるべく日々奔走していた。
 そんな秀麗が、麦ではなく米のご飯を食べるため、国の重鎮から直々引き受けた依頼は――期間限定で後宮に入り王の妃となり、やる気皆無の王をまともな王に変えること――!?
 キャラが立っていて楽しかったです。お約束ではありながらも、意外性もたっぷりで一気に読んでしまいました。続きが出たら読んでみたいと思い……実際に読んでしまいました(笑)
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