『 書評者 : 極楽トンボ 』 『 ソート順 : シリーズら 』 という条件で検索したよ! | |||||
132 件見つかりましたわ。そのうちの 1 〜 50 ( 表示数=50冊 ) 件を表示しますわ。 | |||||
もっと本を読まなきゃね……って、おわ! | |||||
…………一人一冊主義 | |||||
やめてよ! 意味分かんないから! | |||||
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タイトル | 勿忘草の咲く頃に | |
シリーズ | ||
著者 | 沖原朋美 | |
イラストレーター | 紺野キタ | |
レーベル | コバルト文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-600437-2 | |
発行年月日 | 2004-06-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
永山祐介 | 感情の動くテンポがゆったりとして、比較的丁寧に書かれていたのが好感です。互いがちょっとずつ好意を持っていくのが良くわかりました。 「良く」と「好く」を使い分けている(「好く」は好悪の意味で「よい」を表す)のも好感持ちました(僕自身は、良くと好くは使い分けてないしなあ)。 |
極楽トンボ | ゆっくりと時間の流れていく純愛物語。 物語としては奇異な展開もなく物語の帰結もだいたい予想できますが、 それでもやっぱり泣けてきます。 良質な少女小説です。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 青空のように君は笑う 僕らが起こしたちょっとした奇跡 | |
シリーズ | ||
著者 | 小池雪 | |
イラストレーター | 森平夏生 | |
レーベル | コバルト文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-600526-3 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | どう説明したものやら…… なにげなくバイトに入ったはいいものの、とある事情で傾きかけた下町工場を救おうと奮闘する女子高生&男子高校生の物語。 世界の半分は勢いでできている、ってなぐらいに妙な疾走感のある作品です。 この疾走感は実に独特で合う合わないははっきり分かれそうですが、私にはなんだか心地よかったですね。 |
麻由 | 一言で言うと変。 いやもう表紙から既に訳のわからなさが漂ってきますが、中身もなかなかに訳が分かりません。変人キャラと暴走主人公がありえない勢いで突っ走って突っ走って突っ走ります。 コバルトですか? という感じ。人は選ぶと思いますが、とりあえずこの不条理な匂いがプンプンするギャグで笑えたら勝ち。自分は不覚にも笑ってしまいました。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | ブラックランド・ファンタジア | |
シリーズ | ||
著者 | 定金伸治 | |
イラストレーター | 星樹 | |
レーベル | 集英社スーパーダッシュ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-630189-X | |
発行年月日 | 2004-06-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | 裏世界でチェスを指す少年の物語。 ですが、この物語の鍵であり肝でもあるのは特殊な環境で育った少女です。 ネタばれいわくつきの少女・ネム。 ネムの存在で、物語の展開が予測しきれないものになり物語を先へと進めるのが非常に楽しかった作品です。 文章もしっかりとしてますし、なかなかのおすすめです。 |
HAYA | チェスの試合の描写、緊迫感があり面白いです。お話の核は主人公スィンとネムの心の交流なのですが、それを通じてスィンが、棋士としてどのように成長してゆくのか、というところが非常に私には面白く感じました。 それにしても、ククク…と笑うヒロインというのはある意味新しいと思います。 |
玲朧月 | 定金伸治さんのシリーズものでない久しぶりの完全新作 ライトノベルとしてはちょっと珍しい動けないヒロインに派手な動きの無いチェス。 題材はかなり地味。でも思考や論理、それとわかりずらい伏線や登場人物のお遊びなど読み込むと味わい深い作品。二回、三回と繰り返し読むことをお奨めします。 |
永山祐介 | 手萎え足萎えの姉(体を縛られたまま十数年以上を生きてきたので人形のように小さい体であり、かつ手足を動かすことが出来ない)を腕に抱え、チェスの真剣勝負に挑む少年のお話。もう、このイメージだけで半分以上は成功ですよね。猟奇的であり、かつ美的でもあり。 この姉、ずっと小さな部屋に閉じ込められたまま、数えることだけを教えられて生きてきたので、なんでもかんでも数えて覚えようとします。部屋にあるものすべて、埃に至るまで。 その一方、部屋以外の世界を知らなかったために、扉の外にも世界があるということがいまいち想像できません。なので自分が見ていない間に、何かが消えてしまうと非常に不機嫌になります(この世から消えてしまったのと区別が付かない)。 で、そんな姉が、自分の生きていた部屋のすべてを数え終わってしまったその日に、外からやってきた人間が自分の弟--つまりは主人公だったわけです。その執着たるや。 良いなあ。歪んでて。 弟くんも弟くんで、孤児関係の施設から、男娼として売られる前に逃げ出し、馬の餌などで食いつないでいたらある男に拾われ、チェスのディーラー(貴族等の行う、チェスによる代理戦争みたいなものを請け負う人)として(将来金を作らせるために)育て上げられる状況。 そんなわけだからやっと見つけた姉が、側に居るだけで幸せ感じたりなんかして。 実に素敵に歪んだ姉弟で万歳。 でも僕の寵愛はスライドしまくった挙句、主人公同様悲惨な境遇を送ったフェリシアにあったりして。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | All You Need Is Kill | |
シリーズ | ||
著者 | 桜坂洋 | |
イラストレーター | 安倍吉俊 | |
レーベル | 集英社スーパーダッシュ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-630219-5 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
まるお | ゲームオーバーになったから、TVゲームをリセットしてセーブしたポイントからやりなおす。 幼少のころから繰り返したその行動にこんな切り口があったなんて、考えもしなかった。 だからこそ敢えて言いたい。ネタばれと(笑)。 |
一歩 | エイリアンが攻めて来た。コミュニケーションは不可。基本的には肉弾戦の陣取り合戦で、人類はじわじわとジリ貧。戦闘は機動歩兵で頑張るオンリー。 戦闘中に瀕死になった新兵は、偶然の一撃からネタばれにはまり込む…… 各所では「すごい」「斬新」みたいな意見をちょいちょい聞くが、 むしろ私的にはスタンダードな、定番のネタを沢山うまく詰め込んだ楽しい話。というのは、ちょっと古いめのSF読みだからなのだろうか。今これを初に手に取る人にとってはこれこそが初体験なのだろうか。 機動歩兵、ループ、問答無用型敵エイリアン。なんてえのは、ハインラインを読んでると「宇宙の戦士」「時の門」「人形つかい」と固有名詞が出てくるし、ハインラインじゃなくても"ごろごろ"という感触だろう。 で、それにボーイ・ミーツ・ガールであるとか萌え(これを萌えと表現していいのか? 微妙だなあ)とかの要素を入れて、なるほど美味しいぜ、美味しいかもだ、というところ。 SFとしてはエイリアン設定をもっと深く色々見せてくれると楽しかったのに、というところか。 結論: 一昔前の海外SFちっくで大好き。 と言えばいいのかな。 で、それを期待して同作者の「よくわかる現代魔法」シリーズを読んで「これは全然違う!」って思ったり。 http://lanopa.sakura.ne.jp/cgi/review/search.cgi?author=%BA%F9%BA%E4%CD%CE;flag_author=on |
toshi-ko | コンタクト不能の未知の生物ギタイとの戦闘中、突然同じ日の繰返しに巻き込まれた主人公のまだ見ぬ明日へ脱出を描いた、SFアクション。 コイン一個入て、無数の弾幕を避け続ける、弾幕シューティングゲームや、エンディングまで、無数の敵を屠る、アクションゲームの様な感じ、何度も何度も繰り返して得る物が、知識とテクニックという経験のみなところが、RPGとは一味違う。 特に、思考が完全にルーチンワーク化し、キリング・マシーンと化した時の心理描写のリアルさは圧巻。 これって、デスマーチの時の心理描写そのままやないですか? しかも、なぜか偏頭痛が残るとこまで一緒かよ。 この辺は、SE時代の経験がものすごく影響してそうですね、著者の怨嗟が聞こえて来そうです。こんな風に・・・。 儲からない仕事を取ってきた営業に。ファック! 無茶な事ばかり要求する顧客に。ファック! 穴だらけの仕様を作ったSEに。ファック! バグだらけのPGを残したあの野郎に。ファック! いつ終わるとも分からない無限ループの中で、戦うために、研ぎ澄まされ、キリング・マシーンとなって行く主人公と、(デスマーチ行進中の)自分が妙に重なり何とも言えない複雑な心境になりました。 主人公が、何かと妙な、選択肢を選びがちなように思えるのですが、デスマーチを戦い抜くと決めた人なら、彼の気持ちが分かるでしょう。 デスマーチ経験者は読む価値ありです。 ああっ、もう、何もかもぶっ壊してーーーー!!!!!! |
極楽トンボ | 無理矢理雰囲気を簡単に言うと、海外SFテイスト+に萌え要素を組んだらこんな漢字になる、というところでしょうか。 荒廃した世界で未知のエイリアンと戦いを続ける近未来の人類。その一兵士を主役とした、時のループものです。 ネタばれ |
ぎをらむ | 異常がループされ繰り返されていく中で、いつのまにかそれを日常として受け入れてしまう主人公のすり切れ具合が良い感じ。荒くれ兵士たちの下卑た会話や馬鹿騒ぎも、ふと振りかえってみれば楽しい思い出なのかも知れません。 コーヒーの苦味が好きな人にお薦めします。生きるために強くならなければならなかった人の、哀愁漂う物語です。 |
麻由 | 戦場での一日をループする、ゲームのような小説。 SFではありますが、分かりやすく説明されているので、設定の把握に手間取ることがありません。 ギタイと呼ばれる敵との戦闘シーンに燃え、加速していくストーリー展開に目が離せず、コーヒーの味がするラストに一抹の悲しさを覚える。 コーヒーと男の汗の匂いがする物語。燃えたい方は是非。 |
ミル兄さん | 何度でもハッピーエンドを求めるために終わりのないかのようなループを続けていく主人公。 救いのない繰り返しを諦めることなくハッピーエンドのために終わりの見えない繰り返しを続けていく、そしてその繰り返しに変化が訪れる時・・・ はっきり言って終わりまで一気に読めてしまいます。 読み進まずにはいられません。 とにかく、四の五の言わずに読め! そう言わせていただきましょうか・・ |
ふらつき | 例えば、シューティングゲームの最難度。隙間無く打ち込まれる弾丸を避けるその世界。針の穴のような隙間に潜り込み、全ての攻撃を掻い潜り最後のボスを倒す喜び。 それは血の滲むような練習を繰り返してきたプレイヤーだけが勝ち取ることのできる喜びです。来る日も来る日も弾丸の雨に飛び込み、そして、死ぬ。その繰り返しを経て、決して弾丸にも当たらない強靭なプレイングを体得するのです。 これは、そういう小説です。 何度も何度も死に、その度に得た、正に経験値をもってして、一騎当千の実力を得るのです。アーケードゲームなんかでそういった体験がある人にはある種のカタルシスを感じることができると思うので、是非。 あと、神林長平先生のオビがすごいウマイです。 |
高空昴 | 最近のライトノベルには珍しい、硬質な空気に浸れる作品だと思います。 血錆のついたガンメタル、生々しいくせに無機質、そんなイメージを喚起します。 ひたすら繰り返されるエイリアンとの戦闘。 ネタばれ"という最大の救いさえ、地獄を構成する単なる歯車でしかない容赦の無さ。まさに甘ったるい砂糖が混じっていない、苦みばしったブラックコーヒーのような作品です。 ライトノベルの中では比較的珍しい作品ではないかなと思います。 けれど。 その苦味が、たまらなく美味い。 |
ゐんど | 時間リプレイSFに、ノベルゲーム的な感覚を持ち込むことで、今までの同テーマ作品とは別の味を出すことに成功している作品。 戦場でのボーイ・ミーツ・ガールとしても読めるので、SFって苦手かも、な人にも安心。 ゲーム「ガンパレード・マーチ」が好きな人にもお勧めかな。 |
雨空陽明 | ただひたすらに戦闘小説。 手の甲に書かれた数字が増えていくのが燃えた。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
高空昴 | 作品のカラーにジャストフィットしていると言っていいでしょう。 文体から感じ取れる空気をそのまま描き出したような表紙は秀逸だと思います。 ライトノベルのイラストとしてはお手本といっていいハマり具合です。 |
タイトル | 茜のフライト・ログ | |
シリーズ | ||
著者 | 夏見正隆 | |
イラストレーター | 鬼頭莫宏 | |
レーベル | Tokuma Novels | |
書籍コード | ISBN4-19-850635-3 | |
発行年月日 | 2004-05-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
みどりや | 一言いわせて。 どこが、『「長編航空サスペンス」小説。』なんじゃ!!(怒) いえ、もちろんサスペンスという言葉から、 「空飛ぶ密室の中で正体不明の犯人によって、乗客、乗員が、一人また一人と殺されていく」とか 「客室乗務員(CA)訓練生の茜。担当のお客様が突然倒れる。そのお客様の正体が実は…。ひょんなことから国際な謀略に巻き込まれた茜の空の旅の行き着く先は?」なんて展開を期待した私がお馬鹿だったのは事実なのですけどね(汗)。 私の脳内分類ではこれは、スポ根小説です(きっぱり)。 競技場は航空機内。プレーヤーのポジションはキャビンアテンダント(CA:昔はスチュワーデスと呼ばれた)。 競うのは、客の安全と快適なサービスの提供。 次々に襲い掛かるトラブルを上手に裁き、時間内に何でも片をつけることを要求される。 だって 「使用機材が遅れて着くのはしょっちゅうだし、それを定刻に出すわけでしょう」 「仕事が遅くて、目的地に着いてからジュースをだしてもしょうがないでしょう」 あとがきに、『今回のシリーズのネタ元は、実はうちの家内(元CA)である。』との記述があった。 ふーむ。スチュワーデスさんと仲良くなるには、作家になって航空小説を書くという手があったのか(笑) まいじゃー推進委員会!(http://maijar.org/) にて、夏見さんのファンページが紹介されていました。 Fan page of Masataka Natsumi 夏見正隆ファンページ (http://studioddtonline.web.infoseek.co.jp/plan/natsumi/natsumi.html) 『夏見正隆氏を地味に応援するページです。』とのことです。 ネタばれ |
練馬 | 夏見正隆さんの芸風でキャビンアテンダント(スチュワーデス)物、といえば作者さんのファンの方々には大体わかってもらえるような気がします。つまり女性主人公が仕事を通じてとても苦労します。 厳しい条件下での相次ぐトラブル(一挙に起こるかはともかく一つ一つは充分に起こりうる事態)を描くことにより、CAの仕事の厳しさを分かりやすく表現しています。 奥さんが元CAということもあり、仕事内容もリアルです。 後、完璧に続き物です。消化し切れてない設定とかが満載です。 なお、別名義でだした「彼女のつばさ」という作品と色々リンクしてます。こちらは入社〜訓練校時代を描いたものですが、十年以上前に打ち切られた作品なので、探してみても、見つけるのはかなり難しいでしょう。 |
極楽トンボ | 他の方がスポ根小説だと表現されていたけど、言い得て妙だと思いました。 新人フライト・アテンダント(要はスチュワーデスです)の主人公が、トラブル続きのフライトにめげずがんばる話です。 むろん他の夏見作品の例に漏れず、社会風刺というか様々な問題定義もちりばめられてますのでその辺も楽しみつつ読むのが吉です。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | パメラパムラの不思議な一座 | |
シリーズ | ||
著者 | 葛西伸哉 | |
イラストレーター | ぽぽるちゃ | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-1873-X | |
発行年月日 | 2004-05-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | 作りがかなり地味である、という点で損をしている感がある作品。 旅芸人の一座が主要登場人物というのは一見ありがちに思えます。しかしさにあらず。 一座の出し物に演劇があり、しっかり劇中劇があります。 しかも物語の中では重大な鍵を握っているのです。 演劇を扱ったライトのベルはかなり稀有な部類なので、ぜひぜひ一度お試しを。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | カエルと殿下と森の魔女 緑竜亭繁盛記 | |
シリーズ | ||
著者 | 橘柑子 | |
イラストレーター | 堤利一郎 | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-2130-7 | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
まつもとかなめ | 原初の樹海「闇の森」のほとりにあって、人間のみならず人外も客として訪れる旅籠兼酒場「緑竜亭」。そこの一人娘で、「戦う看板娘」の二つ名を持つ少女リュンにより語られる、「緑竜亭」の騒動の物語です。無口で料理にしか興味がない父に代わって、「緑竜亭」を切り盛りするリュンの悩みの一つが、何かにつけて喧嘩して店の者を壊す常連客、不死人アンバーと狼人の少年ブラック。今日もまた、喧嘩を始めたこの二人を抑えようとリュンが奮闘しているところに、美形の騎士が一夜の宿を求めてやってきますが、彼は一匹のヒキガエルと山ほどの厄介事を引き連れてきたのでした。 ネタばれ大立ち回りを演じるリュンの姿はまさに「戦う看板娘」。この二つ名を本人は嫌がってますが、ネタばれリュンが、ただの少女でいられるはずもありません(笑)。彼女の「友達」もただものではないですし。何はともあれ、リュンの勢いのよさと啖呵が心地よい話です。 |
