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悪魔のミカタ 12 It/ストラグル
著者 |
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うえお久光 |
絵師 |
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藤田香 |
ISBN |
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4-8402-2602-4 |
page |
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299p |
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天戸 司郎
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選考に乗せるかどうか最後まで悩んだ作品です。 確かに「いまいち…」と思うところはあるのですが、明らかに「前年度の出来がよすぎて、期待値が高かった分のがっかり度」であることを、3度読み返して確認しました。大丈夫です、十二分にオススメレベルを維持しています。
ちなみに12巻がお薦め、という事はありません。いや、むしろ前年度刊行されている分の方がお薦めです。ここを推しておけば全巻買うだろう、という数字です。
最後に…今年は去年度のモヤモヤ感を払拭してくれる出来を、切に、切に願っています。いや、十分に面白いんですけど…いや、でも…(笑) |
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びっと
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前巻に引き続いて、吸血鬼と戦う人間たちのお話ですが、吸血鬼との 直接的な対峙よりも、人間たちが絶望的な状況で「もがき苦しんでいる」 様子が描かれます(タイトルのままですね)。そんな中、前巻で吸血鬼との 戦いにおける中心的存在として描かれた小学生・三鷹昇の「リーダー としての決意と覚悟」が、またイイです。単純に燃えます。 そして、私がこの巻で一番特筆すべきだと思うのは、吸血鬼という存在を 作者自身がよく咀嚼し、消化して、悪魔のミカタシリーズに取り込んで いることです。本巻のラスト近くに吸血鬼自身によって語られる 彼の存在の意味は、見事なまでに本シリーズの設定に調和しています。 「吸血鬼」という物語素材は悪魔のミカタシリーズに使われるために 作られたんじゃないか?と錯覚してしまうほどに。
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天宮・総一郎
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作者・うえお氏の文の上手さの上昇は止まることは無いのでしょうか? |
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ケイヴィン
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可能性に挑むために、 ロケット花火を箱ごと火にくべたような作品。
向こう側へと突き抜けていくか、創造を絶する美しい奇跡を描いて飛ぶか、
全ては運と火薬の量次第………何より、 「どっちに飛ばしたいのか、こんだけ巻数重ねても解らない」 そんなところも気になる理由でしょうか。 |
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ELL
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最近速度が落ちてきた物の相変わらず読ませてくれます。 とにかく厚いし長い。 かといって冗長ではなく中身はかなり熱い。 続きが気になる一品です。 ぜひぜひ既刊とともに読んでください。
<注意> 主人公ドコイッタ?(゚Д゚;≡;゚Д゚) |
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Se27
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近年のライトノベルレーベルの旗手、電撃文庫から、ポスト・ブギーポップ以降の代表作として、この「悪魔のミカタ」シリーズと「バッカーノ!」シリーズ、それに「イリヤの空、UFOの夏」シリーズをあげたい。 それはこの三作が、もっとも「電撃らしい」(と思える)作品だからである。特に「悪魔のミカタ」シリーズに限っていうなら、これが電撃文庫以外で出版されるということがありえただろうか、とさえ思う。 デビュー作「悪魔のミカタ1 魔法カメラ」はミステリとしては中途半端で、おまけに少なくとも第一巻の時点では読みやすいとは言いかねる文章だった。それでも読者に受け入れられてしまうだけの「勢い」を本シリーズは持っていた。「勢い」とは何か?――話がそれるのでそれを書くことはしないが、それはあるいは、めちゃくちゃでありながら魅力的なキャラ達への「萌え」であるし、彼らの動くセカイそのものに対する憧憬である。そういう意味で「悪魔のミカタ」が西尾維新の「戯言」シリーズと対比されることが多いというのも頷けることだろう。
……しかしシリーズ十二作目となる本作、「悪魔のミカタ 12 It/ストラグル」には特異なことが一つある。主人公が、ただの一ページも登場しないのだ! それでも主人公の存在を思い起こさずにはいられないというのが、奇妙なことであり、そしてなんとも「悪魔のミカタ」らしい。 |
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大山
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吸血鬼と人間の戦いは数あれど、ここまで歪んで奇妙な状況での戦いを自分は初めて読みました。 敵意むき出しの人間達を圧倒的優位性と感情的問題により傍観し、守護すらする吸血鬼たち、 勝ち目は薄く、ともすれば簡単に折れそうな感情を一人の少年を中心に吸血鬼へと向ける人間たち。 悪魔のミカタをというシリーズ内だからこそ存在する話ですが一つの吸血鬼ものとして非常に楽しく読ませてもらいました。 続きが愉しみです。
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しゅぺるたー
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うえお先生の文章の上達の度合いと執筆の速さはただ驚くばかりです。
この巻においてもそれはほとんど変わらず、主人公不在にもかかわらず話・キャラともに魅力的な輝きを放っています。
本を読む者の端くれとしていつも思っているのが ・好きな作品の続きを早く読みたい ・が、読みたくない(読み終わりたくない) という反する思いがお気に入りの作品には付いてまわってます。
「悪魔のミカタ」シリーズもその例外ではなく、先生の速筆振りを見るにつれて、もう少しのペースダウン、質の向上を願った時もありました。 しかし「It/ストラグル」を読んで私は、うえお久光は減速することで却って質を落としてしまうのではないかと思いました。
要は温かく見守っていこう、という単純な考えなわけです(´∀`)
更新停止してるファンサイト「アクマの見方」、いつか復活させたいなぁ・・・ |
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いさご
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「すごいっ」と叫ぶには理由がいるかもしれない。 大体世の中で叫ぶと言う事は大げさな動作で、やっぱりそれをする為には理由がいる。いる事にする。 「すごいっ」と叫ぶ前に、もう一言叫ばなければいけない。 つまらないっ。 一巻が。 二巻以降に比べてという前置きをすっ飛ばしたのは、とても作為的ですね。 反省します。 人は最初に一巻を読む。二巻は一巻の後が定位置。一巻で飽きられれば、二巻は手にとられない。ただ一つ数字が違うだけなのに、世間は残酷である。 この作品の二巻以降が読まれない。それは残念な事だ。 悪魔のミカタは凄いんだ。面白いんだ。ぜひ沢山の人に読んで欲しい。 だから、これに投票します。 悪魔のミカタ、すごいっ。
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