撲殺天使ドクロちゃん
|
|
この本を手にした者の反応として、50%の人はそのタイトル見ただけで戻すだろう。そして残り20%も絵を見て戻すだろう。そして、まだ残る20%の人も最初の数行読んで戻すだろう。 しかし、何の因果か読んでみて面白いと錯覚してしまった残り10%の人にとって、この本は素晴らしいものだ。
何より電波が濃厚だ。ここまで電波臭溢れていると、他の本やゲームでは満足できなくなる。あたかも、より強いものを求める中毒患者かのように。
次に、頭を使わないでいい展開が素晴らしい。ここまでアレだとむしろ、この電波こそ偽りで、ゲームやマンガにおけるお約束をメタ構造化した自己同一性を実証化することこそ・・・とか難しいこと考えてないと頭がどうにかなることを見越して、反面教師として書いてるのではないかと勘繰りたくなるほどだ。
最後に、後書きが最高だ。おかゆ先生の自虐ネタが飛び交う後書きは本編より面白いのではないか?と思わせるくらいだ。残り物には福があるの言葉通り(?)、本編で打ちのめされた頭にこの後書きは何と響くことか。
まあ、これだけではアレなんでちょっとフォロー。 ラノベの楽しみ方は人それぞれだと思いますが、本を楽しむのではなく、本“で”楽しむならこの本はうってつけである。絵は万人向けとは言えないが良い。キャラも濃い。話は自由度が効く。更にある程度知名度がある。これほど2次創作をするのに適してるのもないと思う・・・ってあまりフォローにもなってないか。 が、これだけは言える、この作品は“ライト”ノベルの名に相応しいものだと。楽しんでナンボなラノベなら万人向けの楽しさでないにしても楽しさを提供しようとする意図は感じられるだけ、独りよがりなモノよかはるかにマシである。 |
(この作品の書評を見る)
|
撲殺天使ドクロちゃん 2
|
|
1巻のコメントで色々書いたんで、ここでは違うことを。ということで、
「このシリーズはおかゆまさきという人物の私小説である」 と言っても、別に主人公がおかゆ先生とかいうものではない。このシリーズにおけるネタ・キャラ・そして完成度を通しておかゆ先生の秘密が分かるという、いわばおかゆ日記(最近本当に出来ましたが)。金払ってWeb日記を読んでいるようなものだ。 まあ、そういうのは他の作品でも見受けられるが、このシリーズではそれが顕著。 ネタを通して趣味を感じ、キャラを通して性癖を盗み見、完成度を通しておかゆ先生の成長を喜ぶようになったら、もう貴方はおかゆ信者。おかゆナシでは栄養をとれない病人みたいなもの(イヤな例えだ)。
しかし、ちょっと上でも触れましたが、1巻に比べると文章の完成度が上がってます。これは選考時期後に出た3巻でもそうで、3巻ではもはやマトモな小説として・・・は読めないまでも、ドタバタモノとしてはそう悪いものではないものになってます。この瞬間に、今までおかゆ先生の成長を生暖かく見守ってきた我々は報われたのです。 「信じてよかった」などと人が信じられない昨今では呟けない一言を、3巻で“完”と銘打っておきながら今でも続いてるのでおそらく出るであろう4巻で口にするために、今からでもこのシリーズを読んでおいて損はない・・・かもしれない |
(この作品の書評を見る)
|
灼眼のシャナ 5
|
|
このシリーズの特徴は、緊張感ある戦闘シーンと日常におけるホノボノさの好対照さだと思います。 ゆえに、この巻の過去のシャナの特訓と平和な日々の退避は面白かった。キャラも一癖も二癖もあるもの揃いで。神に等しき紅世の王にも人のような感情があるというのは、(読者としては)嬉しくもあり(その生きてる時間を考えると)悲しくもあり。 |
(この作品の書評を見る)
|
A君(17)の戦争6 すべてはふるさとのために
|
|
放蕩オペラハウスというアニメのキャプチャで有名なHPで知った本シリーズ。異世界に飛ばされた一人の少年が世界を救うというベタが3乗くらいな展開(まあ、救うのが魔族なのはちょっと変化球ですが)ながら、ベタでは終わらせないモノを持つ。
何より、特筆すべきは、「戦争のリアルな描写」だろう。
その好例として、「戦場の描写」がある 先ず、おファンタジアな世界観(本文より)に反して、戦術がある。包囲とか伏兵とかは勿論、モンスターの役割に沿った部隊編成(ゴブリン=歩兵、ドラゴン=戦闘機など)とその軍事行動。更に、下手すれば事実の羅列で無味乾燥になりがちな戦術も、両軍双方の思惑を描写することで分かりやすい。 次に、戦争が戦場に留まらず戦略までもカバーしてるのが良い。つか、戦時国債だの徴兵だのをここまで詳しく書いてるのは、ゲームでも無かろうと思われる。 オマケに出てくる人物が中々好人物(クセはあるが)揃いで、戦闘シーンが格好いいというのも見逃せないところだろう。