極楽トンボ | 樹海「闇の森」のほとりにたつ酒場・緑竜亭。人間も人外も訪れるいつもにぎやかな酒場で起こる騒動の数々が実にテンポよく愉快に、そして魅力的に書かれるファンタジー小説です。 ノリとしてはTRPGなんかに出てくる酒場のノリをものすごーくよくした感じかな。ボケツッコミの軽快なこと! 主人公である酒場の看板娘・リュンがすごい魅力的。 とにかく一度読み始めたらあっという間に最後までたどり着くテンポのよさが素晴らしいです。 |
ひさ | 読み手の気持ちでは多分知りたいと思う部分、外したら物足りなくなる描写、それをあえて カットしてでも主人公リュンの視点のみに徹底している所が個人的には凄く良かった。物語の テンポも軽快だし、キャラ同士の掛け合いも面白いし、何よりリュンの存在が忘れられない程 印象に残る。彼女の魅力を最大限に引き出ている一人称文章の描写はなかなかお見事。 |
t-snow | この作品の魅力はなんといっても主人公のリュンにあります。 「スレイヤーズ」のリナインバースを常識人にしてちょっと可愛げをつけた「戦う看板娘」リュン。そんな快活な彼女の一人称で綴られる文章はとにかくテンポがよくて、もう文章読んでいるだけでも幸せ。 獣人や不死者といった脇を固めるキャラクターも、リュンの印象で霞むことのない我を持っていて、リュンとの掛け合いで楽しませてくれます。 ここ1年の新人さんの作品の中では最もイチオシです。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | カラっぽの僕に、君はうたう。フォルマント・ブルー | |
シリーズ | ||
著者 | 木ノ歌詠 | |
イラストレーター | ミヤスリサ | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6287-2 | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
読丸 | 自分を楽器だと信じる少女をめぐる切ない事件。著者の音楽に対する深い造詣と熱い想いが感じられる作品です。 |
極楽トンボ | えーと。私はAI関連の話にはてんで弱い人間でして。 ぐはぁっ!AI〜! ただのAIでなく楽器というあたりがいいですええ。 ともあれ作者の人の音楽に対する情念のたまものか、音楽を志向する主人公の気持ちが良く書けてるかな、と思いました。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 世界が終わる場所へ君をつれていく | |
シリーズ | ||
著者 | 葛西伸哉 | |
イラストレーター | 尾谷おさむ | |
レーベル | MF文庫J | |
書籍コード | ISBN4-8401-1160-X | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | 突然世界の終末が秒読み段階に入ったら、そのとき少年はどう行動するのか。 もちろん設定はそれなりに大事だけど、お年頃である少年と少女のやりとりがいいですね。思わず応援したくなるのです。 読み切りのボーイミーツガールとしてなかなかの良作だと思います。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
楠真 | 七姫物語のイラストでファンになった方です。 画風に合う小説が少なそうですが、この作品は上手くマッチしてたかなと。 |
タイトル | 奇蹟の表現 | |
シリーズ | ||
著者 | 結城充考 | |
イラストレーター | KEI | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2919-8 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
平和 | 渋い、とにかく渋いです。いぶし銀、ハードボイルド、そんな作品。 いくつかの要素を替えると、あっというまにハードボイルド小説になるように思いました。映画を見ているような展開は、作者のイメージが伝わってくる感覚を覚えさせてくれます。 近年、類を見ない作風を持っているように思えるので、次回作を期待したいです。 主人公が若くなくても(=おっさん)でもOKな人は是非。 |
いわし | 第11回電撃小説大賞<銀賞>受賞作。でも個人的には大賞よりも、金賞よりもこの作品が好きです。 不器用な男と心に傷を負った少女の物語。 …例え主人公が40歳のオッサンであろうとも、メインヒロイン(?)が10歳くらいの少女だろうとも そんなことは問題じゃありません。というかソコがこの作品の良さとも言える。 (あ、別に二人に恋愛的要素なんて勿論ありませんからご安心を…) 過去の事件で家族を惨殺され、自らも全身に大怪我を。全身のサイボーグ化で一命は 取りとめたものの後悔と諦めの日々を送っていた「シマ」がある修道院で少女と出会って…。 熱い!熱いよ!後半の展開が熱いです。カッコいいオッサン万歳。 |
INN | 辛い過去を背負う寡黙な男・シマが、一人の少女・ナツと出会う事で徐々に己を取り戻していく作品。第11回電撃小説大賞・銀賞受賞作です。 これ一冊で綺麗に完結しているお話ですが、もう少し続きが読んでみたいと思わせる程に魅力的な作品でした。それほど盛り上がると言う印象は受けなかったのですが、全体に漂う静かでどこか哀しげな雰囲気が非常に素晴らしい。 派手さは全然無いのですが、その中で主人公・シマの渋さがとにかく光ります。これだけ渋さで格好良いと思わせる主人公には、なかなかお目にかかれないんじゃないでしょうか。 第11回電撃小説大賞受賞作の中で、この作品が一番のお気に入り。次の作品にも期待しております。 |
極楽トンボ | 渋っ! すごい渋っ! だいたい物語の主人公がおっさんですよ、外見は人間ですらないですよ!? この渋みがたまりません。 |
麻由 | 親父! 親父! まさか萌えのイメージが強い電撃で親父分が補給できるとは……! 表紙に写っているのは可愛い幼女ですが(この子もいい子だったな)主人公は間違いなく背後にいる親父サイボーグです。地味だ地味だといわれていますが(まあ実際地味なのですが)中盤の謎解きはかなり迫るものがあり、面白かったです。 ラストはイラストの相乗もあって爽快な気分に。親父スキーは是非。 |
只一人 | 渋い中年には、硝煙の香りが良く似合います。 上でも言われていますが、なんといっても「渋い」 電撃文庫らしからぬ(褒め言葉)作品です。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | レンタルマギカ 魔法使い、貸します! | |
シリーズ | ||
著者 | 三田誠 | |
イラストレーター | pako | |
レーベル | 角川スニーカー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-424906-7 | |
発行年月日 | 2004-09-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
煉紅 | 魔法・魔術という言葉にピンと来る方は是非読んでみて下さい。西洋東洋関わらず 多くの魔法魔術が出てきます。 またキャラクターもどれも一癖二癖ありそうで読んでいて面白いです。 |
極楽トンボ | 魔法使いを派遣する会社の社長に納まってしまった少年の受難。 ええっと、半ばは魔法うんちくを楽しむ話と言えるかも。 社員や商売敵の操る古今東西、ケルト魔術から陰陽道まで様々な「魔法」が登場するのでそれぞれの描写を見ているだけで楽しいです。 |
takeuma | 魔法とツンデレが好きな人向け? 正直登場する魔法のほとんどは詳しくわかりませんが、その多種の魔法が飛び交う様子は他の魔法が登場する作品とは一線を画した面白さがあります。 それにちょろっと自分が知ってるのが出来たりしても楽しいですしね。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 式神の城II Paradise typhoon | |
シリーズ | ||
著者 | 海法紀光 | |
イラストレーター | アルファ・システム | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-1838-1 | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | 式神の城2という同名シューティングのノベライズ、ではありますが。 実はこのシリーズ、ゲームは一度もやったことないけど小説は読んでるという人がけっこう多いのです。 世界設定もそうですが、なんといっても各キャラクターが大変魅力的。また台詞回しが熱い! 特にこの巻の主役であるニーギは男っぽい性格なところがあるので、どっちかというとかっこいい部類ではないかと思います。 ただこの巻からいきなり入るとちょっとわかりにくいと思いますので、興味のある方はまず同文庫の「式神の城-O.V.E.R.S.ver 0.81 」から入るのがいいかと思いますが、巻を追う事にだんだんよくなっていきます。 なお、世界設定としてはガンパレード・マーチともリンクしています。 |
くろ | シューティングゲーム式神の城2のノベライズ、ゲームの登場キャラクター、ニーギ・ゴージャスブルーの外伝となっております。世界観がわかりづらい面があるのですが、キャラクターがとても魅力を持っていて、なおかつ熱い台詞や展開をするのです。 どのぐらい熱いかというと・・ ネタばれ っていった感じに熱い言葉がたくさん出てくるので、お勧めです。 私はこの本をシリーズで初めて読んだのですが・・・もし気に入ったのならこのシリーズのほかの本もオススメなので、読んでみてください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | BAD×BUDDY 12月の銃と少女 | |
シリーズ | ||
著者 | 吉田茄矢 | |
イラストレーター | 深山和香 | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6293-7 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
リッパー | 今年デビューの新人さんの中でリッパーさんイチオシの人。 上司との軋轢からアトランタへ左遷されてしまった刑事・ホンダ(日系)を主人公に ホンダの相棒になる17歳の少年ウォルター、爆弾魔の少女・ヴィスコが絡んでくる 物語のノリはまさにアメリカンな刑事ドラマ。 面白いですよーう。 電撃ばかりに注目してないで、たまには富士見ミステリー文庫の新人作家どっすか。 げっげーろー。 |
極楽トンボ | 簡潔に言うとアメリカB級アクション映画っぽい話。 ただし弾け方はちょっとおとなしめ。 本部から田舎に飛ばされてきた刑事が主人公のお話ですが、 癖のあるキャラクターなどがなんだか忘れられない印象を与えます。 なんかこう先が楽しみな作家さんですええ。 |
ひさ | 左遷されて田舎に飛ばされてしまったホンダの不運と格好悪いズッコケぶり が楽しい刑事ドラマ仕立てのストーリー。とにかくケチがついてばかりで 愚痴吐きまくりなホンダの一人称文章の描写が秀逸。実に軽快なテンポで面白く 読ませてくれる。災難に見舞われ続きでへこたれても自分が背負った事件からは 決して逃げず、普段格好悪い姿ばかりだから決める時は格好良さが実に際立つ。 今の所続刊予定はありませんが、是非この続きを読んでみたいと希望。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | ソウル・アンダーテイカー | |
シリーズ | ||
著者 | 中村恵里加 | |
イラストレーター | 酒乃渉 | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2943-0 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
ミズノトリ | 馬鹿な少女の話です。ただの馬鹿ではありません。大馬鹿です。 けれど、その馬鹿さ加減が、どうしてか悲しくて切ない。 一巻では、姐さんな猫の使い魔や、「ソウル・アンダーテイカー」の少年と出会って、 比呂緒自身が「ソウル・アンダーテイカー」となるまでを描いています。 ある種の除霊モノのようなのですが、一巻ということで話はあまり進展を見せません。 ただ、全体に漂う灰色の雰囲気が、今後の鬱展開を示唆しているような。 その前に、遅筆な作者がいつ続刊を出すかが問題ですが…。 |
alpha | 妹に虐められる馬鹿な主人公ですが、本人は何も気にしてないところがいいです。 そんな主人公が除霊?をする人になるまでの話。 喋る猫とか個性的なキャラも登場してきて、全体の雰囲気はとぼけている作品(この先の雰囲気がどうなるか分かりませんが…)です。 まだまだ序章で、今後に期待出来る作品。 |
いちせ | 鬱系の痛い要素を匂わせつつ、絶妙なセンスに裏打ちされた巧い文章で読ませる傑作。とにかく巧いっ!! 巧すぎるっ!! |
煉紅 | 文章全体が独特な雰囲気を纏っていて読むうちにずるずると引き込まれていきます。 それぐらい巧い文章です。 まだまだ物語は始まったばかりでこれからの展開が期待できます。 唯一の不安は作者が遅筆なところでしょうか。 |
いわし | 主人公は馬鹿ではない。大馬鹿だ。 とか言ってみたくなるくらい、作中での描写も扱いも「馬鹿」一色です、この主人公。 自分で馬鹿だと認めてしまうので悲壮感がない…のが見ているコッチには逆に悲しかったりもしますので ここは電撃の図書館のあらすじ通り「のんびり屋の女の子・江藤比呂緒」という事で1つ。 ネタばれたり、ネタばれをとても喜んだり、好感が持てる娘です。 今回はプロローグ的存在だからか、若干話の起伏が弱い気もしましたが、まだまだこの世界には多くの謎がありますし これから始まる「伝説」を楽しみにしたいです。 |
waka | 比呂緒の「馬鹿」っぷりや、日常の描写がとても丁寧。 悪く言えばどうでもいい描写をここまで面白く、飽きさせずに読ませるのは中村氏ならではの技量だと思った。 頑張って欲しい作家の一人でもあるので一票。 |
kaiei | 馬鹿と魂の物語です。 思考が明後日の方向にすっ飛んで行ってる主人公、江藤比呂緒のキャラクターが印象的です。 でも個人的には『頭の回転は遅いけど、頭は決して悪くないんじゃ?』という印象です。 もっとも、頭の回転の遅さや、記憶力の弱さ等を馬鹿だというならその通りなんですが。 とにかく続きが楽しみな作品です。 |
極楽トンボ | 読んでる内にどこか切なくなってくる、お馬鹿なだけど本当に純真な少女の物語。 読んでる内にこっちまで泣き笑いの気分になってきます。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 憐 Ren 刻のナイフと空色のミライ | |
シリーズ | ||
著者 | 水口敬文 | |
イラストレーター | シギサワカヤ | |
レーベル | 角川スニーカー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-470801-0 | |
発行年月日 | 2004-11-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
草三井 | うわあ、うわあ、うわあ! あまりに救いがなくてせつなさすぎますよ、ああ……憐! 憐! 欝です絶望です。ギリギリ、ギリギリの連続の展開ですよ……ああ! 憐! 最高、激最高です! |
極楽トンボ | 少女の痛くて切ない物語。 ネタばれという特殊な刑罰を執行されていて、誰とも関わろうとしない少女にそれでも近づいてあれこれ話しかける少年。 傷ついた獣のような少女の心を少年は果たして解く放つことができるのか? 設定うんぬんよりも少女の一挙手一投足に切なさと愛しさを感じてしまうそんな物語です。 |
玲朧月 | シンプルな題と響きが気に入った副題で手に取った作品。 ライトノベルは基本的に斜め読みをして気に入ったものだけを買うようにするのだけれども(そうしないと置き場所とお金が続かないので)、これはその副題の響きと表紙が妙に琴線に触れたらしく、手にとってそのまま購入 その判断は正しかったとはっきりと言える作品 通達された運命に抗うために正反対の自分を演じるヒロインと、未来が悪い方向になるはずがないと信じる少年。 基本的なストーリーラインはガールミーツボーイであるはずなのにもかかわらず、物語はどくシャン尾予測できない方向へと流れていく。 ガールミーツボーイ物語において、相方となる少年をネタばれとしたヒロインが今まで何人いるだろうか? でも、なんというか水晶のような少し冷たいながらも澄んだ音色のするような物語です。 …ちなみに2巻になるとヒロインの地が出てきて妙にかわいくなりますw |
練馬 | 設定についての考察とかはせずに、素直にヒロインの健気さを楽しみましょう。 後、主人公がかなりいい感じの好青年。 ヘタレボーイ・ミーツ・萌えガール ではないボーイミーツガール物です。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 推定少女 | |
シリーズ | ||
著者 | 桜庭一樹 | |
イラストレーター | 高野音彦 | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-1995-7 | |
発行年月日 | 2004-09-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
東雲長閑 | 「ぼく少女」が出てくるだけの小説ならば沢山あるが、「推定少女」は小説自体がぼく少女だ。 ぼくという一人称は日本語にしかないし、主人公の巣籠カナは絶対にぼく少女でなくてはならないので、 「推定少女」は日本語でしか読むことはできない。 「ぼく少女」が好きな方はもちろん、「ぼく少女」に興味が無い方にもお勧めだ。 読み終わったとき、あなたは自らの内なる「ぼく少女」に気づくはずだ。 そして、特に現在サバイバル真っ只中の若い方に勧めたい。 きっと生きる支えになるから。 |
第弐齋藤 | 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』と対になってる。 日常をsurviveする少女たちの物語。 家出少女と全裸の死体と田舎町に落ちてくるUFOと悪の宇宙人とデザートイーグルと穂村弘。 |
