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作品評  /  イラストへの評を見る。
流血女神伝 女神の花嫁 中編

著者 : 須賀しのぶ
絵師 : 船戸明里
ISBN : 4-08-600301-5
page : 285p


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   傑作ですね。流血女神伝シリーズ『帝国の娘』『砂漠の覇王』で残していた伏線を回収しながらも、物語として書かれている文章が素晴らしい。どれだけその人物が強いか?という書き方は、下手をすれば本当に面白くなくなってしまうのですが、須賀しのぶは伊達じゃなかった。ラスト数ページのシーンには、思い出しただけで鳥肌が立ちます。
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水波遥 /
  コバルトでここまでしっかり伏線が張られている作品も珍しいと思います。本作も外伝の形をとりつつ本編と完全にリンクしていますので、ぜひとも本編共々楽しんで頂きたいです。
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月季 /
  これ1冊というよりも、流血女神伝のシリーズに1票。
コバルトらしからぬディープな内容(陰謀渦巻くどろどろ感)
なのに、嫌悪を感じないのは作者の技かあるいはヒロイン・カリエのキャラなのか。
外伝も一気読みしました。泣きました。久々に胸を締め付けられるような苦しさのラスト・・・。言葉にあらわせないのだけど、代償という二文字の重さをここまで感じたのは初めて。そのくらいショックだったと思う。
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水上 /
  流血女神伝シリーズは実に読み応えのある本物の大河ロマンだ。
キャラのタチも尋常で無ければ、ストーリーの厚みも半端ではない。
以前の巻の何気ない描写や設定が伏線として効いてくるサマには感嘆せざるを得ない。
俺に何度読み返させれば気が済むのだ、須賀さん。(笑
もっと話題になってもいいシリーズだと思うのだが……。

コバルトは「マリみて」だけじゃないのだと声を大にして言いたい!(笑

で、"カリエ"萌え〜(マテー
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かざね /
  意外な展開でも王道な流血女神伝の外伝です。異世界歴史物でちょっとファンタジー要素あり。主人公カリエの波瀾万丈な境遇とストーリーはぐいぐい引き込まれるのでおすすめです。
今回は重要な脇役二人の過去編でしたが、新たにいろいろ判明したこともあり、ますます本編の続きが楽しみです。
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  シリーズ外伝ですが、本編で明かされていなかったエピソードがてんこ盛り。
しかも外伝自体のストーリーも読み応えタップリです。
この方の作品は落胆させられることもなく、きっちり楽しませてくれるし不必要に長くもならないので安心して読めます。大好きな作家さん。
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宇乃字 /
  神代から人の世界へと変わるはざまのような時代に、女神の寵愛と残酷さに翻弄されつつも強く生きる主人公を描いた架空歴史ファンタジー、流血女神伝。 女神の花嫁はその中では外伝的な位置付けで、本編でも重要な位置にあるラクリゼとサルベーンの過去なのだけど、神の残酷さと、それによって露わになる人の弱さ強さという部分は変わらず、読んでてつらい部分もあるのだけど、それ以上に、だからこそ面白い。
女神の花嫁とシリーズ全体に、一票。
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山崎 /
  本編では主人公を導く立場にいる二人の過去編。特に本巻では本編では見ることが出来ない二人の性格描写が楽しめました。
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Stella /
  やっと想いが通じ幸せを手に入れたかと思ったラクリゼとサルベーンを不幸のずんどこに突き落とすさまが悲しい。正直ここまでやるか、と思ったほど。
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湖瀬 /
  ネットの海を徘徊していると、『流血女神伝』は面白い、ということで評価は定まっているようです。
私も、「面白いぞ!」
ということで、一票を。

本編主人公の「カリエ」のジェットコースター人生は、目が離せないのですが、彼女を陰に日向に守る無敵の美女「ラクリゼ」、彼女の生い立ちも、実は目が離せないジェットコースター人生だったというお話。

ラクリゼの、本編からは想像できない余裕がない性格故に、彼女の浮き沈みは読んでいて痛いほどです。
彼女がその異能の力と引き替えに得たものの重さの意味が、この中編で明かになります。
物語本編とも関わる後編の展開よりも、この選択の重さが私の心に響くものがありました。陳腐な言葉ですが。そうやって彼女は剣の腕前だけではない強さを身につけたのだな、と。

単独としても充分面白いのですが、本編と相まって『流血女神伝』の物語世界に厚みを与えて、相乗効果でますます面白く感じます。
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