また、オタクネタや軍事ネタ(こちらは殆ど分かりませんでしたが)も入ってて、エンターテインメントという点では抜かりが無い・・・のだが戦争に関する描写が面白すぎるせいか、日常のシーンとかはイマイチ退屈に思えてしまうのが難点。お陰である事情から日常シーンの連続となった4巻は、各個のネタでクスリとはしたものの正直面白くは無かったり(個人的に)
何やら最新刊とかの流れだと、世界を創った神との最終決戦が締めであるようだが、個人的にはそんな大層なことしなくていいから楽しい戦争をやってくれと思わないでもない。 |
(この作品の書評を見る)
|
涼宮ハルヒの憂鬱
|
|
「涼宮ハルヒの憂鬱はドラえもんだったんだよ!!」 「な、なんだってー!!」
いや、「待てや」という前に以下の推論を読んで頂きたい。
昨今の女性上位というか女性の勢いが増してきた今日この頃。単に我が侭なキャラというだけならさして珍しくない。しかし、自然法則まで自由に操れる存在となるとそうはいない。よって、数々の法則を編み出し、絶対唯一の存在(除く母)であるジャイアン、彼の女版こそ涼宮ハルヒに相応しい称号であろう。
そして、ジャイアンに振り回されるのが主人公のキョンだ。そして、のび太にドラがいるように、彼には未来人・ロボット・超能力(進んだ科学は魔法に等しい、ってことで)と能力を細分化された3人がいる。そして彼らは協力してジャイアン(ハルヒ)に立ち向かってる(?)ではないか。
そう、この話はドラえもんが基本プロットだったのだ!!
だが、話の中盤で、実はキョンこそがジャイアンに唯一対抗できる存在、つまりジャイアン母であることが判明してからはオリジナルな展開になる。 もっともキョンという情けない響き(あだ名だからしょうがないが)から分かるように、「俺は母ちゃんのドレイじゃない」と訴えるジャイアンに「そんなことはドレイの様に働いてから言いな」とビンタ一閃で黙らせるジャイ母のような迫力は無い。が、唇一つで世界を救う中々のテクニシャンである。
のび太とジャイ母という相反する属性を持つキョンに幸多からんことを望んでこの文章を〆にする
ところでこれは余談だが、これ以降のシリーズはハルヒ=ジャイアンの横暴とそれをなだめる周囲という構図が定着して、ややマンネリなところも感じられる。 ここらで、劇場版のような侠気のあるジャイアン、つまり女性らしいハルヒでも出してみてはどうか?
(注)ハルヒ=ドラ説は本気にしないように。 |
(この作品の書評を見る)
|
キノの旅 The beautiful world VII
(イラスト評)
|
|
先生キャラデのサモン3は昨年最高のゲームでしたんで。いや、本編も読んでますよ(笑)。キノでは非人間キャラがでないのが残念。 |
(この作品のイラスト評を見る。)
|
撲殺天使ドクロちゃん
(イラスト評)
|
|
え〜、「小説について」では色々書いておいてナンですが、このとりしもさんのイラストが無かったら本作買ってないかも(笑)・とりあえず、章頭のチビキャラシリーズは毎回楽しませてもらいました。 |
(この作品のイラスト評を見る。)
|
新フォーチュン・クエスト 9 待っていたクエスト ファイナル
(イラスト評)
|
|
フォーチュン共々昔から好きでしたので。しかし、この方も昔から変わらないなぁ(いい意味で) |
(この作品のイラスト評を見る。)
|
灼眼のシャナ 6
(イラスト評)
|
|
スク水だから(マテ)。昔書いたのを転載すれば ヒロインのシャナは大草原の小さな胸というスク水にはジャストフィトな体型でフェチ心を掴んで離さないかと思えば、片やこの巻のヒロインである吉田さんは中学生とは思えない反則級のボディで、スク水とは相性が悪いものの「これはこれで」とかの木村先生をも言わしめる程。つか、胸がスタンディングオペレーションで俺達拍手喝采。
すいません、バカで。 |
(この作品のイラスト評を見る。)
|
涼宮ハルヒの溜息
(イラスト評)
|
|
メイドだから・・・いかん激しくダメだ。
やはり、あの体型でメイド服を着るというのは反則でありながら漢の浪漫には合格と言うかストライク。でも、長門さんがメガネ外したのは納得いきません(オイ) |
(この作品のイラスト評を見る。)
|