toshi-ko | 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」がミステリーなら、こちらはSFをモチーフに、社会を風刺した問題作。 子供たちは、体に不釣り合いな拳銃をぶっ放し、転がりながら、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。 これは、そんな少年少女の不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。 |
ぎをらむ | 最初に読んだ時は「なんて無茶苦茶な話なんだろう」と思ってしまったのですが、その後色々な物語論を調べれば調べるほど、「推定少女」は語り尽くせないほどの記号とキーワードが散りばめられた珠玉の作品だと思うようになりました。 この作品の登場人物たちは様々な旅をします。その1つ1つの旅の目的と意味を感じ取って下さい。 最初と最後にちょこっと登場する「お兄ちゃん」をどう解釈するかなんてのも面白いと思います。 |
極楽トンボ | 15歳少女によるボクっ娘一人称小説で物語としてはちょっと不思議系。 物語にきちんとした整合性を求めるよりも、このあいまいさそのものが思春期特有の危うさであると思ったほうがたぶんいいと思います。多感な思春期の少女の気持ちをうまく描いていると思います。 ただ、何度も読むといろいろ隠されたキーワードが出てくる、かも。 |
もふけ | 男の子じゃなく、女の子が女の子を拾っちゃってざます。 その女の子二人が生リアルで傍若無人で良い味出して逃避行。 後書きまでひっくるめて一つの物語。 ぐるぐるぐるぐる。 何か一つだけ紹介しようと思って本棚を眺めたら、何故かこれになってました。 読み終わった後、頭の左下の方にこびりついてけっこう離れなくなる、不思議な作品です。 間違いなくとは言えないけど、お薦めしたかった。 |
麻由 | 大人にはなりきれないし、子供扱いされたくもない、中途半端な年頃の少年少女の物語。 ふわふわと地に足がついていなくて、大人らしいずるさを拾得していないから余裕がない。 だから、いつも精一杯戦場を生きている。そんな、多感な『ぼく』少女の物語です。 大人と言うより、主人公と同年代の人に読んで欲しい、という感じ。『ぼく』少女巣籠カナに共感できる人は多いと、個人的には思う。 |
ひさ | 十代の少女×少女の絡みから沸き立つ感情の匂い……みたいなものを描くのがとにかく 上手い作家さんだな〜と認識が固まった作品がこれ。実はストーリー展開にはそれ程 惹かれなかったのですが、その分少女達の感情表現にはぐいぐい惹き込まれてしまい ました。多分既に過ぎ去ってしまった世代よりも、同世代の方が色々"くる"と思う。 |
まよねえずごはん | 一人称が「ぼく」の15才女子と、なぜかゴミ箱に全裸で捨てられていた、拳銃つきの記憶喪失娘との、逃避行。 前半は、なぜ「ぼく」こと、巣籠カナは逃げなければならなかったのか、そして、記憶喪失娘こと「白雪」は何者か、という謎を解決する物語に見えた。 しかし後半、何がホントで、どれが嘘か、混沌とした状況の中で、大人への嫌悪、無力な自分、そんな感情の奔流が描かれる。 「おとなになりたくない」とか「15才のときのの自分に謝れ!」だとか、青臭いだけ青臭い。でも、10代って青臭いもんじゃん。いまだそこから抜け出せない自分がいたりもするわけですが。というわけで、枯れたおとなよりも中高生に読ませて、悩んでもらいたい。大人になるってなんだ、愛ってなんだと。 余談ですが、ネタばれ。そこも含めて悩むもよし。 |
煉紅 | 何というか不思議な話です。 思春期特有の心の動きをそのまま文章にしたらこんな感じになるかなという感じです。 一人称『ぼく』な少女カナと何故か全裸でデザートイーグル持って気絶していた 記憶喪失な少女白雪の逃避行。この物語は最後まで読まないと・・・いや、読んでも 何だか良く分からないかもしれないけれど、どこか共感できるそんな作品です。 |
TD | 「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」 そんなことを宣う15歳の少女『巣籠カナ』の視点から見た世界と、その世界に迷いこんできた異世界の物語。 ジャンルとしてはSF。 だけど、物語のキモはSFとしての状況やギミックの描写よりも、15歳という独特の時期特有の心理描写にあると思います。 かゆくてあまくてうそのようででもほんとでちょっとだけ、苦い。心理描写を堪能してください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet | |
シリーズ | ||
著者 | 桜庭一樹 | |
イラストレーター | むー | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6276-7 | |
発行年月日 | 2004-11-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
有里 | ふわふわしたイラスト付き小説の中身は毒入りの飴玉。 なにしろプロローグが少女のバラバラ死体を同級生が見つける新聞記事なのだから。 いや、毒入りっているよりハバネロまぶしというべきか。痛くてひりひりして、人によっては受け付けない、人によっては癖になる。 名台詞。私は「大人」なので、「空気の読めない担任教師」のこの台詞を採ります。 「俺は大人になって、教師になって、スーパーマンになったつもりだったから。(中略)ヒーローは必ず危機に間にあう。そういうふうになってる。だけどちがった。」(p.197) でもって、「大人」は--「大人になりきれない大人」でも曲がりなりにも「大人」なんだから--祈るだけじゃなくてなんかしなくちゃなと思ったりしますけど。 |
白翁 | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないは、幼児虐待とひきこもりをメインにおいた幸せ探しの御伽噺です。最後に哀しい結末が待っていることは避けられませんが、たぶんだからこそそこまでの経過を大事に感じることが出来るような、そういう小説です。まあ、ハッピーエンドだといえばハッピーエンドなわけだから、それでもいいのかもしれませんけど。 桜庭さんの小説はまだ三冊しか読んだことが無いのだけど、彼女の小説は物事をリアルに描こうだとか、なにかしらかの問題を打破しようだとか、そういう類の主張はまったく持っていません。存在する問題のすべてをただ茫洋と受け止め甘受して、その雰囲気に流されるために存在している作品群のような、そんな気がします。 この小説だって題材は題材ですが、ただ甘受するだけ。洋菓子屋の目の前を通ったときに感じるような、バターと砂糖のにおい。そうした甘ったるい雰囲気が全編に漂っていて、良いことも悪いことも、大事なこともどうでも良いことも、すべてそのにおいの中で包み込んでしまいます。もちろん幼児虐待だって、もちろんひきこもりだって。そのことの是非はさておくとして、このやわらかな雰囲気を味わうことは、けっこう気持ちいいことのような。 個人的にはすごくお勧め。最近こういう小説でないと自分の心の琴線に触れないような、そんな病を発症してしまっているような気もしますが、まあ気にしない。とにかくお勧めです。 |
リッパー | 答えは最初からわかっている…。 それでも、手が届いたと思った瞬間に、指の間から零れ落ちていく 藻屑の儚さに、ぼくたちは、一体何を思ったのだろう。 |
紙様 | (とりあえず) 本書は冒頭にいきなりショッキングな事が書かれていて、それを追う形で物語が進む。 もし本書に対して興味を持たれた場合、立ち読みせずにすぐ買ってじっくり読むことをオススメする。 ライトノベルにおいて冒頭や口絵、折り返し(あと表紙w)を見て作品を選ぶことは重要だけど、この作品には当てはまらないことを覚えておいてほしい。 この作品ほど「冒頭立ち読み」がやばい作品も珍しい。 正直これを人に対して「イチオシ」として宣伝するのはどうかと思ったけれど、読んでもらいたいという気持ちもあるので敢えて選出しました。 この物語はやさしくありません。救いもありません。不快かもしれません。 でも仕方がないのです。「実弾」が無けりゃ世の中は動かせないのだから。 こどもは「実弾」がないから現状を甘んじて受け入れるしかない。そして「実弾」を求めて足掻く。それまでは無力な「砂糖菓子の弾丸」でがんばるしかない。 でもそれすらできない場合だってある。「実弾」を手に入れた「大人」によって道を塞がれたり、最悪命を奪われる事だってあるかもしれない。 でも仕方がない。それが現実なのだから。 そしてそれは間違いなく創作でも何でもなく「現実」の問題なのだ。それもライトノベルが本来メインターゲットにしている中高生の世代に直面する問題だ。そして未だにライトノベルを引き摺ってるいい年こいた人々(他人事じゃないよネ……)にとっても、そうどんな人にとってもこれは「現実」なのだ。 それでも身近でこういうことが無いから、実際体験しないからどうしても実感できないという人が大部分だろう。 それでもいいと思う。実感する必要は無い。というより実感する事態(つまりこういう事が起きること)そのものが本来はあってはいけないのだけど。 ただ、自分が「実弾」を求めていた頃を、そして今「実弾」を手にした自分が誰かの命を奪ってしまうかもしれないということを忘れないようにしなければならないと思った。 (余談) これと「推定少女」(同じく桜庭一樹先生の作品(ファミ通文庫))を就職活動開始直後に読んでかなり凹みました。 受験生とかが読むとかなり大変かもしんない。 |
mikazuki | 私の頃の卒業といえば尾崎豊だったけど、今の子たちは尾崎とかやっぱり聞かないのかな。 切なくやるせない、そして読み手に強烈なインパクトを与えるトリガーでもある。 読み終わったあとはしばらく思考が凍り付き、そしていろんなことが頭の中をよぎることでしょう。 この砂糖菓子の弾丸は読み手の心に風穴を開けていく。 生きることに必死だったあのころの想い、それを忘れることで大人になったつもりでいた自分。生き残れなかったあのひと・・・ 私は桜庭一樹さんのファンで作品はずっと追っていたのですが、これはそのなかでも最もシャープで最も熱い、傑作だと思います。 「きっと僕も、一生忘れない」とは帯の冲方丁さんの言葉ですが、きっとこの本はあなたに忘れがたい豊かな読書体験を提供してくれると思います。(って書いててなんですが、うさんくさい言葉だなあ) たしかに暗く悲しい話ですが、同時にとてもやさしい話でもあります。 できれば敬遠しないで読んでほしいと思うのです。 |
第弐齋藤 | 『推定少女』と対になってる。 桜庭一樹はライトノベルの土俵でブンガクやってる人なんじゃねえかと思う。 「格斗する少女たち」が登場する一連の作品を読むと特にね。 『君の歌は僕の歌 Girl"s guard』 ↓ 『赤×ピンク』 ↓ 『推定少女』 ↓ 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』 |
麻由 | 痛くて憂鬱になる『現実』を少女の甘くも切ない感傷でコーティングした小説。『砂糖菓子の弾丸』やら『人魚』やら『嵐』やら、ファンタジックな言葉がふわふわととらえどころのない雰囲気を醸し出しているけど、それがなかったらこの物語はどうしようもないくらいに重苦しい。バランスは取れていたと思います。 ラスト3ページで語られるなぎさのモノローグは非常に鮮やかで秀逸。何度も読み返したらその新鮮さが失われそうだ、と思ったのは初めてでした。 |
toshi-ko | 「推定少女」がSFなら、こちらはミステリーをモチーフに、社会を風刺した問題作。 子供たちは、こんな砂糖菓子の弾丸をポコポコと放ち、必死に必死に、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。 これは、そんな少女たちの不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。 |
天戸 司郎 | 多忙により全然応援メッセージを登録できていません。もうすぐ締め切りです。 差し迫った状況なのでとにかく推しておきたい一冊としてこの作品を応援します。 まじめな話は格好わるいですか?話すのも照れ臭いですが、聞くのも恥ずかしくないですか? 正直に言えば、今はそういう風潮が強いと感じています。でも、伝えておきたい大切な事もあったりするんです。 現代に近い構造、不慣れな厳しさを和らげる甘さ、この作品は直接語るのがちょっと照れ臭い、でも、一度であっても感じて欲しい大切な事を、「今」の読者たちの心の中に運んでくれる作品です。 かなり痛いかもしれません。あるいは苦しいかもしれません。それでも私は多くの人に読んでもらいたいと思っています。 |
ぎをらむ | とにかくストーリーが見事です。とても綺麗に、コンパクトにまとまっていて、ハートを実弾でストレートに撃ち抜かれてしまいました。改めて「桜庭一樹さんはただものではないぞ」と思いました。 子供のあやうい心理を渾身の技術で描いた、後々まで語り継がれて欲しい作品です。 |
ゐんど | 一言で言えば「暗黒リリカル」(意味不明)。 「推定少女」をより暗黒方向に先鋭化した感じで、結構読み手を選ぶと思う。が、かちりと嵌まった人には忘れられない一冊となる事だろう。きっと私も忘れない。 最初に呈示される絶望的な結末。そこに向かって、まるで緩やかな坂を転がり落ちていくボールのように突き進む展開に、「いや、きっと違う」と大逆転のハッピーエンドを信じてページを繰る、独特の読書感。そして待っているのは… でも、読後感は、決して悪くない。 自信を持ってお勧めする。ただ、読むならば覚悟を持って。 |
こま | ぜひ多くの人に読んでもらいたい。特に大人に読んで欲しいような。 読後はなんとも言えない気分に浸れますが、きっと得るものがあります。 |
kaiei | 冒頭に示される結末に向かって一直線に進む、青春暗黒ファンタジー。 はっきり言って暗いです。 でも、ただ暗いだけではありません。 中性的な少女の視点で語られる絶望の物語は、読者の心に何かをきっと残すはずです。 本の薄さを感じさせない内容で、実におすすめです。 タイトルも秀逸だと思います。ぜひ、一度読んでみて下さい。 ---あなたは砂糖菓子の弾丸を撃ったことがありますか? |
もりやん | 痛い。痛い痛い痛い。勘弁してくれ。なんで金払って時間かけてこんな痛い思いをせにゃならんのだ。俺か、俺が悪いのか。砂糖菓子の弾丸しか持ち得なかった俺が悪かったんか。砂糖菓子の弾丸しか持とうとしていない俺が悪いんか。実弾を持ったら砂糖菓子のマシンガンでゲリラやってる連中のことを忘れるだろう俺が悪いんか。だから実弾なんか持ちたくないんだよ。それすら悪いんか。でも海野藻屑のことなんて、誰が悪いことにすれば贖えるんだ? とりあえず、実弾でテロやるのだけは絶対にすまいと思った。 防御を打ち砕こうとする攻撃に関しては人は身構えることができる。しかし、守りのないところを責められたら人はなすすべもなく身悶えるしかない。ある種の読者にとってはこれはそういう作品だ。心当たりのある方は覚悟して読むべし。弾丸が貫通しないで体内に残るのはとても危険なのだ。 |
ひさ | 物語の結末は一番最初に提示されていました。それに反抗するように違った結末を求めて 頁を捲って行きました。そして結局決定付けられた結末は覆りませんでした。しかし、 この物語のどうしようもなく抗い難い魅力に捕えられてしまったのもまた事実。他人には 極めて薦め辛いが個人的には物凄い勢いで推したい作品。進むか戻るかは読み手次第。 |
まよねえずごはん | 青い青い。黒い黒い。痛い痛い。 まず冒頭で明かされる凄惨な結末。物語はそれに向かって突き進む。その結末が覆されるかどうかは、どうぞ読んで確かめてください。 読んでいてとにかく痛々しい。締めつけられるような、切りつけられるような痛みを伴う。それは若さ故の割り切れなさや矛盾であったり、過剰な自意識である部分であったりするんだが、同時に、自分が批判される大人であることを痛感させられる。 思春期にも大人にもお奨め。ただし、劇物注意。 |
煉紅 | まず読み終わったあと、「これ、ライトノベルですか?」と思いました。 冒頭の衝撃。内容の深さ。最後の締め方。どれをとってもへたな現代文学よりも自分たちに訴えかける力がある作品です。 虐待と引きこもり、現代が抱える問題を見事に風刺した作品です。 読んでいて痛々しく、切なく、今すぐ読むのをやめたいと思っても決してやめられない。 ここでやめたら後悔するぞと思わせる力があります。 砂糖菓子の弾丸で必死に現実と戦う藻屑の姿と現実と戦うために必死に実弾をこめよう とするなぎさの姿の対比が実に印象的です。 ぜひとも多くの人に読んでもらいたい作品です。 |
まるお | 今期ベストワン。 |
(ハンドルを捨てて、今は名無し) | 疾走する悲劇、感性と技巧の奇蹟的な融合。 薄倖の人魚姫、海野藻屑は海に還ることすら許されず、殺され、山に捨てられました。 海に藻屑があるように山の内には荒野があります。 山野内荒野(『荒野の恋』の主人公)は海野藻屑の生まれ変わりなのかもしれません。 |
石野休日 | 青春は (our lolipops were) こんなにも (something) 美しい! (pure!) |
極楽トンボ | 本作は同作家の「推定少女」とワンセットで読むことをおすすめします。 書かれている時期がほぼ同時期であることを考えても、表裏一体をなす小説だと思ってまちがいないかと。 いきなり冒頭で救いのない結末は提示されています。 痛い。辛い。 でも目を離すことは出来ない。 |
コモリケイ | 衝撃。呆然。 ライトノベルっていうのは「砂糖菓子の弾丸」みたいなモノだって思ってた人間としては、まさしくやられました。フワフワした砂糖作りの少女達の世界に突きつけられる、救いようの無いリアルがどこまでも痛い。生きるために日常を闘い続ける、そんな当たり前のうちに埋没してるとようなことが、あまりにエグイ形で突きつけられます。 繊細で透明で、それでいてこの切れ味の鋭さ。言葉が心に突き刺さります。 |
TD | 周りの方々が何度も言っていますが、 『推定少女』の対になると思われる作品。 ポジとネガ、空想と現実、希望と絶望、砂糖と塩、 そんな感じに対照的。 2冊ワンセットで読んでみることを推奨しますです、はい。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
まよねえずごはん | イラストが当初はミスマッチだと感じていたが、今となってはこれでぴったりと思える。さびしげで空虚な瞳にひきつけられる。 |
煉紅 | 綺麗で繊細で儚げな印象な感じがするこのイラストが この作品の暗さ、深さをより浮き彫りにします。 また、このイラストがあるからこそ物語の深さに押しつぶされずに 最後まで読んでいけるのだと思います。 |
タイトル | キリサキ | |
シリーズ | ||
著者 | 田代裕彦 | |
イラストレーター | 若月さな | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6292-9 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
