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作品評  /  イラストへの評を見る。
銀盤カレイドスコープ vol.1 ショート・プログラム:Road to dream

著者 : 海原零
絵師 : 鈴平ひろ
ISBN : 4-08-630132-6
page : 283p


京の学生 /
  買ってから何日かは読まずに置いておいたのですが、いざ読み出したら最後まで止まりませんでした。とにかく見た目に惑わされずに(イラストの方もうまくて登場人物のイメージにぴったりなんですが)読んでみましょう。イメージ90度転回です(笑)
フィギュアスケートはテレビでちょくちょく見たかなぁ、位だったのですが、それでも頭の中にスケートリンク、またその上で演技を行う主人公タズサがありありとイメージできました。
きつ〜い性格のタズサが、ある日とりついた幽霊ピートとの関わり合いによって微妙に変化していく様が個人的に心に残りました。
それにしても日本のマスコミへの批判たっぷりですね。
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こくぼ /
  いろんな意味で運命的な作品。
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まるお /
  新人王!
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にの /
   努力→根性→勝利。こんなありきたりな図式に何ゆえこうまで心が湧き立つのでしょうか?
 フィギアなんて縁もゆかりもないスポーツですが、違和感なく受け入れられました。というか著述のレベルのすげえ。
 ページの行間から「フィギアってこんなにすげえんだぞ」という熱いメッセージを感じます。
 
 一流の文筆家が魂を持ったときってのは神がかり的な力を発揮するもんだなと深く感銘した作品です。
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ひいきん /
  フィギュアスケートのシーンの描写がすばらしい。
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兵庫もすけ /
  スポコンであり、微妙にスポコンでない小説。
作者のフィギュアスケートに対する愛情が、作品にとんがった個性を持たせて、キャラに魂を吹き込んでいます。
マンガのスラムダンクを何故か彷彿とさせました。文句のない傑作。
ラストのフィギュアシーンまで一気に読ませます。
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東雲長閑 /
  圧巻のスケートシーンだけでなく、フェミニズム小説としても秀逸。スポーツ界やマスコミにしぶとく残存する、望ましい女性像を、タズサの正論がぶった斬りにして小気味良い。
ちなみにvol3ではフェミニズムの抱える問題点をあらわにしており、今後の展開が興味深い。
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練馬 /
  圧巻のスケート描写、主人公の強烈な性格など、様々なセールスポイントがあるこの小説ですが、個人的には、「競技者としての主人公のストイックさ」が最も気に入りました。

ただ純粋にオリンピックを目指し、勝つためにはいかなる努力も惜しまず、周りの助けも借りつつ絶大なプレッシャーの中、ベストを尽くすその姿。スケートに限らず、勝負事に通ずる人間の心理を非常によく表していると思いました。
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石野休日 /
  エロい。
とにかくエロい。
スポ根小説としても面白いが、でもやっぱエロい。
たぶん、2003年度ベスト・エロ・ライトノベル。
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bang /
  フィギアスケートという、小説にするのは正直とてつもなく難しいと思われる題材を、本当に見事に料理してくれた一品だと思います。
読んだ後、本当に衝撃を受けましたね。
この作品は、実質1巻と2巻は完全に続き物として完結していますので、これから読まれる方は、是非連続して読む事をお勧めします。
私は詳しくはフィギアスケートを知りませんが(オリンピックをたまにみる程度です)、文章を追っていくうちに、主人公の演技している姿が脳裏にはっきりと浮かんできました。
それだけの勢いが、文章から感じる事の出来た作品だったのですよ。
3巻では、主人公が新たな挑戦を始めていますし、これからも続きが気になる作品ですね。
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月季 /
  一歩間違えたら悪役になりかねない主人公・タズサが文句を言いつつ、悪態つきつつもトップを目指す・・・。するすると読みきってしまいました。最後には悪態が快感に響くようになってしまって・・・。たまには、こんなスポ根モノも良いですね。漫画ではフィギュアスケートってあったけど、小説ではめずらしい。
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松侍 /
  おもしろくて舌が凍りました。

どう考えても投票しないでいることができません。
圧倒的に魅力的。筆舌し難い。
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