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作品評  /  イラストへの評を見る。
学校を出よう! 2 I-My-Me

著者 : 谷川流
絵師 : 蒼魚真青
ISBN : 4-8402-2433-1
page : 294p


with_14th_dream /
  谷川流さんの作品の中では一番のお勧めでしょうか。

一人称をもってストーリーを書いているため、時折どのキャラクターが
話を進めているのかわかりにくいところはありますが、謎が謎を呼ぶ
そんなストーリー展開がお勧めです。
1巻のキャラクターが端役となっているため、そのキャラクターが
出てくる部分以外は完全に独立して読めるのが良いところ。

ちょっぴり切ないストーリが好きなあなたに。
( with_14th_dreamさんの紹介ページへ )


のりぽん・ザ・リッパー /
  時間遡行ものSFミステリ仕立て。
主人公の抱えた謎が読み解かれていくときの快感といったらもう。
( のりぽん・ザ・リッパーさんの紹介ページへ )


近田鳶迩 /
  現在・過去・未来の自分が一斉に会するSFミステリーの珍作。
無駄も多いんですが、このアイデアはそれだけで山田君の座布団3枚分に値します。
できればシリーズ物としてではなく、独立した作品として楽しみたかったかな。
( 近田鳶迩さんの紹介ページへ )


燃える前から燃え尽き症候群 /
   あらすじは一昔前のジュブナイル風でしょうか。
 SFが苦手な私でもすらすらと読めたSFライトノベルです。
( 燃える前から燃え尽き症候群さんの紹介ページへ )


森のゴブリン /
   この作者さんの作品、はるひの方が人気高いみたいですが、シリーズとしての面白さとしてこちらを押します。キャラクターで読ませる作家さんです。はるひは特にその傾向が強いですが、こちらのシリーズは、あくが、まだそれに比べると弱い分、全体的なまとまり感がいいです。
 現在4巻まででてます、是非一読を。
( 森のゴブリンさんの紹介ページへ )


ふぉっけ /
  ハルヒがおもしろかったのでつられて読んだ1巻。感想は「ハズしたな」
でもなぜか2巻を手に取ってしまいました。
1回目読み終えたときは伏線が十分読みとれてなくて、最後の急展開に置いてかれたけど、2回目はちゃんとついていけて、そういやドラえもんでもこんな話があったなと思いつつ読んでました。
どこがいいって訳ではないんだけど、軽妙なノリとSFの味付けが
ちょっと変わったボーイ・ミーツ・ガールな話によくなじんでいて、話中の雰囲気が気に入ってます。

お気に入り:星名サナエ
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NOH /
  超能力者を「隔離」している学園を舞台とした、現在4作でているシリーズの2作目。
新刊が出る度に毎回よくもまあこんな奇抜な発想が!と感心しますが、その中でも個人的に最も好きなのが、この2作目。
3日後から来た自分と3日前から来た自分、そして現在の自分の合計3人が同じ時間に存在するという設定だけでも「え?」なのに
いろいろな伏線を絡ませて、全く予想の付かない展開が待ってます。
それだけに最後の謎解きはお見事!完璧に「やられた!」という感じ。
巻き込まれ型タイムトラベルを題材にした小説、漫画、映画には名作が多いですが、その中でもこの作品はかなり上位のレベルかと。
ボーイ・ミーツ・ガールものとしてもかなり心地よい余韻が味わえます。
同作者には「涼宮ハルヒ」のシリーズがありますが、そちらは「本当に同じ作者が書いてるの?」と思わせるぐらい痛快な作品。
どちらも非常に面白いです。注目している作家の一人です。
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亜井上夫 /
  谷川流は優れたワンアイディアの短編作家のように思えます。
冒頭の奇天烈な状況、その謎をきっかりと解く結末(それでいて切なかったり)。
でも、筆力があるので読ませますが、中盤は冗長だったり(ハルヒの溜息)
前半と後半で明らかに話が分裂していたり、(学校3)
長い話を書くのはあまり向いていないタイプのように思えます。
で、この学校2は、弱点と思える中盤のだるみがなく、いい感じです。結末もせつないし。
個人的には、このレベルの締まった短編集が読んでみたい所です。
ハルヒの退屈みたいのではなく。あれも好きですが(笑)
( 亜井上夫さんの紹介ページへ )


月臣なおき /
  SFをメインとしつつ、そこに哲学的要素や学園物の要素などを加えた今までにない作品。
並列世界や時間移動などといった王道的SF要素を上手く作品に取り込むことで様々な楽しみ方が出来るようになっています。
読み手に「ミスリーディング」させるような手法も用いているため、推理系の面白さも味わえます。
ミステリってわけでもないし、そこまで巧妙に描かれているわけでもないので、ミステリに慣れてる人が読むとあっさりと結末が予想できてしまう可能性もありますが。
( 月臣なおきさんの紹介ページへ )


天戸 司郎 /
  この年度に始まったシリーズの中で、先物買いするならこれです。
キャラクターものや学園もの、SFなどの様々な要素を持ちながら、それらをうまく調和させています。また、いずれが伸びてきても楽しみ、という発展性に富んだ作品でもあります。

これらの要素の「微妙なバランスがよい」という可能性もありますが、既刊の4冊(年度内3冊+投票期間までの1冊)の中でも各巻でメインとなるテイストが少しずつ異なっており、それでいてそれぞれに面白いので、将来どのテイストが伸びても面白い作品になると判断しています。

オススメはもちろん1巻から全部読むことですが、各巻のつながりがあまり強くないので「1冊選んで読んでみよう」という方は以下の私見などを参考にしてみて下さい。

1巻:物語のはじまり、「続きも読んでみようか?」と思った比較的、普通の作品
2巻:ミステリテイストが濃いですが、物語としての面白さは一番と思えるので推薦
3巻:学園ものテイストが濃い、好みとか…個人的諸事情によれば、一押し
4巻:キャラクターものテイストが濃い、一番「普通のライトノベル」に近い作品
( 天戸 司郎さんの紹介ページへ )


foz /
  サナエに感動しました
( fozさんの紹介ページへ )


イー君 /
  ハルヒの憂鬱とどちらを押すかで迷ったが、こちらの方を投票します。

時間物のミステリーであり、この作品単品で読むことができ、トリック云々は別として、物語として面白く詠む事ができる作品。
1を読んでいないと、そういう設定なのだと気がつかないので、一応は順番に読むべきなのだろう。

でも、そういったトリックを暴くなどと細かく考えるより、その物語を単純に楽しめてしまう作品。
4巻まで出ているが、個人的にはこの2巻が一番面白い。
(各巻ごとテーマが違うのだが)

ハルヒの新人デビューして、1人称の独特の読ませる文章を書かせ、ひとつのカテゴリーを確立した今後の楽しみな作家の一人。
( イー君さんの紹介ページへ )