麻由 | えっ、これ本当にあの『L・O・V・E!』な富士ミスから出たんですか? と思ってしまうくらい、ミステリーしている小説。それくらい、終盤の謎解きは驚きの連続。ファンタジー要素を混ぜ、論理的に構築された真相には感嘆しました。L・O・V・E! はあまりないけど、オススメです。 |
紙様 | 富士ミスにしては珍しいミステリー。つか「富士ミスなのにミステリー」というのが最大のミステリー(笑) いささかファンタジーな手法が多いのも確かですけど、それでも最後まで読者を騙し続け最後の最後で真相を一気に解き明かす様は見事。 皆で一緒に騙されよう(笑) しかし「L・O・V・E」という観点から見れば結構恐ろしい作品でもある。まあ「愛」と言い切るのも無理はないかと思うけど、あんな「愛」は嫌だなあ…… |
煉紅 | 富士ミスには珍しくしっかりとミステリーな作品です。 多少ファンタジーな要素が含まれていますが論理的に組み立てられた真相には 驚かさせられます。読み終わった後は騙されたという気分になれます。 個人的にはネタばれに驚かされました。 |
ゐんど | 「デスノート」+「ハサミ男」? 本格ライトノベルミステリを読みたい方に、是非! |
極楽トンボ | 「おいおいこれLOVEじゃないですよ?ミステリですよ?」 とばかりに、富士見ミステリにあって異彩を放つ本格ミステリ作品です。 ほんとうに最後の最後になるまでひっくり返されることを覚悟してください。 ですからこれはキャラクター萌えするよりは物語を見たい方に、 さらに言うとミステリを読みたい方におすすめします。 |
ひさ | まあ「またLOVE重視なのか」と表紙イラストに騙されたわけですが。富士見ミステリー 文庫で真っ当にミステリしてるのも含めて、二重三重四重に驚かされました。練り込まれた 物語の謎に、思い描いていたものを全て覆された真相語りでの心地良い"してやられた"気分 に諸手を上げて降参。参りました。歪み切ってるけれど一応LOVEの形はあります。 |
月季 | そしてまた驚愕した。何て見事なミステリなんでしょ?!! 「L・O・V・E」のオビに正直少し引きましたが、買って正解!!な逸品。 途中までは目星もついてたし、正直当てる自信はあった。が、その自信は後半に進むにつれてあっけなく崩されたのでした……作者の方が一枚も二枚も上手でした、脱帽。 |
リッパー | さすが、殺人許可証(コロシノライセンス)を持つ男。 リッパーさんは"富士見ミステリー文庫の片隅でミステリを叫ぶ"田代裕彦氏を応援しています。 # 富士見ミステリー文庫では殺人事件を書くのに編集部の許可がいるのです。詳しくは壱乗寺かるた氏の著作あとがき、および木ノ歌詠氏のブログ(下記)を参照のこと。 http://ta-eis-heauton.blog.ocn.ne.jp/konouta/2005/04/post_9c33.html |
永山祐介 | 他の人が皆ミステリ視点で書いている(というか富士見にしてはミステリ、とかが散見される)ので、他の方向のコメントを一つ。 主人公の、姉への思いの向き方は、なかなかに狂気が入っていて良い感じです。ネタばれ歪んだ関係性が仄見えるのは良かったなあ。ちなみにLOVE寄せはなされていないよーに感じます。 |
雨空陽明 | 読み進めるうちに「え?」「ええっ!」「なんだってー!?」と三段階の驚きが楽しめるサンペンスミステリ系ライトノベル。 願わくば富士見「ミステリー」文庫ももっとこういう本を出してもらいたいものだ。 |
コモリケイ | なかなかに性根の歪んだミステリでした。 ライトノベルとしても、ミステリとしても面白かったです。最後の方はもうあっけに取られんばかりに、想像の上を行く真相が浮かび上がってきました。これを「L・O・V・E」だと言う底意地の悪さに感服。 |
柚熊猫 | 心情的には極端で、「love」というにはどろどろしすぎなのですが。 話の仕掛けと落とし方が楽しいです。きちんとミステリー。 ある意味ネタばれですが、けっしてラブコメディではありません。 うそくさい爽やかさにあふれたラストまで、一気読み推奨。 |
神無月 | LOVEに見せかけて普通にミステリーをしている作品でした。 多少謎解きの部分で解りにくい部分はあるものの、謎解きまでに張られた伏線をきちんと回収していく感覚はとても爽快なものでした。 後は、個人的には意外と主人公が好みでした。 多分、余り戸惑わず、理知的であるようで基本的には人間のような感じであるからだと思います。 個人的には、続いて欲しい作品の一つです。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | ネペンテス | |
シリーズ | ||
著者 | 清水マリコ | |
イラストレーター | toi8 | |
レーベル | MF文庫J | |
書籍コード | ISBN4-8401-1158-8 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
rokugomarunisai | 著者初の短編集は、雑誌連載時『蝶はすぐ死ぬ』を加筆、改題したもの(それにしても清水マリコはタイトルが巧い。勿論それだけではないが)。『嘘つきは妹にしておく』『君の嘘、伝説の君』路線とはひと味違い、どこか甘やかで、そして残酷という、一種の童話を編み出すことに成功している。 強調して強調しすぎることはないだろうが、清水マリコをMF文庫Jで書かせた編集者には拍手を送りたい。 ネタばれ |
mikazuki | かくも美しい現実と虚構の狭間の物語。 清水マリコさんのオリジナル作品は共通して疎外されたものたちがテーマになっています。 現実に疎外され虚構の世界に心を寄せた人間が現実と虚構をつないでしまったとき。 それを描いたこの連作短編はとくに美しく、時に残酷で冷たい。 それでいて作品全体からやさしさを感じるのは清水マリコさんの温かみのある文章のせいでしょうか。 嘘シリーズやゼロヨンシリーズよりも暗黒童話的な色合いが強く、バロックシンドロームが好きだった人にもお勧めです。 表題のネペンテスとは食虫植物ウツボカズラのこと。 甘い密を分泌し、おびき寄せた虫を罠に落とし込みゆっくりと消化していくのです。 登場人物たちもまた甘く香るネペンテスに引き寄せられた虫たちなのでしょうか? |
toshi-ko | プチ不条理だったり、少女耽美ホラーな短編集。 04シリーズや、嘘シリーズとは全く違う作品なのでしょうが、04シリーズのトオが登場しているだけで何らかの関連性をイメージさせられてしまう所がこの作品の特徴でしょう。 オリジナルの創作童話の独特な雰囲気が、清水マリコさんの真骨頂!? 登場するヒロインがなんかイタイ系ばかりで、主人公に至っては、シスコンで、ネタばれなんだか西尾維新作品を読んでるみたいな雰囲気にさせられてしまいました。 |
極楽トンボ | 清水マリコさんの他シリーズに比べ、暗黒面に舵を取った連作短編集。 とはいえ、基本的に清水マリコさんの作品はどれかひとつ実際に体験してみて、そこで肌に合えば他のどの作品に手を出してもまず後悔することはないと思います。 まずはどれでもいいからチャレンジすること。 暗黒童話系(と言ってしまっていいのかな?)のお話が好きな人にもぜひおすすめしたいところです。 |
各務桜花 | 舞台を同じくした短編集。主役もほぼ同じで、特別な力を持つことがトラウマになっている少年と少女。 それぞれで起こる出来事は、日常どころか完璧に非日常なのだけれど、それでも、どこにでもありそうな都市伝説を絡ませたりすると、近く感じられてしまったり。 日々の中にある、不安など、微妙な要素を描くのが上手い作家さんだとは思っていましたが、これは特に良く現れていて、お気に入りの作品です。 そうそう、「ゼロヨン」シリーズを読んでおくと、ちょっとニヤリとできます。 |
リッパー | 嘘つきの話と「ゼロヨンイチロク」のいいとこ取りみたいなところがあって、とても良い雰囲気。 怖い話が多い中に不意に主人公の妹が無邪気に兄を慕ってる描写があったりして、これがまたえらく効果的なのでありますよ。 よーし、お兄ちゃん、まみのかわいらしさに萌え転がっちゃうぞー(←まんまと妹萌えにのせられる人)。 …ということで、副題は「いぬみみは妹につけておく」でいいですか? |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 風と暁の娘 パンツァードラグーンオルタ | |
シリーズ | ||
著者 | 五代ゆう | |
イラストレーター | かねこしんや | |
レーベル | メディアファクトリー | |
書籍コード | ISBN4-8401-1162-6 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | これはセガの同名ゲームのノベライズです。が、半端な作りではありません。 私がX-BOXユーザーでありながらずっと購入を見送ってきたこのゲームを、購入に踏み切らせてくれたのはまさにこの作品があったからです。 ゲームそのものの世界観もかなり深いのですが、小説における世界観の作り込みが相当に緻密。様々な事情から未だ寡作ではありますが、ひとつのファンタジー世界の構築には定評のある作者さんの実力が遺憾なく発揮されています。 ハードカバーですが、値段分の価値はあります! |
浅木原忍 | あの「はじまりの骨の物語」「機械じかけの神々」の五代ゆうが書く本格ファンタジーが傑作でないはずがない! ゲーム未プレイでも何も問題なし。緻密な世界が描き出す力強い物語を存分に堪能できる1冊。 骨太なファンタジーが読みたい人へ。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 物体えっくすでいこう! | |
シリーズ | ||
著者 | 伊豆平成 | |
イラストレーター | 松本規之 | |
レーベル | 角川スニーカー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-419608-7 | |
発行年月日 | 2004-06-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | 秘密結社でいこう!シリーズの完結編。 なし崩し的に悪の秘密結社の総帥になってしまった主人公が、一癖もふたくせもある秘密結社のメンバーたちを相手に右往左往する話です。 主役が秘密結社で、当然メンバーもただの人であるはずもなく、怪力だったりアンドロイドだったりとバラエティ?に富んでいます。 幕引きも「ああなるほど!」と思わせるものでした。はやりのスタイルからはちと外れているかもしれませんが、悪の秘密結社と聞いて電波がピピッと来た方はぜひ。 |
kaiei | 特撮ファンならこれを読むべきです。 言いきってしまいましたが、シリーズ全体を通してちりばめられたネタの数々には もう呆れます(笑 シリーズ最終巻はネタばれまで出てきて、非常に盛りあがっています。 個性的な幹部達が織り成す最終話をどうかお楽しみください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 麝香姫の恋文 女怪盗vs.一高教師! | |
シリーズ | ||
著者 | 赤城毅 | |
イラストレーター | 波津彬子 | |
レーベル | 講談社ノベルス | |
書籍コード | ISBN4-06-182387-6 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | この作者お得意のコンゲーム小説。 騙したと思ったら、実は二重に騙されていて、しかしそれも実は「騙された振り」だったりという、錯綜する女怪盗と探偵役のだましあいが楽しい作品。 あとお約束というのか、この人の作品はとにかく読みやすいのも重要な特徴。 すこし昔の時代設定になっているあたりが、これまたいいのです。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 電波的な彼女 | |
シリーズ | ||
著者 | 片山憲太郎 | |
イラストレーター | 山本ヤマト | |
レーベル | 集英社スーパーダッシュ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-630206-3 | |
発行年月日 | 2004-09-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
まるお | 「我が身はあなたの領土。わが心はあなたの奴隷。我が王、柔沢ジュウ様。あなたに永遠の忠誠を誓います」 これは直接的過ぎて遠回しな愛の告白、……なのでしょうか。 そんな言葉から始まる、不良気取りの少年と騎士気取りの少女のお話し。 こう書くとなんだか微笑ましいだけの物語みたいに思えてくるから不思議です。 |
練馬 | タイトルどおりヒロインが電波です。そりゃもう普通に電波です。でもコメディ路線というわけじゃありません。 主人公は不良だけどイイ奴です。でもちょっぴり屈折してます。でもイイ奴です。 他のキャラもまぁ大概どこかヒネたりしてて、裏表紙に載ってる「人間の歪みが起こす、驚愕のサスペンス」と言ううたい文句がしっくりはまります。サイコ・ミステリというのでしょうか? 一種狂った状況の中、主人公のイイ奴振りが光ります。 |
いわし | 第3回スーパーダッシュ小説新人賞において佳作を受賞した「電波日和」という 作品を改題したのが本作『電波的な彼女』らしいです。 このタイトルは…映画「猟奇的な彼女」と非常に似通っている気がしますがインパクト充分ですね。 そしてタイトルに負けずにインパクト充分な序盤の「出会い」。 電波的な彼女こと堕花雨のキャラクターの行動は滅茶苦茶ですよね…。 忠誠を誓うと言っているのが凄まじい覚悟を伴った"本気"なのが いい点であり、悪い点でもあるような。 しかしこの作品、何が良いって主人公の「漢」っぷりと、その内面描写が良いです。 時折少年漫画の主人公のような熱い心を見せますが、何か超能力を持っているわけでもないし 思い悩んだり諦めかけたりもする。そんな彼が素敵です。 |
極楽トンボ | 主人公を慕うヒロインがひたすらに電波的。 だから「電波的な彼女」なのです。 しかし、それで萌え系とか短絡的に考えてはいけません。 実は大半の富士見ミステリー文庫作品などと比べても、よほどちゃんとしたミステリ仕立てになっているのです。今回は投稿対象からは外れてしまいましたが、2巻を読むとその傾向がよりはっきりします。 テンポのよい会話と、ミステリ的展開が肝ですね。 というわけで対象になってない2巻も含めてこのシリーズはおすすめできます。 |
麻由 | 電波少女と不良気取りの主人公のラブコメ……と見せかけたサスペンス。 序盤こそラブコメらしい気配がありますが、中盤、事件が起こってからは純粋なサスペンスへと早変わりします。 中途半端と母親に嘲られた主人公は、確かに中途半端だし無力ですが、それでも無力なりに精一杯頑張るので感情移入しやすいです。サスペンスとか、殺人事件系が読みたい人にオススメ。 ……あ、ヒロインの電波少女も非常に可愛いです。イラストつきで萌え倍増。 |
リッパー | 上質の青春ミステリー。 主人公の内面描写がすごく丁寧で、とても感情移入しやすい、良い小説です。 いや、ホント、なんでこういうの書きたい人が富士見ミステリーに来ないのかと…、ハッ、富士ミスの「LOVE」寄せ路線のせいなのかっ!? |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | 春期限定いちごタルト事件 | |
シリーズ | ||
著者 | 米沢穂信 | |
イラストレーター | 片山若子 | |
レーベル | 創元推理文庫 | |
書籍コード | ISBN4-488-45101-2 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
ミズノトリ | 全編通してコミカルな日常系ミステリとなっていますが、話の焦点は小鳩くんと小佐内さんの心のリハビリ(?)にあります。 敢えて言うなら、この小説は、乙一の「GOTH」(読んでないならこちらもお勧めです)とまるきり鏡の表裏です。 「GOTH」の主人公たちは自分たちの嗜好を抑えようとはしませんが、小鳩くんと小佐内さんはそれをひた隠しにします。 それはもう、涙ぐましい努力を重ねて、必死に隠すのです。 けれど結局、人の本性というものは隠しても滲み出てくるもので。 というわけで、小柄で可愛くておとなしいネタばれ小佐内さんの大活躍を、ぜひご覧ください。 …できれば「夏期限定みかんパフェ事件」とか読んでみたいなぁ。 |
mikazuki | さよなら妖精以降めざましい勢いの米沢穂信さん。 この作品もお得意の日常の謎をめぐる連作短編です。 米沢さんの作品には独特の、青春の残酷さを描き出すような何ともいえない鋭い読後感があります。 今回もその鋭い視点はそのままなのですが、読後感という意味ではそれまでの作品よりさわやかです。 青春もの好きな人も、日常ミステリ好きな人も、読んで間違いなしだと思います。 |
いちせ | 小佐内さん、さいこーーーーっ!! 小動物系の外見と行動、美味しい性格、きゃーー、きゃーー、うきゃーーーーっ、ごろごろごろごろ〜〜〜。 |
練馬 | 従来の米澤さん作品に漂う青春小説的なオーラを備えつつ、これまでの作品よりも爽やかさというか和み度などがアップ(主に小山内さんのお陰か?)した一品。 多分、米澤さんの作品入門としては一番いいかと思います。今なら比較的見つけやすそうですし。 人が死なない日常系ミステリで、連作短編です。 タイトルについては、最後まで読めばバッチリ明らかになります。 |
domino | ちょっとライトめなミステリーとして面白いのは言うまでもなく、そのポジションが面白いなぁと思います。そもそもレーベルがライトノベルとしては異端の東京創元社・創元推理文庫。本作が面白いと感じる方なら同じレーベルの加納朋子の『掌の中の小鳥』や倉知淳作品もいけるのではないか、倉知淳がいけるなら泡坂妻夫の『亜愛一郎』シリーズもいけるのでは、と、ライトノベルの外側にも目を向ける契機となりうるポジションに存在しているのが面白いと思います。 |
ひさ | 日常生活の中でちょっと目に留まって気になるような、それでも一度気になった からには何となく追わなければ気が済まないような些細な出来事がメインのミス テリ。どのエピソードも軽く頭を刺激される心地良さで楽しめました。 しかし、それよりもっとずっと重要なのが何といっても小佐内さん。いやもう健気 過ぎるよ小佐内さん(作中のとある台詞がトドメだったのですが)。一度ころっと 転げてしまって、彼女の真相を知ってからもう一度ころっと転がされました。 |
(ハンドルを捨てて、今は名無し) | コミカルでユーモア溢れる挫折の物語。 名探偵の大仰で自己陶酔に満ちた苦悩の歴史に、決定的で乗り越えることのできない終止符を打った画期的な作品です。クイーンも法月綸太郎も「小市民」の三文字の前に立ちすくむことでしょう。 |
麻由 | ライトに仕上げたコミカルな日常系ミステリ。 淡々とした筆致がこのほのぼのとした雰囲気にマッチしていて非常に穏やかで優しい物語になってます。 ミステリとしてもトンデモトリックなど出ることなく、大きな驚きこそ無いですが、謎が明かされた時に「あぁ」と感嘆の声を漏らしました。 キャラなら小山内さんが可愛くて可愛くて。ライトノベルとしてもミステリとしてもオススメ。 |
極楽トンボ | 過去にいろいろ訳ありらしい小鳩くんと小佐内さんの二人が、その牙をひっこめるべく小市民の星を目指す日常ミステリ。 果たして牙は引っ込んだのか? それは作品をご覧ください(笑) 小鳩くんと小佐内さんの微妙な間柄・微妙な会話など青春小説として実に一級品。 ミステリも日常的な内容とはいえ、幅広いです。 どちらを楽しみたい方にもおすすめ。 |
楠真 | 推理と謎解きがメインの話は苦手。でも、これはそこが重要ではないのですね。 他の方も語ってますが青春小説。ちょっとした事件の数々をそのエッセンスにしてることに好感を持ちました。 加えて、小山内さんの存在がライトノベル読者からの敷居を上手く下げてると感じます。 軽ーく読める良作。 |
TD | ひとがしなないミステリー風味な学園小説。 いいかんじに『やっちゃった』作品です。 ミステリ好きにも、キャラクターは萌えてナンボな人にも |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
ゐんど | 変則青春ミステリとでも言おうか。所謂「日常の謎」系で、人が死んだりはしない。 とりあえず、小佐内さんに萌えていれば読めるので、ミステリが苦手な人でも安心。 こういった作品がミステリの老舗、東京創元社から出た事が何よりも意義深い、とか思ったりも。 |
タイトル | Alice | |
シリーズ | ||
著者 | 川崎康宏 | |
イラストレーター | エナミカツミ | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2838-8 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
紙様 | 『熊』 この一言でこの作品のキモは語れる(笑) それくらいボー・ボーのインパクトが凄まじかった。 とりあえずボー・ボーを考え付いた川崎先生の一人勝ちというかなんと言うか……まあ「熊」ってこと。 |
一歩 | くま。 っくまーーっっ。 いや、お話自身どうやねん、とか応援するほど好きなのか、と言われると、 えーとー とにかくクマ。 |
半々's | 全作品に漂う「知っているのに知らん振り感」でその名も高い所には高き、作家川崎康宏、地味魂の一冊。 全編にあふれる狂おしいまでのB級ボンクラアクションにして、クレーターの中心で資源の大切さを諭す変な意味で感動大作、そしてクマを、この一冊にすっとぼけつつ入れていく様は素直に脱帽です。 正直、グリズリーが一番印象的ってどういう本なんだろうと、思わなくも無いですけどね! |
まるお | 「侮るなかれ和の心」と、カナダ出身の熊が説くような小説です。 "それでもいい"或いは"それはいい"と思えるような方にオススメ。 |
いわし | 皆さん仰ってますが「クマ」凄い印象的ですね。 「これしかない」って位見事なイラストと相まって凄い存在感を発揮してます。 …も、もちろんそれ以外のキャラクターも素敵ですよ? 漂うB級っぽさと、完璧過ぎないキャラクター達は魅力です。 …あれ?人間的に一番出来ているのはボー・ボーな気が… |
麻由 | 熊。 くま。 クマ。 とにかくクマーな作品。タイトルは『Alice』なのに、という気はしますが。 サムライな熊が全身サイボーグと戦う話です。アリスも可愛いですがとにかくクマー。 |
松葉蕗 | エコロジーと脱力系お笑いが、全編を貫きます! クマのマジなのかボケなのか、悩むネタに大笑い★ 爆雷王のフリーダムポテトのネタに「そうなのか!?」と勉強になりました。 こんな日本は素敵です。 目茶んこなんですけど、違和感が無いんですっ |
R・B | 熊です この作品の主役は誰がなんと言おうと熊です。譲れません。 熊だけでここまで熱くなれる作品は今後二度と現れることはないでしょう。 カルチャーショックを受けたい方にお勧め……か? |
ひさ | く、くまー。熊超最高。探偵事務所連中のすっとぼけた絡み合いが笑えて面白い。 強い女の子から恋する女の子に変わる時のアリスが可愛い。続編希望。激しく希望。 |
黒雨 | 川崎康宏センスがめっちゃ光ってますね。 『銃と魔戮・藺疹・僂錣辰討い討癲∪瀋蠅倭衒僂錣蕕裟邵蟾・┐了・張屮薀奪・罅璽皀△・鐔蠅帽 * ・辰討い董△修涼罎悩郤圓里△離札鵐糠 * ・靴織疋織丱新燹・箸いΔ・惱討繁睨 戮茲蠅發世い嵜焚修靴討泙垢茲諭 やべーやべー。もう何も言葉が出てこねーくらい打ち震えた。 設定も過激ならドタバタ劇も過激。過激に感激するしかないない。 |
柚熊猫 | もちろん二足歩行の熊、ボーボーは素敵。 主人公アリスのほのかな恋愛模様(ひたすら間が悪く、ひたすら気の毒な彼…)、 けっこうちゃんとした友情模様も良い感じです。 探偵事務所のもう一人のメンバーも個性的。 アクション満載(そして最大の見せ場担当は熊)の娯楽作。 |
極楽トンボ | 川崎康宏テイストがあふれた作品。 アメリカンジョークっぽいちょっとひねった表現はニヤリとするか、あるいは人によってはおもしろくもなんともないであろう事は確実。 ものすごく人を選ぶけど、病みつきになるそれが川崎作品です。 こんなのゼッタイ他の人には書けねー。 さて。 今作の場合は…… クマです。クマ。 主人公は一応Aliceですが、真の主人公はクマです。 疑うなら中をお読みください。誰もが納得することでしょう。 |
TD | 川崎康宏B級アクション娯楽超大作。 そしてクマ |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
いわし | エナミカツミ先生の絵は好きなので他のキャラも素晴らしいとは思うのですが… あのグリズリーをあれほど見事に描けるイラストレーターさんは少ない気がします(あくまでも主観)。 小説の方の応援メッセージと同じで「要はクマ」みたいになっちゃってますが、 このイラストが妙にデフォルメされていたりしたらボー・ボーの魅力は活かしきれなかったんじゃないかなぁ、と。 |
松葉蕗 | 表紙を捲って最初の扉絵を見て、度肝を抜かれましたね! 皆さん、「クマ」ってらっしゃいますが猫も可愛いですよ! アリスの中身は大変な女の子なんだけど、恥らってるイラストとかも良い味です。 爆雷王もスゴイっす。 |
タイトル | 9S V | |
シリーズ | 9S | |
著者 | 葉山透 | |
イラストレーター | 山本ヤマト | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2906-6 | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
いちせ | うきゃ〜、うきぃ〜、うきょーーーっっっ!! あうあうあうあうあう、うきょ〜〜〜〜。 |
リッパー | 由宇ー!由宇ー!由宇ー!由宇ー!由宇ぅぅぅぅぅ!!! …がんがれ闘真。 |
takeuma | この巻ではだいぶ物語も動いて、いままでも面白かったのが更に面白く! どうなる由宇?どうする闘真? 物語の核心に迫っていくこの作品からますます目が離せません。 |
只一人 | この五巻はいわゆる「引き」でしょうか。 やはり逃避行というシチュエーションは燃えますね。 サブキャラも活躍していて、物語を面白くしています。 |
極楽トンボ | 男女間の恋愛という考えにはてんで疎い由宇がいいです。 グッド、むしろエクセレント。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
海老庵 | 表紙イラストで主人公二人がしっかり手をつないでるのに萌えました。 |
こま | 今まで暗めの表紙だったシリーズが5巻目にして一転して明るいものとなり、特に気に入っています。 これからもいいイラストを描いていってください。 |
タイトル | AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4 下 | |
シリーズ | AHEADシリーズ 終わりのクロニクル | |
著者 | 川上稔 | |
イラストレーター | さとやす | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2913-9 | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
F2@Death March中 | 主人公佐山・御言が全竜交渉部隊代表として、世界の滅びを阻止するための交渉を進めていく物語の4作目。ただし4作目ながら、既刊は9冊という長編。そして電撃文庫最厚記録のタイトルホルダーでもある。 全竜交渉部隊は4th-Gと5th-Gの滅びを追い、ネタばれそれぞれの行く末を決断する。 この巻では、第三十五章の序文でかなりぐっと来てしまった。あと、大佐がとてもかっこいい。 川上作品は、作品間の設定のつながりを楽しむのも一つの面白さなので、都市シリーズの方も読んでおくと、ニヤリとできるシーンが多い。また、ギャグ分についてはかなり増量キャンペーンがされているので、その辺を楽しむのもいい。 ネタばれ |
Hunter | 「今まで出合った物語の中で、ここまで強烈なインパクトを与えてくれたものは無い」このシリーズについて俺はそう思っています。 ストーリーの濃厚さ、キャラクターの個性の強烈さとその掛け合いの面白さ、そして何より物語を通して感じる「カッコよさ」。そんな魅力が膨大なページ数を「これでもまだ少ない」と感じさせてくれます。厚さにびびらず、まずは手にとって、読んでみて下さい。 そこには最高の「世界」が待っているはずです。 ネタばれ ネタばれ ネタばれ |
toshi-ko | 4th-G、5th-Gとの交渉の後編。 上巻を読んだ時と、キャラに対する好感度が変わってしまう点は、さすが後半と言った所でしょうか? もうね、名前も出てこないキャラなのに、熱いアメリカン魂を見せつけられたのにはちょっと感動いたしました。 そして、今回のメインは、機竜同士の空中戦。 とにかく、巨大なボスキャラが出てくる弾幕シューティングをイメージしてしまう程の、疾走感、スピード感には圧巻です!? |
練馬 | イロイロ言うべき事はあるんでしょうが、今回の中心カップルのヒオと原川がとてつもなく気に入っているので僕はもうそれだけでいいのです。 |
高空昴 | AHEADシリーズに関しては、各巻それぞれが素晴らしい出来映えであり、語り始めるとキリがないので、対象作品の中で最新である本作にメッセージを送りたいと思います。 川上作品全般に言える事だと思うのですが、とにかく「決意」の描き方が圧倒的に上手です。このAHEADシリーズは特にその特色が濃いと思います。 これは作者である川上氏の構成力の高さはもちろん、やはりライトノベルの最重要点であるキャラクターの造形がしっかりしているからでしょう。漫画的なデフォルメを加えていながら、それでもリアルを感じさせる個性付けがなされています。このあたりの力量はライトノベル業界全体から見ても頭抜けている気がします。 イラストとの整合性など、装丁の完成度も含めて、やはりAHEADシリーズはライトノベルの完成形の一形態ではないでしょうか。 最後に、この「4下巻」について一言。 米国UCATのパイロット達がメチャメチャかっこよかったです。名前もない脇役の決死の活躍に泣きそうになりました。ああもう、やっぱり面白いなあっ!! |
只一人 | この4下は、今までのAHEDの中で、「決意の理由」を一番上手く見せていたと思います。 巻が進むたびに更新されていく、圧倒的な厚さ。 次は何ページになるのでしょうか?(笑) |
極楽トンボ | シリーズ全体に対しての応援です。 時間の都合で自分が過去に書いた紹介文をコピペしてます(汗 終わりのクロニクルは、自動人形であるSfが、そのAI特性を十二分に発揮してAIに弱い管理人のような人々を廃人にしてしまう素敵AI万歳作品です。 ……嘘です。でもほんとです。 とにかく独自の濃い設定と造語とこれまた独特な戦闘シーンで、向く人には向くけどそうでない人にはどうにもならないという作品。ただ、都市シリーズに比べると敷居はかなり低いんじゃないかと思われますので未読の方は一度手にとってお試しください。 そしてAIスキーな人はSfをお忘れなく。人になりたい、と思考する凡百のAIとは一味違います(笑) |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
高空昴 | さとやすさんの何が凄いかといえば、上達ぶりが凄いと思います。 都市シリーズの伯林最終巻あたりから、物凄い勢いで上手になっている気がします。この意見を否定する方は少ないでしょう。 AHEADシリーズ以降においては、特に色使い素晴らしい。淡いグラデーションを巧みに用いた彩色に、私はもうメロメロですよーっ!! あと、個人的意見ですが、女の子がものすごく柔らかそうに描かれているのがよろしい感じです。うーん、じつにまロいっ!!(馬鹿 |
タイトル | A君(17)の戦争 7 はたすべきちかい | |
シリーズ | A君(17)の戦争 | |
著者 | 豪屋大介 | |
イラストレーター | 伊東岳彦 , 北野玲 | |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-1607-2 | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
rokugomarunisai | 魔族と人族との戦いを描く、異世界架空戦史(と言うことにしておく)。 この巻は過渡的な印象が強いが、しかしただの橋渡しではない。 否応なしに盛り上がっていく、いや、盛り上げて(!)いかざるを得ない、絶望的な戦争への希求。 さて、どこかで見覚えはないだろうか? 作中挟まれるパロディやギャグ、饒舌、罵倒、悪意など実にリズミカルであり、設定も実に巧み。その思想に賛成するかどうかは別として(むしろ反発させることが狙いのひとつでもあるだろう)、この『A君〈17〉の戦争』が、読者に応じて姿を変える、全く油断ならない小説であることは確かだ。意味ありげというだけの作品とは比べるのが失礼というもの。 これを気に入った方は矢作俊彦の一代奇書『あ・じゃ・ぱん(!)』もどうぞ。 |
各務桜花 | この巻から、一気に戦争が進んでいきます。 英雄と呼ばれるようになったただの高校生の戦争は、ここまで溜めたものを全部ひっくるめて、その上に加速しているといいますか・・・。戦争を知らない世代にも、「これが戦争なんだ」と否応なしに見せてくれる。 その上で面白いと断言できる小説です。 |
一歩 | シリーズとして推します。特に前半、中でも番外的位置にある4巻が非常に好み。 実は6かこの7ぐらいからダレて来てるなあとは思っている。 最新刊の8巻が出たけど、やはりダレてる感じ。また、これまでの巻も新装版としてイラストを全部差し替えたものが出ましたが、うーん違和感あるなあ。 特技とて無いいじめられっこの主人公は、その恨みが臨界に達し、ある日いじめっこへの陰湿な復讐を企てる。それが全て成功したと思った時--彼は異世界へ飛ばされていた。そこは「人間」によって「魔族」が滅ぼされようとしてる世界。一見正義に思えるソレはしかし単純にそうとは言えなかった。彼は人間に「いじめられる」魔族に味方し、そして自分の特技を発見する。「いじめられっこに陰湿に復讐する技能」すなわち戦争の才能を。 でスタートする物語で、"正義"へのひねり加減がすねてて好きです。主人公がぴかぴかのヒーローじゃないし。相対的に人間が悪役だし。ところが、悪役にも三分の理、みたいなところを用意するし。、で、アホだしギャグだしハーレムだし。裏設定あるし。 特に「正義の味方ドラマ」を配役完全交代でやらせてしまい、それでも話は成り立つと見せた4巻のすね方が大好き。 ここのところは大きな戦の準備とまったり描写、で話が停滞してる感じ。盛り上げるよりはしゃきしゃきと進んで欲しい。 |
かげつ | 魔王領と人間の王国が対立している中に飛ばされた主人公が、泣きながらも悪知恵の限りを尽くして戦う、架空戦記の第7巻。 いろいろお笑い要素が含まれていたり、お約束のハーレム状態だったりするものの、丁寧にわかりやすく戦争というものを描いているのがすばらしい。 |
極楽トンボ | 戦記ものをわかりやすくライトノベル的したシリーズです。 敵の行動を読みあう戦略的な駆け引きのおもしろさだけでなく、実際の戦いにつきもののいろいろな符の部分の描写にも手を抜いていないあたりが、すごみです。 うんちくがけっこういっぱい出てきますが、無駄なものはないので気にはなりません。 またある意味ではお約束のハーレム状態になっているものの、主人公は好意を持たれるだけのことはちゃんとしているので特に気にはなりませんでした。 単純にハッピーエンドでは終わりそうもない雰囲気ですが……いったいどう転んでいくのやら。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | BLACK BLOOD BROTHERS 1 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ兄弟上陸- | |
シリーズ | BLACK BLOOD BROTHERS | |
著者 | あざの耕平 | |
イラストレーター | 草河遊也 | |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-1629-3 | |
発行年月日 | 2004-07-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
rokugomarunisai | 『Dクラッカーズ』で名を上げた、あざの耕平の最新作。ともすれば上滑りしがちだったチャンドラー的表現は解消され、シリアスだけでなく軽妙なコメディも描けるところを披露して見せている。個人的にはハードボイルド路線を突き進んでいってもらいたいが、こちらの方が作者には向いているようだ。前作に満足した人は無論、『魔術師オーフェン無謀編』などのノリが楽しめたならこちらも楽しめる。 余談ながら、吸血鬼の黒に人間の赤というモチーフは、やはり「あの作品」から取っているのだろうか。 |
toshi-ko | 吸血鬼物と言う事で、どうしても斬新さが失われてしまいがちなのですが、あえて、オーソドックスな吸血鬼物を選び、著者の独特なセンスで、いかにおもしろくしようとするかの試みは見事です。 特に、風景描写。 霧が立込める橋での戦闘や、横浜中華街で海上にそびえ立つ摩天楼の如し、特区の描写が素晴しく、まるでその場で見ているかのような感覚にさせられてしまう所がいいです。 そして、吸血シーンの快楽描写と、戦闘シーンのめまぐるしい視点変更の描写が特徴的と言っていいでしょう。 注目は、ミミコ。 人間と吸血鬼との共存を目指す理想と現実の挾間で、苦悩するさまがいいです。 そして、主人公ジロー。 ほとんど最強なのに、全ての吸血鬼の弱点を持ち合わせている所がユニーク。 決してシリアス一辺倒じゃなく、コメディも大丈夫という所を見せつけられているかのようです。 でも、本人にとっては、命懸け。 |
ぎをらむ | 「Dクラッカーズ」の時からそうですが、あざの耕平さんの描写は心理においても風景においても本当に「覚醒する」感じがします。今まで無意識の中に埋もれていたものが、ぱっと目の前に広げられたような「ああ、そうだ。これなんだ」という開放感、疾走感があります。その描写がよく練られた設定と噛み合った時、作品の魅力が私の心の内と外を繋ぐように炸裂するのです。 |
かげつ | あざの版吸血鬼もの、ということで。 いろいろあざのさんらしくてすごいところがありますが、兄弟姉妹もの好きとしては1巻冒頭がたまりません。 ネタばれ |
千秋 | 『Dクラッカーズ』の作者である、あざの耕平先生が送る新シリーズ。これを書いている現時点では3巻まで出版されてます。ということで3巻まで含めて応援です。 どちらかと言えば、あざの耕平はスロースターターぎみな作家なので、ここからさらに面白くなっていくのだろうと思いますけど、今でも十分面白いです!(強調) 『Dクラッカーズ』の『7-1』『7-2』で味わったような感覚とは違いますが、この『BBB』シリーズでは何かパズルのピースが「カチッ」とはまる瞬間があります。この瞬間、最高です。そして、バトルの疾走感。これもたまらない。 このシリーズは面白い。そして、これからさらに面白くなっていく。そんな確信があります。 是非とも今のうちからチェックしておいて欲しい作品です。 |
極楽トンボ | これ書いてる時点で3巻まで刊行されてるので通しての応援です。 細かい感想は他の方におまかせして。 あざのさんの書く小説はどれもスロースターターで、Dクラッカーズもそうなんですが1巻時点は主に背景などを埋めていくことで消費され、物語や人物の描写などに本格的なエンジンがかかるのは2巻以降になります。 ですからこのシリーズを判断するのは2巻までは読んでからにしてください。 正直に白状すると、1巻時点では私自身様子見という感覚でした(汗 |
練馬 | 同作者のDクラッカーズを読んでない方々にはイマイチ信用がおけないかもしれませんが、この小説は1巻より2巻、2巻より3巻の方が確実に面白いです。 なので、買う時には、三冊(せめて二冊)一気に購入することをオススメします。 一巻目を読んで今ひとつだと思った方は、ほぼ間違いなく評価が反転することでしょう。 私も、一巻目ではそれほどではなかったですが、三巻目でDクラで感じたのと同等またはそれ以上の興奮を思い出しましたし。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | BLACK BLOOD BROTHERS2 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ特区鳴動- | |
シリーズ | BLACK BLOOD BROTHERS | |
著者 | あざの耕平 | |
イラストレーター | 草河遊也 | |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-1671-4 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
紙様 | いや、ホンマなら3巻含めて語りたいんですけどね〜。 「Dクラッカーズ」のあざの耕平先生が描く赤と黒の血の物語、「BLCK BLOOD BROTHERS」その2巻です。 短編ではアホな事件が舞い込むことも多々あるのでジロー、というか吸血鬼というものの人外魔境っぷりがイマイチ掴みにくかったのですが、この2,3巻連作を通して彼らの超越っぷりをたっぷりと堪能させてもらいました。 戦闘に関しては3巻で語られる要素の方が多いので割愛しますが、特区におけるパワーバランスの妙は十分に味わえます。絶妙です。 そして人と吸血鬼の壁とその間の葛藤。3巻への繋げ方が非常に上手いと感じました。その分待ってる間は苦しかったですが(笑) 興味を持たれた方は1〜3巻まとめて読むことをオススメしますよ〜。 (関係無いこと) 本作の第1巻を読んだあとで「ROOM NO.1301」(新井輝先生 富士見ミステリー)のあとがきを読むと笑えます。オススメです。 |
極楽トンボ | 吸血鬼ものです。 あざのさんの作品の場合、すでに完結した富士見ミステリー文庫の「Dクラッカーズ」にも同じことが言えるのですが、スロースターターなところがあり、1巻だと私の場合はイマイチ乗りきれない部分がありました。 それが2巻、3巻と進むうちにテンションが上がり、各キャラクターが実にイキイキと動き出します。もし1巻だけを読んで、続きをどうするか迷っている方がいたらぜひとも2巻以降をお読みください。 ・・・しかし私のいつもの悪癖なんですが、全然本編の説明してませんねこれ(汗 |
しょーと | 一巻だけだと「あれ?普通の吸血鬼バトル物?」と思いましたが さすがあざのさん!そんな事は無い。 二巻からはエンジン全開です。 ネタばれ |
toshi-ko | 特区へ入ったジローとコタロウは、ミミコの案内で、住む場所を捜す、第2巻。 やっぱり、浮き市や、スラムといった、風景描写が特区ただのビジネス街に終わらせない所が凄いです。 しかしメインは、特区を支配するトップたちの思惑や、主人公たちの葛藤という、人間ドラマに注目すべきでしょう。 伝説の『銀刀』であるが故に、トップから受入れてもらえず、チンピラには絡まれるという現実問題の中で、どことなく腐るジロー。 そんな現実を見せられながらも、何とかしようと頑張るミミコ。 そんなギクシャクするジローとミミコを、なだめるかのように、純粋に真っすぐに笑顔を向けるコタロウ。 何だかんだ言って、特区が震撼するような事件に巻き込まれながらも、この三人ならうまくやって行けるんじゃないのかなというそんな感じのする2巻です。 |
ひさ | 3巻と合わせて前後編エピソードなので、一気に読むのが良いと思う。 1巻と比べると特区に入った今回は大分視野が広がったような印象で、徐々に 徐々に激しく面白くなって行きそうな予感をひしひしと感じました。激化する のは次巻なので今回は前哨戦と言ったとこでしょうか。それでも充分楽しめる。 |
kaiei | 吸血鬼たちの楽園、水上都市<特区>で繰り広げられる吸血鬼兄弟と一人の少女の物語-- Dクラッカーズの鬼才、あざの耕平が送る黒い血と赤の血のロンド。 新世紀の吸血鬼モノの定番はこれだ! というノリノリの文を考えてしまうくらい好きです。 1〜2巻で貯め込んだいろいろなものが3巻で爆発します。 決して読んで損はしないシリーズだと思いますので、ぜひ手にとってみてください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
ぎをらむ | 黒の使い方が超絶に上手いんですよねぇ・・・・。宵闇を描く黒、哀しみや絶望を描く黒、この巻の表紙のように構図を引き締める黒。それぞれ感情に訴えてくる黒であります。私の中では草河遊也さん=黒のイラストレーターとイメージ象ができ上がっています。 |
タイトル | 刹那 そのとき彼女が願ったこと days of Broken Blood | |
シリーズ | BLOODLINK | |
著者 | 山下卓 | |
イラストレーター | HACCAN | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-2084-X | |
発行年月日 | 2004-11-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
まるお | 真っ向から"恋愛"を取り扱ったとても美しい小説。 外伝作品のため本編を読んでいれば結末は見え透いていて、ページをめくる手も留まりがちになりましたが、 それがシーンのひとつひとつ、一瞬一瞬を大切にする気持ち、それこそ"刹那"の輝きに繋がっていきます。 |
いちせ | 痛いよ、痛いよ、痛すぎるよ〜〜。女の子一人称の破壊力ぅ〜〜〜。 |
極楽トンボ | 女の子一人称による恋愛小説。 切ないです。痛いです。 二度と体験できない青春の貴重な一ページ一ページを見事に表現していると思います。 外伝を読むために本編を読め!と思わず言いたくなるくらい泣けたお話。 ううっ、ほんとに泣ける。 |
千秋 | うわぁ〜……。もう痛すぎ。切なすぎ。でも面白い……。 これだけ読者の心に何かを残す作品も珍しいです。 ネタばれ。これは百合とかそういうものを超えて素晴らしい作品です。 痛いけど、頑張って読んで欲しいです……。 |
練馬 | 後書きからの引用になりますが、「ただ美しく楽しいだけの物語ではありません。でも、哀しくつらいだけの物語でもない」です。 恋とか友情とか言うよりは、まさに魔法がかけられたように幸せな女の子二人の時間のお話です。悲しいお話ではあるんですが、彼女らが幸せであったことだけは多分間違いないはず。 後、とりあえず一回は読み返し推奨です。 |
t-snow | これで泣かずに何で泣く! 女の子2人のネタばれ物語。 2人で過ごす時間の一瞬一瞬はキラキラと輝いていて、 でもそれは綺麗でも脆いガラスのような美しさで、 いつか壊れることは分かりきっていて、 それでも確かに幸せだった2人。 もう転がって叫び出したくなるくらい切なくて切なくて切なくてたまらない。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
麻由 | 小説自体も、痛々しさと切なさがひしめき合う素晴らしい出来だったのですが、あえてイラストに。 『作中では語られなかった二人の交流』が描かれていて、作中でのシーンを描いたイラストは恐らく一枚もないのですが、それ故に二人が今までどういう交流をしてきたのかが補完できる。本編を飾る繊細なタッチも素敵です。 読み終わった後は口絵を見るだけで泣きそうでした。 |
練馬 | あえて作中で殆ど語られてない時間をカラーイラストに持ってきてますが、逆にそれが恐るべき強力な破壊力を有してます。 またHACCANさんのどこか儚げなイラストがいいんです。 |
t-snow | 普段イラストにはあまり注目しないのですが、これは別格。読了後、イラストを見ただけで泣ける作品は先にも後にもこれだけ。 口絵は全て本編以前の由香里と雪乃の日常を描いたもので、1枚1枚にその日常の鮮烈な美しさと儚さが凝縮されていて、本編と相乗効果を発揮する素晴らしいイラストです。 |
タイトル | DADDY FACE メドゥーサ IV | |
シリーズ | DADDY FACE | |
著者 | 伊達将範 | |
イラストレーター | 西E田 | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2916-3 | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
一歩 | シリーズとして推します。 特に、ここにはないけど、シリーズ初刊から以降ぐらい。 今回のメドゥーサ全4冊は、ちょっとたるい。かなり間延びの感じがして、逆にあまりお勧めしない。最後の4巻でようやくだらだらやってた全部ががつんとまとまって、結構活劇した感じがある。おっぱいぼいーんずの今後に期待。 冴えない主人公の前に突然現れた美少女、彼女は言った「お父さん!」と。 主人公は一浪大学生なのに、既に中学生になる実子が居るという段階でまず笑い。 その実子が大財閥の娘かつアクティブな天才少女で、ハイテク駆使のインディジョーンズやってる段階でまた笑い。 なし崩しに巻き込まれたアンダーな世界は、オーパーツとか超能力とかエイリアンが普通に溢れる無茶苦茶ワールドで主人公に泣きが入る辺りでまた笑い。 ところがその主人公が実はネタばれとかいうあたりで腹を抱えてまた更に笑い。 この父にしてこの娘有りと思ってたら息子も有ったり、実は母も有ったりで、ラブコメとか家族コメディも健在。 こうして書くとあらゆるネタの大洪水ごった煮で、よく素直にまとめたなあ(素直?)という傑作です。 |
極楽トンボ | とにかくもうなんでもありなSF。 超兵器、オーパーツ、人外、パラレルワールド、神?なんでもかんでも無いものは無いといった方がいいかも。 これだけの要素を一気にぶち込んで、ちゃんと話としてまとめているところがたいしたものです。 大変上質なエンターテイメント小説ですええ。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | GOSICK III -ゴシック・青い薔薇の下で- | |
シリーズ | GOSICK | |
著者 | 桜庭一樹 | |
イラストレーター | 武田日向 | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6273-2 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
toshi-ko | ついに開かされる、ドリルの秘密!! 真実を知った時、 グレヴィールの漢らしさに、感動しました。 凄いよ、お兄さん!! |
リッパー | 都市の闇に消えていく人の謎を追いかける、シティ・アドベンチャー型のミステリー。 今回、ヴィクトリカは風邪でお休み中。 しっかしまあ、ヴィクトリカってばだんだん人じゃなくなっていきますね。どんな小動物だよといわんばかりの仕草の数々に、アタクシ萌え転がりまくりでごぜーます。 |
極楽トンボ | 安楽椅子探偵な役どころの老成した少女・ヴィクトリカと、助手役の久城一弥のミステリとラブ。 この近くて遠い距離感がいいですがはい。 基本的にこのカップルは完全にヴィクトリカが主導権を握ってます。 が、この巻に限っては……いやはや微笑ましかった。 |
魔王14歳 | 本シリーズはヴィクトリカさんの可愛らしさが目立ってミステリー部分がオマケのように言われがちなので、ちょっとそのあたりを押してみます。 おそらく昔からの風潮としてミステリー小説の謎解きは「トリック」-「犯人」という軸で語られがちですけど、この作品をその視点から見ても面白さはあまり見えてきません。ネタばれこのシリーズを読むときはもっと俯瞰的に、物語の世界観自体を読み解くつもりで事件の起きたバックグラウンドにまで思いを馳せてください。そうすれば、犯行現場に注目するだけでは見えてこなかった繋がりが様々なところに隠されていることに気づけると思います。 |
TD | このシリーズ、特にこの第3巻の売りは主要登場人物の恋愛描写にあるかと思われます。 えーとなんていいますか 素晴らしいツンデレです ツンデレの意味が分からないなら検索してみることをおすすめします。 物語としてもそれなりに面白いのだけど、全てをぶっちぎってステキすぎる描写が目白押しなので、どーしてもこんな文になってしまいます、うぅ。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
リッパー | 武田日向氏の仕事ぶりが最高。…いや最強。 表紙絵からして、微熱ほっぺのヴィクトリカがひらひらパジャマで、天蓋ベッドに室内の調度品…、他のライトノベル表紙の追随をまったく許さない描き込みぶり。某レーベルでよくあるキャラ絵だけの表紙とはクオリティが違うよ。ザクとは違うのだよ、ザクとは。 カラー口絵では和装なヴィクトリカが鎮座しているし、p59の挿絵はぷに萌えだし、なんかもうすげーとしか言えません。 |
タイトル | GOSICK IV -ゴシック・愚者を代弁せよ- | |
シリーズ | GOSICK | |
著者 | 桜庭一樹 | |
イラストレーター | 武田日向 | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6288-0 | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
toshi-ko | 汝、我に死ねと申すのか? なんて言うか、フリルはゴロゴロ転がるし、アブリルは前面に出てきて、ヴィクトリカと激しいバトルが展開するし、ポロリはあるし・・・ネタばれの。 全体的に萌える展開が増量して、萌死ねと言われてるような気がしてしまいました。 アブリルが前面に出てきた為に、二人の世界だったGOSICKが、混戦渦巻くバトルフィールドに変貌、九城一弥の鈍さは相変わらずなのでかわいそうというかなんというか・・・。 だが、そこがイイ!! 殺人事件と、錬金術師の謎を、怪談話、都市伝説で包込み、歴史の残酷さを事件と共に暴いていく様が、実に見事でした。実は、3巻を読んだ地点でミステリ分はそろそろ減退していくんじゃないかという一抹の不安を抱えていたのですが、これからも大丈夫そうです。 しかし相変わらず"あとがき"が長い、しかも著者の周りの変な人の話題が絶えないと言う所が恐ろしい。 |
ひさ | 待ち望んでたヴィクトリカとアブリルの直接対面。一弥置いてけぼりで火花散らしている 感じもあるような、でも一弥抜きだからこそ女の子二人のいがみ合い絡み合いせめぎ合いを 存分に堪能出来たような。実は一弥の気持ちで端から勝負は見えていたりするのですが、 この二人には今後も色々やり合って欲しいなと。案外相性は良いと思うのだけど……さて? |
リッパー | ヴィクトリカの奇態(超萌える)やアブリルとの対峙にうっかり幻惑されそうになるものの、全体に散らばせた伏線とその回収で事件の全容が明らかになる構成は素晴らしいの一言。 密室ミステリでもあり、歴史ミステリ風でもある。 桜庭さんのディクスン・カー好きが如実にあらわれた良作です。 トリックにカーの「***の殺人」を思い出した貴方。正解〜。 |
極楽トンボ | ラブ方向にこのまま行くのかと思っていたら、ミステリ分も戻ってきました。 というわけでミステリも楽しみつつ、少年少女の絆を見ていくのがよいようです。 ……全然感想になってない……とほほ。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
リッパー | 髪をおろしたグレヴィールが超カッコイイ! 桜庭センセー、ドリル頭やめさせましょーよー。 表紙のヴィクトリカ見て、「ローゼンメイデン」?と一瞬思ったのはナイショ。 |
toshi-ko | そういえば、回を重ねる毎に、九城とヴィクトリカの身長差が、開いていっているような気がするのは、私だけですか? 個人的には、髪を下ろしたお兄さんなんて・・・。 漢なら、自らの信念を貫け!? |
ひさ | とりあえずドリルがドリルじゃなくなってたのがショックだった。 いやしかし。毎巻毎巻美麗で眩しくて、眺めてるだけで溜息が出てしまいます。 |
コモリケイ | 思わず表紙買いしたシリーズです。 まぁ、ゴスロリ好きっていうのもあるのですが、それにしたってこの美麗さ。可愛らしさ。そして描き込みの細かさ。素晴らしいです。 |
麻由 | 単なる萌え系イラストと思う事なかれ、カラーはおろか、モノクロまで徹底的に描き込まれた挿絵は昨今ではなかなか見ることが出来ない。 今回のヴィクトリカも可愛いですが、カラーのあの人が一押し。か、格好良いなぁ……! |
タイトル | Holy・Hearts! 勇気をくれる、なかまです。 | |
シリーズ | Holy・Hearts! | |
著者 | 神代明 | |
イラストレーター | 緋賀ゆかり | |
レーベル | 集英社スーパーダッシュ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-630205-5 | |
発行年月日 | 2004-09-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | シリーズ第4弾。(のはず) 物語が動き始めます。まったり癒し系という物語の基本は変わりませんが、背景世界の謎が少しずつ明らかに。 でもやっぱり妄想百合ストは要チェックでしょう(笑) あと、これはたぶんちょっと下の年代の女の子にも受けるんじゃない、かな? |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | Holy・hearts! 明日を信じる、こころです。 | |
シリーズ | Holy・hearts! | |
著者 | 神代明 | |
イラストレーター | 緋賀ゆかり | |
レーベル | 集英社スーパーダッシュ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-630188-1 | |
発行年月日 | 2004-06-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | のほほんと日常を過ごしどっちかというかトロいところがあるけれど、裏のないまっすぐな優しさにいつの間にかみな心を許してしまうキュノ。それと寮で同質になったアリシア、ジンジャー。 この三人のシスター見習いを中心に巡る物語です。 (妄想百合ならし放題な)三人の友情を暖かく眺めて楽しむのが吉。 優しい気持ちになれる癒し系かな? |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | Holy・Hearts! 忘れられない、ぬくもりです。 | |
シリーズ | Holy・Hearts! | |
著者 | 神代明 | |
イラストレーター | 緋賀ゆかり | |
レーベル | 集英社スーパーダッシュ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-08-630217-9 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | シリーズ第5弾。(のはず) 背景世界の謎が少しずつ明らかになり、今回は痛みの描写もあります。 でも、女の子同士の友情ものでまったりで癒し系で+α妄想百合ストは要チェックな物語ですええ。 変なバイオレンス描写とかもないんで、低年齢層にも安心しておすすめできるシリーズです。 |
CAX | 基本的な構成としては、前半は短編的なショートストーリーでほんわか度を、終盤はこのH☆Hの世界の謎を主人公キュノがそれを少しづつ知っていくというのが、大筋な展開。ただ純粋なだけでなく、色々なことを知り、成長していっているキュノとその仲間たちの姿を、優しく見守っていきたいと思わせてくれる、温かな作品。 近年は * 世界の敵 * などに代表される「セカイ系」の作品が多いライトノベル。だからこそ、逆にオーソドックスなファンタジー世界を、優しい感じで描いているところが新鮮なのかもしれない。 「ほんわか」したいのならお薦めの作品です! |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
CAX | 「神代明」さんの描く世界と、「緋賀ゆかり」さんの描くイラストのマッチング度は最高♪ 漫画雑誌「コミックラッシュ」での漫画版も夏頃にはスタートするので、そちらも期待です!! |
タイトル | Room No.1301 #3 同居人はロマンティック? | |
シリーズ | Room No.1301 | |
著者 | 新井輝 | |
イラストレーター | さっち | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6268-6 | |
発行年月日 | 2004-09-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
いちせ | ほんとに、さいこーーーっ!! 素晴らしいーーーーっっっ!! もう、やっぱり間違いなく最高の恋愛小説。なんと言っても、この雰囲気っ!! このセンスっ!! 新井輝、天才っ!! めちゃくちゃ、さいこーーーーっ!! |
リッパー | 恋愛を主題にもってきた他のライトノベルではなんとなくで通じ合わせてしまうような各登場人物の思疎通に関して、新井輝はまず最初から"わかりあっていない事"を前提としている。 "彼とわたしの考えていること感じていることは違うんだ"というのがあるために、彼らの意識や立ち位置のすり合わせからまず始めていかなければならなくて、そこを書いていこうとするから会話や展開がやたら回りくどくなるし、またその部分こそが新井輝の味になっているんじゃないかなあと思うわけです。 特に健一くんと大海さんの関係の描き方に、そのへんが強くあらわれてるんじゃなかろうかと。 |
ミズノトリ | このシリーズの一番好きな部分は、主人公・健一の思考回路ですね。 現実的な風でありながら、現実からは微妙に乖離している。 それが作品全体の雰囲気と重なり、独特の味わい深さを醸し出すのだと思います。 このシリーズに登場するキャラは、ほんの一部を除けば、心に問題を抱えた者たちばかりです。 その中でも特筆すべきは、健一の姉・ホタル。 ネタばれというホタルの苦悩は、相当に深いものだったでしょう。 この三巻のラストでは、健一とホタルとの関係に急激な変化が生まれます。 そして、普通の人間からすれば異常なその事態を、健一はわりとすんなりと受け入れてしまいます。 その絶妙なズレっぷりこそが健一の抱える心の問題ってやつでしょう。 彼が恋愛を理解することは出来るのでしょうか? いま、最も続きが気になるシリーズです。 蛇足ですが、俺は綾さん派です。 |
toshi-ko | ツバメと建一の会話がおかし過ぎ。 「むしろ、そんなんじゃ足りない。箱でも足りない。」と言いたくなったのは私だけ? 私だけですか、そうですか・・・。orz |
永山祐介 | ラストのホタルがもうすべて。 |
極楽トンボ | この作品では最初から結末が提示されてます。 その結末も、各巻のプロローグで小出しにされているのですが3巻あたりまで来ると、だんだん重要な意味を持つようになってきます。 どうしてそうなってしまったのか? なにがそうさせたのか? とか想像しながら読むとおもしろいかも。 |
玲朧月 | 史上最高(たぶん)の名あとがきとなったネタばれが初登場した巻 それだけでライトノベル史に名を残すといえるだろう。(ヲイ エロゲーだ18禁だこれがギリギリズムだとかいろいろ言われているけど、そういう表現部分を除いても、絵師「さっち」さんの挿絵ともあいまって先が読みたいと思わせる内容と文章はさすがの一言。 |
練馬 | 変り種の恋愛小説。恋愛することについて悩む少年がアレコレしつつやっぱり悩むお話。 主人公のキャラクターとか、作風の割りに驚くほどやることやったりするのでそっちが話題になりがちですが、それだけじゃありません。 主人公がやたらもてたりしますが、そこらのハーレム物とは一線を画すものがあります。 今回はタイトルの割りに姉の蛍が半分メイン張ってるようなものです。一巻で方がついたと思ったらまさかこうくるとは・・・・。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | Room No.1301 #4 お姉さまはヒステリック! | |
シリーズ | Room No.1301 | |
著者 | 新井輝 | |
イラストレーター | さっち | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6282-1 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
白翁 | 最近の私のもっとも心待ちにしているシリーズがRoom No.1301です。 何が面白いのかとかそういう具体的なものとかが言い難い作品で、原稿用紙十枚くらい書いたらようやくこの作品の本質にちょっとくらいは擦ることができるかもしれません。 でも、私の気力のなさでそこまで書けないのがちと悔しい。 うーんとうーんと。 この小説は登場人物の会話を眺めているのが楽しいです。普通の小説だと、動作なり感情なり理由なりの描写で背景とかもろもろの空白を埋めてくれるのだけど、この小説ではそうしたものの代わりに登場人物たちの会話があります。とはいっても、説明台詞ということではないです。なんかこう、登場人物たちがお互いを分かり合っているような、分かり合おうとしているような、相手をちゃんと見ているような、という、なんか抽象的な説明で申し訳ないんですけど、そういう「やさしさ」をもって相手と話をしているところがいいです。 直接行動に移すことだけがやさしさでは無いのだろう。と、そんなことを思いました。 この会話の雰囲気はなかなかほかの本にはない感覚で、非常に良いです。 それと、あとがきでも楽しませてくれる新井輝さんに感謝。毎回楽しみにしてます。 |
東雲あずみ | 恋とか愛とか言うけれど、ほんとの恋愛ってなんだろう そんな疑問を持つ無気力少年 健一と、 彼が出会う一風変わった女の子達との 心と体とその他もろもろの交流を描くシリーズ第4弾。 この巻では ここまで悩みつつものらりくらりと過ごしてきた健一に 強烈な現実が突きつけられ、うちのめされます。 ネタばれ ネタばれ 物語の転換点ですので、ここまで一気に読むと吉。 内容が刺激的なのもありますが、淡々とした語り口が魅力的な作品。 多彩なキャラクター達の関係も絶妙で今一番旬のシリーズです。 |
いちせ | あはははは、凄いですよ、本当。最高ですよ、本当。くわーーーーーーーーーーーーーーー! あははははーーー。もう、楽しい、楽しすぎる〜〜、うひょひょひょひょ〜〜。 |
Hunter | これまでに類を見ない種類の恋愛小説。 とにかく、ありきたりのパターンからは逸脱しています。 ライトノベルとしては少し行き過ぎた描写もあるのですが、(ちなみに自分は大歓迎(爆))それすら普通に許されてしまう、ほのぼのとした雰囲気が作品に漂っています。 どちらかというと、「恋愛」についてではなく、「恋愛とは何か」について書かれている小説、とでも言えばいいのでしょうか。人物描写も秀逸で、続きが楽しみなシリーズです。 |
リッパー | 超面白い。 蛍子さんがぶちあけてしまった風穴をシーナのバカ・テンションがあらぬ方向へと導いてくれますよ。くわーーーーーーーーっ! …表紙なのに冴子の出番少ないよね。 |
toshi-ko | エロスギ、デンシャナイデ、ヨムナ・・・。 |
こま | や、もうホント、ツボにはまるんですが、本当っ 間違いなく男性陣は悶えますよー 反面、女性陣にはあんまり受けがよくないかもしれませんが・・・ 恋愛とそれを取り巻くいろんな感情について考えるにはいいかなぁと。 何重もの意味で、続きが気になるシリーズです。 |
ひさ | 衝撃の度合いは#3の方が上でしたが、その続きが気になって気になって しょうがなかったのでこちらを。前半はホタルについてどうしよう、 どうしよう、どうすんだこれ……とドキドキしながら、後半はシーナに ついて、これどういう事なんだろう? と首を捻りつつ、終盤で真相 知って一気に込み上げて来てしまった。シリーズ中で特に推したい一冊。 |
極楽トンボ | 相変わらず淡々とでもけっこう刺激的な日常が進むシリーズです。 いよいよ持って既に決まっている結末にどうやって流れていくのか気になるようになってきました。 で、それはそれとしてあーもうほんとにこの微妙な感覚が心地よい! 一読すれば即座にわかりますが、くれぐれもただの萌え小説などと思わないように。 |
練馬 | シーナの動物的勘によって健一のネタばれ好きを見抜かれる巻。 シーナの登場で、亡霊マンションの「心にある種の問題を抱えた人間が集まってる感」がますますアップ。 恋愛に対する一風変わったスタンスも含め、各キャラがどう問題を片付けていくのか、行く末がますます楽しみになってきました。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | Room No.1301 #2 同居人は×××ホリック? | |
シリーズ | Room No.1301 | |
著者 | 新井輝 | |
イラストレーター | さっち | |
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-6260-0 | |
発行年月日 | 2004-06-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
rokugomarunisai | 注目すべき新鋭、ということになるだろうか。 このシリーズ、巷間流布するようにもちろん、丁寧な恋愛話でもある(読める)が、なんだ今さら、と思った貴方は気が早い。たとえば以下の引用文に何か感じることがあれば、少なくとも短編『弟は私を嫌ってる』が収録されているこの巻だけでも手にとってみるといい。 「絹川(註・秀才役。主役の姉)には才能がある。それは間違いない。だが、桑畑は特別なんだ……だから今回のことで美術の道から離れたりしないで欲しい」 「……勝手な話ですね」 蛍子はそんなことを吐き捨てるが、荒幡はそれを甘んじて受ける。 「勝手な話だ。だが、絹川にはわかるはずだ。私にすらわかったことだ」 絵だけは自分を裏切らないと思っていた。 自分には他の人間とは違う才能があると信じていた。そして絵がそれだと思っていた。 でも、その結果がこれだった。 それでも絵に向かっている時間はそれを忘れさせた。だからずっとデッサンを続けていたかった。だが、そうはいかなかった。 巧くはない。それは確かだが、惹き付けるだけのものを持っているのもまた確かだ。 注目しておいて損はないだろう。 |
いちせ | くぅ〜〜〜。凄いよ、素晴らしい。新井輝、さいこーーーーーっっっ!! がおー! ああああぁぁぁぁ、うきゅ〜〜〜〜〜〜〜。ばんざーーーーい!! |
リッパー | ラストエピソードにおける蛍子の心情を読んだ後に2巻を読み返すと、胸をもやもやとつきあげるものがあります。 1巻読んだ時点では、なにこのエロゲー小説…、と思ってしまってごめんなさい。 素晴らしいよ! |
toshi-ko | ちょっとHな?、ラブコメ。 いやむしろ、 ちょっと? Hな、ラブコメ。 ちょっとの後に、?がついてる方が僕は正しいと思う。 と言うか、なんだ、キミ、エロスは程ほどにしときなさい。orz |
千秋 | 何なんですかこのラノベ? わけわかりません。わけわかんないほど面白いです。そしてわけわかんないほどエロいです。 いや、ちょっと待てください。ホントに何なんだこれ? 恋愛モノ? ラブコメ? エロゲー? というかそもそもこの作品ってそんなジャンルで括れるのか? ……と。疑問ばっかりでは何にもならないので、真面目にちゃんと書けば、面白いです。このシリーズは本当に面白いです。この作品をまだ読んでいない方も、読めば必ず面白いと言ってくれるでしょう。そして、わけがわからないとも言ってくれるでしょう。間違いないありません。 この作品は、きっとそういうものなのだと思います。きっと。 |
極楽トンボ | えーと、えっちぃですはい。 だけど、その辺の萌えあるいはエロ小説とは(18禁な描写云々は抜きにしてその他の面で)明らかに一線を画してます。 うーんやさしさ? なんと表現したらいいのやら。 私は新井さんの作品特有の表現しがたい雰囲気というか距離感を「微妙な作風」と称してます。会話文がただの説明台詞ではなく、非常に重要な意味を持っているので読み飛ばさずにじっくり読むのが吉。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | うさ恋。 1 女なんか、嫌いだ〜っ! | |
シリーズ | うさ恋。 | |
著者 | 野村美月 | |
イラストレーター | 森永こるね | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-2096-3 | |
発行年月日 | 2004-12-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | 萌え系なお話に目がない人に超おすすめ。 熱血系のまっすぐな少年が、恋愛に足を絡め取られてじたばたするお話です(あれ?) なお、書影に出てくるウサ耳は飾りではありませんので念のため。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | うさ恋。 2 おまえ、輝いてるぜ! | |
シリーズ | うさ恋。 | |
著者 | 野村美月 | |
イラストレーター | 森永こるね | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-2169-2 | |
発行年月日 | 2005-02-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
東雲長閑 | 恋萌え恋かわいい恋激萌え恋けなげ恋超激萌え! というわけで主人公の幼なじみの恋がかわいいです。 一言でやられました。まさに一撃必殺。 |
極楽トンボ | 主人公に一途に恋する、ちょっと特殊な少女の恋の行方はどっちだ。 主人公好きさから出てくる一途なヒロインの発言の数々にどうぞ魂をやられてください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | そして、楽園はあまりに永く されど罪人は竜と踊る 5 | |
シリーズ | されど罪人は竜と踊る | |
著者 | 浅井ラボ | |
イラストレーター | 宮城 | |
レーベル | 角川スニーカー文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-428905-0 | |
発行年月日 | 2004-08-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
おむらよしえ | 記憶喪失の少女、アナピヤを拾った二人組みの咒術士は、彼女のふるさとへ旅立った。しかし、そこに隠された真実はあまりに過酷だった……。 絶望系コメディ。と言いたくなるほど過酷な事実ががんがん出てくる。でもどこか面白い。 |
しゅぺるたー | 科学的に考えられた「呪式」が織り成す戦闘と独特の調子で飛ばすシリーズ5冊目。 記憶喪失の少女アナピヤの記憶を探す旅も終わりとなる。 これでもかと迫り来る世界の悪意。 そこに待つのは希望か絶望か。 |
麻由 | 毎回主人公達が散々な目に遭うシリーズですが、今回はその極み。 叩いて叩いて叩き潰しても一つおまけに叩きのめす、残酷で救いのない展開が続きます。終盤のアナピヤの言葉一つ一つが重くて痛い。結局救われなかった彼女。そしてただひたすら虚しくなるラスト。 それでも面白いと思えるのは、ひとえに作者の力なんだろうなぁ。 |
東雲長閑 | 本作で浅井さんはエロゲーを中心とするおたく文化をめった斬りにしている。 他者が作ったものを読んだりするのは、コミュニケーションの一種だと思うが、 おたく同士が閉じた共通認識に従って、縮小再生産を繰り返しているという批判として読むと、耳が痛い。 作者の主張に同意するにしろ反論するにしろ、おたくが如何に生きるべきか考えるとっかかりとして読んで欲しい。 |
奈望梨義仁 | すごい、です。ライトノベルの常識を鼻歌交じりで超越したシリーズです。グロイ、エロイ、ヒドイ。ヒロインがネタばれライトノベルなど他に存在しないでしょう。さらにそういったグロイエロイシーンを丁寧に描写しているところなど尋常ではないと思います。ある高校の図書館では閲覧禁止処分にしています。その尋常でなさが、このシリーズの魅力でしょう。 さらに、登場人物が交わす会話のテンポの良さと、面白さ。よくもまあこんな台詞が思いつくと感心するばかりです。地の文は一人称形式のため、これが会話同様に面白い。心穢れた主人公のアホ思考は爆笑物です。 正義は勝てず、主人公は挫折を繰り返し、最後に嘲うのは策謀家。脇役に与えられた使命は死、ハッピーエンドは概念的に消失し、理論と科学が主体。道徳は極めて現実的に踏みにじられ、ヒーローヒロインとて、命の保障は一切無い。そんな本です。 |
極楽トンボ | ものすごく独特な描写がウリの戦闘アクション。化学式が飛び交う戦闘はそうそうないと思われます。 ですが、今作に関してはキーワードは「鬱」これに尽きます。 うわー救われない……この救われなさはシリーズ全てに通じる持ち味ですが、今作では特に際だってますね。 ギギナとガユスによる漫才的な皮肉の応酬があってすらこの読後感。いやはや。 |
練馬 | シリーズ通してダークな雰囲気が漂ってますが、この巻はもう極めつけ。読んだら「鬱」一直線です。 ここまで凄い描写をしたライトノベルは多分はじめてでしょうしこれからも当分出ないと思います。読んでる最中に一体何処までいくのか底が見えません。あまりのキツさに読んでる分量を錯覚しそうになります。 特徴的なテクノマジックの描写など、人によってはとっつきにくい面もあるかもしれませんが、是非一度読んでみて欲しい作品です。もう「凄い」ですから。 |
ひさ | 大よそ全てが凶悪。アナピヤの仕掛けも凶悪ならば、幾度も希望とか可能性を ちらつかせておいて、その直後に幾度も絶望のどん底に叩き落す容赦の無さも 凶悪。答えは分かり切っているのに、それでも「面白い!」と言わせられる程に 惹かれてしまう。そういうハマったら抜けられない中毒性も凶悪なのかな? |
永山祐介 | あまりにも救われない話。それでも途中で読むのを止められない。 最後のシーンも寂寥感が増すばかり。続き、非常に楽しみですが、非常に恐ろしくもあり。 |
浅木原忍 | あまりに過酷。あまりに悲惨。あまりに残酷。あまりに鬱。読み終えたあと本気で死にたくなる逸品。 作者自身の心配すらしたくなりそうな代物。実際これ以降長編出てないしなぁ…… |
雨空陽明 | この小説の魅力は三つある。 化学系魔法を多用した濃厚な戦闘描写。 喧嘩と冗談の境界線上をいく主人公と相棒の罵り合い。 そして幸せな描写で安心している読者を叩き落す鬱展開だ。しかも一瞬希望を見せておきながらそれを握り潰すという作者の手腕には恐れ入った。 次の長編でもこれと同等かそれ以上の鬱展開を期待したい。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | そのとき君という光が | |
シリーズ | そのとき | |
著者 | 高殿円 | |
イラストレーター | 小田切ほたる | |
レーベル | ビーンズ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-445010-2 | |
発行年月日 | 2004-08-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
葉月あき | ひょんなことから悪神の呪いを受けてしまった、商魂たくましい少女・フランの奮闘記。 前巻までは微妙にギャグも多めな内容だったのですが、この巻からシリアス方向に舵が切られて俄然盛り上がってきた印象。 登場人物それぞれの焦燥や苦悩、そして憎悪といった感情が上手く描写されていたと思います。 特に終盤のミルドレッドの狂笑、そしてフランの回想にはなんともやるせない気持ちにさせられました…。 |
練馬 | 1巻より確実に面白い2巻を間違いなく凌駕する3巻目。 巻が進むごとに加速度的に面白くなっていきます。 今回は、フランよりむしろミルドレッドとその親友エルゼリオが中心っぽいお話。 特に、ネタばれエルゼリオの姿は泣けます。 「銃姫」読んでる男性読者にも超オススメです。 |
極楽トンボ | 2巻まではコメディ分も多めでしたが、明らかにこの巻からシリアス方向にシフトしてます。 登場人物達の持つ過去の負債などとはどう向き合っていくのか? そういう面がガチで描かれます。 くー、やっぱり高殿作品はいいなあ! |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | そのとき鋼は砕かれた | |
シリーズ | そのとき | |
著者 | 高殿円 | |
イラストレーター | 小田切ほたる | |
レーベル | ビーンズ文庫 | |
書籍コード | ISBN4-04-445009-9 | |
発行年月日 | 2004-05-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | そのときシリーズ2巻目。 ジェットコースター人生を送る、でもものすごく前向きな女の子が主人公のお話。 しかもその主人公フランチェスカは、ネタばれ とにかくフランチェスカの男勝りのかっこよさ、これに尽きます。 不幸なんて吹き飛ばして、前に突き進むあの行動力を見ているだけで元気が出てくる物語です。 「たったひとつでもいい、心に鋼より固いものを持っているか」くー、なんという萌える台詞なんでしょう。こういう台詞が作品内にはてんこ盛り。 |
練馬 | 確実に一巻目より面白い二巻目。 私自身そうなんですが、MF文庫の銃姫読んでこっちの方にも手を伸ばしてみてる方は必ずこの巻まで読んでほしいです。 流血女神伝に通ずるようなジェットコースター人生がウリですが、その他にも、主人公らが背負った運命ゆえの哀しい人生の書き方が上手いです。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | てくてくとぼく 旅立ちの歌 | |
シリーズ | てくてくとぼく | |
著者 | 枯野瑛 | |
イラストレーター | GOW | |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8291-1636-6 | |
発行年月日 | 2004-08-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
玲朧月 | 機械人形が存在することが罪とされる街で、元は旅人であった発条職人の少年とそのパートナーであった犬型自動人形"てくてく"の物語。 元は高度な文明を持った星(地球であるらしい)において、何らかの理由で海が干上がり文明は退化した世界で、発条職人をする少年は、ある少女から修理を依頼される。 それはその街では最大の罪とされる自動人形であった…。すこしずつ物語にひきこまれていく。普通に面白いといってはなんか失礼だけれども、でもほかに表現するのに良い言葉がない。 子供に読み聞かせるとよい、そういう作品。 続きがぜひ読みたい。 |
極楽トンボ | すいません、自動人形には弱いんです。 多くはネタバレ防止のため語りませんが、 流れ者とそこに根付くものの感覚の差に言及していたのが印象的でした。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | とある魔術の禁書目録 | |
シリーズ | とある魔術の禁書目録 | |
著者 | 鎌池和馬 | |
イラストレーター | 灰村キヨタカ | |
レーベル | 電撃文庫 | |
書籍コード | ISBN4-8402-2658-X | |
発行年月日 | 2004-04-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
ハサン | とにかく真っ直ぐな感じがイイ! |
SETO | 文章全体に勢いがあり一気に読めるスグレモノ |
toshi-ko | あらゆる超常現象を打消す腕を持つ主人公が、ベランダに引っかかっていたシスターを助けた為に、魔術師たちとの争いに巻込まれる、熱血アクションストーリー。 「誰だって、何時だって、ヒーローになれるチャンスを求めているんだ。」 を、絵に描いたような主人公の熱血っぷりには、少年向け週刊誌の王道を彷彿させられ感激です。 |
煉紅 | 熱血少年漫画を小説にしたような勢いで一気に読み進められます。 巻が進むにつれ影が薄くなっていくヒロインではあるがさすがに一巻では影は濃い。 しかし一巻の時点でも御坂の印象は絶大です。 |
R・B | 清々しいくらい王道な少年漫画的小説。 小難しいものを読んだ後だと特に清々しく感じられます。 ハッピーエンドしか認めないという主人公の叫びに共感できる方、この本を手に取るべきです。 |
こま | ある意味王道なシリーズでとても大好きですw テンポがいいというかノリがいいというか。 読んでいて気持ちいいです。おすすめですよん |
かげつ | なんか、ベタな感じに始まったな〜というのが読み始めの感想でしたが・・・実に熱かったです。 少年漫画的、と皆さんが言うのが良くわかります。 さらに、すこーし変化球なラストがいい感じで、まさか続編を出すとは思わなかったというのが個人的感想。 (びっくりしたという意味で) |
極楽トンボ | ど直球な、少年漫画をそのまま小説にしてみましたというノリのひたすら展開と台詞の熱い物語。 主人公も熱血です。 この直球ぶりがすばらしい。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
煉紅 | 少年漫画的勢いのある作風に良く合っていて、よいアクセントになっていると思います キャラとしては月詠小萌先生があれが先生かと笑えます。 |
タイトル | ぴよぴよキングダム | |
シリーズ | ぴよぴよキングダム | |
著者 | 木村航 | |
イラストレーター | 竹岡美穂 | |
レーベル | MF文庫J | |
書籍コード | ISBN4-8401-1159-6 | |
発行年月日 | 2004-10-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
BAW WAO | シリーズで支持するので1巻目にコメントします。(二巻迄刊行中) 今年TVアニメ化が決定(ぺとぺとさん)している作者さんの別シリーズ作品です。 ひよこ形異星人の婚約戦に巻き込まれた少年少女のボーイミーツガール系で 設定も展開も掛け合いも面白く、一気に読ませて読了感も良いです。 人称が男⇒女になった途端、話が常に暴走するのは仕様なんでしょうか? 私はこのシリーズの方が好きなので、別シリーズアニメ化で、こちらの刊行が後回しになるだろうという現実に 号泣しながら、ハンケチを噛み破る勢いで抗議します。ムキー。 可愛いボーイミーツガール系を読みたい方に一押しします。 |
極楽トンボ | ものすごい勢いで疾走する不器用な少女(ツンデレ)とやっぱり不器用だけど実はけっこう熱い少年の恋愛物語。 とにかく物語の疾走感、これにつきます。 |
t-snow | 「恋の儀式」を行うために宇宙からヒヨコがやってきた! というSFだったり、不器用な少年の恋愛物語だったりもするんですが、 そんなのは全部どうでもよくて、後半の女の子視点の一人称につきます。 勝気で照れ屋な少女の、ノンストップで流れるように暴走し続ける思考を叩きつけた文章は、ちょっと他ではお目にかかれないし素敵すぎです。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
BAW WAO | やわらかく、透明感のある画風の絵師さん。 MF文庫では珍しく、この方を起用した編集さんには賞賛です。作品の可愛いさ面を倍増させてます。ひよこ万歳です。 多少の殺伐感も、微笑ましい印象に変えてしまう癒し系の絵師さん。というところかと思います。 今後もボーイミーツ系で出会いたい絵師さんです。 |
タイトル | ぴよぴよキングダム 2 ときのしおり | |
シリーズ | ぴよぴよキングダム | |
著者 | 木村航 | |
イラストレーター | 竹岡美穂 | |
レーベル | MF文庫J | |
書籍コード | ISBN4-8401-1207-X | |
発行年月日 | 2005-01-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
極楽トンボ | シリーズの2巻目。 SF分が大幅上昇してます。疾走感は相変わらずすさまじいです。そんでもって2巻の最後は・・・いやいやそれは読んでのお楽しみ。 |
麻由 | シリーズとして好きなので2巻にメッセージ。 ある日ヒヨコ型宇宙人が頭の上にやってくるという青春ラブコメSF(こう書くとジャンルごった煮みたいだ……)です。2巻ではSF増量してますが、個人的な見所はなんと言ってもヒロイン・あかりの一人称です。 1巻以上に突っ走って突っ走って突っ走って突っ走った文体が素敵。パワフルすぎて展開も暴走している気がしますが、このオーバーヒートした文章は読んでいて非常に燃えます。女の子視点なのに燃え。 イラストも作品に合っていて良作。次出て欲しいけど、作者の別作品がアニメ化だから遅くなりそうな悪寒。 |
練馬 | ひよこ型宇宙人と少年少女の織り成すSFラブコメ。 二巻にはいってSF色が驚くほど濃くなり、ラブコメ分が激増してます。 そしてなんと言ってもヒロインである天下無敵のイレギュラー女磐座あかりのエネルギー! 一人称文体をフルに利用して怒涛の勢いで突っ走ります。 その衝撃のしめ方もあり、かなり続きが気になる作品の一つです。 |
黒雨 | ライアーソフトの『Forest』のライターがこれ書いてるってのを知って即買い。木村航=茗荷屋甚六。 というわけで、読みました。いや、うん。すげぇ楽しい。 1巻においては、その『Forest』で見せた片鱗は見せず、ごく普通にもがく人間模様を描ききった良作。作りが普通なのにも関わらず、心を鷲掴みにしてならないほどに直接的な文体は、思考パターンがかぶればかぶるほど、引きずり込まれるかと。そう言った意味では、とても危険な小説だ。正直、クライマックスは、こっぱずかしくなる位に普通で、こっぱずかしくならせる技量でカバーされた展開。それはそれと、この展開が直接的だからだけで恥ずかしいのではなく、それをさらに「こっぱずかしく」させた技量は流石。 2巻になって『Forest』で見せたあの、あれを、あれを。あの文章が出た瞬間、少年のように心躍った。正直に言えば、黒雨は中学生の頃に戻っていた。中学生の頃、わくわくしながら本のページをめくっていた、あの頃へ。 その文章というのが、2巻の第3幕。このとても素晴らしい出来をどう表現しようもない。これが、これ自体で完成されているからだ。賛辞を送ることは出来るが、賛辞で飾ることは許されない。この物語の展開を、抽象で表現しきるというのは素晴らしい。展開上は、とてもおいしい展開なのだ。そのおいしさを、極普通なエンターテイメントも書けるくせに、書かない。物語は、展開しているのに、書かれていないんだ。 そして、落としどころをすっとぼける辺りも技量だと思います燭世巻の終わり。すごく続きが気になる。 1巻と2巻での構造も凄くよいのですよ。 2巻っていったら、続刊ですよね。まぁこれも続刊っちゃ続刊ですよ。続刊のくせに、2巻は遡ってるんですよね。遡りながら進んでるんですよね。うん、なんか無茶苦茶言ってる気がしますが、それが成り立ってる辺りが木村航恐るべしって事で。 |
応援メッセージ・イラスト部門 |
タイトル | さよなら、ぺとぺとさん | |
シリーズ | ぺとぺとさん | |
著者 | 木村航 | |
イラストレーター | YUG | |
レーベル | ファミ通文庫 | |
書籍コード | ISBN4-7577-1900-0 | |
発行年月日 | 2004-06-00 | |
備考 | ||
書店 | 【 amz絵 / bk1絵 】 |
応援メッセージ・小説部門 | |
おむらよしえ | 妖怪がクラスに3人くらいはいる世界の話。ちょっと好きと思うと触ったいきものに「ぺとっ」てしまうぺと子。ふにゃ〜としたぺと子にめろめろなもてもてシンゴの日常生活は、妖怪あふるるものだった。 まあ男の子がもてもてではあるのですが、けっこー冷静な視点から描いているので楽しく読めます。これで女の子がきゃぴきゃぴしてる(死語)とよくある話なのですが、そうではないところがポイント。女の子がちゃんと物考えている感触が受け取れます。おすすめです。 |
いちせ | はふぅ〜。ラストは感動ぉ〜。 |
極楽トンボ | 人に比べれば少ないとはいえ妖怪がごく普通に社会で生活していて、学校でも人と妖怪が肩を並べて勉強している、そんな世界が舞台のお話。 気に入った相手に触ると、「ぺとっ」とくっついてしまう妖怪、ぺとぺとさんをはじめ、いろんな妖怪が出てきます。 ちなみに性別はやたら女の子に偏ってますが、おむらよしえさんも紹介されているように男に媚びる部分がまったくなく自然体なので、ただの萌え小説だとは思わないように。 読んでいるとなんともいえない不思議感覚に浸ることができます。 |
練馬 | イラストから推測すると萌え系だし、実際そういう側面もなきにしもあらずで、結構ほわほわしたノリでいきますが、人間と妖怪の間のちょっとした確執なども描かれており、なかなかどうして一筋縄ではいきません。 イラストで敬遠してた人は読んでみると多分抱いていた印象が変わると思います。 丁度アニメ化も決まり、もうすぐ続刊も出るのでこの機会に一つお試しください。 |
応援メッセージ・イラスト部門 | |
おむらよしえ | このイラストなしにこの話はありえない、というよい例です。 |
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